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  6. ゴキブリ発生による被害は3種類!自分でできる駆除方法と予防策も紹介
2024/10/17

高温多湿な季節になると、ゴキブリをよく目にするようになります。多くの人にとって不快な害虫であるゴキブリは、見た目の不快さだけでなく、体内に多くの病原菌を持っているため、食中毒や感染症のリスクも無視できません。特に飲食店では、店舗の評判にも影響するため、積極的な駆除が必要です。

この記事では、ゴキブリによる3つの被害とその生態について解説します。また、自分でできる駆除方法や予防策も紹介するので、ゴキブリ対策の参考にしてください。

ゴキブリによる3種類の被害

ゴキブリをはじめとする害虫は、以下の3種類に分けられます。

  • 衛生害虫
  • 不快害虫
  • 経済害虫

なお、ゴキブリはすべての種類に該当する害虫です。これらの害虫がそれぞれどのような被害をもたらすのか、詳しく見ていきましょう。

衛生害虫(健康的被害)

「衛生害虫」とは、不衛生な環境から侵入し、人に衛生上の害を与える害虫を指します。

衛生害虫の代表であるゴキブリの体には、細菌やウイルスが付着しており、健康被害を引き起こす可能性があります。ゴキブリの主な侵入経路は次の通りです。

  • 排水口やキッチン下のシンク
  • 配管の隙間
  • 換気扇や通風口

また、体内には以下のような病原菌を多く抱えています。

病原菌の種類引き起こされる病気・症状
サルモネラ菌食中毒
大腸菌尿路感染症急性胃腸炎
赤痢菌赤痢
小児まひ病原体小児まひ

ゴキブリをつぶした場合、体液や卵鞘(らんしょう)、雑菌などが飛び散ります。これらが原因で感染症や食中毒を引き起こす恐れがあるため、ゴキブリ駆除は殺虫剤を使うのが望ましいです。

感染を防ぐために、死骸やフンを処理する際は素手で触れず、ティッシュや新聞紙越しに行うようにしましょう。また、ゴム手袋の着用も推奨されます。

フンや死骸に付着した病原菌が体内に侵入すると、喘息やアレルギーを引き起こす危険性もあります。ペットがゴキブリやフン、毒エサを食べないよう注意が必要です。

不快害虫(精神的被害)

ゴキブリはその見た目や動きが不快感を与える害虫であり、多くの人が素早い動きや羽音を伴う飛び回る姿に嫌悪感を覚えます。このような害虫を「不快害虫」と呼びます。一度ゴキブリを見てしまうと、住まいの衛生状態が気になり、日常的にストレスを感じながら過ごすことになるでしょう。

また、ゴキブリは病原菌や寄生虫、雑菌などを多く持っているため、衛生面でも問題があります。

経済害虫(経済的被害)

農作物や家財などに経済的な被害をもたらす害虫を「経済害虫」といいます。シロアリやコクゾウムシが代表的ですが、実はゴキブリも経済害虫です。

ゴキブリの顎は紙やダンボールに穴を開けるほど強く、電気コードをかじればショートや故障のリスクがあります。そのため、冷蔵庫や洗濯機の裏側など、ホコリが溜まりやすく温かい場所は注意が必要です。電子レンジや炊飯器などの電化製品も、定期的な掃除が推奨されます。

雑食性のゴキブリによって、絵画や書籍が被害を受けることもあります。特に飲食店の場合、ゴキブリが出ると店舗の評判に大きな影響を与えるため、常に清潔に保つことが重要です。また、ゴキブリ対策にかかる費用も経済的な被害と言えるでしょう。

ゴキブリの生態

ここからは、生息地や好む食べ物など、ゴキブリの生態について詳しく紹介します。

ゴキブリの種類

日本には約40種類のゴキブリが生息しており、そのほとんどは屋外で生活しています。

家庭でよく見かけるのはクロゴキブリ、ビルや飲食店で多く見られるのはチャバネゴキブリです。どちらのゴキブリも夏場に動きが活発になるため、暖かい日にはゴキブリを目にする可能性が高くなります。

クロゴキブリチャバネゴキブリ
体長30mm~40mm10mm~15mm
特徴・黒色で光沢がある
・寒さに強め
・黄褐色
・2本の細長い黒斑点がある
生息地全国的に分布全国的に分布
寿命約1年半約6か月~7か月

ゴキブリの生息地

ゴキブリは成虫と幼虫が同じ場所で生活し、寒さに弱く、暗くて高温多湿な場所を好みます。特に寒冷な気候の北海道では、一般的にゴキブリはあまり見かけませんが、寒さに強いクロゴキブリは例外で、北海道でも確認されています。

ゴキブリはエサが豊富な場所の近くに巣を作る習性があり、昼間は物陰に隠れて、夜間に活動します。移動する際は、食器棚の隅や壁のヘリに沿って移動することが多く、狭い隙間やガス台、冷蔵庫の裏、食器棚の奥などに潜んでいる可能性が高いです。

ゴキブリの好む食べ物

雑食性のゴキブリは、壁紙や本の表紙、仲間のフンなど、あらゆるものを食べます。特に、流しの隅にたまったゴミガス台にたまった油はゴキブリの好物です。また、動物や昆虫の死体も食べるほか、エサがない場合は共食いすることもあります。

エサがなくても、水さえあれば長期間生存できるため、ゴキブリの生存には水が必須です。

ゴキブリの被害を防ぐ方法【駆除編】

ゴキブリは害虫に分類されますが、毒を持っていないため実際の危険度はそこまで高くありません。しかし、不快感が強いので駆除はしたほうがよいでしょう。ここからは、ゴキブリを駆除する方法について解説します。

殺虫スプレー

殺虫スプレーには、以下のような種類があります。

  • ピレスロイド系
  • 冷却系
  • 剤泡系

ゴキブリの駆除におすすめなのは、ピレスロイド系と冷却系です。

ピレスロイド系殺虫スプレーは即効性に優れており、すぐにゴキブリを駆除できます。ピレトリンやフタルスリンなどの成分が入っているものを選ぶとよいでしょう。ピレスロイドは恒温動物の体に入っても速やかに分解され、安全性が高いです。ピレスロイド系殺虫スプレーには、KINCHOの「キンチョール」やアース製薬の「ゴキジェットプロ」などが該当します。

冷却系殺虫スプレーは、ゴキブリの動きを冷たい空気で止められます。殺虫剤を使用していないため、子どもやペットがいる家庭におすすめです。冷却系殺虫スプレーは、アース製薬の「ナチュラス」やフマキラーの「凍殺ジェット」などの製品が該当します。

スプレーを使う際には、ゴキブリの進行方向の少し前を狙うと効果的です。これにより、動きが速いゴキブリにも効率的にスプレーを吹きかけることができます。

毒エサ(ベイト剤)

ゴキブリはエサを持ち帰る習性があるため、毒エサを設置しておけば、直接退治せずにゴキブリを駆除できます。

巣全体を一網打尽にできるため、効率的に多くのゴキブリを駆除することが可能です。キッチンや冷蔵庫の周辺など、ゴキブリが出やすい場所に設置すると効果的です。

毒エサの効果は約半年ほど持続し、フェニルピラゾール系の成分が含まれている場合、卵まで殺傷することができます。ただし、毒性が強いため、ペットや子どもがいる家庭では使用を慎重に検討しましょう。「ブラックキャップ」や「ゴキブリホイホイ」が代表的な製品です。

燻煙剤

燻燻煙剤は、煙で室内に殺虫成分を充満させ、隠れているゴキブリを駆除する方法です。燻煙剤にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。

燻煙剤の種類主な特徴
煙タイプ部屋の隅々まで殺虫剤が拡散する
水タイプ水を入れるだけで簡単に使用できる
霧タイプニオイが残りにくい

燻煙剤を使用する部屋は一時的に使用できなくなるため、外出時に使うのがおすすめです。霧タイプは効果がやや弱いですが、他のタイプよりも早く部屋を使用できるようになります。また、ゴキブリが他の部屋に逃げないようにするため、燻煙剤はすべての部屋に設置すると効果的です。

さらに、煙タイプと水タイプは火災報知器に感知される可能性があるため、使用前に火災報知器をカバーで覆うなどの対策が必要です。

食器用洗剤

食器用洗剤も、ゴキブリ駆除に使うことができます。ゴキブリに直接洗剤をかけると、界面活性剤の作用で約20秒ほどで窒息させることが可能です。同じ効果はシャンプーやリンスでも期待できるので、浴室でゴキブリを発見した際にも活用できます。

ただし、界面活性剤がゴキブリの体内から病原菌や雑菌を放出することがあるため、死骸はすぐに処理するようにしましょう。

熱いお湯

殺虫スプレーが手元にない場合や、キッチンで料理をしている際にゴキブリに遭遇したら、熱湯をかけるのが効果的です。ゴキブリは体温調節ができないため、60℃以上のお湯をかけると即死します。費用がかからず、薬剤の影響も気にする必要がありません。

ただし、床には使用できないため、シンクやコンロ周りなどキッチン周辺に限られます。また、熱湯をすぐに用意できない場合や、少量では駆除が難しいこともデメリットです。

ゴキブリの被害を防ぐ方法【予防編】

ここからは、ゴキブリの被害を予防する方法について解説します。

侵入経路を塞ぐ

ゴキブリの侵入経路を塞ぐのは、有効な予防法です。主な侵入経路と、それぞれの対策方法は次の通りです。

侵入経路対策方法
換気扇虫よけフィルターを設置する
排水口や排水溝定期的にパイプクリーナーで掃除する
エアコンの排水ホース防虫キャップを装着する
玄関や窓の小さな隙間テープやパテで補修する

ホース用の防虫キャップは安価で購入でき、手軽にゴキブリの侵入を防ぐのに効果的です。

ただし、防虫キャップにはゴミや汚れが詰まりやすいというデメリットがあります。これが原因で排水不良を引き起こす可能性があるため、定期的に防虫キャップを外して掃除することをおすすめします。

エサをなくす

ゴキブリのエサになるものは、できるだけ放置しないようにしましょう。

食べ残しや生ゴミはゴキブリが好むニオイを発し、残っているとゴキブリが産卵し大量発生の原因になります。食器や調理器具は食事後すぐに洗い、水気が残らないようにシンクやキッチンの周りを拭き取ることが重要です。

また、ゴキブリは新聞紙や段ボールの隙間に隠れることもあるため、定期的に処分しましょう。ゴキブリのエサになるものを徹底的に排除すれば、ゴキブリが寄り付かない環境を作ることができます。

こまめに掃除する

ゴキブリは人間の髪の毛やホコリもエサにします。

そのため、こまめに部屋を掃除し、ゴキブリが住みにくい環境を作ることが大切です。冷蔵庫や電子レンジなど使用頻度が高い家電の周りも、清潔な状態を保ちましょう。同様に、キッチン、トイレ、浴室も毎日掃除し、清潔さを維持することが重要です。

観葉植物を置いている場合は、植物の周辺も定期的に掃除しましょう。

忌避剤を使う

忌避剤を玄関や庭に設置すると、ゴキブリの侵入を防ぐ効果が期待できます。忌避剤には殺虫成分が含まれていないため、子どもやペットがいる家庭でも安心です。ラベンダーやレモングラスなど、ゴキブリが嫌いな香りのものがおすすめです。

ただし、忌避剤は殺虫スプレーと比べると効果が低めです。他の対策と組み合わせて使用すると良いでしょう。

被害軽減に向けてゴキブリの駆除を専門業者に依頼

ゴキブリの駆除は、成虫を死滅させるだけでは不十分です。繁殖力が高いゴキブリは、寿命を迎えるまでに何度も産卵するため、被害を完全になくすには巣の撤去と再発防止策が必要です。

自分でゴキブリを駆除する場合、死骸の処理に加えて消毒・除菌・消臭作業を行う必要があります。ゴキブリの死骸やフンには病原菌や雑菌が含まれており、食中毒や感染症など健康被害を引き起こす可能性があるためです。また、巣が作られた場所によっては、個人での対処が難しいこともあります。

このように、ゴキブリを自分で完全に駆除するのは難しいため、被害を確実に防ぎたい場合は専門業者に依頼するのが良いでしょう。特に飲食店では、ゴキブリが発生すると大きな利益損失につながるため、専門家に任せることが確実です。

業者に依頼した場合、ゴキブリだけでなくネズミやシロアリの駆除にも対応してくれることがあります。費用の相場は1万2,000円〜5万5,000円ほどで、作業時間は2〜3時間が目安です。

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