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  6. 屋根のカバー工法にかかる費用は?安く抑えるコツも解説
2023/03/24 2024/03/20

屋根のカバー工法は費用が高額になるため、依頼するか迷っている方も多いでしょう。カバー工法の費用は屋根材の種類やグレード、施工方法などで異なるため、よく確認しておくことが大切です。

本記事では屋根のカバー工法にかかる費用相場について、詳しくご紹介します。費用を安く抑えるコツや信頼できる業者の選び方もお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

カバー工法とは?

屋根のカバー工法とは、既存の屋根の上から防水シートと新しい屋根材を被せる施工方法で「重ね葺き」とも呼ばれます。カバー工法はスレート屋根や軽量金属など平板の屋根材に施工でき、ガルバリウム鋼板を重ねるのが一般的です。

カバー工法に対し、屋根材を剥がして張り替えるのが「葺き替え工事」と呼ばれる施工方法です。葺き替えの場合は屋根を剥がす作業に手間がかかりますが、カバー工法であれば短期間で施工できます

なお、屋根材にアスベストが含まれている可能性がある場合、葺き替え工事では処分費が高額になる場合もあります。しかし、カバー工法であればそのような心配がないのも魅力です。

屋根のカバー工法にかかる費用相場

カバー工法にかかる費用は屋根の大きさによって幅があり、相場は1㎡あたり約8,000〜1万円程度です。このほか、作業時に必要になる足場代がかかります。

ここでは、カバー工法の費用相場について、内訳や屋根材別の相場をご紹介します。

カバー工法の費用相場

屋根をカバー工法でリフォームする際の費用相場は、1㎡あたり約8,000〜1万円が相場です。作業で必要になる足場代は、約10万〜20万円程度になります。

費用相場は次の計算式で求められるので、覚えておいてください。

  • 「屋根面積(㎡) ×(8,000〜1万円)+足場代」

価格は屋根面積や屋根材の形状・状態、施工費用などで変わり、施工費用は総額で約60〜250万円程度と考えればよいでしょう。

塗装工事よりは高くなりますが、屋根を交換する葺き替え工事と比較すると屋根材の撤去・処分がない分、価格は下がります

費用相場の内訳

費用相場の内訳は、以下のとおりです。

施工内容1㎡あたりの金額
屋根材の設置(スレート・ガルバリウムなど)約5,000〜11,000円
古い棟板金の撤去約30,000〜55,000円(1棟あたり)
ケラバ・軒・雪止め金具取り付け約3,000~11,000円
コンパネ・野地板など(下地が劣化している場合に必要)約1,500~2,500円
ルーフィング(防水シート)約500~1,500円
足場代約600~1,500円
諸経費・業者により異なる
・1日あたり約15,000円(工事費の5~10%など)

屋根材別の費用相場

カバー工法に使われる屋根材は、主にガルバリウム鋼板・アスファルトシングル・軽量瓦の3種類です。

それぞれの特徴と費用相場について表にしたので、参考にしてください。

屋根材特徴耐用年数1㎡あたりの金額
ガルバリウム鋼板・アルミニウム
・亜鉛合金めっきの加工金属
・サビや腐食に強い
・シンプルですっきりしたデザイン
・軽量で、耐震性や断熱性に優れている
・雨音が響く可能性あり
20~30年約5,000~10,000円
アスファルトシングル・素材が柔軟性のあるゴムシートで、複雑な形状の屋根にも対応できる
・耐水性や耐久性に優れている
・洋風で外観がおしゃれ
・再塗装ができない
・断熱性がない
15~30年約5,000~8,500円
軽量瓦・セメントが主成分
・耐久性が高いため、メンテナンス回数が少なく済む
・重厚感があり、和風建築向き
・屋根の形状により施工できない場合がある
20年~40年約6,000~12,000円

カバー工法の費用が変わる理由

カバー工法の費用は、屋根材の種類や施工方法など、さまざまな要因で異なります。ここでは、屋根のリフォーム費用が変動する理由を確認していきましょう。

屋根材の種類や施工方法

カバー工法の費用相場は、屋根材の種類と施工方法によって変わります。先述したように、屋根材は種類によって1㎡あたりの金額が異なるのが特徴です。同じ種類でもグレードによって価格が変わり、防水シートや下地材をグレードの高い商品に変える場合も価格が高くなります。

工事方法も、価格に大きな影響を与えます。たとえば、台風に備えて耐風圧性能を高める施工をしたい場合、狭い間隔でビス留めをするなどの施工が必要です。質の高い工事をするほど価格も高くなります

屋根の形状や住宅の状況

屋根の形状も、価格を左右します。たとえば、屋根面が2面の切妻屋根と屋根の面が複数ある寄棟屋根(複合屋根)を比較した場合、面積が同じでも工事費は大きく変わります。寄棟屋根(複合屋根)は屋根を固定する板金が多く、補修費用が必要になるためです。

また、住宅の状況も価格に影響する要因です。1階の玄関や居室の上にある屋根のある建物の場合、屋根面が増えて板金部材を多く使うため価格も上がります

3階建てや、前面道路の道幅が狭いといった事情も価格が変わる要因になるため注意しましょう

工事の依頼先

金属屋根を使ってカバー工法を行う場合の費用は、工事の依頼先で大きく変わります。工務店やハウスメーカー、リフォームショップなど板金工事を専門としない会社は、直接屋根カバー工法の工事を行いません。そのため、施工を板金工事会社に外注することになり、仲介手数料をとるため価格は高くなります。

さらに、リフォーム業者を紹介するサービスを利用して依頼する場合も、料金は高くなります。工事価格合計の10%〜15%程度、紹介手数料として上乗せされることを把握しておきましょう。

カバー工事の費用をお安く抑えるコツ

カバー工事は塗装工事よりも高額なため、依頼を迷っている方もいるでしょう。

ここでは、カバー工事の費用をできるだけ安くするためのコツをご紹介します。

地元の専門業者に依頼しよう

カバー工法の施工を安く抑えるには、地元で屋根工事を行っている専門業者に依頼するのがおすすめです。

ハウスメーカーや大手リフォーム会社に依頼すると、下請け業者に施工を依頼するため中間マージンが発生します。仲介手数料として施工費用の20〜30%ほどかかるため、割高になってしまうでしょう。直接施工を行う地元の業者であれば、金額を安く抑えられるので、お得に施工できます

大手の会社がいいと思って依頼しても、実際に工事を行うのはほぼ地元の下請け業者です。同じ工事内容であれば、地元の専門業者に直接依頼した方が手数料がかからない分安くなるでしょう。また、直接依頼することで要望などをスムーズに伝えられるのもメリットです。

DIYはおすすめできない

結論から言うと、自分でDIYをするのはおすすめできません。DIYをすれば費用を抑えることはできますが、プロの業者と同じクオリティに仕上げるのは難しく、うまく施工できない可能性があります。

高所の作業になるため、慣れない素人が行うのは落下などのリスクもあるでしょう。うまく施工できなければ、結局業者に依頼することにも。はじめから業者に依頼すれば、屋根工事に慣れた職人が複数人で作業にあたり、質の高い施工をしてもらえます

信頼できる業者選びの際のポイント

専門業者に依頼する際は、業者選びも大切です。信頼できる業者を選ぶためには、いくつか押さえたいポイントがあります。

ここでは信頼できる業者の選び方についてみていきましょう。

施工実績や資格の有無を確認する

業者を選ぶ際は、ホームページで施工実績や設立年数、資格の有無を確認しましょう。施工事例やお客様の声などが掲載されていれば、具体的にどのような施工をしているのかがわかります。その際に直接施工を行っているかどうかも、チェックしておくとよいでしょう。また、設立年数を確認することも大切です。設立年数が長いほど実績を積み、屋根工事に熟練していると判断できます

建設業の資格はさまざまな種類がありますが、とくにチェックすべきなのは建設業許可証です。建設業許可証を取得しているかどうかは、信頼できる業者かを判断する重要なポイントになります。

事前点検の有無をチェックする

事前に現地に来て屋根の点検を行ってくれるかどうかも、チェックポイントです。屋根修理を行う前には現地調査が必要であり、現状を確認してどのような問題があるかを見極めなければなりません。見積もりを出すにも、屋根の形状や状態など細かい部分をチェックしなければ正確な金額を出せないでしょう。

丁寧な点検をすれば、30分から1時間は必要です。屋根に登らず外から見るだけ、あるいは図面を見るだけといった業者はあまり信頼できません

点検をして、カバー工法ではなく塗装工事で十分という場合もあります。反対に、劣化が激しく下地も損傷している場合は、葺き替え工事が必要と判断される場合もあるでしょう。

適切な施工をするためにも、事前点検を丁寧にしてくれる業者を選ぶようにしてください

見積もりを比較する

見積もりを依頼する際は、複数の業者に見積書を依頼し、比較検討しましょう

見積書は、内訳も詳細に記載してもらうことが大切。「屋根カバー工事 一式」などひとまとめにした書き方をしている業者には注意が必要です。思ったよりも高額な請求をされる場合もあるので、具体的な施工内容や数字、屋根材の商品名など、細かいところも記載してもらうようにしてください。

また、見積もり依頼の際は、業者の対応にも注意しましょう。丁寧な対応で、連絡したらすぐに返答をくれる業者であれば信頼できます

保証がしっかりしている会社を選ぶ

保証が準備されているかどうかも、信頼できる業者かどうかを判断するポイントです。適切な保証をつけるのは、施工に自信がある証でもあります。

ただ保証の有無について確認するだけでなく、保証内容や保証の期間、無料で補修に対応するかなどをしっかりチェックしましょう。保証内容が具体的に明記されている会社は信頼できると判断できます。さらに、保証書のような書面を用意してもらうことも大切です。

リフォーム瑕疵保険登録事業者かどうかも、確認しておいてください。リフォーム瑕疵保険とは、工事に欠陥があった際に第三者機関が保証してくれる保険です。保険法人の審査を通過した業者のみが取り扱いできる保険のため、信頼できるかの判断基準になります。

ゼヒトモでの屋根の修理・工事業者のプロを探す

本記事では、屋根のカバー工法にかかる費用相場と費用を安く抑えるコツについて解説しました。カバー工法をする場合は、信頼できる業者に依頼することが大切です。施工実績や保証などを考慮したうえで、ご自身にぴったりな業者を選びましょう。

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