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  6. 犬がマウンティングをする3つの理由とやめさせる方法4つ
2022/02/01 2024/03/04

愛犬のマウンティング行動に気づいていますか?ご自身や家族相手のマウンティングであればともかく、他の犬やお客様にしてしまうかもと思うと非常に不安ですよね。

本記事では、犬がマウンティングをしようとする理由や、やめさせるコツについて解説しています。マウンティングについてよくある質問もお話ししていますので、飼い犬のマウンティング行動をやめさせたいとお考えの方はぜひご覧ください。

(参照元情報:ワラビー動物病院グループ光が丘動物病院グループ2024年2月現時点情報。医療に関する判断は必ず専門の医師の医師の判断を仰ぐようにしてください。)

犬のマウンティング(腰振り)とは

犬 マウンティング 理由 やめさせる 方法

犬のマウンティングとは、対称に前足でしがみ付き腰を振るしぐさを指します。マウンティングは交尾行動のイメージがありますが、遊びやコミュニケーション、喜びや主従関係を示すためなど、さまざまな意味合いを持ち、成長過程に見られる自然な行動の一つです。

マウンティングは本能行動ですが、全くしない犬もいます。比較的大人しい性格の犬に多いようです。

マウンティングを始めるのはいつからか

犬がマウンティングを始めるのは生後6ヶ月頃の子犬の時期と言われていますが、個体差があるので一概にいつとは言えません。

早ければ生後3ヶ月程で始める場合もあります。

女性にマウンティングする場合がある

犬は人間の女性にマウンティングをするケースが多く見られます。
愛犬が、お父さんには腰は振らないのに、お母さんにはしがみついて腰をふるという話はよくききますね。

女性特有の匂いやホルモンに興奮しているとも言われますが、女性の方が男性に比べて犬に優しい傾向がある事が主な理由でしょう。

犬が人の足や腕にしがみついて腰を振る

女性にだけでなく、家にたずねてきたゲストの足や腕にしがみついて腰を振ることもあります。

これも自分が上だというマウンティング行動ですが、飼い主としては恥ずかしくてたまりませんね。
マウンティングする癖がある犬はゲストが来る時はケージの中に入れましょう。

ゲストの心の平穏のためにも。

オス犬は赤い性器から液体を出す場合がある

雄犬は、マウンティング中に赤い性器が露出する場合があります。この赤い性器は赤チンと呼ばれ、雄犬が興奮している証拠です。性的な面だけではなく、遊びに夢中になっている場合でもその興奮が身体に現れてしまうのです。

液体は、精液を含む分泌液もしくは尿であると考えられ、どちらかと言えば後者の方が多いです。犬は嬉しい、楽しいと気持ちが高ぶると、おもらしをしてしまうことは多々あります。

犬がマウンティングをする理由

犬がマウンティングを行う理由,説明

犬がマウントをとる理由として以下の3点があります。

  • 犬は遊んでほしいからマウンティングする
  • 犬は上下関係を示したいからマウンティングする
  • 犬は独占したいからマウンティングする

1.犬は遊んでほしいからマウンティングする

マウンティング行動は、両足で抱きつき腰を振る仕草が交尾と似ているため、性的な行動と誤解されがちです。興奮時に起こりやすい行動ではありますが、性的な興奮とは違うことがほとんどです。飼い主や人にマウンティングする時は、遊んでほしい、遊んでくれて嬉しい、などの愛情表現をしていることもあります。

2.犬は上下関係を示したいからマウンティングする

優位性を示したいという理由もあります。力関係を示すのは動物の本能で、犬も例外ではありません。同性の犬に対するマウンティングは、自分が上であるとアピールし、力を誇示するために行います。
雌犬でもマウンティングをすることがあり、生理中や気性が激しく攻撃的な雌犬に見られることがあります。

3.犬は独占したいからマウンティングする

独占欲から行うマウンティングもあります。ぬいぐるみやおもちゃ、家族などにマウンティングするケースです。そのおもちゃや家族に対する独占欲などが顕著に現れている証拠です。

この時下手に手を出すと、噛まれてしまう心配もあるので注意してください。まずは名前を呼んだり声をかけてみましょう。

犬のマウンティングによる影響

犬のマウンティングによる影響,説明

本来、犬同士のマウンティングは本能的な行動なので仕方がないようですが、あまり褒められた行為ではありません。放置すると、飼い主と犬との上下関係が逆転し、飼い主や家族の言うことを聞かなくなります。

癖にして何度もマウンティングをしていると、足腰に負担がかかったり、陰部に傷がつくこともあります。傷が化膿して病気につながるケースも少なくないので、犬の健康のためにもマウンティングをする癖は直してあげましょう。

犬のマウンティングをやめさせる方法は?

犬 マウンティング やめさせる方法

犬のマウンティングをやめさせる効果的な方法は、以下の4つがあります。信頼関係を保ちながら飼い犬のマウンティング行動をやめさせたいとお考えの方は、是非ご覧ください。

  • マウンティング行動を無視する
  • 主従関係・信頼関係を理解させる
  • 外でのマウンティング行動はリードを使う
  • 去勢する

【マウンティングをやめさせる方法1】 マウンティング行動を無視する

マウンティングされた時、されるがままに黙っているのは勿論NGですが、逆にかまってあげるのもNGです。マウンティングをすれば相手をしてもらえると思ってしまい、いつまでも癖が抜けません。

解決するには、無視をするのが一番です。犬がマウンティングを始めたら相手をせず、徹底的に無視しましょう。足を振りほどき犬を置いて別の部屋に行ってしまうなど、そっけない行動をとることがマウンティングをやめさせるしつけに繋がります。

可哀想に思えますが、マウンティングをする=相手が嫌がるという事を覚えさせるのが有効です。

【マウンティングをやめさせる方法2】 主従関係・信頼関係を理解させる

普段の暮らしの中で、主従関係・信頼関係がしっかり構築されていないとマウンティングをします。普段おやつをねだられたらすぐにあげたりダメなことをしても怒らないなど、いぬの欲求をすべて受け入れていませんか?愛犬は可愛いですが、だからと言って甘やかしすぎると飼い主の指示を聞かなくなり、問題行動に繋がることも。普段から「おすわり」「待て」などの基礎知識を教えこみ、主従関係・信頼関係を把握させることが大切です。
飼主が逆にマウンティングを行い、犬に上下関係を教え込む方法があります。犬がマウンティングを始めたら、逆に上にかぶさる感じで上になります。

ただし、これは遊んでもらっていると勘違いする場合もあり、また力加減が難しいので、基本的には上記で紹介したとおり、無視をする方が難易度は低いと思います。

【マウンティングをやめさせる方法3】 外でのマウンティング行動はリードを使う

ドッグランや散歩中に雌犬に出会い、どうしても本能的にマウンティングをしたがることも。すぐに気づいてしっかりとリードを引っ張って止めます。相手の犬のケガや、相手の犬の飼い主とのトラブルを回避しましょう。

気をつけたいのは、リードを止めるだけではなく、若干強めに引っ張って犬にショックを与えることです。一見乱暴に見えますが、マウンティング=いけない事と学習させるためには必要なトレーニングです。

【マウンティングをやめさせる方法4】 去勢する

マウンティングの対策として、去勢手術を行う方法もあります。去勢手術の時期は生後半年~8ヶ月ごろが最適と言われています。去勢後はしなくなるケースが大半ですが、中には去勢後でもマウンティング行動を行う犬もいます。上下関係が関係しているケースがあるので、上記で紹介したしつけを試しながら日々のしつけや行動を見直しましょう。

自分ではうまくしつけられないようであれば、状況に応じて犬を飼っている友人に相談したり、ドッグトレーナーやペットシッターなどの専門家に相談し、第三者の視点を入れて考えてあげましょう。

犬がマウンティングする行為は本能的なものですが、肉球もよく舐めますよね。

肉球を舐めすぎて赤くなる時もあります。そんな時に読む関連記事>>>犬が肉きゅうを舐める4つの理由。赤い時の対処法と手入れ方法も

マウンティングについてよくある質問

犬のマウンティングでよくある質問,説明

Q.メス犬が発情期にマウンティングを行うのはなぜ?

A.メス犬が発情期にマウンティングを行う場合、遊びや上下関係、支配欲やストレスのほかに生理や性ホルモンが関係しているかもしれません。避妊手術を行うことで、性ホルモンの活性化が収まり、マウンティングが減少する傾向にあります。

Q.物に対してのマウンティング行動をやめさせるためには?

A.飼い犬が物に対し、マウンティングを行う場合は、以下の原因が考えられます。

支配欲
ストレス
遊び

支配欲

自分のお気に入りの物を取られたくないという支配欲がマウンティングに繋がっているケースです。退屈しのぎで行っている場合もあります。

ストレス反応

日ごろのストレスや運動不足がマウンティングに繋がっているケースです。犬が嫌いな環境や普段いかない場所に行くとストレスからマウンティングを行う場合もあります。

遊び

他になにもすることがなく、遊びとしてマウンティングを行っているケースです。繰り返すと癖になる可能性があります。

物へのマウンティング行動を予防する場合は、タイミングをみて他の遊びに誘ったり散歩の時間を増やして、ストレス解消させることがおすすめです。もし、既に習慣化していて、やめない場合は、対象のぬいぐるみやクッションを取り上げることも検討しましょう。

最後に

犬のマウンティングの文章,説明

適切なしつけは愛犬との快適な生活にはかかせません。しっかりとしつけられた犬は、自分や家族との関係も円満になり、他人へも好印象を与えます。

マウンティングだけではなく『待て』や『伏せ』、『おすわり』などの制止行動に関する言葉を普段からしっかりと教え込み、飼い主と愛犬の主従関係を確立させて、より充実した愛犬ライフを送りましょう。

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