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  6. 一人暮らしの引っ越しの費用相場は?初期費用や安く抑えるコツも解説
2024/09/17 2024/10/28

初めての一人暮らしや転居を考えている方にとって、引越しにかかる費用は大きな関心事です。

本記事では、一人暮らしの引越し費用の相場を、時期や内訳ごとに詳しく解説します。さらに、引越し費用を少しでも安く抑えるためのコツもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

一人暮らし(単身)の引っ越し費用相場

一人暮らしの引越し費用は、時期や移動距離、荷物の量によって大きく変動します。少しでも費用を抑えたい場合には、引越し時期を安価な時期にしたり、荷物を減らしたりするなどの工夫が必要です。

通常期(5月〜1月)

一人暮らしの引越し費用相場は、「通常期」(5月〜1月)と「繁忙期」(2月〜4月)で大きく変化します。通常期は比較的安価であり、おすすめの時期といえるでしょう。

距離通常期
同一市区町村内(15km以内)3.1万円〜5万円
同一都道府県内(50km以内)3.3万円〜5.2万円
中距離(200km以内)4.3万円〜6.7万円
長距離(500km以内)5.3万円〜8.5万円
長距離(500km以上)6.4万円〜10.3万円

通常期は需要が少ないため、業者側も柔軟な対応が可能です。そのため、日程や時間帯の選択肢が多く、予算に合わせた引越しプランを立てやすい特徴があります。

また、キャンペーンや割引サービスを利用できる可能性も高いため、費用を抑えたい場合にはこの時期がおすすめです。

繁忙期(2月〜4月)

2月〜4月は、進学や就職に伴い、引越し需要が急増する「繁忙期」です。この時期は、引越し業者の予約が困難になり、料金も高騰する傾向にあります。

場合によっては、通常期の2倍以上になるケースもあるため注意しましょう。とくに、3月下旬から4月上旬は、最も料金が高くなるピークシーズンです。

距離繁忙期
同一市区町村内(15km以内)3.9万円〜6.1万円
同一都道府県内(50km以内)4.5万円〜6.6万円
中距離(200km以内)5.5万円〜8.7万円
長距離(500km以内)6.7万円〜10.7万円
長距離(500km以上)8万円〜13万円

どうしても繁忙期に引越しをしなければならない場合は、早めの予約がおすすめです。

引っ越し費用の内訳

引越し料金は、基本料金とオプションサービス料金に分かれます。

【料金の項目】【内訳】
基本料金荷物の量、移動距離、作業時間などによって変動
オプション料金エアコン取り付け、不用品の処分など、追加サービスの料金
その他時間指定など

基本料金は、トラックの使用料、作業員の人件費、燃料費などです。距離が長くなるほど、また荷物が多くなるほど基本料金は高くなります。

オプションサービスは、梱包サービスや不用品処分、エアコンの取り外し・取り付けなどです。これらのサービスを利用する場合、追加料金が発生します。引越しを計画する際には、どのサービスが必要かを事前に考え、見積もりを取る際に詳細を確認するようにしましょう。

料金が変わるポイントは?

引越し料金は、いくつかのポイントによって大きく変わってきます。荷物が多ければトラックも大きくなり、作業員も増えるので料金は高くなるのが一般的です。また、遠方への引越しは、当然料金が高くなります。

【サービス内容】荷造りや荷解きを業者に頼むか、自分で行うかで料金が変わります。すべてお任せパックは楽ですが割高です。費用を抑えたいなら、運搬のみを依頼し、荷造り・荷解きは自分で行いましょう。

【荷物の種類】大きな家具家電は、運搬に費用がかかります。買い替え時期が近い場合は、新居での購入も検討してみましょう。

【不用品の有無】引越し前に不用品を処分すれば、荷物が減り料金を抑えられます。売れるものがあれば、買取やフリマアプリを活用しましょう。

【引越し時期】2月〜4月の繁忙期や、土日祝日は料金が高くなる傾向です。 スケジュール調整で費用を抑えられるよう検討してみましょう。

【引越し業者のプラン】業者によって料金設定やサービス内容が異なります。複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが大切です。

賢く引越しをするために、これらのポイントを踏まえて計画的に準備を進めましょう。

一人暮らしの初期費用でかかるもの

一人暮らしを始める際の初期費用(敷金や礼金、引越費用などの初期的な支出)は、一般的に家賃の4〜6か月分が一般的とされています。

その場合、家賃が7万円の場合は28万円から42万円、家賃8万円の物件では32万円から48万円が必要となる計算です。

物件を選ぶ際には、初期費用の予算を考慮しながら、どの程度の家賃の物件に住めるかを把握することも重要です。初期費用の予算をもとに逆算して検討してみることで、適切な家賃の範囲を見極められます。

おおまかな初期費用(家賃の4〜6倍)家賃
20万〜30万円5万円
24万〜36万円6万円
28万〜42万円7万円
32万〜48万円8万円
36万〜54万円9万円
40万〜60万円10万円

初期費用の内訳は、主に物件費用・家電や家具の購入費用・引越し費用・生活費などです。

物件費用

一人暮らしの引越しでとくに負担が大きいのは、賃貸契約にかかる初期費用です。新しい生活をスタートするためには、毎月の家賃に加えて、敷金・礼金・仲介手数料など、まとまった金額を準備する必要があります。これらの費用のうち、どれが必要なのかは契約内容や不動産会社によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

【敷金】家賃1~2か月分

  • 退去時の原状回復費や賃料など、債務を保証するために支払う金銭
  • 通常、原状回復に要した費用を差し引いた分が返金される

【礼金】家賃1~2か月分

  • 物件の所有者である大家に対して、感謝の意を込めて支払う金銭
  • 退去時に返還されることはない。

【仲介手数料】家賃0.5~1か月分

  • 物件の案内や契約手続きを行った不動産会社に支払う手数料
  • 家賃の1か月分が上限
  • 割安に設定されている場合や、無料にしている不動産会社もある


【前家賃】家賃1か月分

  • 入居月の家賃を前もって支払うもの
  • 月の途中で入居する際は、日割りで計算された家賃が発生する

【火災保険料】1.5万程度

  • 火災や水漏れなどの事故に備えて加入が求められる損害保険
  • 不動産会社が紹介する保険ではなく、個人で選び加入することも可能


【保証料】家賃0.5~1か月分

  • 家賃保証会社を利用する場合

家電や家具の購入費用

入居時に最低限そろえておくべき主な家具や家電は、以下のとおりです。

  • 冷蔵庫:約20,000円〜35,000円
  • 電子レンジ:約10,000円
  • 洗濯機:約20,000円〜35,000円
  • 布団セット:約10,000円〜15,000円
  • カーテン:約5,000円
  • ベッド:約15,000円〜30,000円
  • テーブル:約5,000円

エアコンや照明器具は、物件によっては最初から設置されていることもあります。エアコンは物件選びの際に、照明器具は内見時に確認しておきましょう。

引越し費用

引越し費用の相場をまとめたのが、以下の表です。

距離通常期(5月〜1月)繁忙期(2月〜4月)
同一市区町村内(15km以内)3.1万円〜5万円3.9万円〜6.1万円
同一都道府県内(50km以内)3.3万円〜5.2万円4.5万円〜6.6万円
中距離(200km以内)4.3万円〜6.7万円5.5万円〜8.7万円
長距離(500km以内)5.3万円〜8.5万円6.7万円〜10.7万円
長距離(500km以上)6.4万円〜10.3万円8万円〜13万円

引越し費用は、移動距離や荷物の量、引越し業者の選択によっても変動します。したがって、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが重要です。

その他・生活費

そのほかに発生する初期費用して、前の物件の退去費用と生活費があげられます。

【退去費用】

賃貸住宅から引っ越す際、退去費用が発生します。退去費用には、部屋を借りていた人が故意や過失で傷つけてしまった箇所を元の状態に戻す「原状回復」と、部屋全体を綺麗にする「クリーニング」にかかる費用があります。

退去費用は、基本的には入居者の負担です。ただし、経年劣化や通常の生活で生じる損耗については、入居者に責任はなく、その分の費用は請求されません

クリーニング費用については、契約内容によって入居者負担の場合とそうでない場合があります。費用負担が発生する場合、一般的には敷金から差し引かれますが、敷金で足りない場合は追加で請求されることがあります。

また、敷金がない物件の場合、クリーニング費用は全額負担となるケースもあるので注意が必要です。退去時に必要な費用は、物件の広さや間取りによって変わります。

一般的な目安として、ワンルームや1Kタイプ(約20〜30平方メートル)では1万5千円から3万円程度、1DKや1LDKタイプ(約30〜50平方メートル)では2万円から4万円程度が相場とされています。

具体的な修繕箇所別の費用については、以下のような目安です。

  • 床材の交換(1枚あたり):8千円〜1万5千円
  • 壁や天井の補修:2万円〜6万円
  • 壁紙の張り替え(1平方メートルあたり):800円〜1,000円
  • 床の清掃:1万円〜2万5千円
  • キッチン周りの清掃:1万5千円〜2万5千円
  • 浴室の清掃(カビや水垢の除去):5千円〜2万円
  • トイレの清掃:5千円〜1万円
  • 窓枠(サッシ)の清掃:1万円〜2万円

これらの費用は、作業を行う業者や追加のオプションサービスによって変動する可能性があります。退去時の費用を正確に把握するためには、不動産会社や管理会社に直接確認することをおすすめします。

【生活費】

一人暮らしを始める際には、初期費用とともに生活費の確保も重要です。初月の生活費は約5万〜15万円が相場であり、食費や交通費、スマホ代などが含まれます。それに加え、生活雑貨や消耗品の購入も必要です。

たとえば、キッチン用品やトイレットペーパーなどは、入居後すぐに使用するため、最初に用意しておきましょう。水道光熱費は契約した月には請求されず、翌月から始まります。

一人暮らしの引越し費用を抑えるコツ

一人暮らしの引越し費用を抑えるためには、いくつかの工夫が必要です。まず、引越サービスの基本料金を抑えるために、自分で準備できることは最大限に行いましょう。

ガムテープやダンボールが業者から無料で提供される場合には、なるべく自分で梱包するようにします。

引越し先が近距離である場合には、軽トラックを借りて、自分で荷物を運ぶ方法も選択肢の1つです。これにより、業者に支払うお金を節約できます。また、移動距離が短い場合は、宅配便を利用するという選択肢もあります。

以下では、そのほかの代表的な費用を抑える方法について紹介します。

単身パックを利用する

単身パックは、一人暮らしの引越し費用を抑えるための有効な選択肢です。このサービスは、決められたサイズのコンテナボックスに荷物を詰め込み、他の依頼者の荷物と混載して運ぶ方法です。

代表的なサービスの「専用ボックス」のサイズを、以下にまとめました。

運営会社プランボックスのサイズ(内寸)
ヤマトホームコンビニエンス単身者向け引越しサービス「わたしの引越」高さ170cm×幅100cm×奥行き100cm
サカイ引越センター小口便引越プラン高さ144cm×幅105cm×奥行き75cm
日本通運引越し単身パックL高さ175cm×幅108cm×奥行き104cm

メリットは、料金がシンプルで、訪問見積もりが不要な点にあります。料金は距離や荷物量によって異なりますが、料金相場は、最低料金で2〜3万円が相場(2024年8月調べ)です。ただし、荷物の量やサイズに制限があるため、超過した場合は別途手配が必要です。

単身向けプラン(荷物が少ない引越)とは異なり、単身パックはコンテナに収まる荷物量が基準となるため、荷物がより少ない場合に適しています。引越しを計画する際は、単身パックと他のプランを比較し、最適な選択をしましょう。

繁忙期を避ける

引越し費用を抑えるためには、時期の選定が重要です。とくに、3月〜4月の繁忙期は避けたほうがよいでしょう。この時期は新生活を始める人が多く、引越し業者の需要が急増し料金が高騰するためです。

繁忙期を避けることで、引越し費用を抑えられるだけでなく、希望の日時を予約しやすくなるメリットもあります。引越し業者も、繁忙期以外の時期であればスタッフやトラックの確保がしやすいため、より丁寧なサービスを受けられる可能性もあります。

スケジュールの調整が可能であれば、5月〜1月、とくに夏場は狙い目です。この時期は、引越し業者の依頼が比較的少なくなるため、割引などのキャンペーンを実施している場合も多くあります。

午前中を避ける

引越し費用は、時間帯によっても金額が変わります。一般的に、午前中に引越しするケースでは料金が高く、午後からの引越しは割安になる傾向があります。

午前中は、新生活をスムーズにスタートさせたいという人が多く、引越し業者への依頼が集中するため引越し費用も割高です。

一方、午後からの引越しは午前中と比べて需要が落ち着くため、料金が割安になる傾向があります。引越し業者としても、1日を通して効率的に作業をしたいと考えていることから、午後からの引越しを割引料金で提供しています。

時間の融通がきくのであれば、午後からの引越しを検討してみるのもおすすめです。少しでも費用を抑えたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

荷物を減らす

引越し費用は、荷物の量が多いほど料金が高くなります。トラックのサイズが大きくなったり、作業時間が長くなったりするためです。引越し費用を抑えたい場合は、まず荷物を減らすことが重要です。「新居でも使うものかどうか」を基準に、持ち物を整理してみましょう。

書籍やCDなどは、ダンボールに梱包すると意外に重くなってしまいます。

また、着なくなった服や使っていない家具や家電は、思い切って処分してしまいましょう。リサイクルショップやフリマアプリを利用すれば、売却して引越し費用に充てることも可能です。

大型家具や家電は、新居で購入するのもおすすめです。。新居での購入であれば、配送や組み立てサービスを利用できる場合もあり、効率的に新生活を始められます。

相見積もりをもらって格安の業者を選ぶ

引越しサービスの費用は業者によって大きく異なるため、複数の業者から相見積もりの入手をおすすめします。1社だけの見積もりでは、それが適正な価格なのかどうかが判断できません。

複数の見積もりを比較することで、引越しの基本料金やオプションサービスの違いが明確になります。また、訪問見積もりを依頼すると、各業者のスタッフが実際に荷物や新居のサイズを確認し、正確な料金を算出します。

相見積もりを取る際は、一括見積もりサイトを利用するのが便利です。一度必要事項を入力するだけで、複数の業者から見積もりを受けられ効率的に比較検討できます。

業者選びで迷った場合には、料金だけでなく口コミや評判も参考にするとよいでしょう。また、知り合いからの紹介も安心材料です。顧客満足度の高い業者を選ぶことで、安心して引越しを任せられます。

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