コーヒーとのペアリングで思い浮かぶものは何?と聞かれて思い浮かぶものはケーキやクッキーなどの洋菓子が多いのではないでしょうか?でも、実は意外と和菓子が合うんです!
目次
コーヒーと和菓子は相性抜群?
あまり耳慣れない組み合わせですが、コーヒーが甘いものと合うことを考えると和菓子との組み合わせは決して不自然ではありません。
しかもこのペアリングが優れていることは、数値でも証明されているのです。
味の素AGF株式会社がコーヒーと和菓子の組み合わせを推奨する以下のようなプロジェクトをしたことがあります。
AGF:公式サイト
こちらは、コーヒーと和菓子という新たな組み合わせを世に広めることと、まだ見ぬ食文化を作ることを命題としたプロジェクトです。
またAISSY株式会社が実際に食の相性を数値化する検証を行っており、コーヒーと和菓子がよく合うと数値で出ています。以下の表をご覧ください。
コーヒーに合わせる和菓子 | ポイント(pt) |
どら焼き | 96.4pt |
柏餅 | 95.2pt |
ようかん | 95.0pt |
参考:えん食べ
食べ物同士の相性はポイント(pt)で表されます。好相性とされるのは85ptをこえたところから。
特に相性が良いのはどら焼きです。深煎りコーヒーとどら焼きの相性は96.4pt。一般的によく合うと認知されている牛肉とワインが94ptであるため、素晴らしいマッチングであると言って良いでしょう。
その他、柏餅やようかんなども90ptを上回っているなど良いスコアを記録しています。
焙煎度別!コーヒーに合う和菓子
コーヒーは非常に繊細な飲み物であるため、焙煎度合いで味が変化。 上記の写真が焙煎度合いごとの豆の違いです。
・左上:生豆(焙煎する前の状態。このまま飲むことはない)
・右上:浅煎り
・左下:中煎り
・右下:深煎り
基本的には焙煎が浅いほど酸味が、深いほど苦味が強くなります。コーヒーの味が変わるということは、合う和菓子もそれぞれ変わってきます。
ここからは焙煎度合いごとの味わい、相性の良い和菓子を紹介!
浅煎りコーヒーはフルーツ系と
浅煎りコーヒーは、酸味が特徴的な味。爽やかで、スッキリとした口当たりです。コーヒーにおける酸味とは、すっぱいではなくフルーティーな風味を表します。
浅煎りコーヒーは、スッキリとした味わいゆえに、甘味の強いようかんなどと合わせるのはあまりおすすめしません。甘味の強いものとセットにすると、コーヒーの味が負けてしまい中途半端な味に。そのため浅煎りコーヒーと合わせる和菓子は、酸味の効いたフルーツ系のものが良いでしょう。
中煎りコーヒーいろんな和菓子と合う
中煎りコーヒーは、その名の通り浅煎りと深煎りの間の焙煎をしたコーヒー。バランスの取れた味であるためいろいろな和菓子と相性が良いのです。最中などの程よい甘みを持つ和菓子はもちろん、みたらし団子などの甘じょっぱい和菓子とも好相性。
みたらし団子との相性は意外かもしれませんが、スターバックスの公式が両者の組み合わせを推奨する動画を出しています。
コーヒーの豊かな香りと、みたらし団子のしょうゆの風味が絶妙にマッチし、より芳醇な味わいに。試したことがある人は少ないかと思いますが、新たなおいしさを発見するためにぜひやってみてください。
深入りコーヒーは甘味ががっつりしたものと
最後に紹介するのは苦味が強い深煎りコーヒーです。
苦みを感じられる深煎りコーヒーと相性が良いものは、それに負けないしっかりとした甘味を持ったどら焼きやようかんなどの和菓子です。
特にどら焼きと深煎りコーヒーのマッチングはワインと牛肉をもしのぐマリアージュ。もったりとした口内をコーヒーでリセットすれば、再びどら焼きを食べる手が進むことでしょう。
まとめ
今回はコーヒーと和菓子という意外な組み合わせについてお話しました。和菓子とコーヒーを合わせる時は、ここでお話したコーヒーの焙煎度合いを参考にしてみてくださいね。
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