リノベーション
  1. ゼヒトモ
  2. 住宅
  3. リフォーム
  4. テーマ別
  5. リノベーション業者
  6. 階段リフォームの費用相場と内容は?事例と補助金・助成金制度についても解説
2022/11/21 2024/10/16

長く住み続けていると、階段の老朽化や使いにくさが気になる事もありますよね。特に家族の環境が変わると、階段をより便利にするためにリフォームしたくなるタイミングも多くなるでしょう。

そこで気になるのが、費用に応じてどの程度のリフォームがおこなえるかという点です。費用相場と、どのような内容のリフォームを依頼できるかを確認しておきましょう。

また、新設だけではなく既存の階段を活かしたリフォームも可能です。実例を知り、自宅にも取り入れられないか検討してみてください。階段リフォームをおこなう時には補助金・助成金制度が活用できるケースもあるため、こちらも要チェックです。

この記事を監修したプロ
舘 慶仁 さん

リフォームワーク

階段リフォームの費用相場:マンション・戸建て別にチェック

費用相場

階段をリフォームするための費用相場は、マンションと戸建てで異なります。それぞれの相場を把握しておきましょう。

マンションの場合

マンションの階段リフォームは、以下の3つの方法が挙げられます。

手すりの交換約5万円~15万円
ステップの上り下りを緩やかにする約50万円~150万円
バリアフリーに対応する約30万円~50万円

手すりの交換

既に手すりを設置している場合も、さらに安全性を高めるために素材や太さなど種類を変えて交換するリフォームです。

ステップの上り下りを緩やかにする施工

ステップの勾配が急だと、転倒のリスクが高まります。階段の上り下りがつらくなってきたら、緩やかに変えて生活しやすくするとよいでしょう。

バリアフリーに対応する

手すりの設置や段差の解消など、バリアフリーを考慮したリフォームをおこなうと年配者でも安全に生活できます。

戸建ての場合

戸建ての階段リフォームの場合、マンションとは異なる施工をおこなう事もあります。より生活しやすくするために、どのような方法があるのかを費用相場とともに見ていきましょう。

手すりの交換約5万円~15万円
既存階段の撤去・新設約60万円~200万円
バリアフリーに対応する約30万円~50万円

手すりの交換

戸建ての場合、手すりの交換費用はマンションとあまり変わりません。手すりが持ちにくく、うまく活用できていない場合は交換するとよいでしょう。

既存階段の撤去・新設

他の部屋の間取りを変更するにあたって既存の階段を撤去する場合や、新しく階段を設置する場合などは高額な費用が必要です。

踏面を踏むたびにきしみを感じるときは、部分的な修復よりも撤去して新設するべきだと言えます。階段全体を架け替えることできしみを解消しましょう。きしみは木が乾燥して空間が生まれ、音が鳴っているケースがほとんどです。くさびを差し込むタイプの工事で対応できる事もありますが、安全性を高めるためには全体を架け替える方がよいと言えます。

バリアフリーに対応する

マンション同様、手すりの設置や段差解消などのバリアフリーに対応するためのリフォームです。

もし日常生活の中で使いにくいのであれば、手すりの高さの変更や設置場所を再考する事もできます。片側にしか手すりがなかったり、踏面が狭かったり段差が大きかったりする時などは、両側に手すりを設置する事を検討しましょう。

他にも、踏面の表面に滑り止めシートを貼るといった方法もあります。

予算別:階段リフォーム施工内容

リフォーム

階段リフォームは予算ごとに施工できる規模が異なります。大掛かりなリフォームを考えている人は、あらかじめどの程度の費用が必要かを把握しておきましょう。

【10万円未満】の階段リフォーム

予算が10万円未満の場合、以下のようなリフォームが可能です。

手すりの交換

手すり代3万~4万円程度
取り付け工事費用5万~8万円程度
合計8万円~

階段の長さや手すりのグレード、工事方法によって異なりますが、手すりの設置であれば10万円未満でもおこなえます。

照明の設置

照明本体代1万円~3万円
合計(施工費込み)1万円~8万円

照明の個数や取り付ける場所にもよりますが、照明の設置も10万円ほど見ておけば問題ありません。

滑り止めシートの貼り付け

滑り止めシート本体代約1万円
合計(施工費込み)1万円~

安全面を強化したい場合は、手すりの設置と併せて滑り止めシートの貼り付けも視野に入れましょう。踏面の表面に滑り止めシートを貼ると、子どもも高齢者も転倒しにくくなります。

カーペットの貼り替え

カーペットの貼り替え約4万円〜8万円
合計(施工費込み)1万円~

階段にカーペットを貼っている場合、古くなるとシミや汚れが目立つでしょう。めくれてしまうと事故のリスクもあるため、新しいカーペットに貼り替えると安全です。防ダニ加工が施されているカーペットならより清潔に使い続けられます。

あわせて読みたい

>>階段に手すりを取り付ける費用と費用補助、考え方【すぐに理解できる解説】

【30万円未満】の階段リフォーム

予算が30万円未満であれば、多少グレードを上げたリフォームができます。

階段下に収納を設ける

・費用相場:合計約5万円~30万円

【さまざまな工事一覧】

壁面の解体費用約3万円
内壁を整える費用5000円~2万円(合板か石膏ボードとクロス貼りのどちらかによる)
床を整える費用1万円~2万円(合板かフローリングによる)
扉の取り付け費用1万円~4万円(カーテンタイプかドアタイプかによる)
棚の取り付け1万円~
照明の取り付け2万円~3万円(ウォークインタイプの場合)
全体的な相場5万円~30万円

階段下の空間に収納スペースを設けるリフォームは、踏面の下のみを収納場所にするか階段全体の下を収納場所にするか、2種類の方法があります。収納したいものが少ない場合は、最下段から数段上の踏面の下部に引き出し式の収納スペースを設置するのがおすすめです。

中段・上段に引出しをつくると、荷物の出し入れ時に階段から滑り落ちるかもしれないため安全とは言えません。もし中段・上段に引出しをつくる場合は、事故防止のために滑り止めシートを貼るようにしましょう。

収納したいものが多い場合は、階段全体の下を収納場所にすると便利に使えます。スペースに余裕があれば、ウォークインタイプの収納もつくれますが、費用はより高額となるので考慮しておきましょう。

階段の上貼り

・費用相場:合計約15万円~30万円

踏面に新しい床材を上貼りする方法を、カバー工法と呼びます。もし床材の傷や汚れが気になる時は、カバー工法で床材を上から貼るとよいでしょう。見た目を綺麗にできるだけでなく、機能性がよいものを選べば滑りにくくする事も可能です。

【50万円未満】の階段リフォーム

50万円未満の予算であれば、階段の床材の変更が可能です。

床材の変更

・費用相場:約30万円~50万円

床材の種類には、カーペットやフローリング、コルクやタイルなどがあります。階段を丸ごと交換すると費用がかさんでしまいますが、床材のみを交換するのであれば費用を抑える事が可能です。

見た目だけでなく、踏んだ時の感触やすべりにくさなどを考慮して選ぶようにしましょう。カーペットは防音性に優れており、すべりにくいという特性を持っています。

【50万円以上】の階段リフォーム

50万円以上予算をかければ、大掛かりなリフォームが可能になります。

階段の架け替え

・費用相場:約60万円~100万円

架け替えは、階段の位置はそのままで丸ごと交換するリフォームです。既存の階段は全て撤去してから施工が始まります。デザインを一新したり、勾配を変えられたりするのがメリットです。勾配をなだらかにする場合は、段差の数を増やして踏面の広さを広げていきます。

また、スペースに余裕があれば階段を直階段から90度に曲がっている「かね折れ階段」にリフォームする事も可能です。別の形状の階段に架け替えられるのは安全面においても利便性においても非常にメリットが大きいと言えます。

階段の位置変更

・費用相場:約150万円~300万円

階段の位置を変更する場合、階段の種類や大きさを自由に決められるため生活しやすい環境を整えられます。位置を変更するにあたって、住宅を支えている柱の位置や壁との関係なども考慮しなければなりません。

また、内装を貼り替えたり上階の床を修繕する必要もあるため、工事は大掛かりなものとなります。費用は高額で、工事期間が長くなるリフォームです。

階段リフォームで得られるメリットと注意点

メリットと注意点

階段をリフォームすると家族がより生活しやすくなり、家の中の余白を有効活用する事もできます。

安全性と利便性の向上

階段をリフォームする上で最も大きなメリットは、安全性と利便性が向上する事です。手すりの設置や勾配を緩やかにするリフォームなどは、高齢者や小さい子どもを事故から守ります。床材をすべりにくいものに交換するリフォームも同様の硬化を持っていると言えるでしょう。

また、清潔さを保てる素材や、防音性を高められる素材に貼り替えるのも利便性を大きく向上させてくれます。他にもバリアフリー対策としてスロープや昇降機の設置も効果的です。車椅子や歩行器を使用する人も快適に上階との行き来ができるようになるため、ストレスフリーな生活を送れます。

空間の有効活用

階段の下に収納スペースやデスクスペースを作る事で、住宅の中のデッドスペースを有効活用できるのもメリットのひとつです。

また、玄関を入ってすぐ目につく場所に階段が位置している場合、デザインを工夫する事でインテリアのアクセントとして活用できます。玄関ドアを開けた時におしゃれなデザインの階段が見えれば、来客時の印象もよくなるでしょう。

階段のリフォームはこのように多くのメリットを持っていますが、コストや工事期間がかかる事も忘れてはいけません。明確な目的を持たず、細かい計画を立てずにリフォームを始めると施工後に後悔する可能性も考えられます。

補助金・減税制度活用でリフォーム費用を抑える

補助金

一定の条件を満たしていれば、補助金・減税制度の対象となり、階段リフォームの費用を抑えられます。

階段リフォームで利用できる補助金・減税制度

階段のリフォームで利用できる補助金と減税制度は、主に以下の2つです。

  • 住宅リフォーム減税制度
  • バリアフリー改修助成事業

住宅リフォーム減税制度は、一定の条件を満たすリフォーム工事に対して所得税や住民税の控除が受けられる制度です。この制度は、住宅の耐震改修や省エネ改修、バリアフリー改修など、特定の目的で行われるリフォームに対して適用されます。

参考:国税庁「住宅リフォーム減税」

バリアフリー改修助成事業は国土交通省がおこなっている事業です。手すりの設置や段差の解消などといったリフォームが対象となり、工事によって異なる補助額が支給されます。

参考:国土交通省 「バリアフリー改修助成事業

自分に適した制度を見つけるポイントと申請方法

制度を利用する際に重要なのは、以下の3つのポイントです。

  • 制度の目的や対象者を理解する
  • 自分の状況に合うかどうかを検討する
  • 助成金や補助金などの金額や支給条件をチェックする

制度の目的や対象者を理解し、自分がおこなうリフォームが当てはまっているかを確認しましょう。特にバリアフリー関連の補助金制度は目的が明確なので、申請もしやすいという特徴があります。

また、助成金や補助金がいくら支給されるのかも重要な確認事項です。年単位で補助されるものもあれば、リフォーム時のみに補助金を受け取れるものもあります。

申請方法については、制度ごとに異なるため事前に確認しておく事が大切です。一般的には必要書類の準備や申請書の記入、関連機関への提出が求められます。そして、申請が承認されると助成金もしくは補助金が支給されるという仕組みです。

階段リフォーム会社の選び方

選び方

階段リフォームを依頼する時は、優良業者選びが重要になります。施工実績や事例の確認を怠らないようにしましょう。また、わかる範囲で口コミや評判をリサーチするのも効果的です。悪徳業者にだまされないためには、工事費用相場を把握しておく事も忘れてはなりません。

無料相談や相見積もりを活用しよう

多くの業者は依頼前に無料相談を受け付けてくれます。無料相談を利用して、業者の対応や提案力を確認しましょう。

また、相見積もりをとる事も業者選びの際に有効な方法です。相見積もりとは、同時に複数の業者から見積もりを取り寄せる方法で、手間と時間を省けるため効率がよくなると言えます。

相見積もりを取り寄せた時は、費用面はもちろんアフターサービスや保証内容についても比較しておきましょう。工事費用と工期が明確な業者に依頼するとリフォームがスムーズに進みます。

相見積もりをとるためには、ゼヒトモのようなインターネットで見積もりを一括請求できるサービスの活用がおすすめです。相見積もりのとり方がわからないという人も、簡単に自分に最も適したサービスを提供してくれるプロを探せます。

リフォーム会社選びで後悔しないためのポイント

リフォーム会社を選ぶ時は、自分の要望を明確に伝えるようにしましょう。細かな点まで伝えておかないと、仕上がりに不満を抱く事になりかねません。リフォームをしても問題点も改善が図れない可能性もあるため、どのようにリフォームしてもらいたいのかを具体的に伝える事が重要です。

また、工事期間も事前に確認しておきましょう。工事中は家の中を自由に移動できなくなる事もあります。あらかじめ把握しておかないと生活に支障が出てしまいかねません。

ゼヒトモでリノベーション業者のプロを探す

階段リフォームをすることで、安全で快適な暮らしを手に入れることが可能です。大がかりな工事は業者に依頼すると、より丈夫かつ美しい仕上がりを期待できるでしょう。

  • 階段リフォームについて相談したい
  • まとめてリノベーション工事の見積もりをとりたい

そんな方は、ゼヒトモからリノベーション工事のプロを探してみませんか?

いくつかの質問に答えるだけで、簡単にあなたにピッタリなプロが見つかります。リノベーションでお困りの方は、ゼヒトモお気軽にご利用ください。

監修したプロのコメント

せっかくお金をかけて家をリフォームしても、あとから「もっとこうしておけばよかった….」というようなことはよくあります。そうならないためにリフォームの際には、気になる点はどんどん相談するのがおすすめです。

リフォームをする際は「やってよかったよ!このリフォーム!!」 こう言ってもらえるように、お客様の希望と不安をとことん聞くことを大切にしています。

この記事を監修したプロ
舘 慶仁 さん

リフォームワーク

大阪市西淀川区で住宅リフォームをはじめ、創業14年をむかえる施工会社。地元淀川区、西淀川区をはじめ、近隣の豊中市、尼崎市を中心に、阪神地域の工事を手掛ける。自社の職人による丁寧な施工が好評。地域の人々の快適な住まいづくりを、親身にサポートすることをモットーにしている。住宅リフォームの知識に関するブログも執筆中。

リノベーション関連の最新記事

2024/12/18
【リフォーム】をすぐに依頼できる徳島県のおすすめ業者ランキング!補助金や費用相場も紹介

徳島県で評判のいいおすすめリフォーム業者を紹介します。過去の施工実績や口コミをもとに、すぐに依頼できるリフォーム業者をピックアップしました。 住宅のリフォームで満足度の高い仕上がりを目指すなら、信頼できる優良業者に依頼す […]

2024/12/18
【リフォーム】をすぐに依頼できる香川県のおすすめ業者ランキング!補助金や費用相場も紹介

本記事では、香川県で評判のいいおすすめリフォーム業者を紹介します。ゼヒトモに登録しているリフォーム業者の中から、すぐに依頼できる業者をピックアップしました。 住宅のリフォームで満足度の高い仕上がりを目指すなら、信頼できる […]

もっと見る

あなたのお困りごとをプロに相談してみよう

STEP 1:簡単無料依頼

2分でスマホやPCで簡単に依頼内容を入力します。

STEP 2:提案を受ける

最大5人のプロから提案を受けられます。あなたの条件に合うプロを採用してください。

STEP 3:交渉成立

プロと相談した場所・日時・値段で依頼したサービスを受ける。

この記事を書いた人

ゼヒトモ 編集部

ゼヒトモ 編集部

ゼヒトモ 編集部アカウントです。

お役立ち情報をLINEで受け取る

友だち追加

関連サービスからプロを探す