洗濯機の排水ホースを外す方法がわからず、困っている方も多いのではないでしょうか? 特に、引越しや掃除の際にホースを外す必要があると手順に悩むこともあります。
この記事では、洗濯機の排水ホースを正しく外すための手順を詳しく解説します。また、水抜きやクリップの取り扱い、本体や排水口側での外し方についても説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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洗濯機の排水ホースを外すときは?
洗濯機の排水ホースを外すときは、以下のケースが考えられます。
- 排水溝や排水ホースの掃除や取り替え
- 引越しや配置転換
排水溝、排水ホースの掃除や取り替え
洗濯機を長く使用していると、排水口から異臭がしたりホースが汚れる場合があります。そんなときは、排水ホースを外すと掃除がしやすいです。
また、排水ホースが劣化した場合にも取り替えが必要になります。劣化を放置すると水漏れの原因になるため、早めに交換することが大切です。
引越しや配置転換
引越しや洗濯機の配置転換の際に、排水ホースがついていると作業の妨げになる場合があります。
排水ホースがついたままだと移動中に破損する場合もあるため、事前に取り外しておくことをおすすめします。
洗濯機の排水ホースの外し方
洗濯機の排水ホースを取り外す際は、排水ホースがどのタイプのクリップで固定されているか確認しましょう。一般的には、以下の3つのタイプがあります。
- クリップ式
- ねじ式
- スナップ式
用意するもの
- バケツ
- ぞうきんまたはウエス
- ドライバー
- プライヤー(※作業用の工具)
外す手順
- 洗濯機を脱水する
排水ホースを取り外す前に洗濯機の脱水を行います。脱水を行うことで、排水ホースを外した際に出てくる水の量を減らし、作業中に水がこぼれるリスクを軽減します。また、脱水が終わったら、洗濯機内に残った水分をきれいに拭き取っておくことで、作業場所が濡れるのを防いで安全に作業を進められます。
- 電源・アース線を外す
作業を始める前に洗濯機のコンセントとアース線を抜きます。電源を切ることで、万が一の電気トラブルを避けることができるため、作業前に必ず確認しておきましょう。
- 蛇口を閉めて給水ホースを外す
給水ホースを外す前に水道の蛇口を閉めておきます。給水ホースを蛇口から外し、ホースに残った水は排水口か洗濯機内に流します。
- 洗濯機本体から排水ホースを外す
排水ホースを洗濯機本体から取り外します。取り外しの手順は、機種によって異なる場合があるため、取扱説明書を事前に確認しておくと安心です。一般的な手順としては、接続口の下にぞうきんを敷き、ホースクリップを緩めてからホースを引き抜きます。
ホースクリップの外し方は3種類あり、それぞれ方法が異なります。
クリップ式
クリップ式の排水ホースは、排水パイプを洗濯ばさみのようなクリップで挟んで固定するタイプです。
このクリップを外すには、手でクリップを押して緩める方法が一般的ですが、クリップが固くて外れない場合は、プライヤーを使用するとスムーズに取り外せます。また、プライヤーでクリップを軽く挟んで回すようにすると、クリップが緩むため、力を加えすぎずに外すことができます。
ねじ式
ねじ式のホースクリップは、ねじを回してバンドを緩めるタイプです。
主に2種類があり、蝶ねじで手で回せるタイプと、ドライバーで回すタイプがあります。どちらのタイプでも、ねじ部分にさびや汚れが付着していると回しにくくなるため、潤滑剤をスプレーして少し待つとスムーズに回せるようになるのでおすすめです。
もしねじが破損したり回せなくなった場合は、バンドを切るか専門業者に相談するのが良いでしょう。
スナップ式
スナップ式のホースクリップは、プラスチック製でギザギザの部分がかみ合うことで固定されるタイプです。
取り外しは専用の工具があれば、スムーズに作業できます。専用の工具がない場合でも、かみ合わせ部分を横にスライドさせることで簡単に外すことが可能です。
ただし、もしスナップ式のクリップが固くて取り外しが難しい場合は、無理に力を加えないようにしましょう。プラスチック製のため、カッターやハサミを使って切る方法もありますが、破損のリスクがあるため注意が必要です。
洗濯機の排水ホースの交換方法
排水ホースの交換は、正しい手順を守ることで自分でも行えますが、メーカーによっては自力での交換を推奨しないこともあります。交換作業をおこなう際は、取扱説明書をよく確認しましょう。
参照:Panasonic よくあるご質問【洗濯機全般】排水ホースの取り付け方
(https://jpn.faq.panasonic.com/app/answers/detail/a_id/31515)
用意するもの
- 新しい排水ホース(メーカー純正推奨)
- ハサミ
- ビニールテープ
- 結束バンド
交換手順
1.新しい排水ホースの長さを調節する
古い排水ホースを取り外したら、新しい排水ホースを用意しましょう。メーカー純正の新しい排水ホースは長さ調節が不要ですが、純正でない場合は古いホースと同じ長さになるようにハサミで切ります。
2.ホースクリップの取り付け
古いホースから外したホースクリップを新しいホースに取り付けます。緩いと水漏れの原因になるため、しっかりと固定しましょう。
3.排水エルボの取り付け
排水エルボ(排水管と洗濯機の排水ホースをつなぐL字形の管)を取り外し、新しい排水ホースと接続します。接続部分にはビニールテープを巻き、さらに結束バンドでしっかりと固定します。
4.排水エルボの再設置
排水エルボを排水口に挿入して、交換作業は完了です。
洗濯機メーカー別の排水ホース交換方法
ここでは、代表的な洗濯機メーカー別の排水ホース交換方法を紹介します。
- 日立
- パナソニック
- シャープ
日立の洗濯機の排水ホース交換方法
1.ホースピースの確認
排水ホースの先端にホースピースがしっかり固定されているか確認します。
2.ホース位置の確認
排水ホースが洗濯機底面のフックにしっかり固定されていることを確認します。
3.取り付け
排水ホースを排水口にしっかり差し込み、排水ホースの先端がふさがらないようにします。排水ホースが折れ曲がらないようにし、10cm以上持ち上がらないように注意しましょう。
参照:日立(https://kadenfan.hitachi.co.jp/support/wash/q_a/a35.html)
パナソニックの洗濯機の排水ホース交換方法
1.ホースの取り出し
排水ホース取り出し口と排水位置が異なる場合は、ホースの向きを調整します。
2.取り付け
外部排水ホースを接続口にしっかりと接続し、ホースバンドを奥までずらして固定します。その後、スリーブは外さずに排水パイプに接続します。
3.長さ調整
ホースが短い場合は、スリーブの取り付けができないため、ホースを切ることはできません。延長が必要な場合は、別売の延長用排水ホースを2m以下で使用します。
4.引き回し
排水ホースが立ち上がらないようにし、水の流れがスムーズになるように調整します。先端を水中に入れないようにします。
参照:パナソニック(https://jpn.faq.panasonic.com/app/answers/detail/a_id/31515)
シャープの洗濯機の排水ホース交換方法
1.ホース先端のキャップを外す
キャップを外し、傷が付かないように毛布などを敷いてください。
2.ホースの取り出し
設置場所に応じて、ホースの取り出し位置(左側、右側、左前、右前、後ろ側)を選択します。
3.固定位置の確認
ホースは指定された固定位置にしっかりとはめ込み、確実に固定してください。これによりホースが外れず、水漏れを防げます。
4.ホースの接続
排水口にホースをしっかり接続し、抜けたり外れたりしないように確認します。
参照:シャープ(https://jp.sharp/support/advice/washer/move_c1-1-1.html)
自分での取り付け・交換がおすすめされていない場合は、洗濯機設置の業者への依頼がおすすめです。
洗濯機の排水ホースの外し方・交換のコツ
洗濯機の排水ホースを取り外す際には、以下の3つのポイントに注意しましょう。
- 再度取り付けるときは緩みがないようにする
- 排水トラップの有無でホースを立ち上げる
- 特殊なケースに該当していないか確認
再度取り付けるときは緩みがないようにする
排水ホースを再取り付けする際は、しっかりと固定することが重要です。取り付け時には、ホースの先端が排水口に完全に差し込まれていることを確認しましょう。接続部分に緩みや隙間があると、水漏れの原因になります。
排水ホースを取り付けた後は、ホースクリップやエルボの固定具合もチェックし、蛇口や給水ホースががたつかないように注意します。また、ホースが曲がったり折れ曲がったりしないよう、適切な長さに調整することも忘れないようにしましょう。
排水トラップの有無で排水ホースを立ち上げる
洗濯機の排水ホースを設置する際には、排水トラップの有無によって対応が異なります。正しく対処することで、悪臭や異物の逆流を防ぎ、スムーズな排水を確保することが可能です。
排水トラップがない場合
排水トラップがない洗濯機では、排水ホースを途中で立ち上げることが重要です。具体的には、ドラム式洗濯機では約10cm、縦型洗濯機では約5〜10cm程度立ち上げると良いでしょう。 排水ホースを立ち上げることで、下水からの悪臭や異物が逆流するリスクを効果的に抑えることができます。
排水トラップがある場合
一方で、排水トラップが設置されている場合は、ホースを立ち上げる必要がありません。トラップ自体が逆流を防ぐ役割を果たすため、ホースは平行に設置してスムーズな排水を確保します。ホースが10cm以上高くなると水流が妨げられる可能性があるため、適切な高さに調整することがポイントです。
特殊なケースに注意
延長ホースを使用するケース
排水ホースの長さが洗濯機の設置場所から排水口まで届かない場合や、洗濯機をベランダに設置する場合は、延長ホースが必要です。延長ホースはホームセンターなどで簡単に入手できるので、最寄りのお店で確認してみてください。
延長ホースを用意したら必要に応じてホースの口をカットし、洗濯機から出ているホースに合わせて接続します。反対側をエルボに差し込んだ後、ホースの接続部をビニールテープで10回ほど巻いてしっかりと固定すれば、取り付けは完了です。
排水エルボとサイズが合わない
排水ホースのサイズはメーカーによって決まっているため、交換するホースを外す前にサイズを確認してください。その後、ホームセンターなどで適切なサイズのホースを購入するかオンラインで取り寄せることができます。
洗濯機の排水ホースの外し方に自信のない方は業者に相談がおすすめ
今回は洗濯機の排水ホース交換について、具体的な手順や注意点を解説しました。排水ホースは劣化や異臭が発生した際に交換する必要があります。定期的な点検と交換が洗濯機の正常な運転を保つために重要です。
自分で交換作業を行うのが難しい方や、他の掃除と合わせて専門の業者に頼みたい方は、プロのサービスを検討してみると良いでしょう。ゼヒトモでは、洗濯機の排水ホース交換を含むさまざまな清掃サービスを提供する業者から見積もりを受け取ることができます。洗濯機の掃除だけでなく、洗面所やお風呂の清掃、さらには冷蔵庫の整理整頓や常備菜の作成など、幅広い依頼が可能です。
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