街の中のイルミネーションやクリスマスリースなどのデコレーションを見かけるようになるとワクワクとした気持ちになりますね。そんな時期をさらに盛り上げるためにも今年はクリスマスの準備期間「アドベント」からクリスマスを楽しんでみませんか?
ヨーロッパを中心に根付いている「アドベント」は近年日本でも楽しんでいる人が増加中!今回はクリスマスマーケットでも有名なドイツのアドベントの楽しみ方をご紹介します。
アドベントについて知ろう
日本でも段々と浸透してきているアドベント。でもまだまだアドベントとは何なのか、何をするのか、知らない人も多いはず。まずは、アドベントについて知りましょう。
そもそもアドベントって何?
アドベント(Advent)は、日本では待降節(たいこうせつ)または降臨節(こうりんせつ)と呼ばれています。欧米にとってクリスマスは、キリストの降誕を祝う、一年の中でもとても大切な日。そのキリストの誕生を祝うための準備期間を「アドベント」と言います。
アドベント期間はいつからいつまで
アドベントの期間は、クリスマスまでの約1ヶ月。毎年同じ日から始まるのではなく、12月25日から4週分遡った日曜日が始まりとなります。
毎年だいたい11月末か12月初めがスタートとなり、最初の日曜日を第1アドベントと呼び、その次が第2アドベント、そして第3、第4と続き、終わりの日はクリスマスイブの12月24日です。
ちなみに2022年のアドベント期間は、【11月27日(日)〜】となります。
クリスマスまでのカウントダウン!アドベント期間は何をするの?
クリスマスの準備をするための約1ヶ月。キリスト教が主な宗教であるドイツでも、この期間は家の中でも外でもさまざまな準備やイベントがおこなわれ、大人も子供もみんなクリスマスを待ち侘びながら過ごします。
クリスマスマーケットでお買い物
ドイツの冬の観光目的としても有名なのは「クリスマスマーケット」。
ドイツではアドベント期間に入ると、街中でも広場にひときわ大きなクリスマスツリーが飾られ、屋台小屋が立ち並び、クリスマスマーケットがオープンします。
クリスマスマーケットでは、クリスマスのお菓子やおもちゃ、手工芸品などが揃っていたり、寒い冬に外で飲むと体が温まるグリューワイン(ホットワイン)を楽しむことができます。
グリューワイン(ホットワイン)が入ったカップは、毎年デザインが変わったり、マーケットごとにデザインが違うので、記念に持ち帰る人も多くいます。
シュトレンなどのお菓子をじっくり楽しむ
日本でもちょくちょく見かけるようになった「シュトレン」。
ドライフルーツやナッツ、そしてたっぷりのバターを練り込んだパン生地を細長いかたちに形成して焼いた後、真っ白の粉砂糖をまぶします。
諸説ありますが、この細長くて真っ白の見た目のシュトレンは、おくるみに包まれたイエス・キリストをあらわしているとも言われています。
シュトレンは日持ちがするので、薄くカットしながら家族で楽しんだり、このシーズンの来客者に振る舞うことも。最初はさっくりとした食感ですが、次第にバターが馴染んでしっとりとしてくるので味の変化を楽しむのも醍醐味です。
他にもシナモンなどのスパイスを使ったお菓子レープクーヘン(Lebkuchen)やさまざまな種類のクリスマスクッキー、プレッツヒェン(Plätzchen)をたくさん焼いて食べます。
家族みんなで約3キロのクッキー生地を作って、一日がかりでプレッツヒェンを作るという家庭もあるくらいです。
アドベントカレンダーでクリスマスまでをカウントダウン
19世紀初頭、ドイツ発祥とも言われている「アドベントカレンダー」。
12月1日から24日までの数字が窓になっていて、毎朝その日付の入った窓を開けて、クリスマスに関するイラストなどを楽しむものです。
子供がいる家庭では特に、アドベントカレンダーはアドベント期間を楽しむのに欠かせないもの。日本でも気軽に取り入れやすいことから、最近では雑貨店やお菓子屋さんなどでもアドベントカレンダーが売られているのを見かけるようになりました。現在では、多くのお菓子メーカーがアドベントカレンダーを販売しており、とりわけチョコレートが入っているものは子供、大人問わず人気。
また、親が子供のために毎年、数字の書かれた小さな袋の中にお菓子などを入れて、壁にぶら下げ、オリジナルのアドベントカレンダーを手作りしている家庭もあります。
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アドベントクランツ(アドベントリース)を飾る
クランツ(Kranz)とはドイツ語で輪、花輪を意味します。
アドベントクランツ(アドベントリース)は、もみの木や松などで輪を作ったものに、4本のロウソクが立てられています。アドベント期間中は、4回日曜日がやってきますが、その日曜日ごとに1本ずつ火を灯すロウソクを増やしていきます。
通常クリスマスのリースはドアに掛けられているイメージですが、アドベントクランツ(アドベントリース)は、食事のテーブルや棚の上など平らなところに置いて飾ります。
教会でもアドベント期間は、毎週日曜のミサのごとにアドベントクランツ(アドベントリース)に飾られたロウソクの火が一つずつ増え、近づくクリスマスの時を待ちます。
気軽に取り入れやすいアドベントリースを作ってみよう!
西洋の本格的なお菓子やカレンダーを作るのは少しハードルが高い、と思うかもしれませんが、アドベントリースなら、場所も取らずにクリスマスムードを演出できるので、誰でも簡単に取り入れやすいです。
壁に飾るクリスマスリースも素敵ですが、今年は置き型のアドベントリースを作ってみませんか。
①土台となるリースを作る
用意するもの
- リング状の土台
- もみの木や松の木などの枝や葉
- ワイヤー
- 園芸用のハサミ
土台に枝や葉をワイヤーを使って巻き付ける
お好みでユーカリの葉や赤い実をポイントであしらってもキレイです。
最近では、フラワーアレンジメントの教室でもクリスマスシーズンはクリスマスリースやスワッグを作ることもあるので、この機会に参加してみてはいかがでしょう。また、日本のフラワーショップでもクリスマスリースを売っているお店も多くなってきたので、もちろんリースは購入してもOK。
②デコレーションを飾りつける
用意するもの(デコレーション一例)
- 木の実や松ぼっくり
- ドライフラワー
- 乾燥オレンジやリンゴ
- オーナメントボール
- リボン
- ワイヤー
- 接着剤
全体のバランスを見ながら好きなようにデコレーションする
自然モチーフから、クリスマスツリーにも使用されているオーナメントボール、リボンなどの飾りを使って好きなようにクリスマスリースを装飾しましょう。
100均などでもさまざまなクリスマスデコレーションが売られているので、上手に利用してみましょう。
③ロウソクをつける
用意するもの
- ロウソク4本
- ロウソク台(あれば)
- ワイヤーまたは接着剤
リースにロウソク台またはロウソクを固定する
ロウソク台がなければロウソクをワイヤーや接着剤を使って固定してください。
4本とも同じ色のロウソクを使用することが多いですが、もちろん違う色で揃えても構いません。ロウソクの色はキリスト教だと紫や赤紫が主流。宗教に関係なく、ドイツで人気がある色は、赤や白で、クリスマスリースのメインとなる植物の緑と合わせるとクリスマスらしい色合いになり、リースに映えるので、おすすめです。
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取材協力・記事監修いただいた専門家 齋藤亜希子さん 都内を中心(対面レッスン)に「ハンドメイドサロン*HANA」を主宰。海外での文化活動もあり、大手フラワースクールでの指導経験は20年、生徒数は延べ2,000人以上となり、お花の講師歴24年の齋藤さん。現在はオンラインレッスンやワークショップ、