「4LDKの部屋をリフォームしたいけれど、費用が不安……」「リフォームに失敗したらどうしよう」と考えている方も多いのではないでしょうか。トイレだけ、玄関だけといった部分的なリフォームではないため、相応に高額な費用がかかると予想されます。また、失敗したときのダメージも大きく、不安は募るばかりです。
この記事では、4LDKリフォームの費用相場や費用を安く抑える方法、リフォーム費用に活用できる補助金制度についてまとめました。また、4LDKのリフォーム事例を、戸建てとマンションに分けて紹介します。失敗のないリフォーム・リノベーションのためにも、ぜひご覧ください。
【4LDKの部屋をリフォーム】費用相場と工期
【4LDKの間取りの戸建て住宅・マンションをフルリフォームしたときの費用相場と工期】
建物タイプ | フルリフォーム費用相場(工期) | スケルトンリフォーム費用相場(工期) |
戸建て | 500万~1,100万円(3~5ヶ月) | 1,600~2,100万円(5~8ヶ月) |
マンション | 500万~900万円(2~6ヶ月) | 800万~1,000万円(5~9ヶ月) |
なお、フルリフォームとは内装や水回りの設備をすべて新しく交換することです。一方、スケルトンリフォームとは骨組み以外をすべて取り払い、リフォーム工事をすることです。大がかりな工事となるため、工期も長くなります。
リフォームは古くなったものを新しいものに交換することですが、リノベーションは間取りや暮らし方自体を変えることです。フルリノベーションは一度スケルトン状態にしてから実施することが一般的なため、フルリノベーション費用はスケルトンリフォーム費用よりも高額になることがあります。
【空間別の部分的なリフォーム費用の相場と工期】
リフォームする空間 | 費用相場 | 工期の目安 |
キッチンの交換 | 60万~150万円 | 1~10日 |
ユニットバスの交換 | 70万~120万円 | 3~10日 |
トイレの交換 | 10万~50万円 | 半日~2日 |
洗面台の交換 | 10万~80万円 | 半日~3日 |
壁紙の張り替え(6畳間) | 6万~13万円 | 1~2日 |
フローリングの張り替え(6畳間) | 10万~15万円 | 1~3日 |
フルリフォームやスケルトンリフォームなら500万円台以上かかりますが、部分リフォームなら10万円程度からでも始められます。なお、費用相場はあくまでも目安です。グレードやリフォーム会社によっても変わるため、事前に事例を見せてもらってから契約するようにしましょう。
4LDKのリノベーション費用を安く抑える方法4点
リフォームやリノベーションにかかる費用を抑える方法としては、次の4つが挙げられます。
- リフォームをしたい箇所の洗い出しを行う
- 現在の間取りを活用してリフォームする
- 補助金を利用する
- 相見積もりをとる
リフォームをしたい箇所の洗い出しを行う
リフォームしたい箇所が複数あるときは、優先順位をつけてみましょう。本当に住まいにとってリフォームが必要な箇所が明らかになり、必要性の低い部分のリフォームを回避できます。特にキッチンやトイレなどの水回りは、設備費が高く、リフォーム費用も高くなりがちです。本当に必要なのか、今一度考えてみましょう。
また、リビングやダイニング、天井部分などの平米数が大きい空間は、部分的なリフォームで対応できないか確認してみてください。部屋数が増え、広くなるほど費用も高額になるため、慎重に考えましょう。
マンションリフォーム・戸建てリフォームを専門とする業者に相談し、具体的にリノベーション事例・リフォーム事例を見せてもらうことも大切です。和室や玄関なども具体的な事例写真を見せてもらうことで、明確にイメージでき、費用を節約するポイントを理解しやすくなります。
現在の間取りを活用してリフォームする
現在の間取りを活かしてリフォームを実施すると、費用が高額になりがちな間取り変更やスケルトンリフォームを回避できます。こだわりのある部分はそのまま残し、最低限のリフォーム工事で、より暮らしやすい住宅に変えていきましょう。
補助金を利用する
リフォーム工事に国や自治体の補助金制度を利用できることがあります。特にバリアフリー化するときの工事や、子育てしやすい環境にする工事、省エネ性能を高めるための工事については、補助金制度が適用される傾向にあります。
リフォームに利用できる補助金制度を紹介するので、ぜひ参考にしてください。ただし、どの補助金制度も条件があり、リフォーム工事の価格や内容によっては活用できないことがあります。また、予算が決められている補助金制度の場合、予算内の支給が終了すると制度自体も終了します。利用できそうな補助金制度があるときは、早めに申込むことが大切です。
「子育てエコホーム支援事業」
子育てエコホーム支援事業とは、光熱費の高騰が家計の負担になっていることから、エコ性能の高い長期優良住宅やZEH住宅を普及させることを目的とした補助金制度です。
子育て世帯や若者夫婦世帯が新築住宅を購入するときに最大100万円の補助金が支給されますが、エコリフォームを実施する場合なら、世帯を問わず、活用できます。
概要 | 長期優良住宅・ZEH住宅の購入やエコリフォーム実施時に利用できる補助金制度 |
対象 | 新築住宅の購入については子育て世帯と若者夫婦世帯のみ。エコリフォームについては全世帯が対象 |
リフォームの種類 | 開口部・外壁・屋根・天井・床の断熱工事か、エコ住宅設備の設置。また、これらのいずれかの工事に付随して実施するバリアフリー化や子育て対応などのリフォーム工事も、補助金支給の対象になる |
補助金額 | 最大60万円 |
申請期限 | 2024年3月中下旬~遅くとも2024年12月31日(予算上限に達した場合は期間中でも終了する) |
参考:子育てエコホーム支援事業
「既存住宅における断熱リフォーム支援事業」
既存住宅における断熱リフォーム支援事業とは、住宅全体もしくはリビングの断熱リフォームを実施するときに利用できる制度です。リフォームにかかった金額の1/3以下の範囲で、最大120万円(集合住宅は1戸あたり最大20万円)の補助金を受給できます。
なお、2022年3月以降、毎年1月・3月・6月・9月の4回公募を実施しています。こまめに確認し、利用できるときは申請手続きをしてください。
概要 | 住宅全体もしくはリビングの断熱リフォーム実施時に利用できる制度 |
対象 | 補助対象となる製品を導入した世帯 |
リフォームの種類 | 断熱材や窓・ガラスによる断熱リフォーム |
補助金額 | 戸建て住宅:最大120万円、集合住宅:最大20万円/戸 |
申請期限 | 令和3月公募:2024年3月18日~2024年6月14日 |
「次世代省エネ建材の実証支援事業」
次世代省エネ建材の実証支援事業とは、高性能断熱材や蓄熱建材を使った省エネリフォームを実施する際に利用できる制度です。省エネ建材の効果を実証することを目的に、補助金を支給します。
なお、令和5年までは実施されていましたが、令和6年以降の情報はまだ公開されていません(2024年3月22日時点)。公式ホームページをこまめに確認し、新しい情報を入手してください。
概要 | 断熱リフォームの実施時に利用できる制度 |
対象 | 対象となるリフォーム工事を実施した全世帯 |
リフォームの種類 | 外張り断熱、内張り断熱、窓断熱のいずれか |
補助金額 | 戸建て住宅:最大400万円、集合住宅:最大300万円/戸 |
申請期限 | 令和5年公募は終了 |
「長期優良住宅化リフォーム推進事業」
長期優良住宅化を推進する補助金制度です。長期優良住宅へとリフォームするときや、カーボンニュートラル対応住宅へとリフォームするときに利用できます。
概要 | 長期優良住宅へのリフォーム実施時に利用できる制度 |
対象 | 対象となるリフォーム工事を実施した全世帯 |
リフォームの種類 | 長期優良住宅化リフォーム |
補助金額 | 最大250万円 |
申請期限 | 2024年2月29日に終了 |
「介護保険」
要介護者や要支援者が自立した日常生活を送るために必要な工事を実施するときは、介護保険の適用を受けられます。他の補助金制度とは異なり申請期限がないため、必要なときはいつでも利用できます。
概要 | 自立した日常生活を送るために必要な工事の実施時に利用できる制度 |
対象 | 要支援・要介護認定を受けている方。原則として補助金額の上限まで利用できるが、要介護状態が3段階以上上昇したときや転居したときは再度利用できる |
リフォームの種類 | 手すりの取り付け、段差の解消、滑り防止、引き戸への取り替え、洋式便器への取り替えなど |
補助金額 | 上限18万円(工事費用の最大9割) |
申請期限 | ー |
相見積もりをとる
相見積もりをとることで、イメージや予算に合うリフォーム業者を見つけられます。また、見積り書や提案を比較することにより、割高な業者を回避しやすくなります。
リフォーム業者から4LDKリフォーム工事の見積もりをまとめてとりたい方には、ゼヒトモがおすすめです。ゼヒトモではご予算やご希望に合うリフォーム業者を、簡単な質問に答えるだけで見つけられます。ぜひお気軽にご利用ください。
戸建て・マンションのリフォーム事例
リフォームをしたいけれども、具体的なイメージがつかみにくいときは、実際の事例を参考にしてみてはいかがでしょうか。戸建て住宅とマンションのリフォーム事例を紹介します。
戸建てのリノベーション事例
一戸建てなら、内装だけでなく外装も自由にリフォーム・リノベーションできるため、選択肢も広がります。フルリフォームやフルリノベーションで自宅を大きく変えたい方におすすめの施工事例をまとめました。
吹き抜けを作り採光がさしこむ空間へリフォーム
1階と2階をつなげて吹き抜けを作り、おしゃれに採光を確保した4LDKのフルリノベーションです。
小上がりやバルコニー前のワークスペースなど、家の中に個室以外の空間を作ることで居心地の良さを高めました。また、風通しの良い寝室には室内用の物干しを取り付けるなど、随所に生活しやすさを高める工夫を施しています。
施工費用 | 約2,300万円 |
工期 | 約3ヶ月 |
施工面積 | 約84平米 |
施工箇所 | キッチン、トイレ、洗面所、浴室、LDK、書斎・ワークスペース、寝室、和室、廊下、階段、玄関、窓、ドア、収納 |
マンションのリノベーション事例
マンションは戸建て住宅と比べるとリフォーム・リノベーションの制約は多いですが、工夫次第で理想を実現することは可能です。暮らしやすさを高めたリフォーム事例を紹介します。
介護を快適に!バリアフリーリフォーム
施設で暮らすご両親と一緒に暮らすために、マンションをバリアフリーリフォームした事例です。二世帯が快適に生活するために、洗面所やトイレなどの共用スペースを広げました。また、ご両親の寝室とLDKをあえて区切らず、移動が便利なように工夫しています。
施工費用 | 約1,300万円 |
工期 | 約2ヶ月 |
施工面積 | 約71平米 |
施工箇所 | キッチン、トイレ、洗面所、浴室、LDK、書斎・ワークスペース、寝室、廊下、ドア、収納 |
景色の良さを一日中楽しめる空間へリフォーム
お気に入りのバルコニーからの景色を一日中楽しむために、リビングダイニングだけでなく、書斎やキッチンも窓向きに作り変えました。寝室からは朝日がさしこみ、一日中開放感を覚えながら在宅ワークに向き合えるデザインです。
また、ウォークスルークローゼットやリネン庫など、遊び心あふれる余裕のある間取りが、ご夫婦の満足度を高めています。自然を感じられる心地良いモダンスタイルのお部屋です。
施工費用 | 約2,400万円 |
工期 | 約3ヶ月 |
施工面積 | 約74平米 |
施工箇所 | キッチン、トイレ、洗面所、浴室、LDK、書斎・ワークスペース、寝室、廊下、ドア、収納 |
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