梅雨や冬の時期でも天候に左右されず快適に洗濯物を乾燥できる浴室乾燥機。長年使用していると、「洗濯物が乾かない」と感じることはないでしょうか。乾燥性能が落ちたからといって、必ずしも故障しているわけではありません。掃除や風通し、干し方などを工夫することで、解決する可能性もあります。
本記事では、浴室乾燥機で洗濯物が乾きにくくなった理由や乾かし方のコツ、さらに故障が疑われるトラブルについて解説します。現在使用されている浴室乾燥機にお悩みの方は参考にしてみてください。
浴室乾燥機を使っても洗濯物が乾かない原因
浴室乾燥機を使っても洗濯物が乾かない場合、考えられる原因は以下の4つです。
- 洗濯物の量が多い
- 浴室が乾いていない
- フィルターが汚れている
- 洗濯物の干し方が適切ではない
ここでは、洗濯物が乾きにくくなる原因について解説します。
洗濯物の量が多い
洗濯物の量が多いと風通しが悪くなり、乾燥効率が落ちるため乾きにくくなります。家庭によって人数が多い場合や冬場は洗濯物の量が多くなりがちですが、量が多いときは一度に乾かさず、数回に分けて乾燥させるのがおすすめです。
一度にまとめて乾燥機にかけたい場合は、1時間ごとに洗濯物の向きを変え、乾燥機の当たり具合が均等になるよう工夫しましょう。
浴室が乾いていない
浴槽にお湯が溜まっていたり濡れていたりする状態だと、乾燥効率が悪くなり、長い間乾燥機にかけても完全に乾かないことがあります。
特に、お風呂から上がってすぐは浴室の湿度が非常に高い状態であるため、乾燥機を使用しても洗濯物が乾きにくい上に、電気代がかかってしまいます。浴室乾燥機を使う前に、タオルで浴室を拭き取ったり換気モードを使用することで、浴室内の水分をなくしてください。
フィルターが汚れている
浴室乾燥機のフィルターが汚れていると、湿気を含む空気を外部に出すことができなくなるため、乾燥機能が十分に働きません。フィルターはほこりが溜まりやすいです。洗濯物が乾きにくいと思ったら、フィルターを外して汚れていないか確認してみてください。
汚れを綺麗に落とすことで、乾燥性能が復活します。そのため浴室乾燥機を頻繁に使用する方は、1ヶ月に1回フィルターをお手入れしましょう。
洗濯物の干し方が適切ではない
洗濯物の量が多くない場合でも、干し方が悪いと乾燥効率が悪くなり、洗濯物が乾きにくくなります。そのため、洗濯物の干し方にも工夫が必要です。
乾きにくい厚手の洋服はより温風が当たる場所に、乾きやすい素材の衣類や薄手のものは端に干しましょう。また、厚手の洋服の隣に薄手の洋服を干すと、厚手の洋服が含んでいる湿気でほかの洗濯物が乾きにくくなるため、乾燥効率が向上するような干し方を工夫しましょう。
洗濯物を効率よく乾かす5つのコツ
浴室乾燥機を使って洗濯物を効率よく乾かすには、以下の5つのコツを押さえましょう。
これらのポイントを上手に活用して乾きやすい環境をつくることが大切です。
- 洗濯物の間隔を適度に空ける
- 浴室内の水気をできるだけ取る
- 乾いたバスタオルと一緒に干す
- 浴室の窓を開ける
- 定期的にフィルターを掃除する
洗濯物の間隔を適度に空ける
洗濯物同士の間隔が狭いと、風通しが悪くなって乾きにくくなります。ぴったりくっつけて干すと、生乾きになってしまう可能性もあるので、洗濯物はこぶし1つ分を目安に、適度に間隔を空けましょう。
また、ズボンやフード付きのパーカーは、服の構造上風通しが悪くなりやすいです。ズボンは筒状にして中に空気が入るように干したり、フードは広げてなるべく風に触れるよう干したりするなど工夫しましょう。
最近では、ズボンやフード付きの衣類専用のハンガーも販売されています。乾きにくい洗濯物を干す際に便利なので、ぜひ活用してみましょう。
乾いたバスタオルと一緒に干す
乾いたバスタオルを洗濯物と一緒に干すことで、バスタオルが湿気を吸い取ってくれるため、乾燥時間の短縮になります。また、バスタオルは清潔なものを使わないとカビの発生や臭いの原因となるため、清潔なものを使用するようにしましょう。
バスタオル以外にも、新聞紙を活用することができます。洗濯物の下に丸めた新聞紙を置くだけで湿気を吸い取ってくれる上に、使い終わった新聞紙はそのまま捨てることができるため便利です。
浴室内の水気をできるだけ取る
前述のとおり、浴室内の湿気が原因で、洗濯物が乾きづらくなることも多いです。水気がある状態で長時間浴室乾燥機をかけても、乾燥効率が悪くなり、完全に乾くのに時間がかかってしまいます。換気モードで換気をしたり、タオルで桶や手すりなどの水滴を拭き取るのが効果的です。
また、浴槽にお湯を溜めた状態で干したい場合は、浴槽に蓋をしましょう。特に冬場は浴室乾燥機の温度をあげると乾きやすくなります。
浴室の窓を開ける
浴室の風通しが悪いと、乾燥機の空気がうまく循環せず、洗濯物が乾きにくくなります。解決策として、浴室の窓を空けると風通しが良くなり、外干しのような仕上がりで乾かせます。浴室に窓がない場合は、ドアを少し開けて乾燥させるのもおすすめです。
ただし、窓を大きく開けると乾燥機の暖かい空気が逃げて乾きにくくなる為、開閉具合の調整が必要です。また、ドアにガラリという換気口がついている場合は、既に換気が行える状態なので、ドアを閉めた方が乾燥効率が上がりやすいです。
定期的にフィルターを掃除する
浴室乾燥機のフィルターは、一見汚れていないように感じますが、実は糸くずやほこり、カビなどの汚れが溜まりやすい場所です。
外側のカバーは、濡らした雑巾で拭き取ることでほこりを落とせます。内側のフィルターはぬるま湯につけてほこりや汚れを落とし、乾いた布で拭き取りましょう。汚れがひどく落ちない場合は、洗剤を溶かしたぬるま湯を使って拭き取ると綺麗に落とせます。
フィルターを掃除する際は、故障や事故を防ぐため、乾燥機の電源をオフにしてください。フィルターは1ヶ月に1回を目安に定期的に掃除することがおすすめです。
浴室乾燥機の故障・トラブル
上記のような対処法を試しても洗濯物が乾かないという場合、浴室乾燥機が故障している可能性があります。浴室乾燥機の故障が疑われる現象は、以下のとおりです。
- 風量が少ない
- 異音がする
- 電源がつかない
一般的に「浴室乾燥機の寿命は10年」と言われています。しかし、乾燥機を頻繁に使う場合は、それよりも早く故障してしまう可能性が高いです。少しでも不具合を感じたら放置せず、専門業者に相談しましょう。
6〜7年経つと修理にあたって必要な部品がなく、修理ができないこともあります。さらに、7年以上経ったものは、ほかのパーツも経年劣化している可能性が高いので、新しい浴室乾燥機への交換を検討してみてもいいでしょう。
風量が少ない
フィルターを掃除しても、風量が少なかったり温風が出なかったりする場合は、浴室乾燥機の故障が疑われます。乾燥機のモーターが経年劣化することで、送風性能が落ちてしまうからです。そのような場合は、業者に修理依頼を出しましょう。
また、温風が出ない場合も故障が疑われます。フィルターの掃除や室外機の暖房水を補充しても改善されない場合は、経年劣化の可能性があるため、修理を依頼するといいでしょう。
異音がする
浴室乾燥機からギシギシと音が鳴ったり、モーター回転時にキュルキュルと異音が鳴ったりする場合は、ファンやモーターの経年劣化や汚れ、サビの付着サが疑われます。異音は部品が劣化している合図であるため、業者に点検や修理を依頼してください。
パキパキと軽い異音がする場合は、フィルターがずれている可能性もあります。フィルターを正しく設置すると解決する場合もあるので、まずはフィルターの様子を確かめてみましょう。
電源がつかない
浴室乾燥機の電源がつかない場合は、故障と判断する前にリモコンが電池切れになっていないか、ブレーカーが落ちていないかを確認しましょう。特に、分電盤の電源ブレーカーが落ちている可能性が高いです。
電池を入れ替え、分電盤のブレーカーにも問題がない場合は、リモコンか浴室乾燥機本体の故障が疑われます。寿命が迫っている浴室乾燥機の場合は、修理よりも新しいものに交換する方が安く済むこともあります。まずは業者に見積もりを依頼してみましょう。
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洗濯物の干し方や風通しの工夫、フィルターの掃除などで、乾燥性能が高まることがあります。洗濯物が乾きにくいと感じたら、まずは今回紹介した方法を試してみてください。
それでも改善しない場合は、交換を検討しましょう。浴室のリフォームは、プロに依頼することがおすすめです。
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