飛び込み営業の形で、突然屋根修理を提案してくる業者が稀にいます。しかし、飛び込み営業をかけてくる業者は、悪徳業者のこともあるため慎重にならなければなりません。
今回は、飛び込み営業で屋根の修理を提案する業者の手口や、悪徳業者か見分ける方法を紹介します。また、飛び込み営業での屋根修理を回避する方法や断り方も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
屋根修理を謳う飛び込み営業の手口
屋根修理を謳った飛び込み営業の主な手口は、以下のとおりです。
- 無料での診断提案
- 大幅な値引き・不自然なキャンペーン
- 火災保険の利用促し
- 不安を煽るような営業
- 前払いの要求
ここで挙げる主な手口を把握しておくだけで、飛び込み営業で屋根修理を提案する悪徳業者に引っかかりにくくなります。
無料での診断提案
飛び込み営業を行う業者は、警戒心を緩めさせるために無料での診断を提案してきます。
無料だからと信用し、屋根に登らせてしまうと「屋根の現状です」と、過去に使用した破損部分の写真を掲示してくるといった不正なやり取りにつながる可能性があるでしょう。
飛び込み営業を行う業者は平気で嘘をつくこともあるため、注意しなければなりません。
大幅な値引き・不自然なキャンペーン
不自然なほど施工費用を安くするといった内容を提案し、契約まで漕ぎ着けようとする業者もいます。
屋根の修理にはある程度の相場が決まっているため、仮に極端な値下げなどを提案された場合は「なぜこの価格なのか」の根拠を示すよう伝えてみてください。
火災保険の利用促し
「火災保険が利用できるので安いですよ」と、最初から言ってくる業者にも注意です。屋根修理における火災保険は、あくまで災害による被害が対象となります。
不安を煽るような営業
「屋根を早急に修理しないと大変なことになる」など、不安を煽るような営業をしてくる業者にも注意が必要です。屋根修理の多くは、台風などの被害がない限り緊急性のあるものはほとんどありません。
また、不安を煽るだけで、具体的な症状を伝えてこないのも、飛び込み営業で成約させようとする業者の手口です。
前払いの要求
契約時に、施工費用を前払いさせようとする業者にも注意してください。屋根修理は、正確な見積もりを出したうえで支払い・契約に進むのが一般的です。
訪問段階で支払いの要求をしてくるような業者は、ほぼ間違いなく悪徳業者でしょう。
飛び込み営業で屋根修理を提案する業者が悪徳か見分けるポイント
飛び込み営業で屋根修理を提案する業者が悪徳業者かどうか見極めるうえでは、以下のポイントを確認しておくべきです。
- 屋根に関する知識の有無
- 提案してくる施工期間
- 相見積もりを拒否してくる
- 一度断っても再訪問してくる
屋根に関する知識の有無
飛び込み営業で屋根修理を提案する悪徳業者は、不正なやり取りで金銭を騙し取ろうとします。
屋根に関する知識がない営業マンを使うことも多く、自社施工を行なっていないことも多いでしょう。そのため、少しでも「怪しい」と思ったら、屋根に関する知識の有無を確認するようにしてください。
提案してくる施工期間
提案してくる施工期間が明らかに短い場合は、悪徳業者の可能性が高いでしょう。屋根の修理はどれだけ短く見積もっても1週間はかかります。
「うちは3日で」などと言ってくる業者は、施工はもちろん足場の設置など、本来必要な工程を省いて施工する可能性があるので、注意しなければなりません。
相見積もりを拒否してくる
悪徳業者は、相見積もりを拒否する傾向にあります。他の業者も含めた施工費用を比較され、怪しまれるのを防ぐためです。
もし飛び込み営業を行ってきた屋根修理業者が怪しいと思ったら、相見積もりを提案してみても良いでしょう。
一度断っても再訪問してくる
悪徳業者の営業マンはノルマを課せられていることも多いため、一度断ってもしつこく訪問してくる可能性があります。
何度も訪問してくる際は、大元の会社に連絡して確認するなどと言って、営業マンの反応を見てみましょう。
以下の関連記事では、屋根修理・工事の費用相場や施工事例について解説しています。施工事例では、実際にかかった費用も解説しているので、気になる方はぜひご覧ください。
関連記事:屋根修理・工事の費用相場
飛び込みでの屋根修理を回避する方法
飛び込みでの屋根修理は、はっきり拒否することで回避できます。また、契約の流れに進められないよう、屋根に登らせないようにすることも大切です。
はっきり拒否する
飛び込み営業に戸惑い、向こうのペースで話が進んでしまうのは非常に危険です。少しでも怪しいと思ったり、現段階で屋根修理が不要と考えていたりする場合は、はっきりと拒否しましょう。
もし拒否してもしつこく食い下がられるのであれば「飛び込み営業で屋根修理を提案する業者が悪徳か見分けるポイント」で紹介した内容を参考に悪徳業者かどうかを見分けたうえで対処しましょう。
屋根に登らせないようにする
飛び込み営業を行う業者を屋根に登らせてしまうと、勝手に写真を撮られて「こんな状態なのですぐ工事が必要」ともっともらしいことを言ってきます。
しかし、過去に使用した「破損した屋根」の写真を使い回しているだけの可能性があります。
「実際に見た」という既成事実を作られ、断りにくい状況を生み出さないためにも、怪しいと思った業者は絶対に屋根に挙げるべきではありません。
屋根修理を提案する飛び込み営業の断り方
屋根修理を提案する飛び込み営業は、以下の方法で断りましょう。
- 営業マンに身分を聞く
- やりとりを記録する
- 居留守する
- 修理業者が身内にいると言ってみる
- 警察を呼ぶ
営業マンに身分を聞く
もしドアを開けて応対することになった場合は、営業マンの身分を聞き出しましょう。飛び込み営業を行う悪徳業者は、ハウスメーカーや公共機関を偽っていることがあります。
最初の段階で身分を明らかにさせるか、身分を明らかにすることを渋った場合はすぐにシャットアウトしてしまって問題ありません。
やりとりを記録する
「万が一のことがないように」と前置きし、やりとりを記録するようにしましょう。いわゆる悪徳業者は、やりとりが音声や書面に残るのを嫌がります。
記録することに明らかな難色を示す場合は、悪徳業者の可能性が高いのでシャットアウトしましょう。
居留守する
インターホンが鳴り、モニターに映る人影が怪しいと思ったら、いっそ居留守を使ってしまうのも手です。一度ドアを開けて対応に入ると、話が長くなったりそのまま契約させられてしまったりします。
2〜3度インターホンが鳴っても帰らない場合は、何らかの勧誘がある業者と判断しても良いかもしれません。本当に大事な用がある場合は、ポストに書類や手紙などを入れてくれるので安心してください。
修理業者が身内にいると言ってみる
営業マンと相対してしまい、かつ「怪しい」と睨んだら、でまかせで構わないので身内に修理業者がいると言ってみましょう。
「身内に頼めばもっと安くなる」「知り合いが無料で修理してくれる」と言えば、たとえ悪徳業者でも「得にならない」と判断して引き下がるでしょう。
警察を呼ぶ
悪徳業者の中には、契約を結ぶまで居座る営業マンもいます。はっきり拒否しても帰らない場合は「不退去罪」に該当するので、警察を呼びましょう。
決して根負けせず、悪徳業者とは絶対契約しないためにも、警察への通報も選択肢にしておくべきです。
飛び込み営業で屋根修理を提案する業者に引っかからないための予備知識
ここまで紹介してきた内容と合わせて、以下で紹介する予備知識も把握しておきましょう。
以下で紹介する内容を把握することで、飛び込み営業で屋根修理を提案する業者に引っ掛かる可能性をより少なくできるでしょう。
誤って契約してしまった場合は?
飛び込み営業で屋根修理の契約をしてしまった場合でも、クーリングオフを利用できます。
屋根修理におけるクーリングオフとは、業者の強引な売り込みが原因の被害を防止する制度のことです。契約から8日以内で、かつ代金の総額が3,000円以上、店舗・営業所以外での契約の場合はクーリングオフが可能です。
もしくは、契約に関するトラブルに対応してくれる「消費者ホットライン」への連絡や、弁護士への相談で誤った契約における対策ができます。
屋根修理の費用相場は?
屋根修理の費用相場は、足場代などを含めると1,000,000円以上になることも。極端に安い価格を提案された場合は、見積書の提出を求めましょう。
仮に見積書を提出されても安心せず、記載されている項目が「一式」など省略されていないか確認することも大切です。
屋根にあげてしまった場合は?
万が一屋根にあげてしまっても、契約しなければ問題はありません。
屋根にあがったことで「こんな状態でした」と営業マンは強気に出てきますが、屋根の現状を把握するか、こういった手法をとる悪徳業者がいることを認識しておけば、大きな問題にはならないでしょう。
信頼できる業者の見極め方は?
信頼できる屋根修理業者を見極める際は、以下の点を基準にしましょう。
- RECACO(リフォームパートナー協議会)に加盟している
- 建築業許可を得ている
- 創業年数や営業年数が長い
- 自社職人が在籍している
- 国家資格を取得した職人が在籍している
反対に、これらに当てはまっていない業者は、悪徳業者の可能性が高いと言えます。
ゼヒトモで屋根の修理・工事業者のプロを探す
今回は、飛び込み営業で屋根修理を提案してくる業者の手口や、見分け方を紹介しました。飛び込み営業で屋根修理を提案してくる業者は悪徳業者のことがあるため、回避する方法や断り方をしっかり把握しておく必要があります。
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