お住まいの家のリビングが縦長の場合、家具の配置やレイアウトに迷うかもしれません。おしゃれなリビングにするためには、導線を意識して家具やインテリアを配置したり、空間にメリハリをつけたりすることが大切。
この記事では、縦長リビングをレイアウトするときのポイントやおすすめのアイテムを解説します。おしゃれな縦長リビングの実例もご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
縦長リビングとは?
縦長リビングとは、リビング・ダイニング・キッチンが一直線上に配置されている間取りを指します。縦長リビングでは、バルコニーに面しており、その奥にダイニング、さらにその奥がキッチンという間取りが多いです。
ちなみに横長リビングというのは、ダイニングとリビングがどちらもバルコニーに面しているタイプのことをいいます。縦長や横長以外にも、正方形のリビングタイプや、変形リビングのタイプもあります。
縦長リビングのメリット
縦長リビングのメリットには、下記のようなものがあげられます。
- 壁面が多くあるため家具の配置がしやすい
- 一直線に並んでいるため開放感がある
- キッチンからダイニング・リビングの様子がよく見える
縦長リビングは壁面を広く使えるため、横長のソファなどを置くスペースも十分にあります。また奥行きがあるため、その視界を遮らないようなロータイプの家具を配置することで、広がりを持った空間を確保できるでしょう。縦長リビングを活かすためには、できるだけ圧迫感のある家具を避けるのがポイントです。
縦長リビングのデメリット
縦長リビングのデメリットは、下記のとおりです。
- リビングからキッチンまで距離があるため、奥まで光が差し込まない
- 壁の両面に家具を配置すると圧迫感が出る
- 横の距離が狭いため、テレビとソファの奥行きを意識しなくてはいけない
- 動線を考慮した家具の配置が必要
縦長リビングの奥にあるキッチンは、昼でも照明が必要になる可能性があります。全体的に横幅が狭い空間となるため、家具を配置する際は、通りやすいようにスペースを確保しておきましょう。
縦長リビングのレイアウトのポイント
縦長リビングのレイアウトにおいて、押さえておくべきポイントは以下の5点です。
- 動線を意識して配置する
- 視線の抜けをつくる
- 空間にメリハリをつける
- テレビとソファを意識する
- 家具を置きすぎないようにする
これらを押さえておけば、使い勝手がよく快適な空間のリビングが実現します。ぜひ参考にしてください。
動線を意識して配置する
縦長リビングの場合は、家族の動線を考えて家具を配置することが重要です。家族の動線をしっかり確保しなければ、リビングやキッチンを移動する際にぶつかってしまったり迂回する必要があったりします。
1つ1つは些細なことであっても、毎日積み重なるとストレスになってしまう可能性も。家族が快適な生活を送るためにも、家具の横を通り抜けられるようにサイズや配置を検討するようにしましょう。
おすすめは、家具を片側に寄せて、片方は一直線の通路として確保しておくレイアウトです。また、リビングダイニングセットを配置するのも、ひとつの方法。ソファとダイニングの役割を兼ねるため、置く家具が少なくてすむでしょう。
視線の抜けをつくる
視線が遠くまで抜けるように家具を配置すると、室内が広く見えて圧迫感がなくなります。
視線の抜けを作るためには、視線の邪魔になるような高さのない家具を選ぶのがポイントです。キッチンからバルコニーを見たときに視線を遮らないため、広々とした空間を感じられるでしょう。
空間にメリハリをつける
空間にメリハリを持たせてゾーニングすることで、縦長リビングの使い勝手がアップします。ゾーニングを意識せずにコーディネートしてしまうと、単調で垢ぬけない空間になってしまうかもしれません。ゾーニングによって雰囲気を変えることで、その空間がどのような役割かを意識できるでしょう。
パーテーションを使ってゾーニングする場合は、高さの低いものがおすすめです。背の高いものを置いてしまうと、視界が確保できずに開放感がなくなってしまうため、注意してください。
テレビとソファを意識する
縦長リビングの場合は部屋の横幅が狭いことが多いため、テレビとソファの距離感に注意が必要です。
テレビが大きすぎると、その大きさに最適なテレビとの距離が確保できないかもしれません。そのような場合には、コーナータイプのテレビボードを利用する方法があります。テレビボードであれば小物を収納できるため、テレビスタンドやテレビを壁にかけるよりも収納スペースを増やせるでしょう。
テレビを壁掛けにする場合は、設置する高さに注意が必要です。テレビが目線より高すぎる場合は、テレビを見るのに疲れてしまう可能性があります。
家具を置きすぎないようにする
縦長リビングをおしゃれにレイアウトしたい場合は、家具を置きすぎないようにしましょう。家具の量は、リビング・ダイニング全体の3分の1程度が理想です。
縦長リビングは家具を置けるスペースが限られているため、たくさんの家具を置いてしまうと空間が狭くなります。
縦に長い壁があるとテーブルや観葉植物などを置いてしまいがちですが、空きスペースがないため窮屈な印象になり、動線も確保できずにストレスがたまるでしょう。
収納家具を上手に利用し、ものを少なく見せるのもテクニックのひとつです。
縦長リビングにおすすめのアイテム
ここからは、縦長リビングにおすすめのアイテムをご紹介します。
- 円形のダイニングテーブル
- 3種類のソファ
- セットアイテム
どれも、空間を有効活用するためにはぴったりのアイテム。ぜひ取り入れていただき、おしゃれで実用的な縦長リビングを実現しましょう。
円形のダイニングテーブル
縦長でリビングがあまり広くない場合は、円形タイプのテーブルを選ぶのがおすすめです。
円形のダイニングテーブルであれば回遊性が高いため、空間を確保することができます。縦長リビングであっても、動線を大きく取れるでしょう。
3種類のソファ
縦長リビングにおすすめのソファタイプは下記の3つです。
- カウチソファ
- コーナーソファ
- フロアソファ
カウチソファはゆったりと足を伸ばすことができるタイプのソファで、縦長リビングでも設置できます。「I字」や「L字」などのタイプがあるため、ご家庭にあったデザインを選んでください。
コーナーソファは、部屋のコーナーはもちろん、リビングの中央にも配置が可能です。複数人で座れるため、大家族の場合や来客が多い場合にも重宝するでしょう。
フロアソファはフロアに直接置くタイプのソファで、家具の高さが低いため空間を広く感じられます。視界を遮らないため、キッチンからもリビングにいる子どもの様子を確認しやすいでしょう。
セットアイテム
セットアイテムを活用することで、縦長リビングのレイアウトの幅が広がるかもしれません。
たとえば「リビングダイニングセット」を配置すれば、食事ができてソファとしてくつろぐこともできます。このように、1つのアイテムで2つの役割を兼用できるセットアイテムは、導線を重視すべき縦長リビングにぴったりといえるでしょう。リビングに置く家具が少なくて済み、その分空間が広く使えるのもうれしいポイントです。
おしゃれな縦長リビングの実例紹介
ここからは、縦長リビングのレイアウト実例を確認していきます。
- ロースタイルの家具で開放的な空間
- 家族と過ごしやすいレイアウト
- 動線を大きく取ったナチュラルな部屋
- モノトーンでまとめたシンプルなスタイル
- 和の雰囲気漂う縦長リビング
- アクセントカラーでメリハリのあるお部屋
6つのおしゃれなリビングを見ていきますので、ぜひ参考にしてください。
①ロースタイルの家具で開放的な空間
ソファやテーブルをロースタイルのものにすると、天井が高くなり開放的な空間を演出できます。
こちらのリビングはソファをフロアソファにしているため、ソファが占める面積の割に圧迫感がありません。視線が抜けるため、ぱっと見た印象で、狭いと感じにくくなるでしょう。
このように、できるだけロースタイルの家具を選ぶことがお部屋を広く見せることにつながります。
②家族と過ごしやすいレイアウト
こちらのリビングは、家族と暮らしやすいレイアウトになっています。子どものおもちゃコーナーを設けて、ラグを設置。テーブルを置いていないため、小さな子どもも危険なく広々と遊べるでしょう。
置く家具を少なくすることで、掃除や片付けもしやすくなります。カラーもナチュラルトーンで統一されており、落ち着きのあるリラックスした空間を演出した実例です。
③動線を大きく取ったナチュラルな部屋
こちらのリビングは、動線を大きくとっているのが特徴です。ダイニングテーブルをキッチン側に寄せ、リビングにはソファを置かず、ラグとクッションでゾーニングしています。家具が少ないため、お部屋に入った瞬間に視線が抜け、開放感を感じられるのが魅力。
もう少しはっきりゾーニングしたい場合は、観葉植物などのインテリアをダイニングとリビングの間に置くのがおすすめです。
④モノトーンでまとめたシンプルなスタイル
こちらのリビングは、縦長リビングをホワイトやグレーなどのモノトーンでまとめた実例です。ダイニングテーブルの椅子をホワイトにしてリビングのソファをグレーにすることで、シンプルかつすっきりとした空間になっています。
床や壁などはホワイトで統一しているため、統一感がありスタイリッシュなお部屋といえるでしょう。
⑤和の雰囲気漂う縦長リビング
自然素材をふんだんに使った縦長リビング。多様する木材が和の雰囲気を演出しており、穏やかな空間に仕上げています。
背の高い家具を設置していないため視界を遮るものがなく、広々とした空間になっているのもポイント。一方でロータイプのソファを配置することにより、和の雰囲気がありながら「和室」という感じではありません。和と洋がミックスした、和モダンなリビングです。
⑥アクセントカラーでメリハリのあるお部屋
リビングの中にアクセントカラーとして挿し色を入れることで、メリハリのある空間に仕上がった実例です。こちらのリビングでは、ナチュラルカラーで統一した家具を中心に、鮮やかなブルーのソファを設置しています。
少し個性的にしたいという場合は、ラグの色をアクセントカラーにするのもおすすめです。安価なラグであれば、気分によって気軽にに変更することができるでしょう。
ゼヒトモでインテリアデザイナーのプロを探す
本記事では、縦長リビングのレイアウトのポイントやおすすめアイテム、おしゃれな実例についてご紹介しました。導線や視線の抜けを意識することで、実用的でスタイリッシュな縦長リビングに仕上げることができます。
- 縦長リビングのデザインについて相談したい
- 縦長リビングリフォームの見積もりを取りたい
そんな方は、ゼヒトモからインテリアデザイナーのプロを探してみませんか?いくつかの質問に答えるだけで簡単にあなたにぴったりなプロが見つかります。縦長リビングのレイアウトでお困りの方は、ゼヒトモをお気軽にご利用ください。
インテリアデザイナー関連の最新記事
インテリアを決める際は、おしゃれで素敵な印象に仕上げることだけでなく、風水についても考慮してみるのがおすすめです。インテリアに風水を取り入れることで、運気のアップも期待できます。 部屋の中でもとくに重要なのが、家の出入り […]
自宅やオフィス、店舗などをおしゃれな空間にしたいなら、インテリアのプロであるインテリアコーディネーターに依頼してみてはいかがでしょうか。「リビングを北欧スタイルにしたい」「サロンをもっとエレガントな雰囲気にしたい」など、 […]