アメリカ生まれの掃除グッズ「オキシクリーン」。掃除から洗濯まで活用範囲が広く、万能グッズとしてSNSやメディアを中心にフォーカスされていることから、存在は知っている方も多いのでは?
しかし、いくら万能といっても注意点が存在するのも事実。正しい使い方を知らないと、家電を壊してしまう恐れも・・・
オキシクリーンってどんなアイテム?
オキシクリーンは「酸素系漂白剤」のこと。洗浄機能を持つ主成分が水と混ざることによって発生した酵素の力で汚れを分解してくれる掃除グッズです。
オキシクリーンには、アメリカ版と日本版が存在します。アメリカ版はコストコやAmazonなど、アメリカ生まれの会社で販売されており、成分に「界面活性剤」が含まれてる特徴を持っています。
一方、日本版には「界面活性剤」が含まれていないので油汚れなどを浮かし落としたい場合は、アメリカ版を選ぶと良いでしょう。
オキシクリーンでどんなことができる?
ここからは、オキシクリーンを使ったおすすめの掃除方法をご紹介します!
①オキシ漬け
オキシクリーンを使った掃除術「オキシ漬け」は、SNSで「#オキシ漬け」と検索ができるほど、人気の使い方です。オキシ漬けは、衣類や靴、カーテン、タオルなど、オキシクリーンを溶かしたお湯につけ置きしておく方法です。
ニオイやヌメリも取り除いてくれるので、ゴミ箱やバスルームグッズ、エアコンのフィルター、プラスチック製の換気扇などもオキシ漬けが可能。漬けて20分放置するだけなので、掃除が苦手な方にもおすすめです。
②オキシかけ
オキシかけは、洋服の黄ばみや食べ物のシミ、カーペットの汚れに、オキシクリーンを溶かしたお湯をかけて拭き取る方法です。ガンコな汚れにかけて揉み込んでから洗濯すると、スッキリ取ることができます。
また血液の汚れは、血液が固まって落ちなくなるのを防ぐため、水で事前に汚れを洗い、水・ぬるま湯を使ってオキシかけします。血液が付着して取れなくなる前に、水洗いとオキシかけをしましょう。
③オキシ拭き
オキシ拭きは、オキシクリーンを入れたお湯を作り、雑巾に液体を染み込ませて、床や冷蔵庫、コンロや壁などの汚れを拭き取ることができます。特に冷蔵庫などは、ニオイのもととのる汚れが付着していることがあるので、定期的にオキシ拭きを行うと、冷蔵庫内を清潔に保つことが可能です。
またコンロに付着した油汚れを落とす時にもおすすめ。その他にも、照明のほこりや玄関のドア、プラスチック製のおもちゃの汚れを落とすのにもおすすめです。
知らないと危険!オキシクリーンに落とし穴があるって知ってた?
さまざまな使い方が叶うオキシクリーン。しかし全てのものに使えるとは限りません。
オキシクリーンは、金属全般・ウール素材・革製品・ペルシャ製カーペット、その他水洗いできないものには使用することができません。
特に金属系のものは見落としがちで、気づかず使用していると、コーティングやメッキが剥がれてしまう恐れがあるのでキッチンのシンクでは、つけ置きをしないよう気をつけましょう。
SNSの間違った情報に注意!
さまざまな情報が知れるSNSから、オキシクリーンを知った方も多いですよね。しかしSNSの中には、使用してはいけない素材にオキシクリーンを使用していることが多々あります。
@mina__home ビフォアフすごい🥺 #ライフハック #オキシクリーン #オキシ漬け #tiktok教室 ♬ オリジナル楽曲 – ローカルカンピオーネ🗾👑
@fan4tian2 #一人暮らし 男子の汚いシンクを #オキシ漬け しちゃいます。だいぶきれいになった🤓 #キッチン掃除 #家事 #掃除 #オキシクリーン ♬ 幽霊さん – Tasteless
@relivers_yourmystar 換気扇のお掃除は#オキシクリーン で#オキシ漬け !#換気扇 #RELIVERS #日常をtikる ♬ One More Time,One More Chance – Masayoshi Yamazaki
オキシクリーンの間違った使い方で多いのが、キッチン周りのアイテム。シンクや水筒、換気扇などは、ステンレスやアルミといった金属の使用が多数。オキシクリーンを使用すると、変色したりコーティングが剥がれたりする可能性があるので、注意書きが必要です。
また公式サイトにも、ステンレス槽の洗濯機のつけ置き術が記載されていますが、6時間以上のつけ置きに対する注意書きが記載されているので、必ず時間を守って行いましょう。オキシクリーンを使用する前に、必ず使える素材なのかどうか、チェックしてから使うようにしましょう。
アルカリ性の汚れ・ニオイは落ちない?
オキシクリーンは弱アルカリ性の洗剤なので、同じくアルカリ性の汚れやニオイは落としにくいとされています。石鹸カスや水垢、鍋の黒ずみやアンモニアなどは、アルカリ性の汚れ・ニオイになるので、別の方法を使って汚れを落とすことをおすすめします。
換気とゴム手袋の着用は忘れない
オキシクリーンを使用して掃除をするときは、部屋の換気とゴム手袋の着用を忘れないようにしましょう。
オキシクリーンは酸素系漂白剤のため、水に溶かしたときに出るのは酸素です。塩素系漂白剤とは違って独特の臭いはなく、人体に害はないとされていますが、お湯の湯気や熱気を吸い込みすぎるのは好ましくありません。特に、オキシクリーンでつけおきをする際は必ず換気をするようにしましょう。
また、オキシクリーンは弱アルカリ性のため、皮膚につくと肌荒れを起こすことがあります。そのため、オキシクリーンを使用する際は必ずゴム手袋を着用してください。
密閉・密封はしない
大容量のオキシクリーンは別容器に移すこともあると思います。この場合、密閉・密封して保管しないよう注意してください。オキシクリーンは常に微量の酸素を出し続けているため、密閉状態で放置すると、容器が破損したり変形したりする恐れがあるためです。
不安な場合は少量で!
大切な衣類や家具などの汚れを落とす際に本当にオキシクリーンを使って問題ないのか不安になることもあるでしょう。傷んだり色落ちしてしまったら困るものなど、使用する上で不安がある場合は、オキシクリーンの量を少なくしたり、使用する範囲を小さくして使ってみたりすることをおすすめします。
少量・小部分で使用して問題なければ、推奨されている量にして、全体的に洗濯・掃除してみましょう。
オキシクリーンを使った汚れの落とし方
風呂場の掃除
湿気が多い風呂場は、カビや黒ずみが溜まりやすいところ。オキシ漬けの方法を使って汚れを落としていきます。
オキシ漬けをする前にポリ袋いっぱいに入れた水を排水口に置いて、水を堰き止めます。
あとは風呂場の床にスプーン4杯分のオキシクリーンを撒いて、シャワーを流し、そのまま1時間放置するだけです。
1時間経ったらそのまま流して完了!
お風呂場の水垢は取れなかったものの、排水口のフタのヌメリが取れ、どことなく風呂場が明るくなったような印象です。風呂場は掃除が面倒な場所なので、かなり楽になる掃除術ですね。
トイレの掃除
オキシクリーンは、トイレのタンクに使えるのもポイント。タンクを開けて、穴からオキシクリーンと水を混ぜて液体を流し込んで放置し、流すだけの簡単な方法です。
流してしまうとオキシクリーンが薄まってしまうので、トイレを使用しない外出前にやっておくと良いでしょう。
茶渋(コーヒードリッパー)の掃除
オキシクリーンは、茶渋を取るのにもおすすめです。特に底に溜まった茶渋は、手が入りづらくてなかなかキレイに取りきれないため、オキシ漬けをするとキレイに汚れを取ることができます。
こちらもやり方は簡単。コーヒードリッパーにオキシクリーンを入れて、40〜60度のお湯を入れて放置するだけです。
外側に金属があったので、全体の漬け込みは避けて、中だけにオキシ液を入れます。
1時間ほど放置して洗い流したら、底の茶渋がキレイに取れました。マグカップなどもこの方法で茶渋が取れますよ!
洗面台の掃除
オキシクリーンは洗面台のシンクの掃除にも効果的です。こちらもオキシ漬けをするとキレイに汚れを取ることができます。
洗面台のシンクにお湯を貯めてオキシクリーンを混ぜます。
その後20分程度漬けおきます。(汚れが多い場合は漬けおきする時間を増やしてください。)
時間が経ったら漬けおきに使った溶液を布やクロス・雑巾に染み込ませ、洗面台全体を拭き掃除します。
最後にシンクに溜めた溶液を抜き、全体をよく水ですすぎます。
オキシクリーンは水アカには効果を発揮しません。水アカには酸性洗剤を使用してください。
台所の掃除
台所の掃除にはオキシ拭きがおすすめです。オキシ拭きの方法を見てみましょう。
まず桶にお湯を入れ、オキシクリーンを混ぜて溶液を作ります。
溶液を作るときは、お湯4リットルに対しスプーン5杯もしくは大スプーンのライン4までが目安です。
作った溶液にスポンジやブラシを浸し、汚れをこすり洗いします。
最後にしっかり水で洗い流します。
換気扇の掃除
種類によっては、換気扇の掃除もオキシ漬けで行えます。
まず桶にお湯とオキシクリーンを入れ、しっかりと混ぜて溶液を作ります。
次に換気扇のプロペラを1時間程度溶液で漬けおきします。
スポンジを使ってプロペラの汚れを落とします。
最後に水でよくすすいで、しっかり乾燥させます。
プロペラが金属製の場合は変色する恐れがあるため注意が必要です。
洗濯機の掃除
洗濯機の掃除にもオキシクリーンが活躍します。
まず洗濯槽に高水位までお湯を入れます。
その後5分程度回して6時間放置します。
汚れが浮いて出てくるのでネットで取り除きます。
最後に通常の洗濯コースで何度か回し、汚れが浮き上がらなくなるまで繰り返します。
なおステンレス製の洗濯槽の場合は、長時間置いておくと変色することがあります。洗濯機の取扱説明書を確認した上で行ってください。
ドラム式洗濯機の場合は、お湯とオキシクリーンで溶液を作って、通常の洗濯コースで1回洗濯機を回します。
窓の掃除
サッシにこびりついてしまったカビや窓の汚れは、オキシこすりがおすすめです。
まず歯ブラシや爪楊枝、キッチンペーパーを巻いた割り箸を使って窓枠やサッシの汚れを落としてください。
バケツにお湯とオキシクリーンを入れしっかり混ぜて溶液を作り、もう一つのバケツに水拭き用のお湯もしくは水を用意します。
溶液に雑巾を浸し、しっかり絞ってからサッシや窓を拭きます。(サッシの細かいところは爪楊枝もしくは割り箸を雑巾の上から当ててこすってください。)
最後に、水拭きをしっかり行い、窓のみ乾拭きします。
まとめ
オキシクリーンは一部を除き、部屋のありとあらゆるところの掃除が叶います。ドラッグストアで手軽に買えるので、ご紹介した注意点や掃除方法を参考に部屋の掃除に役立てて下さいね。
ゼヒトモでは、もっと頑固な汚れを掃除してくれるハウスクリーニング業者を探すことが可能。年末に向けて大掃除をしたい方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
ハウスクリーニング関連の最新記事
引っ越しの際に必要なことは、荷物の梱包だけではありません。家電製品のいくつかは、円滑な引っ越し作業や故障の予防のために、事前に行っておいた方がいい準備があります。 この記事では、洗濯機の水抜きや掃除の作業手順について紹介 […]
電子レンジは綺麗に使っているつもりでも、いつの間にか汚れてしまいます。できてしまった焦付きや油のハネは放置しておくと火事の原因になるとの報告もあります。(電子レンジ火災:東京消防庁発表より) 電子レンジをキレイに保つため […]