洗濯機を設置したい時、業者に頼む前よりも自分でできればコストも時間もカットできると考えることもありますよね。
洗濯機の設置は手順を守れば難しいものではないので、自分で行うことも可能です。設置に必要な部品の名称と取り扱い方を把握して、正しい手順で丁寧に作業を進めていきましょう。この記事では、設置にあたって確認しておくべきポイントと簡単な設置方法をご説明します。
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洗濯機の設置を業者に依頼すべきケース
洗濯機の設置は自分でも行えますが、業者に依頼するべき場合もあります。無理に設置しようとせず、のちのちに不具合に悩まないためにも業者に依頼しましょう。
洗濯機の設置を業者に依頼すべきケースは、主に以下の通りです。
- 排水口がホースの逆側にある
- 排水エルボが設置されていない
- 洗濯機の設置場所にゆとりがない
- 洗濯機のプラグがコンセントに遠すぎる
- 洗濯機の位置を高くしたい
- 排水ホースと排水口を接続できない
- 設置したが水漏れのトラブルが発生してしまった
- 複数人で作業できない
- 家電の設置に自信がない
洗濯機の設置前に確認するポイント
洗濯機を設置する前に、以下の6つのポイントについてあらかじめ確認しておきましょう。
- 洗濯機の設置場所にゆとりがあるか
- 防水パンのサイズは適切か
- 排水エルボは付いているか
- 蛇口の形状が適しているか
- 設置場所が安定しているか
- 搬入経路に問題はないか
1. 洗濯機の設置場所にゆとりがあるか
洗濯機の設置場所には条件があり、この規定を守らないと設置できません。
(参考)
- 洗濯機の上に50cm以上物がない
- 蛇口から5cm以上離れている
- 左右と背面の壁から5cm以上離れている
- 排水口側のスペースは9cm以上を確保する
特にドラム式洗濯機は手前にドアが開くので、その分のスペースも確保しておかなければなりません。設置後にドアが開けられなくなったり、壁にぶつかったりしないように計っておきましょう。
特に注意しておきたいのは、洗濯機と壁の間に余裕を持たせる事です。また、壁に取り付けられている蛇口の高さは洗濯機よりも上に位置していなければなりません。排水ホースも欠かせない部品なので、きちんと設置できるか確認しておきましょう。
2. 防水パンのサイズは適切か
防水パンとは、洗濯機を支えるための部品であり、万が一水漏れが起きた時に受け皿となり一時的に水が溢れ出すのを防ぐ役割を持っています。
防水パンは主に以下の3種類に分けられ、手入れのしやすさや設置ができるかどうかなどが異なるので特徴を掴んでおきましょう。
- フラットタイプ
- かさ上げ枠ありタイプ
- かさ上げ枠なしタイプ
防水パンのサイズは以下の3種類です。
- 640×640mm
- 740×640mm
- 800×640mm
洗濯機のサイズと適合しているか確認しておきましょう。
3. 排水エルボはついているか
「排水エルボ」とは排水口と排水ホースの間に取り付け、洗濯機と排水口を接続する部品を指します。L字型に曲がっているものが多いのが特徴です。
排水エルボは防水パンの排水管の口と排水ホースを繋ぐので、それぞれの形状が一致しているものを選ばなければなりません。
通常は排水エルボが付いていますが、賃貸物件の場合はなくなっている場合もあります。排水エルボは建物が監理するものなので、管理会社か大家さんに問い合わせて対応してもらいましょう。
排水トラップがない排水口には排水エルボを付けなくても使用できますが、ほとんどの排水口には排水トラップが付いているため、基本的に排水エルボは必需品だと考えてください。また、トラップを外した場合は悪臭が漂う事もあるため、排水エルボを取り付けて洗濯機を使用するのが最もよいと言えます。
4. 蛇口の形状が適しているか
蛇口と本体の給水ホースを繋ぐためには、形状が一致していなければなりません。水道の蛇口は主に以下の3種類です。
- 万能ホーム水栓
- 洗濯機用ワンタッチ水栓
- 洗濯機用ストッパー付水栓
水栓が適合しなかった場合は、ジョイントを使ったり蛇口を交換したりして給水ホースを取り付けます。多くの場合、洗濯機にはどのタイプの水栓にも対応できるように部品が付いていますが、別売りの部品を購入しなければならない事もあるためあらかじめ準備しておきましょう。
5. 設置場所が安定しているか
防水パンが歪んでいたり、床がへこんでいたりすると、洗濯機が正常に作動しません。使用時に騒音を立てたり、不自然に振動したりするなどの不具合が起きてしまうため、設置場所は平面である事を確認しておきましょう。
床にへこみがあるか判断が難しい場合は、防音マットを敷くのがおすすめです。マットに振動や騒音を吸収させる事によって、洗濯機が安定して作動するようになります。
6 搬入経路に問題はないか
洗濯機を搬入する際、本体のサイズに問題がなくても搬入者が通るスペースがないといったミスがないようにしましょう。
また、障害物の存在や経路の形状によって、搬入できなくなる事も考えられます。あらかじめ確認しておきたいのは、以下の5箇所です。
- マンションや戸建ての入り口
- 廊下
- エレベーター
- 部屋の前の廊下
- 洗面所など設置する場所の入り口
洗濯機の設置方法
洗濯機の設置方法は大きく分けて4ステップです。
- アース線を取り付ける
- 排水ホースと排水口を取り付ける
- 給水ホースで洗濯機と蛇口をつなぐ
- 最終確認のため試運転をする
1. アース線を取り付ける
アース線とは、漏電を地面に流して感電が起きないようにするための部品です。緑色や黄色で、通常のケーブルよりも細くできています。危険防止のためにも、必ずアース線を取り付けるようにしましょう。
【アース線の取り付け方】
取り付け場所のカバーをマイナスドライバーで開く
- カバーの中のプラスねじを緩める
- プレートの穴にアース線を入れる
- ネジを締めてからカバーを元に戻す
2. 排水ホースと排水口を取り付ける
排水ホースと排水口を取り付ける時は、水漏れが起きないように注意してください。
【排水ホース・と排水口の取り付け方】
- 排水エルボを取り外す
- 排水ホースと排水エルボを接続する
- 排水エルボを元に戻す
3. 給水ホースで洗濯機と蛇口をつなぐ
給水ホースの長さは十分余裕を持たせておきましょう。短すぎると途中で外れてしまい、水漏れが発生しかねません。もし短い場合は、ホームセンターや通販サイトで購入できる延長用のホースを取り付けるとよいでしょう。
また、止水機能が付いていない蛇口には止水機能を持つ「ニップル」を取り付けるのがおすすめです。万が一給水ホースが外れてしまっても、止水機能がついていればすぐに水漏れが起きて困る事はありません。
4 最終確認のため試運転をする
試運転の際は水量を少なめにし、万が一水漏れが起きてもすぐに対処できるようにしましょう。この時、給水部分と排水部分から水漏れが発生していないか確認してください。
問題なく作動していれば、取り付けは完了です。
洗濯機設置においてよくあるトラブル
洗濯機を自分で設置する際に起きやすいトラブルとして、以下の4つが挙げられます。
- 洗濯機のアース線がうまく繋がらない
- 防水パンとサイズが合わない
- 排水に不具合がある
- 水漏れが起きる
洗濯機のアース線がうまく繋がらない
感電防止のために欠かせないアース線ですが、短かったりコンセントに挿すところがなかったりと、繋げられないケースもあります。
短い場合はアース線を購入し、サイズが足りるものを使用しましょう。挿す所がない場合は電気工事士の資格がある専門業者に依頼し、差し込み口の取り付けを依頼してください。
防水パンとサイズが合わない
洗濯機を動かしている間に異音がする場合、防水パンとサイズが合っていない可能性が高いと言えます。洗濯機と防水パンのサイズが合っていない場合は、適したサイズの防水パンに買い替えなければなりません。
せっかく設置してもまたやり直し、という事になってしまうので、必ず防水パンと洗濯機のサイズは確認しておきましょう。
排水に不具合がある
排水ホースが押し潰されていたり、接続口ときちんとつながっていなかったりすると、排水がうまくいかなくなってしまいます。排水ホースを取り付ける時は、スペースに余裕を持たせるようにしましょう。壁際に無理矢理通したり、洗濯機本体で噛んでしまったりすると、正常に排水できなくなります。
水漏れが起きる
水漏れが起きたら、蛇口を閉めてから元栓を閉じてください。
蛇口を閉めた段階で水漏れが収まる場合、給水ホースが正しく取り付けられていない可能性が高いと言えます。
また、元栓を閉じた時に収まる場合は、蛇口に問題があると考えてよいでしょう。
どちらを閉じても治まらない場合は、洗濯機本体の排水ホースに不具合が起きています。
水漏れを素早く対処するのは難しいため、水が防水パンからあふれ出る前に業者に修理を依頼しましょう。
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洗濯機の取り外し方法
洗濯機を取り外す時は、洗濯機のコンセントを外し、蛇口を閉じてから給水ホースを取り外してください。給水ホースの中の水がこぼれるかもしれないため、タオルや雑巾などを用意し、バケツに水を移せるようにしておきましょう。
給水ホースを取り外したら、アース線を取り外します。取り外しは、差し込んだ時と逆の手順をなぞれば問題ありません。
排水口から排水ホースを取り外し、排水エルボを元に戻します。特に賃貸物件に住んでいる場合は、排水エルボは物件の備品として扱われるため紛失しないように気をつけましょう。
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業者に洗濯機の設置を依頼する際の費用相場
業者に洗濯機の設置を依頼する場合、全自動縦型の洗濯機は約4,000円~6,000円、ドラム式の洗濯機は約6,000円~7,000円が費用相場です。
壊れている洗濯機は修理をしてから設置を行います。故障の程度にもよりますが、修理費用は約5,000円~が相場です。
洗濯機の設置は業者に依頼して確実に行おう
洗濯機の設置は自分で行えますが、細かな作業をともなうため不安な部分が生じる可能性も十分考えられます。曖昧なまま作業を進めると、設置が終わっても正しく動かず水漏れが起きる事もあるため、自分で設置できないと思ったら業者に依頼しましょう。
業者に依頼する際は、相見積もりをとるのがおすすめです。相見積もりとは、複数の業者から一度に見積もりを取り寄せる方法です。手間と時間を大幅に短縮でき、効率よく費用や保証内容、アフターフォローなどを比較できます。
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監修したプロのコメント
ドラム式洗濯機を購入される際は、機能やお値段だけではなく、まずは洗濯機の設置が可能な場所であるかを確認してください。
搬入経路や設置場所の寸法、段差、排水口の位置など、判断基準が難しいため、お店や業者に相談してからの購入がおすすめです。
また、引越しでドラム式洗濯機を運ぶの際は、事前に引越し会社にも御相談するのがオススメです。
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