エアコンがある部屋の壁紙を張り替える場合、取り外しが必要なのか迷うところです。エアコンを脱着しなくても張り替えは可能ですが、コンセントや配管を傷つけないなど注意しなければなりません。
本記事ではエアコン周りの壁紙を張り替える際に気を付けたいことや、張替えにかかる費用について解説します。エアコンがある部屋の壁紙を張替えたい方は、参考にしてください。
エアコン周りの壁紙を張り替える際は脱着が必要?
エアコンのある部屋の壁紙を張り替える際、迷うのがエアコンの脱着です。結論からいえば、エアコンの脱着は必ずしも必要ではありません。壁とエアコンは、完全に密着しているわけではないためです。
エアコンはそのままに、エアコンと壁の隙間にクロスを入れながら張替えができます。
ただし、エアコンの裏には配管などがあり、傷つけないように注意して張り替えなければなりません。また、厚みのあるクロスなど、種類によっては脱着が必要になる場合もあります。
脱着が必要な場合は、エアコンの取り外しと取り付けにそれぞれ費用がかかる点にも注意が必要です。
壁紙の張り替えを自分で行う際に気を付けること3選
壁紙の張り替えは材料と工具を用意すれば自分でも行えますが、張り替える際は気を付けたいポイントが3点あります。
持ち家か賃貸かで対応が違う
住まいが持ち家であれば壁紙の張り替えは自由にできますが、マンションやアパートなど賃貸物件の場合は借主に室内の原状回復義務があることを把握しておきましょう。原状回復義務とは、退去時に物件を入居時の状態にして戻す義務のことです。
経年劣化による汚れや損傷にはそのままで問題ありませんが、故意や過失による損傷や汚れなどには原状回復義務が発生します。壁紙を交換した場合も、退去時には入居したときの状態に戻さなければなりません。
ただし、オーナーの承諾を得た張り替えは原状回復義務が発生しないケースもあります。張り替えの前に、確認してみるとよいでしょう。
また、貼って剥がせる接着剤や両面テープを使えば、簡単に剥がすことができ、退去時に原状回復することができます
失敗のリスクがあることを知っておく
壁紙の張り替えは自分でもできますが、失敗するリスクがあることは知っておきましょう。はじめてDIYに挑戦する場合、想像していたよりも難しく、うまくできない可能性があります。
失敗しやすい例として、完成後に表面が凸凹になったり柄の壁紙でつなぎ目がきれいに仕上がらなかったりすることがあげられます。
失敗して途中から専門業者に頼むと、失敗部分を元に戻すなど通常以上の費用がかかる場合もあるでしょう。「安く済ませたい」と思ってDIYを選んだのに、かえって高くついたということになりかねません。道具を揃えて着手する前に、失敗せずにできるのか、業者に依頼すべきかをよく検討した方がよいでしょう。
時間がかかる
DIYで壁紙を張り替える場合、時間がかかることも念頭に入れておきましょう。「壁紙を張り付けるだけなので簡単にできる」と思うかもしれませんが、1枚ずつ端からきれいに張り付けるのはなかなか大変です。
天井と壁の境目は余分なクロスをカッターでカットするなど、難しい作業もあります。
6畳の広さで完成まで半日はかかるため、それ以上の場合は約1日程度はかかると考えてよいでしょう。慣れない場合はうまく進まず、それ以上かかるかもしれません。
気軽にはじめたものの、予定よりも大幅に時間がかかって生活に支障が出るようなことのないようにしてください。
壁紙の張り替えを業者に頼む際に気を付けること2選
リフォーム会社や工務店などプロの業者に依頼すれば、失敗する心配もなく希望に沿った壁紙の張り替えができます。ただし、依頼する際にはいくつかの注意点があります。
詳しくみていきましょう。
下地処理をお願いする
業者に張り替えを依頼する際には、下地処理をするかを確認しましょう。下地処理とは、既存の壁紙を剥がしたとき、壁の表面に付着したのりを取り除く作業のことです。
下地処理をせずに新しい壁紙を張り付けた場合、完了した直後はきれいに見えても、時間の経過とともに表面がデコボコになってしまいます。
下地処理をお願いしても拒否される場合、良い業者とはいえません。トラブルが起こる原因になるため、他の業者にあたるようにしましょう。
古いクロスの処分を進めてくる業者は要注意
壁紙の張り替えで剥がした古いクロスは「産業廃棄物」に該当します。産業廃棄物は「廃棄物処理法」により、「事業者が自らの責任において適正に処分しなければならない」と規定されており、必ず産業廃棄物処理業者に依頼して処分しなければなりません。
しかし、業者によっては「家庭ゴミとして処分すれば廃棄費用の分を安くする」として、家庭での処分をすすめてくるところもあります。事業者が事業活動により出したゴミを家庭で処分するのは法律違反になるため、家庭での処分をすすめられても、断るようにしてください。
壁紙の張り替えにかかる費用
壁紙の張り替えは、自分で行う場合と業者に依頼する場合で料金が異なります。おおよその費用相場は、次のとおりです。
部屋の広さ | DIY(セルフ) | 業者に依頼 |
4.5畳 | 1万〜1.5万円 | ・スタンダード:3万〜4万円・ハイグレード:4.9万〜5.6万円 |
6畳 | 1.5万〜2万円 | ・スタンダード:4万〜4.9万円・ハイグレード:5.6万〜6.5万円 |
8畳 | 2万〜2.5万円 | ・スタンダード:4.6万〜5.6万円・ハイグレー:6.5万〜7.5万円 |
10畳 | 2.5万〜3万円 | ・スタンダード:5.2万〜6.3万円・ハイグレード:7.3万〜8.4万円 |
それぞれの内容を、さらに詳しくみていきましょう。
セルフで行う場合
壁紙の張り替えをセルフで行う場合、壁紙や接着剤などの材料費、ローラー・パケといった工具の費用だけで済みます。すでに工具がある場合は、基本的に壁紙の購入費だけで済み、業者に頼むよりも大幅な節約が可能です。
壁紙にはグレードによりスタンダードクロス、ハイグレードクロスに分かれ、量産品のスタンダードクロスにすれば予算を抑えることができます。市販の壁紙は格安で販売しているものもあり、相場よりもさらに安く抑えることもできるでしょう。
ただし、耐久性や汚れ防止、抗菌効果などの機能性やデザイン性を求める場合は、ハイグレードクロスを選んでください。また、セルフで行う場合は、貼り付けが簡単なのり付き壁紙がおすすめです。
業者に頼む場合
壁紙の張り替えをリフォーム会社など内装業者に依頼する場合、材料の壁紙にかかる費用のほか、次のような工事の諸費用が必要です。
- 工事代
- 家具の移動費費
- 室内養生費
- 下地処理の費用
- 壁紙の処分費
業者によって価格は異なるため、相見積もりを依頼して比較検討するとよいでしょう。家具の移動などは自分で行うことで、費用を抑えることも可能です。業者に頼む場合はセルフで行う場合よりも費用がかかりますが、プロの職人による施工方法によりきれいに仕上がります。
また、以下の関連記事では壁紙・クロスの素材別費用や施工事例について解説しています。実際にかかった費用についても紹介していますので、気になる方は是非ご覧ください。
関連記事:壁紙・クロス張り替えリフォームの費用相場
壁紙の張り替えとエアコンの交換を同時期に行いたい
エアコンのある部屋の壁紙を張り替える場合、エアコン替え時のタイミングで行うのが理想的です。エアコンが古い場合には、張り替えと一緒に買い替えも検討しましょう。
壁紙の張り替えのために、わざわざ脱着と取り付けの費用をかけるよりも経済的です。エアコンの交換と同時に張り替える場合、まず古いエアコンを外し、壁紙を張り替えてから新しいエアコンを設置します。
エアコンがある状態で張り替えると配管を傷つけて故障の原因になることがありますが、この方法ならそのような心配もありません。
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