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  6. 外壁塗装にはシリコンがおすすめ!代表的な製品や他塗料との比較
2024/01/25 2024/05/07

外壁塗装を業者に依頼する際は、どんな塗料を使うのか選ぶところからはじまります。しかし、どのような塗料が外壁塗装補修にオススメなのか、わからないという方も多いでしょう。

今回紹介するのは、外壁塗装に適した塗料である「シリコン塗料」についてです。

シリコン塗料の特徴や外壁塗装におすすめの理由、他の塗料との違いについて徹底解説しているので、外壁塗装の依頼を検討している方はぜひチェックしてください。

そもそもシリコン塗料とは?

家, 疑問

シリコン塗料とは、主成分がシリコン樹脂の塗料を指す言葉です。外壁塗装はもちろん、屋根塗装などにも採用される汎用性の高い塗料として知られています。

シリコン塗料で塗装を行ったケースでは、表面にツヤが出て、綺麗に仕上がるのが特徴です。以下からは、シリコン塗料の耐用年数と費用相場について触れています。

耐用年数

製品によって若干異なるものの、シリコン塗料は塗装から10〜13年ほど保つといわれています。

使用するシリコン塗料によっては15年ほど寿命の持つものもあるため、一度しっかり塗装してしまえば頻繁に塗り直す必要がありません。

後ほど紹介するアクリル塗料などと比べて耐用年数が長いため、外壁塗装に多く用いられています。

費用相場

シリコン塗料の費用は製品によってばらつきがあるものの、一平米につき2,300円前後が目安です。ウレタン塗料の費用相場が1,000円から2,000円程度であるため、そこまで安くないと感じる方もいるでしょう。

しかしウレタン塗料は安価であるものの、耐久年数がシリコン塗料よりも短いため、短期間での塗り直しが必要になります。

このことから、長期的にみるとシリコン塗料の方が安く済むと判断できるでしょう。

以下の関連記事では、外壁塗装の費用相場や施工事例について解説しています。施工例では、実際にかかった施工費用も紹介しているので、気になる方はぜひご覧ください。

関連記事:外壁塗装の費用相場

外壁塗装にシリコン塗料がおすすめの理由

外壁塗装

ここでは、外壁塗装にシリコン塗料をおすすめする、以下3つの理由について解説します。

  • 優れた耐久性
  • 汚れにくさ
  • コストパフォーマンス

優れた耐久性

シリコン塗料は「透湿性」をもつ塗料であるため、湿気が多くても塗装膜が剥がれにくく長持ちします。また、カビなども生えにくいことから、耐久力のある塗料といえるでしょう。

ほかにも、外壁の内側に結露を発生させないようにする効果もあるため、あらゆる視点から外壁を長持ちさせられる塗装方法です。

また近年では、外壁塗装の劣化要因である、ラジカルの発生を抑えるシリコン塗料も使用されています。この「ラジカル制御型」であれば、一般的なシリコン塗料よりも優れた耐久性を発揮するでしょう。

汚れにくさ

シリコン塗料の多くには、汚れがつきにくくなる「セラミック成分」が配合されています。セラミックが配合されたシリコン塗料を塗り付けた外壁は、塗装前よりも汚れにくくなるでしょう。

加えて、シリコン塗料には雨や泥の影響を受けにくいコーティング機能を持つものや、断熱性・遮熱性・耐熱性に優れたものもあります。

コストパフォーマンス

先ほども触れたように、シリコン塗料は他の塗料と比べてコストパフォーマンスに優れているため、外壁塗装に多く用いられています。主な塗料と費用を比べているので、以下の表を参考にしてください。

塗料の種類費用相場(㎡)
シリコン2,300円〜
ウレタン1,200円〜
アクリル1,200円〜
フッ素4,200円〜
無機5,500円〜

単価だけを見るとウレタンやアクリルの方が安いと感じてしまいます。

しかし、耐用年数がシリコンより短いため、塗り直す回数が多くなることを考えるとコスパはやはりシリコン塗料の方が優れていると判断できます。

【比較】シリコン塗料と他の塗料との違い

筆

シリコン塗料と比較される塗料には、ウレタン塗料・アクリル塗料・フッ素塗料などがあります。各種塗料とシリコン塗料との違いを簡単にまとめると、以下のとおりです。

シリコンウレタンアクリルフッ素
耐用年数約10〜13年約5〜10年約5〜7年約15〜2年
費用相場1㎡/2,300円〜1㎡/1,200円〜1㎡/1,200円〜1㎡/4,200円〜

ここからは、シリコン塗料とあわせて把握しておきたい、外壁塗装に使用される塗料について解説します。

ウレタン塗料

ウレタン塗料は、シリコン塗料よりも耐用年数などのグレードが1つ下の塗料といわれています。耐用年数はシリコン塗料と比べて短いものの、一平米あたりのメンテナンス費用相場は半分近く安くなっているのが特徴です。

ウレタン塗料単体のスペックを見てみても、塗装膜にクラック(ひび)が入りにくい点など、シリコン塗料よりも優れている部分があります。

アクリル塗料

アクリル塗料も、シリコン塗料と比べて耐用年数が低いものの、単発の工事費用という視点で見ると安くで施工可能な塗料といえます。

色艶や発色の良さなど外観に関して、アクリル塗料ならではのメリットもあるものの、耐久性などの視点で見るとやはりシリコン塗料の方がコストパフォーマンスに優れていると判断できるでしょう。

フッ素塗料

フッ素塗料とは、シリコン塗料を含めこれまで紹介してきた塗料の中で、もっとも耐久性があるものとして知られています。光沢を保持する能力に優れ、雨・紫外線から建物の外壁を守る効果もあります。

また、水に馴染みやすいという親水性を持つため、雨水で外壁が洗い流されるという効果が発揮できるのもフッ素塗料の特徴です。

耐用年数もシリコン塗料より長いため、耐久性に目を向けたい場合はフッ素塗料を利用しましょう。

ただし、耐久性に優れ、寿命が長めである反面、一度に支払う金額は大きくなってしまうで予算と相談してください。

シリコン塗料のデメリット

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外壁塗料シリコンには、以下のデメリットがあります。

ひび割れが発生しやすい

シリコン系塗料は弾性が低く、塗装箇所にひび割れが起きやすいという性質があります。それは塗膜が硬く、耐久性があるというシリコンのメリットによるもので、「硬さ」がひび割れを発生させます。

商品数が豊富でどれを使えばよいのか迷う

シリコン塗料は製品数が多いため、選択肢が多いというメリットがありますが、どの製品が適切か迷ってしまうことがあります。また、外壁塗装の基礎知識がない人は、性能やカラーバリエーション、価格帯が異なるたくさんの製品を比較・検討することを大変に感じてしまうかもしれません。

施工には専門的な知識が必要である

単純に価格だけで選ぶと、せっかくのシリコン塗料のメリットが得られない可能性があります。自身の状況にあった塗料を厳選するためには、DIYでは難しく、さまざまな塗料を理解している職人に相談することが大切です。

さらにシリコン塗料は塗装する際、こまめにかき混ぜなければいけません。また密着性が弱く、重ね塗りが難しいため、下地処理として適した下塗り材を用いる必要があります。

このように施工に慣れていない方にとっては非常に扱いにくい塗料であり、失敗しないためには専門的な知識と経験が必要です。

シリコン塗料を選ぶ際の注意点

注意点

シリコン塗装を選ぶ際は、価格やカラー以外に確認するべきポイントがあります。

シリコン樹脂の含有率

シリコン塗料は「シリコン樹脂」と「アクリル樹脂」の合成樹脂です。シリコン含有率とは塗料全体に対してシリコン樹脂が占める割合のことです。したがって含有率が高いほどシリコン樹脂が多く含まれているということです。

ほんの少しだけシリコンが含まれている場合も、たくさんシリコンが含まれている場合も、どちらも同じシリコン塗料になります。しかしシリコン含有率が高いほど防汚性や耐久性などが高くなる傾向があります。

そのため、できれば含有率の高さを考慮してシリコンを選びたいところですが、その分高価になります。

ちなみに既存塗料製品のシリコン含有率は、低い塗料で20%以下ほど、高い塗料で40~65%程度です。

多くのカタログや塗料メーカーの公式サイトにはシリコン含有率や含有量の情報が記載されておらず、これを逆手にとって、含有率の低い塗料で高額な見積もりをとる悪徳業者が存在するので問い合わせてみるなど注意が必要です。

不安な場合は大手メーカーなど信頼できる業者に依頼するのが良いかもしれません。

水性タイプと油性タイプがある

塗料は何かで薄めて使う必要があります。何を用いて希釈するのかの違いで、水性塗料・油性塗料に分類できます。

水性塗料

水性塗料は水で薄めるため、環境への配慮があり、においが少な目であるというメリットがあります。塗装中でも周囲に臭いが漂いにくく、子どもへペットがいる家庭でも安心感があります。外壁塗装では水性塗料がよく用いられます。

油性塗料

油性塗料はシンナーなどで薄めるため、臭いが気になります。そのかわり密着性が高く、金属部分などの材質にも適しています。紫外線を浴びやすい屋根や付帯部には、油性塗料がよく使われ、油性塗料の中でも、シンナーが弱めの弱溶剤が住宅用塗料として用いられます。

代表的なシリコン塗料を紹介

外壁塗装

ここでは、代表的なメーカーのシリコン塗料をいくつか紹介します。自分の目的にあったものを探してみましょう。

ナノコンポジットW

水谷ペイント株式会社が販売するシリコン塗料で、以下の特徴があります。

  • 低汚染性・耐候性・防カビ性・防藻性に優れている
  • カビや汚れの発生を防ぎたい方に適している

ナノコンポジットWの詳細はこちらから

シリコンフレックスⅡ

株式会社アステックペイントにより販売されている塗料で、以下の性能が期待できます。

  • 耐候性・低汚染性に優れている
  • 費用も比較的安いためコストパフォーマンスを重視したい場合におすすめ

シリコンフレックスⅡの詳細はこちらから

超低汚染リファイン1000Si-IR

株式会社アステックペイントのシリコン塗料で、名称の通り低汚染性に優れているのが特徴です。

  • 低汚染性に突出した塗料
  • 耐用年数が15年ほどと長い
  • 遮熱性能もある
  • 費用が高くなる

超低汚染リファイン1000Si-IRの詳細はこちらから

水性サーモアイウォールSi

日本ペイントが販売している、以下の特徴を持つシリコン塗料です。

  • モルタル外壁・ALC・コンクリート・金属パネル・スレートなど幅広い外壁材に使用できる
  • 遮熱効果が高い
  • 外壁をパステルカラーにしたい場合におすすめ

水性サーモアイウォールSiの詳細はこちらから

クリーンマイルドシリコン

エスケー化研から販売されているシリコン塗料で、以下の性能が期待できます。

  • 素材を問わず上塗り塗装しやすい
  • 独自のセラミック複合技術により汚れがつきにくき光沢感が持続しやすい

クリーンマイルドシリコンの詳細はこちらから

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業者

今回は、外壁塗装リフォームにおすすめのシリコン塗料について、その魅力や耐用年数、価格相場、他の塗料と比べた際のスペック等について解説しました。

シリコン塗料は、優れた耐久性や低汚染性があり、かつコストパフォーマンスに優れていることから総合的に人気の塗料です。

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