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  6. 外壁を塗り壁にしたい。特徴・種類・費用相場は?
2022/10/19 2024/04/05

塗り壁は調湿性や調音性に優れ、デザインもさまざまな人気の素材です。この記事では、塗り壁の施工を検討している方に向けて、必要な情報を紹介しています。

塗り壁のメリット、特徴、リフォームする際の費用相場などにも触れているので、ぜひ参考にしてください。

この記事を監修したプロ
高城 和幸 さん

想いを形に工房

塗り壁とは

塗り壁とは、土や鉱物などの自然素材を配合した材料を塗って仕上げた壁のことです。近年、戸建て住宅などの外壁はサイディングボードを貼って仕上げることが多いですが、塗り壁はすべて手作業で塗る方法のため、職人のスキルに左右されやすいという特徴を持ちます。

塗り壁の中にはいくつか種類がありますが、リノベーションなどで用いられることが多いものとして漆喰(しっくい)と珪藻土(けいそうど)が挙げられます。漆喰は消石灰、珪藻土は植物性プランクトンの化石が含まれる土が原料です。

なお、塗り壁は外壁だけでなく内装にも用いることができます。和室だけでなく洋室にも合い、壁紙とはまた違った味わいに仕上がります。

塗り壁のメリット

左官職人によって1つずつ仕上げられる塗り壁は、種類が豊富で耐久性が高く、丈夫で安全性にも優れるという特徴があります。また、次のメリットもあります。

  • 世界で1つだけの壁が作れる
  • 人にも環境にも優しい自然素材
  • 性能に優れている
  • 防火性に優れている

それぞれのメリットについて見ていきましょう。

世界で1つだけの壁が作れる

塗り壁は職人が手作業で作る工法のため、どれ1つとして同じ模様がなく、仕上がりが独特の風合いになります。また、カラーバリエーションやデザインの種類が豊富なこと、継ぎ目ができないことなども、塗り壁ならではのメリットです。

人にも環境にも優しい自然素材

塗り壁は、珪藻土などの健康に優しい自然素材でできています。アレルギーや過敏反応を引き起こしにくく、ペットや赤ちゃんなどが暮らす住宅の素材としても安心安全です。

性能に優れている

塗り壁は湿気を適度に吸い込むため、調湿性や調温性、防カビ性に優れる素材です。また、防臭性にも優れ、空気をキレイにしてくれるため、においがこもりがちな子ども部屋の壁材にも適しています。耐久性に優れているので、長持ちする住宅を目指すときにも検討したい素材です。

防火性に優れている

塗り壁は、防火性に優れた素材です。また、壁面を厚く塗ることで、さらに防火性を高めることもできます。

塗り壁のデメリット

メリットの多い塗り壁ですが、デメリットもいくつかあります。主なデメリットとしては次のものが挙げられます。

  • 施工に時間がかかる
  • 人件費(左官職人)がかかるので高額になりやすい
  • 職人の技術で差が出る
  • ひび割れができやすい、汚れやすい

それぞれどのようなデメリットか、また、どのような対策ができるのか見ていきましょう。

施工に時間がかかる

塗り壁は下地の調整や中塗り、上塗りなど工程数が多く、施工時間が長引く傾向にあります。また、天候にも左右されるので、予定よりもさらに時間がかかることもあります。余裕を持たせたスケジュールを組むことが必要です。

人件費(左官職人)がかかるので高額になりやすい

塗り壁は左官職人の手によって、各工程を仕上げていきます。そのため、サイディングボードなどによる壁と比べて、人件費が高くなることが一般的です。

また、選択する材料によっては、さらに工事価格が高額になります。いくつかの業者から見積もりを取って比較してから依頼先を決めましょう。

職人の技術で差が出る

塗り壁は職人の技術によって仕上がりに大きな差が出ます。工事を依頼するときは複数の業者から見積もりを取って比較しますが、価格だけで選ぶと技術力が低い業者に依頼してしまうことにもなりかねません。価格に加え、今までの実績なども比較してから業者を選ぶようにしましょう。

ひび割れができやすい、汚れやすい

塗り壁は強度は高いものの、ひび割れが生じやすい素材です。弾性素材を選ぶことで、ある程度はひび割れしにくくなりますが、絶対にひび割れしない塗り壁はないので注意しましょう。また、汚れやすいため、外壁に使用するときはコーティング剤を塗布したり、定期的に洗浄したりすることが不可欠です。

塗り壁の種類

塗り壁には、土壁と砂壁、漆喰壁、珪藻土壁、プラスター壁などの種類があります。それぞれの特徴について見ていきましょう。

土壁

天然の土が使われた土壁は、土の成分や磨き方によって風合いや手触りが変わる塗り壁です。また、防火性や断熱性に優れる点も特徴です。

砂壁

砂壁とは、色のついた砂を糊で練った素材で作る塗り壁です。主に室内に用いますが、表面から砂が剥がれることもあるので注意しましょう。

漆喰壁

漆喰壁は、耐久性が高く、調湿性があって防カビ効果、殺菌効果も期待できる塗り壁です。消石灰にひび割れを防ぐ繊維くずなどを加えて練り上げて作り、室内にも外壁にも用いられます。仕上がりは左官職人の技術に大きく左右されるので、信頼できる業者に依頼しましょう。

珪藻土壁

珪藻土壁は、調湿性や耐火性、断熱性などさまざまな性能を持つ塗り壁です。植物プランクトンの化石によって作られた土を原料とし、壁材以外にもバスマットなどにも使われることがあります。

プラスター壁

プラスター壁とは、石膏やドロマイトなどを原料とする塗り壁です。西洋漆喰とも呼ばれます。漆喰よりも硬く、ひび割れしにくい点が特徴です。

ジョリパット

ジョリパットは、アイカ工業株式会社が製造・販売する塗り壁の仕上げ用塗材です。室内にも外装にも使うことができ、またカラーバリエーションが豊富なため、色にこだわりたい方にも人気です。

塗り壁にリフォームする際の費用相場

塗り壁のリフォーム費用は、材料や職人の人件費によっても大きく変わります。建坪30坪の住宅の外壁の工程別の価格相場は以下のとおりです。

  • 養生、足場工事:20~30万円
  • 下地:5~15万円
  • 塗装、仕上げ:70万円~

ゼヒトモで外壁塗装のプロを探す

塗り壁にすることで、さまざまなメリットがあります。自分好みの種類やデザインにできるので、より満足度を高めることができるでしょう。

  • 塗り壁施工について相談したい
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そんな方は、ゼヒトモから塗装工事のプロを探してみませんか?いくつかの質問に答えるだけで、簡単にあなたにピッタリなプロが見つかります。ゼヒトモお気軽にご利用ください!

監修したプロのコメント

弊社にて、以前ご相談いただいたお客様のお悩みは、塗り壁に子供が傷をつける事でした。様々なメリットはもちろんありますが、傷が付きやすい・汚れやすい側面もあるので、小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、注意するようにしましょう。

また、塗り壁はクロスと比べると高級・ハイグレードなので優等な気持ちもあるかと思いますが、長期的なことを考えるとアクセントとして部屋の一部分のみを塗り壁にしたりするのもおすすめです。

あとDIYができる方にとっては、塗り壁のDIYは楽しみながら作業できると思います。

この記事を監修したプロ
高城 和幸 さん

想いを形に工房

親子四代で90年と長期間にわたり、住まいのサポートを実施。内装・キッチン・トイレのリフォームや、外壁・屋根塗装など豊富な施工実績あり。国土交通省より優良な事業者と認定された証明である「住宅リフォーム事業者団体国土交通大臣登録」を取得。リフォーム補助金の活用サポートやリフォームガイドBOOKのプレゼントなども実施。

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この記事を書いた人

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