外壁リフォームには4つの工事方法があり、それぞれ費用相場や工期が異なります。リフォームしたい目的ごとに適切な工事方法は異なるため、それぞれの方法の特徴を理解することが重要です。また、外壁リフォームに補助金や火災保険を使える可能性があります。
この記事では、外壁リフォームの工事方法ごとの費用相場と工期、外壁リフォームに使える補助金や火災保険を使えるケースについて解説しています。さらに、外壁リフォーム費用を安く抑えるポイントもご紹介しているため、予算を検討する際にぜひ参考にしてください。
外壁リフォームには4つの工事方法がある
外壁リフォームには、以下の4つの工事方法があります。
- 外壁塗装
- 重ね張り(カバー工法)
- 張り替え
- 補修工事
以下では、それぞれの工事内容や費用相場・工期について解説します。
外壁塗装リフォームの費用相場と工期
外壁塗装リフォームは、剥がれたり劣化したりした箇所を塗装し直す工事のことです。外壁材を使わないリフォームであるため、費用を抑えられます。工期も短いため、気軽にできるリフォーム方法です。また、塗料の色を変えることで家の雰囲気を大きく変えられます。
外壁塗装リフォームにかかる費用相場は、塗料の種類や耐用年数、塗装する面積などに応じて異なります。費用相場は、30坪あたり約75万円〜、工期は約10〜20年です。
塗装リフォームの目安は10年に1度です。なお、3回以上塗装リフォームを行っている場合は、塗膜が剥がれやすくなっています。全体的に劣化も進んでいるため、別のリフォーム方法を検討しましょう。
外壁塗装に使われる塗料の種類
外壁塗装リフォームに使われる塗料には、以下のような種類があります。
- ウレタン塗料
- シリコン塗料
- フッ素系塗料
- 断熱塗料・遮熱塗料
ウレタン塗料は、細部の塗装に適しています。耐久性は高くなく、耐用年数は7~10年、施工単価は1平方メートルあたり1,800~2,500円です。
シリコン塗料は、汚れにくくコストパフォーマンスが高いため、高い人気を誇ります。耐用年数は7〜15年、施工単価は1平方メートルあたり2,300〜3,500円です。
フッ素系塗料は、耐久性が高く汚れにも強い塗料です。機能性が高い分、費用がかかるという特徴があります。耐用年数は12〜20年、施工単価は1平方メートルあたり3,500〜4,800円です。
断熱塗料・遮熱塗料は、文字どおり断熱性や遮熱性を持った塗料で、室内の寒暖差対策に適しています。耐用年数は10〜20年、施工単価は1平方メートルあたり2,300〜4,500円です。
外壁の補修工事の費用相場
補修工事は、外壁のひび割れや剥離の補修、目地のシーリング(コーキング)を修繕するリフォームのことです。
補修工事にかかる費用は、劣化の状態や工事内容によって異なります。ひび割れや亀裂の補修の場合、費用相場は20万円以下です。ただし、ひび割れが複数箇所発生している場合や、高い場所にあるため足場を設置する必要がある場合は、足場代が別途10万〜20万円ほどかかります。
また、目地のシーリング(コーキング)の修繕の場合、費用相場は約20万〜80万円です。
修繕工事は、3〜5年に1度の目安で行いましょう。
外壁の重ね張り(カバー工法)リフォームの費用相場と工期
外壁の重ね張り(カバー工法)リフォームは、既存の外壁の上から外壁材(サイディング)を張るリフォーム方法です。劣化した外壁のリフォームに対応でき、既存の外壁を撤去する必要がないため、外壁を完全に張り替えるリフォームに比べてコストを抑えられます。
重ね張りリフォームの費用相場は、建物30坪あたり150万円〜、工期は約2週間が目安です。
外壁リフォームに使われるサイディングの種類
外壁リフォームに用いられるサイディングと耐用年数・施工単価の目安は、それぞれ以下のとおりです。
- 窯業系サイディング:耐用年数30年、施工単価3,500〜5,000円
- 金属系サイディング:耐用年数40年、施工単価4,000〜5,000円
- 樹脂系サイディング:耐用年数30年、施工単価7,000〜9,000円
- 木質系サイディング:耐用年数20年、施工単価6,000〜8,000円
特に、カバー工法のリフォームの際は、軽量な金属系サイディングが多く用いられます。
【あわせて読みたい!】
カバー工法とは?失敗しないリフォームための知りたいポイント>>>
外壁の張り替えリフォームの費用相場と工期
外壁の張り替えリフォームは、既存の外壁を撤去して、新たに外壁材(サイディング)を張り直すリフォーム方法です。大がかりな工事になり、既存の外壁の撤去費用や足場代などが発生します。カバー工法と異なり、既存の外壁を撤去するため、建物の負担を軽くしてメンテナンスできるのがメリットです。また、壁の内側の劣化も補修できるため、住宅の耐久性を高めて寿命を伸ばせます。
張り替えリフォームの費用相場は、建物30坪あたり200万円〜、工期は約2〜3週間が目安です。
外壁リフォームで使える補助金
外壁リフォームについては、お住まいの自治体が設けている補助金・助成金制度を活用できる場合があります。補助金や助成金制度に申請することで、リフォームにかかる費用を補助・助成してもらえるのです。
主に、省エネにつながる外壁塗装や、子育て世帯・若年世帯などが実施するリフォームについて、補助金や助成金を受け取れることが多いです。詳しくは、お住まいの自治体に問い合わせてみてください。
ここでは、省エネリフォームと一般リフォームで使える補助金について解説します。
補助金:省エネリフォーム(遮熱・断熱塗装)
自治体によっては、遮熱塗料や断熱塗料を使用した外壁塗装リフォームに、補助金を支給している場合があります。遮熱・断熱塗装は、省エネリフォームやヒートアイランド現象防止などにつながるため、補助金を支給する自治体が多いのです。個人の住宅だけでなく、共同住宅の管理組合が申請できる場合も多いという特徴があります。
補助金:一般リフォーム
そのほか、多くの自治体が、一般的な住宅リフォームについて補助金や助成金制度を設けています。そのため、受給要件を満たせば、外壁リフォームについても申請できる場合が多いです。
例えば、子育て世帯や若年世帯が実施するリフォームや、市内の業者が施工するリフォームに補助金を支給している自治体などがあります。自治体によって制度の有無や要件などは異なるため、詳しくはお住まいの自治体に確認してみてください。
【あわせて読みたい!】
2022年度版・外壁塗装の助成金・補助金の条件とは?詳細はこちら>>>
外壁リフォームで火災保険を使えるケース
外壁リフォームでは、火災保険を使えるケースがあります。住宅が台風や大雪・落雷などの被害を受け、外壁を修繕したい場合です。ただし、加入している火災保険によって、利用可否が異なるため、契約内容を確認してみてください。
また、リフォーム会社に確認することも有効です。火災保険が使えるかどうかアドバイスをくれる場合もあるため、相談しましょう。
外壁リフォーム費用を安く抑えるポイント
外壁リフォームにかかる費用を安く抑えるポイントは、以下のとおりです。
- 定期的にメンテナンスを行う
- 耐用年数の長い塗料・壁材を選ぶ
- 複数社から相見積もりを取る
ここでは、外壁リフォーム費用を安く抑えるためのポイントについて解説します。
定期的にメンテナンスを行う
外壁リフォームにかかる費用を抑えるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。外壁材の目安となる耐用年数は、補修をこまめに行った際の数値です。外壁の状態を定期的に確認し、劣化して寿命を迎える前にメンテナンスを行いましょう。
特に、外壁材のつなぎ目部分であるコーキングや窓枠付近など、雨漏りが起こりやすい部分は注意が必要です。また、外壁が劣化して亀裂やひび割れが発生していないかも確認しましょう。
耐用年数の長い塗料・壁材を選ぶ
なるべく耐用年数が長い塗料や外壁材を選ぶことで、リフォームにかかる費用を抑えられます。耐久性の高い塗料や外壁材は、初期費用が高いです。しかし、メンテナンスの手間が省けるため、その分ランニングコストを安く抑えられます。耐用年数が長い塗料・外壁材を選ぶことで、長い目で見るとトータルでかかる費用が安くなるのです。
複数社から相見積もりを取る
リフォーム会社に依頼する際は、複数社から相見積もりを取りましょう。1社のみだと適正価格がわかりづらいですが、複数社の見積もりを比較することで、費用相場がわかります。
また、リフォーム会社によって提示する工事内容・費用・品質などが異なります。相見積もりを取って十分に比較検討することで、予算内で希望を最大限叶えられるリフォームが実現するのです。
ゼヒトモで外壁塗装業者のプロを探す
今回は、外壁リフォームついて、工事ごとの費用相場や工期、リフォーム工事に活用できる補助金や費用を抑えるポイントなどを解説しました。外壁リフォームを依頼する際は、信頼できる業者を見極める必要があります。
- 家の外壁リフォームについて相談したい
- まずは見積もりを取りたい
そんな方は、ゼヒトモから外壁塗装業者のプロを探してみませんか?いくつかの質問に答えるだけで、簡単にあなたにぴったりなプロが見つかります。
外壁リフォームを検討している方は、ゼヒトモをお気軽にご利用ください!
外壁塗装関連の最新記事
外壁塗装工事には決して安くない費用がかかるため「お金がない!」と困っている方も多いのではないでしょうか。まとまったお金を用意できない場合は、リフォームローンや補助金・助成金の活用を検討するのがおすすめです。 本記事では、 […]
住宅を建てる際、どの外壁材を選ぶといいのか悩むところではないでしょうか。なかなか決められないときは、人気の外壁材から選ぶのがおすすめです。 今回は、人気の外壁材をランキング形式でまとめました。機能性やデザインなどの特徴も […]