英検を受けてみたいと思うとき、どのレベルを受験するべきか迷う人もいらっしゃると思います。難しすぎても簡単すぎても非効率な受験になってしまいます。ここでは、英検2級のレベルやリスニング内容についてご紹介します。
英検2級とは?
取得年齢のめやす
英検2級は、高校卒業、大学入試レベルが目安になります。社会生活に必要な英語を理解し、使用できることが求められます。海外留学や大学入試でも優遇されたり、就職の採用試験などのビジネスシーンでも、英語でのコミュニケーション力が評価されるレベルと言われています。TOEICスコアで言うと、500~600点くらいのレベルと言われています。
難易度
英検2級の難易度は、高校生の一次試験の合格率が25~35%程度、二次試験では80%前後のようです。日常的な内容からさらに広がりのある、社会的な公共の場で使われる英語、時事英語、ニュース、環境、ビジネスといった一般教養も必要になっています。
英検2級のリスニング
問題とは?
英検は2016年より、単純な○か×かで点数を出すのではなく、CSEスコアに基づいて合否判定されるようになりました。CSEスコアとは、語学のコミュニケーション能力別のレベルを示す国際標準規格であるCEFR に即したスコアの付け方です。CEFRとは語学のコミュニケーション能力別のレベルを示す国際標準規格。
リスニング問題は2つの種類があり、いずれも4つの選択肢から選びます。会話の内容で一致する答えを選択する問題が15問、読まれる物語や説明文に一致する答えを選択する問題が15問出題されます。各問題の放送は1回限りで、問題は書かれていません。25分間行われます。
英検2級のリスニング問題を解くコツ5つ
1.高校レベルの単語を覚える
高校卒業レベルで習得しておきたい英単語数は、3,800~4,000単語と言われています。リスニング問題でよく出てくる単語は、リーディングパートよりも比較的簡単なものが多いですが、知っている単語が多いほどリスニングは容易になります。英検はマーク式なので、スペルを必死に覚えるよりも、発音と意味が一致することに注力するほうが効率的でしょう。
昔は単語帳付属のCDなどを聞くことでリスニングの練習、耳を鍛える練習をしていましたが、現在はYoutubeなどの動画でもネイティブの発音を聞くことができます。
2.英語の発音の特徴を知る
一つ一つの単語のリスニング練習よりも、会話文や文章を聞く練習が効果的です。英語には、消える音、単語の並びによって変化する音、日本人には聞こえにくい音が存在します。これらの発音の特徴に慣れておくと、リスニング力をグッと上げることができるでしょう。その特徴を知り、慣れるためには、自分自身で教材を真似しながら音読、発音練習をしておくことがとても役立つと言われています。
3.出題トピックの傾向を押さえる
英検のリスニング問題で取り上げられやすいトピックを知っておきましょう。出題されやすい会話は、家庭や学校、職場での会話、道案内、旅行、買い物、天気などの日常的なものが多いです。例えば2016年のリスニング原稿を見ていても、借りていた本を返さなければいけない、と行った日常会話が出題されています。
また長文リスニングでは、アナウンス、海外の文化や歴史、科学、環境、医療などのトピックも取り上げられます。過去問をチェックしてトピックの傾向を掴みましょう。練習のときには、選択肢なしでも答えが浮かぶようになるのが理想的です。
4.回答選択肢の先読み
リスニング問題は1回しか放送されません。さらに、次の問題に移るまでの時間もとても短いです。回答の選択肢を読んでいる間に、次の質問が始まってしまうと、次の質問の内容を聞き逃してしまうことになります。
これを回避するコツとして、問題が聞こえてくるよりも前に、回答に目を通せるようにしましょう。リーディングやライティングパートの時間の間に数分でも目を通す時間を確保するのもひとつの手段です。問題を予測できるだけでも聞こえてくることの理解が一層深まります。多くの英文に触れ、早く読解できるトレーニングを積んでおけば、時間が足りない!というのは一気に解決できるでしょう。
5.質問の始めの単語を聞き逃さない
リスニングでの会話文、質問文が流れるときには、話される言葉の始めの1,2語を絶対に聞き逃さないようにしましょう。正解のためのキーワードとなる重要ワードは、始めに含まれる可能性が高いのです。一文一文は、ほんの数秒ということも多いので、これを聞き逃してしまうと、答えが分からない、選べないということになりかねません。受験の事前学習でリスニングの練習をするときも意識してみましょう。過去問などに取り組む際も、一問ずつ解いていくだけではなく、リスニングパートの全体を通した学習を行って、回答ペースに慣れておかれることをおすすめします。
最後に
2016年の改訂でも、リスニングの問題の形式自体は変更はないようです。過去問も積極的にチェックして、練習に活用してみましょう。英検2級のレベルは、日常的にも活用度の高い単語やフレーズがたくさん出てきます。しっかり身に付けておくと英語実践の場で役立つことが増えると思います。いずれも4技能(読む、書く、聞く、話す)の総合力をバランスよく身に付けることが重要視されています。
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