コンセント増設
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  6. コンセントの増設はDIYできる?工事費用やどこに頼むか、おすすめの設置場所も紹介
2024/08/14 2024/10/22

「コンセントがある位置の関係上、タコ足配線にせざるを得ない」「配線やケーブルがごちゃごちゃで、レイアウトが自由に組めない」というときは、コンセントの増設がおすすめです。

タコ足配線は、見た目が悪いだけでなく、ホコリが溜まりやすく火災の原因となる危険性が高まります。配線(回路)の容量を超えてしまうと、ブレーカーが落ちたり、発火につながる恐れもあり危険です。

本記事では、コンセントを増設する方法や専門業者に依頼した際の工事費用などを紹介します。

コンセントを増設する方法は3種類

コンセント

コンセントを増設する方法は、「電気配線の分岐」「分電盤から配線を引く」「コンセントの差し込み口を増やす」の3パターンありますが、それぞれ工事の有無や難易度が変わります。

【工事が必要:難易度★★★】分電盤から直接配線を引く

分電盤から直接新しいコンセントまで配線を敷設する方法です。新たな回路を設けるため、分岐回路の容量を気にする必要はありませんが、壁に穴を開けるなど大掛かりな工事が必要となります。

電気工事士の資格が必要な工事となるため、必ず専門業者に依頼しましょう。

【工事が必要:難易度★★☆】既存の電気配線を分岐させる

既存のコンセントから新たな配線を分岐して新しいコンセントを設置します。ある程度のDIYスキルがあれば可能です。

しかし、分岐回路の容量を超えないように注意が必要。配線ミスは火災の危険につながるため、不安な場合は電気工事士に依頼するのが安心です。

【工事不要:難易度★☆☆】コンセントの差し込み口を増やす

コンセントの「増設」ではなく、アダプターを使って複数のプラグを差し込めるようにする方法です。工事不要で手軽ですが、タコ足配線となりやすく、過電流による火災の危険性が高まるため、あまりおすすめできません。

どうしても使用する場合は、接続する機器の消費電力の合計がコンセントや配線の容量を超えないように十分注意し、長期間の使用や高出力機器の接続は避けましょう。

コンセントの増設はDIYできる? 

コンセントの増設作業では、ケーブルの配線工事が発生するため、電気工事士資格が必須です。火事や感電事故の危険性が高いことから、無資格の作業は禁止されています。

資格を持たない人が増設工事を行った場合、懲役または罰金などの罰則が課せられる可能性があるため、無資格での作業は絶対にやらないようにしましょう。資格がない場合は、必ず電気工事士資格を持っている専門業者に依頼してください。

工事なしでコンセント増設する方法も!

1灯2差ソケットや引掛シーリング増改アダプターなら、工事不要でコンセントの増設が可能です。既存の照明器具やコンセントを分岐させれば、手軽に追加のコンセントを確保できます。

ただし、これらの方法はあくまで簡易的なものであり、消費電力の高い家電製品を接続するとブレーカーが落ちたり、発火したりする危険性が高まるため注意が必要です。接続する機器の消費電力を確認し、合計値が1,500Wを超えていないことを確認してから使用しましょう。

コンセント増設はどこに頼む?

コンセント

コンセントの増設工事は、専門事業者(電気工務店)や家電量販店、ホームセンターに依頼しましょう。

コンセント1つ増やす場合の工事費用は、12,000円程度が目安です。エアコンや電子レンジ、冷蔵庫といった消費電力が大きい家電を使うために増設するのであれば、ブレーカーの増設が必要で16,000円ほどかかります。

また、分電盤から新しいコンセントを設置する場所までの距離や配線の難易度によっても費用は変わるため、必ず事前に見積もりを取って確認にしましょう。

コンセント増設にかかる費用相場

費用相場
専門事業者(電気工務店)14,000円〜30,000円
家電量販店5,000円〜20,000円
ホームセンター5,000円〜20,000円

※金額は、設置場所や階数、配線方法、扉の有無などで変動します。

おすすめのコンセント設置場所

コンセントを新たに増設する場合、場所によっておすすめの設置ポイントがあります。

ここでは、キッチンやリビングなど各部屋別におすすめの設置場所と増設方法を紹介します。

キッチン:高消費電力家電のための増設方法

キッチン

キッチンでは炊飯器や電子レンジをはじめ、数多くの電化製品・機器を使用します。コンセントの位置は、立ち仕事でコードを抜き差しするのに便利な高さにするとよいでしょう。

消費電力が大きい電子レンジやIHクッキングヒーター、食洗機など200Vの電源が必要な家電には、専用コンセントの設置が必要です。キッチンにはコンセントの設置が不向きな場所もあるため、注意してください。

リビング:テレビやゲーム機のための増設方法

リビング

リビングは、テレビやエアコン、無線LAN、暖房器具などの家電・機器があり、多くのコンセントが必要です。とくにテレビやパソコンの周辺は複数のコンセントが必要になるため、近くに口数の多いコンセントを設置しましょう。

扇風機やホットカーペット、加湿器など、季節ごとにリビングで使用する家電は変わります。多くの家電が集中する季節もあるでしょう。家電を希望の場所に置けるよう、コンセントの適切な場所を考える必要があります。

屋外:ガーデンライトやEV充電用コンセントの増設方法

家

屋外は高圧洗浄機や電動自転車・電気自動車の充電、ガーデンライトなどに電源が必要になります。雨風にさらされるため、屋外のコンセントは防水タイプが必須です。

屋外のコンセントは目立つ位置にあってもあまり気にならないため、使いやすさを重視した位置に設置するとよいでしょう。駐車場や玄関の近くに設置すると、EV充電や高圧洗浄機などを使った掃除に便利です。

特殊な場所:アース付き、200V対応、アンテナコンセントの増設方法

アース コンセント

洗濯機や食洗機など、アース線が付いているプラグはアース付きのコンセントが必要です。アース線は過剰な電圧を地面に逃がし、感電や漏電を防ぐ役割があります。

また、エアコンなど大きな電力を必要とする家電には、200V対応のコンセントが必要です。100Vのコンセントしかない場合は、設置場所の近くに増設工事をしなければなりません。

テレビにはアンテナへとつながるケーブルがあり、アンテナ端子が付いたテレビ専用のコンセントが必要です。テレビを置きたい場所にアンテナコンセントがない場合は、配線しやすい場所に増設が必要になります。

コンセントを増設できない場所

コンセントは、増設できない場所もあります。たとえば、浴室や洗面所など水に触れる場所は、漏電や感電の危険性が高く、コンセントの増設ができません。

また、キッチンにコンセントを増設する場合、火を使うコンロや水を使うシンク周りは避ける必要があります。

なお、賃貸住宅の場合、コンセントの増設を行う際はオーナーや管理会社に事前確認が必要です。賃貸物件では、増設工事が許可されないケースも多いでしょう。

コンセントの増設工事を依頼する前にチェック

「せっかく増設したのに電圧オーバーで使えない」「コンセントが足りない」という事態を避けるため、コンセントの増設工事を依頼する前に以下の点をチェックしておきましょう。

  1. 使用目的
  2. ブレーカーの空きがあるか
  3. 契約アンペア数と既存の配線
  4. 増設場所とコンセントの数・種類
  5. 専用の電気回路の有無
  6. 新築物件でのコンセントの増設は計画的に
  7. 電気工事業者の選定と見積もり
  8. 工事費用とスケジュールの確認
  9. 賃貸マンションは管理会社に確認・連絡する

ゼヒトモにおけるコンセント増設の施工事例-

コンセント 事例

屋外コンセントの増設

要望:ガレージにコンセントを増設したい

金額:60,000円〜

施工内容:100Vと200Vの2回路を設置。最大20A使用できるコンセントを選びました。

通常であれば、ウォータープルーフ型のコンセントを選定するケースですが、20Aタイプのものがメーカーにありません。そのため、プラボックス内に屋内向けのものを設置するという工法を採用しました。

鍵付きのプラボックスにすることで、夜間や不在時でも盗電される心配がないことがメリットです。

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