窓ガラスが破損してしまった場合、安全性の面からも早急に修理しなければなりません。防犯対策や台風対策を考える場合、機能性の高いものへの交換を考える方もいるでしょう。
窓ガラスを交換する際に気になるのが、おおよその費用相場です。交換にかかる費用は、窓ガラスの種類によって異なります。この記事では、窓ガラス修理・交換にかかる費用相場と、費用を抑えるポイントなどについて解説します。
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【種類別】窓ガラス交換にかかる費用相場
ガラスは機能によって主に7種類に分けられます。住宅でよく使われているガラスを交換する際の費用相場は、以下の通りです。なお、ご紹介する費用目安は、一般的なサイズである90×90cm(厚さ3~5mm)を基準としています。
- 『すりガラス』=16,000~26,000円程度
- 『フロートガラス』=15,000円~25,000円程度
- 『型板ガラス』=18,000~28,000円程度
- 『網入りガラス』=22,000円~32,000円程度(透明網入り+5,000円程度)
- 『防犯ガラス』=30,000円~50,000円程度
- 『防火ガラス』=20,000円~30,000円程度
窓ガラスの特徴と費用
ガラスを交換する際には、機能性を重視しましょう。費用と併せて、それぞれのガラスが持つ特徴を理解しておく事をおすすめします。
すりガラスの交換費用
- 費用相場:16,000~26,000円程度
- 特徴:視線をぼかせる、凹凸専用のフィルムが必要
すりガラスは、表面の艶消し処理によって、くもったように見えるガラスです。ケシガラスやぼかしガラスと呼ばれる事もあります。 視線を遮る事ができるため、プライバシー保護の目的で風呂場やトイレの窓などにおいて便利に活用できるガラスです。すりガラスの特徴と費用相場は、以下の通りです。
他の種類と比べると比較的安価ですが、フィルムを貼る場合は、すりガラス専用のものでなければピッタリと貼りつきません。
フロートガラスの交換費用
- 費用相場:15,000円~25,000円程度
- 特徴:採光性や可視性に優れる、加工がしやすい、交換費用が安い
フロートガラスとは、一般的な建物に多く使用されている透明のガラスです。凹凸や歪みのないガラスに仕上げるフロート製法で量産される事から、その名前が付けられました。 採光性に優れており、安価に手に入れられるのが特徴です。
加工がしやすい素材で、家具への取り付けやDIYなどにも使われています。しかし、割れた場合は破片が大変鋭利であるため、飛散防止フィルムの利用を検討しましょう。
型板ガラスの交換費用
- 費用相場:18,000~28,000円程度
- 特徴:視線をぼかせる、凹凸専用のフィルムが必要、交換費用が安い
型板ガラスは、フロートガラスの表面に凹凸加工が施してあります。型模様のデザインは多彩で、古くから親しまれている霞や梨地などが代表的です。
表面の加工により透明性が低く、向こう側が見渡せないようになっており、すりガラスと同じようなシーンで用いられます。基本的な性質はフロートガラスに近く、交換費用は安く済むでしょう。ただし、やや脆いため扱いには注意が必要です。
網入りガラスの交換費用
- 費用相場:22,000円~32,000円程度(透明網入り+5,000円程度)
- 特徴:延焼・飛散防止、強度は低め
網入りガラスは、飛散防止のためワイヤーが埋め込まれているガラスです。防火地域の建物やマンションに多く採用されています。
衝撃を受けた際に飛び散りにくいだけではなく、火災発生時の延焼を防ぐ効果も期待できます。ただし、他のガラスと比べると、強度が低めであるのがデメリットです。内部のワイヤーも簡単に引きちぎれるため、防犯性には優れていません。
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防犯性や防火性、防音性などを高めたガラスは、上で紹介したような一般的なガラスと区別して、機能ガラスと呼ばれます。
防犯ガラス・防火ガラス・防音ガラスについて順に解説します。
防犯ガラスの交換費用
- 費用相場:30,000~50,000円程度
- 特徴:中間膜のおかげで割れにくい、飛散しにくい
防犯ガラスは2枚のガラスの間に「ポリカーボネート」という耐衝撃性がある防犯用特殊中間膜が設置されています。これにより、窓が割れるのを防止し空き巣による被害を防げる機能ガラスです。
叩き割られにくく、ガラスが飛び散りにくいため、高い防犯性を求める人は防犯ガラスの採用を検討しましょう。特に空き巣の被害が多い地域で使われる事が多く、被害を抑えられるガラスだと言えます。
防火ガラスの交換費用
- 費用相場:20,000円~30,000円程度
- 特徴:特殊加工により割れにくい、強度が高い
防火ガラスは特殊加工により優れた耐熱性・耐火性を施された機能ガラスです。通常のガラスとは異なり、高熱の中でも割れにくく高い強度を持っています。強化ガラスとして機能させられるので、フロートガラスの代わりに使用するのもおすすめです。
万が一割れても、破片が粒状になるため、怪我をする危険性が低いのも安全面において優れていると言えます。
防音ガラスの交換費用
- 費用相場:20,000~30,000円程度
- 特徴:室内の音を漏らしにくい、屋外の音を伝えにくい
防音ガラスは防犯ガラスと同じく2枚のガラスの間に特殊なフィルムを挟んでいる機能ガラスです。フィルムが防音効果を持っており、高音域~低音域の騒音を遮断します。
室内の音を外に漏らさない、屋外の音を中に伝えないというガラスであるため、道路に面している部屋や寝室などに使用するとよいでしょう。騒音が気になる場所で活用できるのがメリットです。
窓ガラス交換費用を抑えるポイント
ガラスの交換を業者に依頼する際、できるだけ費用を抑えるポイントを解説します。依頼時にはガラス本体の費用だけでなく工賃もかかるため、手数料も含めて検討するのが大切です。
休日と夜間の依頼は避ける
ガラスの交換は、なるべく昼間に依頼するようにしましょう。休日や夜間は追加料金が発生する可能性があるため、緊急で直さなければいけない場合のみに留めましょう。ガラスが割れいる場合は、新聞紙や段ボールなどを貼って応急処置をすることもできます。
火災保険の適用範囲内か確認する
以下に該当するケースでは、保険適用を受けられる可能性があります。
- 盗難被害によるガラス破損
- 台風や強風などの風災によるガラス破損
- 予測不可能な突発的な事故によるガラス破損
- 空き巣被害によるガラス破損
適用の条件や詳細は、契約している保険会社の決まりや加入プランによって異なります。詳しい内容は、保険会社に問い合わせてみましょう。
強風の風圧により窓ガラスが割れた場合や、飛んできたものが当たって割れた場合などは、風災補償の対象になる可能性があります。強風で割れたガラスから雨が吹き込んできて損害が生じた場合、その範囲も補償される事もあるので、確認しておきましょう。
他にも、雹(ひょう)やあられにより窓ガラスが割れた場合や、盗難により割られた場合も補償対象になります。予期せぬ事故、物体の飛来や衝突といったケースも当てはまるため、窓ガラスが割れた時はまず現場の写真を撮ってから対応にあたるようにしましょう。
相見積もりをとる
1社の見積もりだけを見て依頼先を決めるのは非常に危険です。そこで活用したいのが、相見積もりという方法です。相見積もりとは、複数社の見積もりを取り寄せる方法で、手間と時間をかけずに検討できるというメリットがあります。
費用面はもちろん、アフターフォローや保障など、サービス面についても簡単に比較検討できるため、ぜひ相見積もりを活用してみてください。
窓ガラス交換の費用を決めるポイント
ガラス交換において、費用を決めるのは主に以下の2点です。
- ガラスの種類・サイズ・厚み
- サッシの種類・施工方法
窓ガラスの種類・サイズ・厚み
ガラスの交換修理費用を左右する要素の1つ目が、ガラスの種類とサイズ・厚みです。シンプルなガラスに比べてデザイン性のあるものや、機能性の高いものを選ぶと費用は高くなります。
また、同じ種類のガラスであっても、大きくて厚みが出るほど修理費用が高くなる傾向があります。選んだガラスの種類や寸法によって、作業費用が変動する点に注意しましょう。
サッシの種類・施工方法
ガラス修理・交換の費用は、サッシの種類や施工方法によっても変わります。
サッシのタイプや設置場所を決めて、最終的な金額を確認しましょう。さらに、サッシ用レールの設置や作業用足場の組み立てが必要な場合は、オプション費用が必要となります。
一軒家とマンションにおける注意点
ガラス修理・交換における注意点は、一軒家とマンションの場合で異なります。
一軒家向けの注意点
一軒家でガラス修理・交換の際に意識しておきたいのが、プライバシーの確保や防犯対策です。室内で快適に過ごすことも大切ですが、外部からの視線を遮る工夫が求められます。
特に低層階の窓には、防犯用のガラスを選ぶなど、安全性を確保した環境づくりを心掛けましょう。人通りの多い場所に面する窓には、中を覗きにくいすりガラスを設置するのも手です。
マンション向けの注意点
マンションのような集合住宅の場合は、ガラスの交換や修理の際に管理規約や使用細則の確認が必須です。管理組合の了承を得てから、工事を進めなくてはならない事を忘れないようにしましょう。
ガラスを交換する際も、デザイン選択を完全に自由に行えるわけではありません。指定の強度や性能を維持したものや、見た目が同じものの設置が求められる場合があります。
窓ガラス交換の費用を知って優良業者に依頼しよう
ガラスの交換は、状況に応じて必要な作業が異なります。業者によって提示する見積もりはさまざまであるため、適切な提案をしてくれる優良業者を探さなければなりません。
インターネットや近所での口コミを参考にしたり、実際に接してみて対応を確認したりして、信頼できる業者を見極めましょう。
前述したとおり、業者選びにおいて有効な手段として相見積もりが挙げられます。効率よく業者選びをしたい場合は、相見積もりを活用するとよいでしょう。
ゼヒトモでガラス修理・交換のプロを探す
ガラス修理・交換費用は、ガラスやサッシの種類、施工方法などによって異なります。気を付けたいポイントも参考にしながら、スムーズに修理工事を進めましょう。
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プロからのコメント
ガラスが割れると言うことは、身近に起こりやすいトラブルのひとつです。台風や暴風が予想されるときには、あらかじめ窓ガラスに養生テープ等を貼り飛散防止を行うことにより二次災害を防ぐことができます。また、ガラスが割れた際は、合い見積もりを取り、納期、費用、フォロー等を比べ、業者選択をすることをお勧め致します。
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