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  6. キッチンリフォームを成功させるには?失敗例から学ぶ注意点や成功のポイント
2023/01/18 2024/03/22

キッチンのリフォームに成功するためには、希望やこだわりのあるリフォームについての成功例や失敗例が参考になります。事例を見ることで、リフォーム後のイメージを明確にできるでしょう。

本記事ではキッチンリフォームの失敗例を見ていきながら、成功させるポイントを紹介します。理想的なキッチンリフォームを実現したい方は、ぜひ参考にしてください。

まずはここに注意!キッチンリフォームの失敗例で多い事例を知ろう

高い費用をかけてキッチンリフォームをする以上、失敗はしたくないものです。理想のキッチンを実現するためには、いくつもの事例を見ることをおすすめします。特に多い失敗例を見れば、どこに気をつければよいかかがわかるでしょう。

ここでは、キッチンリフォームでよくある失敗例を紹介します。

料理する作業スペースが狭くなった

料理しやすいようにリフォームしたのに、作業スペースが狭くなったという失敗例があります。特に、対面キッチンにリフォームしたケースです。

対面キッチンは壁付式のキッチンよりも必要になる面積が多く、狭くなりやすくなります。通路幅を考慮しないと、冷蔵庫や食器棚が開けづらくなる場合もあるため注意しなければなりません。全体の配置を考えたレイアウトを考えることが必要です。

L型のシステムキッチンも、リフォームで狭くなる失敗例があります。L型のシステムキッチンは収納部分が増えたり動きやすくなったりメリットはありますが、コーナー部分がデッドスペースになりがちです。

大きなシンクをつけてコンロを増やしたら、調理スペースが狭くなってしまった失敗例もあります。調理スペースは最低でも45cm前後の幅を確保することが大切です。

キッチンの高さが合わない

キッチンの高さを確認せずにリフォームしたら、身長に合わなかったという失敗例もあります。キッチンの位置は高すぎても低すぎても作業に支障が出るため、要注意です。

高すぎると調理や片付けの際に肩や首に影響し、低すぎるとかがむ姿勢になるため腰に負担がかかります。

キッチンの最適な高さは「身長÷2+5cm」であり、メインでキッチンに立つ人の身長に合うサイズを確保してください。ショールームに行って実際に確認することをおすすめします。

キッチンが暗くなってしまった

リフォームでレイアウトを変えたために、キッチンが暗くなってしまったという事例もあります。窓から遠い場所にキッチンを移動し、日当たりが悪くなったなどのケースです。

また、窓を遮る位置しか食器棚や冷蔵庫を置く場所がなく、光が入らなくなったというケースもあります。窓の位置も考えたレイアウトをしなければなりません。

照明の位置により、リフォーム後に調理の手元が見えづらくなることもあります。リフォームを依頼する際は、採光について考えてくれる業者かどうかも確認するとよいでしょう。

冷蔵庫との距離が遠くなった

調理する際に冷蔵庫の位置は重要で、リフォーム後に距離が遠くなったということのないようにしなければなりません。

シンクから冷蔵庫までの距離が遠すぎると、料理する際の家事効率が悪くなります。家事の動線を考え、冷蔵庫の設置場所をレイアウトすることが大切です。

ほかにも、通路が狭くなって冷蔵庫の移動ができなくなり、買い替えなど冷蔵庫の変更ができなくなったという失敗例もあります。また、扉の開け閉めがしやすいスペースも確保しなければなりません。

家電のコンセントが届かない

キッチンでは炊飯器や電子レンジなど、多くの家電を使います。「リフォームしたあとに家電の置き場所を変えたら、コンセントの位置が届かない」といった失敗例もあります。

延長コードで対処できることもありますが、キッチンの見栄えはあまりよくないでしょう。家電を使う場所にコンセントがあるかを確認しておくことは、重要なポイントです。コンセントの増設工事を活用するなど、家電をすっきりおさめられるリフォームをしましょう。

ゴミ箱スペースがなくなった

ゴミ箱を置くスペースを忘れ、リフォーム後に置き場所に困ってしまうというケースもあります。ゴミ箱を設置する空間も忘れず、確保するようにしてください。スペースが取れないときは、上下に重ねるダストボックスを活用するといった方法もあります。

料理の際にゴミ箱が近くにないのは、非常に不便です。家事効率が悪くなるでしょう。ただスペースを設けるだけでなく、家事の動線を考えて必要な位置にゴミ箱を置けるようにしてください。

床下収納が使いにくかった

収納スペースを増やすため、床下収納を作りたいと考える方も多いかと思います。しかし、床下収納は引き出しや戸棚に比べて出し入れが意外に面倒です。

特に通路幅が狭いキッチンでは、取り出す作業が大変になることも多いでしょう。取り出すたびにかがむのは、腰や膝に負担がかかります。頻繁に使うものを入れるのには向いていないでしょう。

リフォームで取り入れる場合、保存食や滅多に使わないものを入れる場所と考えて作るようにしてください。あとになって「必要なかった」と後悔しないために、入れるものをよく確認しておきましょう。

食洗機や乾燥機を使わなかった

リフォームで食洗機や乾燥機を取り付けたものの、あまり使わないというケースもあります。「想定したより食器が入らない」「細かい汚れが落ちない」、あるいは「食器が割れた」といった理由が多いでしょう。

そもそも、食洗機は繊細な食器を洗うには向いていません。また簡単な汚れは落とせても、焦げ付きなどこすり洗いが必要な汚れを落としにくい傾向があります。普段使う食器の数が少ない場合は「手洗いした方が早い」と感じる人も多いのが実情です。

日ごろ使う食器の素材や大きさ、家族の人数などで合う合わないが分かれるため、ライフスタイルに合わせて設置するかどうかを検討しましょう。

予算を抑えたらイメージと違った

予算を重視しすぎると、イメージとかけ離れたリフォームになる可能性があるため注意しましょう。

床や壁、デザインなどをそれぞれ価格で選んだために、統一性のないキッチンになったという事例もあります。全体のバランスも確認し、完成した状態をイメージすることが大切です。

キッチンの種類やグレードはさまざまで、予算に合わせて選べます。しかし、費用の安いものにこだわってしまうと最低限必要な機能しかない場合もあり、あとから不便を感じるかもしれません。便利な機能がついていれば多少予算を超えても満足でき、長い目で見てリフォームが成功だったと感じられることもあるでしょう。

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キッチンリフォームを成功させるポイントとは

キッチンリフォームを成功させるには、ここまでご紹介した失敗例を参考にするとともに、以下のポイントを押さえましょう。

  • 優先順位をつける
  • 動線をイメージする
  • 冷蔵庫の置き場所を確認する
  • ショールームを見学する
  • 見積もりをとる

それぞれ、具体的に解説します。

優先順位を考えておく

キッチンリフォームでは理想を実現したいものですが、予算やスペースの関係ですべてを叶えられない場合もあります。そのため、これだけは妥協できないという部分とあまり重要ではない部分に分け、優先順位をつけておくことが成功のポイントです。

どのようなキッチンにしたいのかをイメージし、価格や機能性、収納量、使い勝手などの優先順位を検討しましょう。失敗例も参考にしながら、満足できる暮らしを実現するには何が重要かをよくチェックしてください。

動線をイメージし、広さなども確保する

リフォームは新築でキッチンを作る場合とは異なり、現在のスペースで失敗しないよう工夫しなければなりません。

リフォーム後にキッチンが使いにくいと後悔することにならないよう、動線をイメージして広さを確保することも必要です。

収納が多いシステムキッチンで、広いスペースが確保されています。家族がすれ違う十分なスペースがあり、明るいキッチンで料理しやすいのが魅力です。リビング側に調理台を設置しているため、家族の様子を見ながら家事ができます。壁側に収納棚があり、振り向けば取り出せるなど家事動線も考えられたキッチンです。

冷蔵庫の置き場所も確認する

冷蔵庫の置き場所は、失敗しやすいポイントです。新しい冷蔵庫も購入する予定であれば、奥行きに注意しましょう。キッチンからはみ出してしまうと通路幅に影響します。家族が扉の開け閉めをしやすいかも、チェックしてください。

また、家事動線をイメージすることも大切です。シンクから離れた場所に設置しないよう、確認しておきましょう。

調理台の後ろに冷蔵庫があり、振り向いてすぐに出し入れできる場所に配置しています。冷蔵庫の前のスペースも確保し、開け閉めしやすい配置です。

ショールームなども上手に活用する

キッチンリフォームを成功させるには、ショールームの活用が欠かせません。ショールームには幅広い種類・グレードのシステムキッチンがあり、高さを実際に確認できます。シンクから調理台までの動線をイメージできるのもメリットです。

リフォームを契約してから、リフォーム会社の担当者がショールームに案内してくれるケースもあります。担当者に説明をしてもらえば、安心感も高まるでしょう。

ショールームではさまざまなシステムキッチンを見て触って、体験できます。メーカーの担当者からキッチンの説明を聞くこともでき、具体的なイメージも膨らむでしょう。

見積もりをしっかりとって費用感をチェックする

リフォーム前には、必ず見積もりをとりましょう。予算を立てるため、理想のキッチンを作るのには実際にどれだけの費用が必要か目安を確認しなければなりません。キッチンの種類やグレードで、どのように金額が変わるのかもチェックしましょう。

見積もりの依頼は、キッチンリフォームに実績のあるリフォーム会社を選んでください。水回り施工が得意な職人が多い会社であれば、安心してリフォームを任せられます。いくつかの会社を絞り込み、相見積もりをとって検討することをおすすめします。

キッチンリフォーム費用の目安

キッチンリフォーム費用の目安は、キッチンの種類やリフォーム業者によって異なります。相場は50万〜150万円と幅があり、工事の総額を多く占めるのは、キッチンの本体価格です。

本体はキッチンの種類(I型、L型、対面型)とグレードで変わり、金額の内容は以下のとおりです。予算を決める参考にしてください。

シンプルスタンダードハイグレード
I型50万~80万円60万~90万円70万~120万円
L型65万~90万円75万~120万円85万~130万円
対面型70万~100万円80万~130万円90万~160万円

さらに、既存キッチンの解体工事・処分費用、キッチンの移動時に行われる内装にかかる費用もかかります。電気・ガスなどインフラまわりの接続工事や、床材・壁材などの材料費・施工費も必要です。

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