TOEIC Listening &Reading Test は聞く問題(約45分・100問)、読む問題(75分・100問)からなり、約2時間で200問に解答します。
時間配分について考えてみますと、リスニング問題は放送に従って解いていきますので前半の100問は、すべての受験者が45分の時間内で解答を進めます。しかし、一筋縄でいかないのは後半のリーディング問題です。読まなければならない文書量が多いため、初めての人は75分という時間内に終わらない可能性が非常に高いのです。
問題すべてを時間内に終わらせるためには、普段の勉強においても本番を意識して練習しましょう。「訓練」という言葉は堅苦しいですが、そのくらいの意識で普段からの意識づけは大切です。
今回は、多くの受験者が時間が足りないと嘆くリーディング問題の勉強法のコツについて書いていきたいと思います。今回は、多くの受験者が時間が足りないと嘆くリーディング問題の勉強法のコツについて書いていきたいと思います。
1.TOEICのリーディング問題とは?
TOEICのリーディング問題はPart5短文穴埋め問題、Part6長文穴埋め問題、そしてPart71つの文書、複数の文書問題の3部構成です。
理想的な時間配分は、Part5は10分、Part6 は10分、そしてPart7は55分です。普段から模試を解くときにもこの時間配分を意識して対策をすることが勉強法のコツです。
もちろん、どうせ受験するのなら満点を狙いに行きたいところですが、そのためには初心者は解き方が遅くて時間切れにならないように試験対策の勉強をする必要があります。
また、2016年5月から問題改訂され新形式になりました。文脈を読み取る問題の対策も必要です。
それでは、Partごとに詳しい勉強法を見ていきましょう。
2.Part5の勉強法のコツとは?
文法力を養う
時間配分10分で30問を解答します。
たとえわからない単語があって日本語訳ができなくても、文法の基礎知識さえあれば瞬時に解答できる問題が多く存在します。
英語学習のブランクがあり文法の基礎が不安な人は、中学英語を再確認するとテキストや教材も読みやすくわかりやすいですよ。有効な勉強法です。
中学英語を侮らない①
人称代名詞の知識で得点できる問題もあります。次の問題を見てください。
If you have questions concerning the farewell party , please contact ( ) directly.
(A)I (B)my (C)mine (D)me
contactの目的語になる形ですから、(D)me が入ります。
たとえIf節の内容が訳せなかったとしても正解を導けるはずです。
訳)送別会に関して質問がある場合、私に直接連絡してください。
3.Part6の勉強法のコツとは
接続詞、副詞、代名詞の語彙を増やす
時間配分10分で16問を解答します。
空所を含む一文の前後の文まで読まなければ解けない問題が出題されます。話が滑らかに流れるように空所に適語を入れます。
接続詞、副詞そして代名詞の語彙を増やすことが勉強のコツです。
中学英語を侮らない②
2つの文が続いていて後ろの文が不完全な形のとき、関係代名詞が入ります。次の問題を見てください。
These are copies of the agenda ( ) Ms.Park printed for the meeting.
(A)whose (B)her (C)which (D)herself
正解は(C)whichです。
①These are copies of the agenda. と②Ms.Park printed copies for the meeting.をつなげます。
②のcopiesを目的格の関係代名詞whichに置き換えて先頭に出すと②’ which Ms.park printed for the meetingとなり、これを①につなげて出来上がりです。
訳)これはParkさんが会議用に印刷した議題表のコピーです。
4.Part7の勉強法のコツとは
文書を早く、正確に読む
時間配分55分で54問を解きます。初心者は基本的に時間が余るということはないです。
模試を繰り返し解いて特有の出題パターンに慣れることが勉強のコツです。
文書を早く、正確に読んで解答の根拠となる情報を見つける必要があります。文書はチャット、ビジネスレター、電子メール、ウェブページ、広告、メモ、スケジュールなどです。設問の選択肢の表現は文書中の表現を言い換えていることがあるため柔軟な対応をする必要があります。
毎日の積み重ねを侮らない
本番では膨大な情報量を処理する読解力が要求されます。難解な単語が解答の根拠となるような意地悪な問題は出ませんので、ハイレベルな語彙はそこまで必要ではありません。しかし設問の言い換えに対応するため基本レベルの同義語の知識はあったほうがいいです。毎日勉強の時間を決めて、継続して模試や英文を読むことで読解力を伸ばしましょう。
最後に
TOEICのリーディング問題で得点するには、文法力、語彙力そして読解力を伸ばす勉強が必要になります。これら3つの力について言えることは、1日や2日のトレーニングで変わるものではなく、長期的な時間をかけてはじめて培われるものだということです。
学生のころの試験勉強を思い出してみると、本番前の一夜漬けで乗り切ったという経験のある方は少なくないと思います。しかしながら、TOEICの試験対策に関しては、本番前の悪あがきはあまり意味がありません。
毎日こつこつ時間をかけて頑張る人が成功できる世界だということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
リーディング問題の勉強法のコツは「継続は力なり」です。みなさん、頑張ってください。
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