エクササイズで効率的にダイエットしたいと考えている方は、有酸素運動と無酸素運動を組み合わせて取り組むことが大切です。それぞれの効果を理解し、目標を定めて計画的に進めることで理想のボディを手に入れることができるでしょう。
この記事では、誰でも気軽に始められる簡単エクササイズを紹介します。ダイエット効果を高めるポイントも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
ダイエットに効果的なエクササイズ
ダイエットに効果的なエクササイズとしては、有酸素運動と無酸素運動の2つが挙げられます。まずは、それぞれの運動の違いや効果について見ていきましょう。
有酸素運動
有酸素運動とは、負荷が比較的軽く長時間継続できる運動のことです。たとえばウォーキングやジョギング、水泳などは、いずれも簡単かつ長時間継続できる有酸素運動に含まれます。
有酸素運動はエネルギーを代謝する過程で酸素を用い、筋肉にブドウ糖を取り込むため、継続することで身体の血糖値が下がります。血糖値が高いと余った糖分が中性脂肪として溜め込まれてしまうため、有酸素運動で血糖値を下げることはダイエット効果を高める大切なポイントです。
また、有酸素運動を続けることで、高血圧や高血糖の予防・改善効果も期待できます。肥満が気になる方はもちろんのこと、生活習慣病予防のためにも有酸素運動が効果的です。
ただし、有酸素運動を長時間おこなうと、エネルギー源となる糖質が不足し、筋肉中のアミノ酸が消費されて筋肉が分解されることもあります。筋肉量が減ると基礎代謝が低下するため、痩せにくい身体になってしまう可能性も。運動前に十分なタンパク質と炭水化物を補給しておき、筋肉の分解を回避するようにしましょう。
無酸素運動
無酸素運動とは、筋肉に強い負荷をかけて短時間のみおこなう運動のこと。たとえば筋トレや短距離走などは、いずれも筋肉に強い負荷がかかる無酸素運動の一種です。
有酸素運動では持久力が必要とされますが、無酸素運動では瞬発力が求められます。有酸素運動と比べるとエネルギーの消費量は少ないものの、筋肉量を増やして基礎代謝を向上させる効果があり、継続することで痩せやすい身体になります。
有酸素運動と無酸素運動を組み合わせるのがおすすめ
ダイエットで痩せたいと考えている方は、有酸素運動と無酸素運動を組み合わせるのがおすすめです。無酸素運動で基礎代謝を高めてから有酸素運動でエネルギーを消費すると、より効果的なダイエットが可能になります。
また、エクササイズに加えて食事管理にも気を配ると、より痩せやすい身体に仕上げることが可能です。基礎代謝と運動量から割り出した消費カロリーを越さないよう、食事のカロリーを調整していきましょう。
【有酸素運動】痩せるエクササイズメニュー4選
ダイエットを無理なく進めるためにも、簡単かつ継続しやすい有酸素運動を始めていきましょう。トレーニングジムに行かなくてもできる、おすすめのエクササイズメニューを4つ紹介します。
縄跳び
縄跳びは、縄さえあればできる手軽なエクササイズです。痩せる目的なら、できれば20分以上は続けましょう。きついと感じるときは、1回3分を目安に3回繰り返すだけでもOKです。
必要な道具 | 縄跳び用の縄。なければエア縄跳びでも可能 |
おすすめの人 | ・ダイエットで痩せたい人 ・健康を維持したい人 |
正しい姿勢 | 肘を曲げ、脇をしっかりとしめて縄跳びを持つ |
注意点 | つま先から音を立てずに着地する |
ウォーキング・ジョギング
ウォーキングは簡単なようでも奥が深いトレーニング方法です。正しい姿勢でウォーキングに取り組むと、代謝が上がり、痩せやすい身体になります。
必要な道具 | ウォーキングに適したシューズ |
おすすめの人 | ・美しい姿勢を目指す人 ・有酸素運動初心者の人 |
正しい姿勢 | 背筋をしっかりと伸ばし、大股で歩く。おへそを背中に近づけつつ、上に持ち上げるように意識する |
注意点 | 歩くときは目線を30度ほど上げる |
よりいっそう短時間で効果的なダイエットを目指すなら、ジョギングもおすすめです。ただし、普段あまり運動をしない方にとっては負荷が高いため、まずは無理のないスピードで始めてください。
必要な道具 | ジョギングに適したシューズ |
おすすめの人 | 短期間でダイエットしたい人 |
正しい姿勢 | ー |
注意点 | 最初は20~30分。息が軽く弾む程度のスピードで走る |
ヨガ
ヨガは本来、呼吸・瞑想・ポーズがメインですが、正しく呼吸を続けながら運動することで、インナーマッスルを鍛える有酸素運動としても効果が期待できます。高温多湿の環境でおこなうホットヨガなどもありますが、基本的には自宅でも手軽に始められます。
どのポーズも運動量が多いわけではないため、1時間程度なら連続して続けることが可能です。無理のないペースで週に2~3回ほど続けていきましょう。
必要な道具 | ヨガマット |
おすすめの人 | インナーマッスルを鍛えたい人 |
正しい姿勢 | ポーズによって異なる |
注意点 | 腹式呼吸を続けながらポーズをとる |
サイクリング
サイクリングも軽い負荷で長時間継続できる有酸素運動のひとつです。ギアを軽くすれば負荷が高くなるため、短時間でも効果的に鍛えられます。
ただし、普段あまり運動をしていない方には、急に上り坂などを漕ぐのはおすすめできません。短期間でダイエットをしたいときでも、慌てず徐々に運動量を増やし、筋肉に負担をかけすぎないよう注意しましょう。
また、筋トレなどでスポーツジムに通っている方なら、サイクリングマシンを使うのもおすすめです。適度に負荷を選び、30分程度連続して漕げるように取り組んでみてください。
必要な道具 | 自転車 |
おすすめの人 | ダイエットで痩せたい人 |
正しい姿勢 | 背筋を伸ばしたまま、やや前傾姿勢を意識する |
注意点 | かかとで漕ぐとハムストリングスやお尻の筋肉を鍛えられるが、ペダルを踏み外す危険があるため注意 |
【無酸素運動】痩せるエクササイズメニュー5選
筋トレなどの無酸素運動をおこなってから有酸素運動をすることで、よりいっそうダイエット効果を期待できます。ここからは、ダイエットにおすすめの無酸素運動のエクササイズメニューを紹介します。
スクワット
どこでも簡単にできるスクワットですが、正しい姿勢で実施することでダイエット効果が高まります。無理のないペースで続けていきましょう。
- 足を肩幅程度に開き、つま先を少し外側に開く
- 後頭部で手を組み、胸を張って、ゆっくりと腰を落とす
- 太ももが地面と平行になったら、ゆっくりと元の姿勢に戻る
効果のある筋肉 | 大腿四頭筋、ハムストリングス、大臀筋 |
おすすめの人 | 下半身を引き締めたい人 |
正しい姿勢 | 背筋をしっかりと伸ばす |
エクササイズ時間・頻度 | 10回×3セット |
フライングドッグ
フライングドッグは、運動強度自体は高くありません。しかし、床に四つん這いになった姿勢でおこなう運動のため、膝に負担がかからないようにヨガマットなどを敷いてから実施しましょう。続けることで、着たい洋服が似合う、美しいボディラインになります。
- 四つん這いの姿勢になる
- 息を吸いながら右腕と左足をまっすぐに前に伸ばす
- 息を吐きながら右腕と左足を身体の中心部にまとめるように縮め、元の姿勢に戻る
- 息を吸いながら左腕と右足をまっすぐに前に伸ばす
- 息を吐きながら左腕と右足を身体の中心部にまとめるように縮め、元の姿勢に戻る
効果のある筋肉 | 背筋、三角筋、大臀筋 |
おすすめの人 | 美しい姿勢になりたい人 |
正しい姿勢 | 背筋を伸ばし、指先・足先までしっかりと伸ばす |
エクササイズ時間・頻度 | 10回×2セット |
ヒップリフト
ヒップリフトは、仰向けで寝た姿勢でできるエクササイズです。慣れてきたら、お尻を上げた姿勢を2~3秒キープしてください。
- 仰向けに寝転がり、両膝を立てる
- お尻を高く持ち上げる
- ゆっくりと元の姿勢に戻る
効果のある筋肉 | 大臀筋、脊柱起立筋 |
おすすめの人 | ヒップアップしたい人 |
正しい姿勢 | 背中からお尻をまっすぐにするように意識して上げる |
エクササイズ時間・頻度 | 10回×3セット |
エア自転車漕ぎ
エア自転車漕ぎは、仰向けの姿勢で簡単に始められるエクササイズです。お尻から足を回すことで、よりいっそう下半身の引き締め効果を得られます。
- 仰向けになり、膝が直角になるように足を持ち上げる
- 手を後頭部で組み、首を支える
- 自転車を漕ぐように足を動かす
効果のある筋肉 | 腹直筋、腸腰筋 |
おすすめの人 | ぽっこりしたお腹を引き締めたい人 |
正しい姿勢 | 足は斜め前に蹴りだす。目線は天井に向ける |
エクササイズ時間・頻度 | 30秒×3セット |
股関節ほぐし
骨盤が歪んでいると、お腹がぽっこりと出ることがあります。股関節をほぐすエクササイズで、骨盤を正しい位置に調整しましょう。
また、骨盤を正しい位置にすることで、痩せやすい身体を作ることが可能です。
- 足をそろえてまっすぐに立つ
- 手は腰に当て、股関節からゆっくりと片足を持ち上げる
- 膝が直角になるようにキープして、上げた足を股関節からゆっくりと回す
効果のある筋肉 | 内転筋 |
おすすめの人 | 骨盤の歪みが気になる人 |
正しい姿勢 | 股関節から足を回すように意識する |
エクササイズ時間・頻度 | 片足ずつ3~5周回す |
ダイエット目的のエクササイズのポイント
ダイエット目的で運動をするときは、次のポイントに注意する必要があります。
- エクササイズ前後にストレッチをする
- ダイエットの目標を決める
- 水分・栄養補給をしっかりする
- 睡眠時間を確保する
それぞれのポイントを説明します。
エクササイズ前後にストレッチをする
エクササイズの前後にストレッチをすることで、運動効果を高められます。エクササイズ前は、心拍数を上げ、身体を温めるダイナミックストレッチがおすすめです。たとえばラジオ体操などをするだけでも、その後のエクササイズ効果を向上させられるでしょう。
エクササイズの後は、身体をゆっくりと伸ばすスタティックストレッチがおすすめです。反動を使わずに筋肉の緊張を時間をかけてほぐしてください。スタティックストレッチには、疲れを改善する効果もあります。
ダイエットの目標を決める
思いついたときにエクササイズをするだけでは、モチベーションの維持が難しく、ダイエットは実現できません。継続してエクササイズするためにも、ダイエットの目標を決めておくことが大切です。
たとえば夏までに体重3kg減を目指す、ウエスト3cm減を目指すなど、具体的な数値や期間を決めておくと、モチベーションを維持しやすくなります。
水分・栄養補給をしっかりする
水分が失われた状態が続くと、脱水症状になってしまう危険があります。運動中でも、スポーツドリンクで適度に水分を補給しましょう。
また、ダイエットのためとはいえ、摂取カロリーを抑えすぎるのもNGです。適切な食事メニューや栄養管理を心がけるようにしましょう。トレーニングの前なら消化しやすいバナナなどで糖質を補給し、トレーニング後はプロテインなどでタンパク質を補給してください。
睡眠時間を確保する
エクササイズの効果を高めるためにも、睡眠時間の確保が大切です。規則正しく質のよい眠りは、ホルモンバランスが崩れて食欲が増すのを防ぎます。
また、睡眠を適切にとることで、運動で疲れた身体に休息を与える効果もあります。目覚めがすっきりとしない方は、寝室やベッド、リネンなど毎日の睡眠環境を見直してみましょう。
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今回の記事では、ダイエットにおすすめのエクササイズ方法を有酸素運動と無酸素運動に分けてご紹介しました。効果的に痩せるためには、2つの運動を組み合わせるのがおすすめです。より本格的に取り組みたい方は、パーソナルトレーニングジムに通ってみてはいかがでしょうか。
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