タイ料理には、数多くのハーブが使われています。実際にどのようなハーブが使われているのか、また、料理ごとのハーブの違いが気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、タイ料理に使われているハーブについて解説します。また、日本でタイのハーブを購入できる場所や、ハーブを日本の家庭料理に使う方法についても説明しているので、ぜひ参考にしてください。
タイ料理で使われるハーブの名前
タイ料理にも使われている「ハーブ」とは、香りが強い植物を意味する香草のことです。
タイ料理で使われるハーブの多くには、独特の香り・苦味・酸味があるものの、慣れるとクセになるものばかりです。また、胡椒や唐辛子などのスパイスとの相性が良いため、日本人の口にも合います。
タイ料理に使用される一般的なハーブと主な料理名、特徴については以下の表をご覧ください。
ハーブ | 使われる料理 | 特徴 |
レモングラス | トムヤムクンなど | ・レモンのような香り ・乾燥させてお茶としても楽しめる |
パクチー | トムヤムクンなど | ・セロリのような香り ・根も調味料として使える |
カー | トムヤムクンなど | ・日本名はナンキョウ ・香りづけに使うため、基本的には食べない |
ホーム―デーン | サラダ、カレーなど | ・紫玉ねぎに似た見た目 ・スパイシーで薬味としても用いる |
カミン | サフランライスなど | ・日本名はウコン ・色付けだけでなく、薬としても使われる |
カティアム | 漬物など | ・日本名はニンニク ・生のままや粉末にして使う |
プリックタイ | ソーセージなど | ・日本名は胡椒 ・肉料理や発酵食品に使う |
マーグルド | カレーなど | ・日本名はこぶミカン ・果皮に油分が多くシャンプーにも使われる |
キン | カレーなど | ・日本名はショウガ ・薄くスライスして漬物にすることもある |
ファ・ホム・デェング | スープなど | ・エシャロットとも呼ばれる ・刺激のある辛味が特徴 |
グラチャーイ | カレー、魚料理など | ・魚介や肉の臭みを消す ・根の部分の辛味が強い |
ホラパー | カレーなど | ・スイートバジルとも呼ばれる ・ガパオライスなどの飾りにすることもある |
クンチャーイ | スープ、サラダなど | ・セロリの一種 ・日本のセロリより茎が細い ・葉は炒め物にもできる |
サラネー | サラダなど | ・ミントとも呼ばれる ・清涼感がある |
ガパオ | 炒め物など | ・ホーリーバジルとも呼ばれる ・生では苦味があるため、炒めて食べる |
ホームヤイ | ナムプリックパオなど | ・日本名は玉ねぎ ・生のままサラダにすることもある |
ハーブがふんだんに使われたタイ料理
ここでは、ハーブがふんだんに使われているおすすめのタイ料理をいくつか紹介します。トムヤムクンやカレーなどのタイ料理は、日本でもほとんどの食材が手に入るため、自宅で気軽に作ることも可能です。
トムヤムクン
トムヤムクン(ต้มยำกุ้ง)とは、酸味・辛味・甘味が絶妙なバランスで混ざった奥深い味わいのスープです。レモングラスやパクチーもふんだんに使われています。なお「クン」とはエビのことで、エビを鶏肉(ガイ)に変えたスープ「トムヤムガイ」も人気です。
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カレー
タイにはさまざまなカレーがあります。代表的なカレーは以下のとおりです。
- ゲーン・キヤオ・ワーン(グリーンカレー)(แกงเขียวหวาน)
- レッドカレー(แกงเผ็ด)
- イエローカレー(แกงกะหรี่)
- マッサマンカレー(แกงมัสมั่น)
いずれもココナッツミルクをたっぷりと使うため、唐辛子などの辛いスパイスをふんだんに入れても甘みのある豊かな味わいを楽しめます。なお、辛さの順に並べると、以下のとおりです。
- グリーンカレー
- レッドカレー
- イエローカレー
- マッサマンカレー
肉料理
タイの代表的な肉料理は以下のとおりです。
- ガイヤーン(ไก่ย่าง)
- ムーピン(หมูปิ้ง)
- ガイ・パット・メットマムアン(ไก่ผัดเม็ดมะม่วงหิมพานต์)
- コーム・ヤーン(คอหมูย่าง)
ガイヤーンとは、鶏肉をナンプラー(魚醤)とニンニクで濃い目に味つけし、炭火で焼いた料理のことです。日本の焼き鳥とも似た、なじみ深い味わいが特徴です。一方、ムーピンは豚肉を串焼きにしたもので、ガイヤーンと同様焼き鳥感覚で食べられます。
ガイ・パット・メットマムアンは、鶏肉とカシューナッツを炒めた料理です。中国料理にもありますが、タイらしくハーブで独特の香りをつけています。
コーム・ヤーンは、豚の喉肉を炒めたものです。ガイヤーンと同じく屋台でも売られているファストフード的な料理です。
シーフード料理
タイはシーフード料理も豊富です。
- オースワン(ออส่วน)
- トートマン・クン(ทอดมันกุ้ง)
- プー・パッ・ポン・カリー(ปูผัดผงกะหรี่)
- パット・ホイラーイ(ผัดหอยลาย)
オースワンとは、タイ版の「カキフライ」です。パン粉はつけませんが、たっぷりの卵と粉でもちもちに仕上げます。トートマン・クンは、エビをすり身にして揚げたものです。
プー・パッ・ポン・カリーはソフトシェルクラブなどのカニを小さく切り、卵とカレー粉で炒めたもので、辛すぎないスパイシーさが後を引きます。アサリをチリソースで炒めたパット・ホイラーイと共に、タイにおけるシーフード料理の定番です。
麺料理
タイには麺料理も多くあります。米粉で作られた麺を使うことも多く、もちもちとした食感を堪能できます。
- パッタイ(ผัดไทย)
- カオ・ソーイ(ข้าวซอย)
- クィッティアオ(ก๋วยเตี๋ยวน้ำ)
- パットママー(ผัดมาม่า)
パッタイとは、魚介と卵で炒めた焼きそばで、米粉の麺を使います。カオ・ソーイはカレースープのことで、クィッティアオは出汁に茹で麺を入れた、ラーメン感覚で味わえる料理です。
パットママーは、インスタント麺を使った焼きそばのことです。味付けに決まりはなく、好みでアレンジできます。
スイーツ
タイ料理には、フルーツを使った独特のスイーツも豊富です。
- カオニャオマムアン(ข้าวเหนียวมะม่วง)
- カオトムマット(ข้าวต้มมัด)
- カノムクロック(ขนมครก)
- カノムバービン(ขนมบ้าบิ่น)
- ブア・ローイ(บัวลอย)
カオニャオマムアンとは、ココナッツミルクで炊いたもち米とマンゴーをあわせたスイーツです。タイ料理にはもち米を使ったスイーツが多く、ココナッツミルクで炊いたもち米を蒸したカオトムマットなどもあります。
カノムクロックは一口サイズ、カノムバービンは直径10cmほどのパンケーキです。どちらもココナッツミルクを使っているので、コクがあります。プア・ローイはカラフルな白玉をココナッツミルクで食べるスイーツで、優しい甘さがクセになります。
タイ料理に使用するハーブはどこで購入できる?
タイ料理に使うハーブは、エスニック商品店やアジア食材用スーパーで購入できます。一般的なスーパーでも、パクチーなどのメジャーなハーブが販売されていることは珍しくありません。
また、タイ料理にはショウガやニンニクなどの、普段料理に使うハーブ・スパイスも多数使われています。日本でも簡単に購入できるので、家庭でタイ料理を再現することも可能です。
タイ料理のハーブは自家栽培できる?
タイ料理のハーブは、自家栽培できるものもあります。たとえばガパオやパクチー、スイートバジルなどは比較的簡単に育てられます。風通し・日当たり・水はけのよい場所で育ててみましょう。
タイのハーブと家庭料理の相性
タイ料理に使うハーブのほとんどに日本名があることからも、日本の料理でもふんだんに使われているとわかります。日本名がないものでも、炒め物やサラダなどに加えることで、日本人の口に合うタイ料理を作れます。ぜひタイのハーブを家庭料理にも使ってみてください。
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