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  6. 自分でエアコンクリーニングできる範囲は?掃除の注意点も解説
2024/08/29 2024/10/28

プロの専門業者にエアコンクリーニングを依頼しなくても、箇所によっては自分で掃除できす。ただし、掃除をする前に自分でできる範囲を知っておくことが大切です。

この記事では、自分でできるエアコンクリーニングの範囲や掃除の注意点について解説します。特に自宅のエアコンの衛生状態が気になる方は、最後までご一読ください。

目次

自分でエアコンクリーニングできる範囲

自分でエアコンクリーニングできる範囲

自分でエアコンを掃除する場合、対応できる範囲は「室内機」「室外機」の外側だけです。業者が行う本格的なエアコンクリーニングとは異なり、どちらかというとお手入れに近いイメージになります。

エアコンのフィン(熱交換器)や送風ファンなど内部部品の洗浄は、自分で掃除するのを避けて、必ず専門業者に依頼しましょう。

ここからは、自分で掃除可能なエアコンのパーツをご紹介。パーツごとの掃除ポイントを解説します。

本体カバー(フロントパネル)

本体カバーは、電源を入れると開閉する部分です。

本体カバーはホコリが溜まりやすいため、ハンディモップなどを使って週に1回程度の掃除をしましょう。

フィルター

自分でエアコンクリーニングできる範囲 フィルター

フィルターは、フロントパネルを開けるとあらわれる、空気を入り口に取り付けられている「網」のような部品です。空気を吸い込んだときに、エアコン内部にゴミやホコリが入らないようにするのが役割があります。

また、フィルターに汚れが溜まると、消費電力が上がり、ニオイが発生しやすくなります。特に、冷暖房の使用頻度が増える夏と冬は、2週間に1回の頻度でフィルターを掃除しましょう。

ルーバー

エアコンの風向きを調整するルーターは、吹き出し口の下に取り付けられている横長の板を指します。

本体カバーやフィルターほど汚れは目立ちませんが、お手入れの頻度は1か月に1回程度が目安となります。

吹き出し口

吹き出し口とは、その名の通り、冷風・温風が流れてくる部分のことです。エアコン内部と室温とで生じる温度差が原因で、結露やカビが発生しやすい部分でもあります。特に、エアコンの使用頻度が増える夏場と冬場は、1か月に1回の頻度の掃除が理想です。

吹き出し口は、以下のような手順で掃除を行いましょう。

【必要な道具】

  • 割り箸
  • 輪ゴム
  • キッチンペーパー
  • 食器用の中性洗剤

掃除手順】

  1. まず、割り箸の先端にキッチンペーパーを巻き、輪ゴムで止めて「お掃除棒」を作る。
  2. キッチンペーパーに水で薄めた中性洗剤を軽く含ませる。
  3. 先にルーバーを掃除にしたあと、吹き出し口に付着した汚れを取り除く。

掃除する際は送風ファンを傷めないよう、目に見える範囲だけ拭くようにしましょう。吹き出し口の奥や送風ファンの汚れを落とす作業は、業者への依頼が必要です。

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室外機

自分でエアコンクリーニングできる範囲 室外機

室外機は、冷房時は室内の熱を外に排出、暖房時は外気の熱を室内に取り込む機械を指します。室外機の多くは、ベランダや屋上など屋外に設置されています。室内機につながる配管を通して、冷媒ガスを排出したり熱を取り込んだりする役割があります。

室外機において、自分で手入れが可能な箇所は、以下の4つです。

  • 外カバー
  • 熱交換器
  • 正面の吹き出し口
  • ドレンホース

自分で掃除を行う場合は室内機と同様、外側の部分以外は手入れできません。室外機にはファンモーターやコンプレッサーなど多数の精密部品が組み込まれています。

内部洗浄が必要な場合は、専門業者に相談しましょう。エアコンクリーニングに依頼する前に、運転中に室外機から異音が発生していないか確認してください。室外機から「ブーン」といった異音が聞こえた場合、内部に異物が混入している可能性があります。

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自分でエアコンクリーニングを行う手順【フィルター編】

自分でエアコンクリーニングを行う手順【フィルター編】

フィルターは、エアコンの使用頻度が増えるほど汚れが付着しやすくなります。

ここでは、自分でフィルターを掃除する際の手順をまとめています。

(1)掃除道具を準備する

【必要な道具】

  • 掃除機
  • 新聞紙
  • 割りばし
  • スポンジ
  • 養生テープ
  • タオル2~4枚
  • ハンディモップ
  • 食器洗い用の中性洗剤
  • 使い古した歯ブラシ(やわらかめ)

養生テープは、コンセントや電源付近にホコリが侵入するのを防ぐ目的で使用します。自宅にアルコールスプレーがある場合は、積極的に活用しましょう。除菌作用のあるアルコールは、カビや細菌の繁殖を予防します。

アルコールスプレーは、以下の方法でも作れますので参考にしてください。

アルコール水の作り方

  1. 計量カップに水110mlを入れる
  2. 消毒用エタノール90mlを加える
  3. アルコール耐性のあるスプレーボトルに移す

(2)エアコンの電源プラグを抜く

掃除する前に、必ずエアコンの電源プラグを抜いてください。掃除の途中の操作ミスで冷房・暖房が稼働した場合、漏電や故障の原因になります。

(3)本体カバー(フロントパネル)を開ける

自分でエアコンクリーニングを行う手順【フィルター編】

多くの機種は、正面から見て両端に本体カバーを開けるための凹みがあります。

手でつかんだら「カチッ」と音がするまでゆっくり持ち上げれば、本体カバーが固定されます。

(4)そのまま掃除機をかける

本体カバーを開けてすぐにフィルターを外すと、その衝撃でほこりが落ちてしまいます。まずはフィルターを外さずに、掃除機で表面に付着した汚れを吸い取りましょう。

室内にほこりやカビの胞子が舞い上がると、アレルギー症状やシックハウス症候群を引き起こす可能性があります。

(5)フィルターを外して表面から掃除機をかける

フィルターを外したら、表面から付着したほこりを吸い取ります。

裏面から掃除機をかけてしまうと、フィルターの網目にほこりが詰まる可能性があります。

(6) フィルターの裏側は水洗いで汚れを落とす

掃除機だけでは、完全に汚れを落とせないため、浴室に移動してシャワーで水洗いしましょう。(5)の掃除機をかける工程とは逆に、シャワーはフィルターの裏側からかけていくのがポイントです。表面に水圧をかけてしまうと、ほこりが詰まる原因になります。

水洗いで汚れが落ちない場合は、食器洗い用の中性洗剤と歯ブラシを使うと除去しやすくなります。水で中性洗剤を薄めたら、歯ブラシでフィルターを傷めないようにやさしくこすりましょう。

(7)水気を取る

乾いた清潔なタオルでフィルターを挟み、水気を取ります。水分が残った状態でフィルターを取り付けてしまうと、カビが発生する原因になります。

しっかり乾燥できているか気になる場合は、タオルで水気を拭きとったら一定の時間、陰干しをしておくと安心です。

自分でエアコンクリーニングをする際の手順【室外機編】

自分でエアコンクリーニングをする際の手順【室外機編】

室外機の掃除は、1年に1回が目安です。エアコンを頻繁に使い始める5〜6月、もしくは10月〜11月に掃除しておくのがおすすめです。事前にお手入れをしておくと、冷暖房の効きがよくなるだけでなく、室内機の水漏れを予防する効果も期待できます。

ここでは、自分で室外機をを掃除する際の手順をまとめています。

(1)掃除道具を用意する

【必要な掃除道具】

  • ほうきとちりとり
  • やわらかい布
  • 雑巾
  • 使い古した歯ブラシ
  • 割り箸
  • 輪ゴム
  • ハンディクリーナー(自宅にあれば)

そのほか、キッチン用や洗車用のブラシを使うのもおすすめです。より効率的に汚れを掻き出せます。

(2)室外機の電源プラグを抜く

エアコンのフィルター掃除をするときと同様、室外機の電源プラグを抜いておきます。

(3)外カバーを掃除する

ほうきとちりとりを使って、室外機の外カバーに付着したほこりやクモの巣などをきれいに落とします。

ほうきで掃いたあとは、乾いた雑巾で細かい汚れを拭き取ります。

(4)吹き出し口やフィンを掃除する

室外機の正面に位置する吹き出し口は、特に汚れが溜まりやすい箇所です。古歯ブラシで汚れを掻き出してから、ハンディークリーナーで吸い取ると効率的です。

ハンディークリーナーが自宅にない場合は、代わりに割り箸の先端に布を輪ゴムで巻いた「お掃除棒」を使います。布がなければ、ストッキングでも代用可能です。

室外機の裏側もしくは側面にある薄い金属板がフィンにあたります。フィンの隙間に砂ぼこりなどの汚れが溜まっていると、エアコンの動作効率が低下する原因になります。

フィンの汚れは、古歯ブラシを使ってやさしくこすり落とすのがポイント。フィンはデリケートな部品なので、強い力が加わると変形や破損する可能性があります。お手入れの際は、慎重に作業を行いましょう。

(5)ドレンホースを掃除する

自分でエアコンクリーニングをする際の手順【室外機編】ドレンホースを掃除する

ドレンホースとは、室内機から室外機につながる排水ホースのことです。ドレンホース内部に汚れで詰まっていると、室内機の水漏れや故障を引き起こす原因になります。掃除の際は、古歯ブラシや割り箸を使って、内部の泥汚れなどを掻き出しましょう。

ドレンホース内の詰まりを解消する専用アイテムとして、ドレン用サクションポンプを使うのもひとつの方法です。ドレンホースの先端や排出口にポンプを差し込むだけで、簡単に汚れを吸い出せます。
ドレン用サクションポンプを使うメリットは、歯ブラシや割り箸では届かない奥の汚れ除去できる点にあります。

ドレン用サクションポンプは、ホームセンターやオンラインショップで購入できます。価格帯は、2,000~4,000円程度が相場です。

(6)室外機のまわりにモノを置かない

自分でエアコンクリーニングをする際の手順【室外機編】室外機のまわりにモノを置かない

室外機周辺にスコップや肥料などのモノを置いている場合は、物置に収納しましょう。室外機のまわりに障害物が多いと、冷暖房効率を低下させるだけでなく電力量を増やす原因になります。

ほこり防止や断熱効果のために室外機カバーを使用している家庭も多いですが、風を通しづらいアイテムがおすすめできません。

自分でエアコンクリーニングをする際の注意点

ここでは、自分でエアコンの室内機や室外機を掃除する際の注意点を5つ紹介します。

市販のエアコンクリーナーは使わない

市販されているエアコンクリーナーの使用には注意が必要です。エアコン表面やフィルター部分のみで使う分には問題ありませんが、エアコン内部や電装部品に使用した場合は、故障やトラッキング火災のリスクがあります。

エアコンクリーナーといった洗浄スプレーでは、ひどい汚れなど完全に取り除く取くことができず、カビが繁殖する原因になることも。

誤ってエアコンクリーナーを吹きかけてしまった場合は、以下の手順ですぐに対処しましょう。

  1. エアコンの電源プラグを抜いて、少し時間をおく
  2. 十分に換気を行う
  3. 電源を入れたら、しばらくは冷房を起動させる

少しでもエアコンに異音や異臭を感じたら、エアコン専門業者にメンテナンスを依頼しましょう。

エアコン本体に水をかけない

エアコン内部に直接水をかけるのは絶対に避けましょう。電装部品に水がかかると、故障の原因になります。

自分で掃除を行う際は、雑巾やタオルで水拭きをして乾拭きをするとカビの発生も防止できます。

室外機の位置を動かさない

室外機を掃除するときは、元の場所から移動させないでください。位置を動かしてしまうと、室内機と室外機をつなぐ配管の接続不良や破損が起こる原因になります。

配管が破損した場合は、室内機の水漏れや動作の不具合を引き起こす可能性があります。

室外機の掃除に高圧洗浄機の使用を控える

室外機の洗浄に高圧洗浄機を使うのは避けましょう。高圧洗浄機は、住宅の外壁や車の汚れを落とす際に使用される掃除道具です。室外機の洗浄には威力が強すぎてしまい、故障や内部部品が損傷する要因になります。

お掃除機能付きエアコンも手入れが必要になる

エアコンによっては、フィルターに付着した汚れを自動できれいにするお掃除機能が搭載されている場合があります。掃除の手間が省ける便利な機能ですが、定期的な手入れが必要になります。

エアコンのランプが点滅したら、ダストボックスにほこりなどが溜まったサインです。手入れする頻度はエアコンによって異なるため、取扱説明書を確認しましょう。

機種によっては、アルミフィンに付いた汚れを自動洗浄する機能もあります。

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エアコン内部の掃除は専門業者に依頼する

自分でエアコンクリーニングできる範囲は限られています。内部までしっかり掃除したい場合は、専門業者に依頼しましょう。

以下のような症状があらわれたら、早めにエアコンクリーニングを依頼しましょう。

  • 異音が聞こえる
  • 嫌なニオイがする
  • 吹き出し口やルーバーに黒カビ汚れがある
  • 水漏れが発生している

エアコンクリーニング業者の費用相場

エアコンクリーニング業者の費用相場

エアコンクリーニングにかかる費用の目安は、以下の通りです。

エアコンの種類費用相場
壁付きタイプ(1台)8,000〜15,000円
天井埋め込みタイプ(1台)18,000〜30,000円
お掃除機能付(1台)13,000〜20,000円

一般的に、壁掛けタイプのクリーニングは料金が安く抑えられます。一度に複数のエアコン掃除を依頼すると割引が適用される場合があるので、依頼する前に確認しておくことをおすすめします。

さらに、オプションで防カビ・抗菌コートや室外機のクリーニングの依頼も可能です。

費用相場
防カビ・抗菌コート1,000〜3,000円
室外機クリーニング2,500〜4,000円

参照:ゼヒトモ

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「エアコンクリーニング」に関する質問

エアコンは掃除しないとどうなる?

エアコンの汚れは放置すると、故障や電気代の高騰、健康被害などを招く原因に。

また、エアコン内部にホコリなどの汚れが蓄積すると。フィンなどが上手く機能せず、必要以上に電力を消費する可能性も考えられます。各部品への負担を軽減するためにも、自分でできる範囲で定期的に掃除することが大切です。

自分でできるエアコンのカビ予防は?

カビの繁殖を防ぐためには、エアコン内の湿度を下げることが重要です。

例えば、冷房運転の場合は室内との温度差によって、エアコン内部に結露が発生しやすくなります。結露の発生を防ぐためには、エアコンを消す前に送風運転に切り替えることで、湿度を下げる効果があります。

また、カビの発生を防ぐ対策としてはこまめな換気やフィルター掃除も有効です。

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自分でエアコンクリーニングできる範囲は、室内機と室外機の外側だけです。内部の汚れが気になる場合は、エアコンクリーニングの業者を相談しましょう。

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