お風呂が狭いことで入浴中にリラックスできず、悩んでいるという方も多いでしょう。狭いお風呂はさまざまな視点でのリフォームを施すことで、快適な入浴時間を過ごせる空間に変化させることが可能です。
今回は、狭いお風呂をリフォームするための主な方法について、費用相場や注意点を交えて解説します。また、狭いと感じるお風呂の基準や、狭い状態のままでも快適に入浴できる工夫も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
狭いお風呂のリフォーム方法

ここでは、狭いお風呂をリフォームする方法について解説しています。狭いお風呂をリフォームする主な方法は、以下7つです。
- 増築
- ユニットバスのサイズアップ
- 拡張可能なユニットバスの設置
- 間取りの変更
- 出窓の設置
- 配管スペースの調整
- 在来工法からユニットバスへの変更
増築
浴室に使用できる敷地に余裕があれば、増築してお風呂を広くする方法がおすすめです。浴室や洗い場だけでなく、脱衣所や洗面所を広くすることも可能です。増築は費用も高く、施工期間も長くなってしまいますが、根本的な「広さ」を変えるうえでもっとも有効な方法であるといえるでしょう。
ユニットバスのサイズアップ
浴室のサイズよりも小さいユニットバスが設置されている場合であれば、ユニットバスのサイズをアップする方法をとりましょう。ただし、浴室の広さギリギリのサイズにしてしまうと、スムーズに交換ができなくなる可能性があるため注意してください。
拡張可能なユニットバスの設置
ユニットバスを販売しているメーカーの商品には、サイズを細かく指定できるユニットバスが存在しています。細かくサイズを指定できるユニットバスであれば、梁・柱がある浴室でも無駄なスペースを用意することなく広い浴室にリフォームすることが可能です。
特におすすめなのは、タカラスタンダードにより販売されている「ぴったりサイズシステムバス」です。2.5㎝ごとにサイズを決められるので、浴室のサイズにあわせたユニットバスに交換できます。
間取りの変更
脱衣所・洗面所・トイレなど、浴室に隣接するスペースに余裕がある場合は、余分なスペースを浴室に使用する形で間取りを変更するのもおすすめです。
既存の状態でスペースが余っていると感じる部分があれば、狭いと感じる浴室に充てることで生活するうえでネックになっている部分が解決しやすいでしょう。もしスペースに余裕がない場合は、既存の壁を薄くすることで変更分の間取りを確保できます。
出窓の設置
お風呂を広く見せる方法に、出窓の設置が挙げられます。出窓を設置することで空間を広く見せるだけでなく、空間の有効活用も可能です。
壁を解体することなくスペースを広くできるので、費用を抑える意味でも有効な方法といえるでしょう。出窓には採光性や通気性を高める効果や、二重窓・サッシの併用により結露やカビを防止できるメリットがあります。
配管スペースの調整
古いユニットバスは配管スペースにより浴室が圧迫されている場合があります。そのため、配管スペースの調整により浴室の狭さを解消できることもあるでしょう。近年多くなっている薄型の配管設備を導入すれば、よりスムーズにお風呂の広さを確保できます。
在来工法からユニットバスへの変更
古い家に多い在来工法はユニットバスよりも狭い傾向にあります。そのため、在来工法からユニットバスに変更するだけで、狭さを解消できるでしょう。ユニットバスには掃除のしやすさや保温性の確保といったメリットも期待できるので、より快適な入浴を実現するための手段として検討してみてはいかがでしょうか。
狭いと感じるお風呂の基準
自宅のお風呂が狭いかどうか判断するうえでは、浴槽と浴室それぞれの大きさを基準にしましょう。
狭いと感じる浴槽のサイズは、130cm以下とされています。足を伸ばしてゆっくり浸かりたい場合は浴槽が140cm以上ないと難しいため、足を伸ばせないという意味で130cm程度だと「狭い」と感じやすいでしょう。以下では、広さにおける感じ方を浴槽のサイズ別に挙げています。
- 100cm以下:足を伸ばせないサイズで窮屈に感じやすい
- 100〜130cm:身長160cm程度であれば快適に入れる
- 140cm:身長180cm程度の人が少し膝を曲げる程度で入れる
- 160cm:誰でも足を伸ばして入れて、親子で一緒に入れる
- 180cm:親子で一緒に入っても快適で、介護もしやすい
また、浴槽だけでなく浴室そのものの広さに目を向けることも大切です。一般的には1人につき1坪あれば狭いとは感じにくいものの、複数人で同時に入る場合は1坪では窮屈でしょう。複数人での入浴や介護を前提とする場合は、1.25坪程度ないと狭さを感じやすくなってしまいます。
狭いお風呂のリフォームにかかる費用相場
狭いお風呂をリフォームする際にかかる費用相場は、以下を参考にしてください。
施工内容 | 費用相場(円) |
増築 | 700,000〜2,500,000 |
ユニットバスの交換 | 500,000〜1,500,000 |
間取りの変更 | 750,000〜3,000,000 |
出窓の設置 | 100,000〜500,000 |
在来工法からユニットバスへの変更 | 650,000〜2,000,000 |
ここで紹介した費用相場を参考に予算を設定し、予算と同程度の見積もり金額を提案してくれる業者を探して依頼を検討しましょう。相場通りの金額を出してくれる業者であれば、安心して施工を依頼できます。
また、以下の関連記事では、お風呂・浴室リフォームの工事内訳や施工事例を紹介しています。実際にかかった費用も掲載していますので、狭いお風呂のリフォームにあわせて、他の箇所のリフォームもお考えの方はぜひ参考にしてください。
関連記事:お風呂・浴室リフォームの費用相場
狭いお風呂をリフォームする際の注意点
狭いお風呂をリフォームするうえでは、以下に挙げる注意点を把握しておきましょう。
- 交換用ユニットバスのサイズをチェックしておく
- リフォーム期間中の入浴について決めておく
ここで紹介する注意点の内容を把握しておくことで、業者に施工を依頼した際のトラブルや不備を防止できるでしょう。
交換用ユニットバスのサイズをチェックしておく
交換用のユニットバスが浴室に入りきらなければ、そもそもリフォーム自体を進めることが困難になります。リフォーム後のユニットバスを決める際は、浴室のサイズを測ったうえで入り込むサイズを選択することが大切です。もしくは、既存のユニットバスがどれくらいの大きさか調べ、そのサイズを基準に「より広いと感じる」サイズを決める方法もあります。
ただし、やはり交換後のサイズが浴室に入りきらなければ意味がないため、あくまで浴室のサイズをベースに交換用のユニットバスはサイズを決めるべきでしょう。
リフォーム期間中の入浴について決めておく
大掛かりなリフォームになるほど、施工期間が長くなってしまいます。狭いお風呂を広くするリフォームは工期が長くなることを前提に、期間中の入浴をどうすべきか家族で話し合うことが大切です。
施工期間中は銭湯やスパに行くなど、自宅のお風呂に入れない期間の対策をあらかじめ練っておかないと、いざ施工が始まったタイミングで慌てることになるため注意しましょう。
狭いお風呂でもリフォームせずリラックスするには?
お風呂のリフォームは工事にかかる費用が安くないため、費用面がネックとなって実施できないという方も多いでしょう。しかし、以下に挙げる方法を実践することで、狭いお風呂でリラックスできるようになります。
- 収納を工夫する
- バスチェアを設置する
- バスソルトやバスライトを使用する
- 読書や音楽を楽しむ
ここでは、お金をかけずに狭いお風呂をリラックスできる空間にする方法について解説するので、ぜひ実践してみてください。
収納を工夫する
お風呂の狭さをカバーするのであれば、収納に工夫を加えることが大切です。浴室内に置いてあるアイテムを上手に収納できれば空間を広く使用できるため、狭さを感じにくくなるでしょう。磁石や吸盤で壁に接着できるタイプの収納や、既存の物干し竿などを収納として活用するのもおすすめです。
バスチェアを設置する
お風呂が狭いと感じる理由の中に「浴槽で足を伸ばせない」ことが挙げられます。浴槽を広くしないと解決しないイメージですが、バスチェアを設置することで簡単に解決することが可能です。
バスチェアを浴槽内に入れ、そのうえに座ることにより浴槽が狭くても窮屈な体勢になりません。自然な体勢で半身浴もできるので、長時間お湯に浸かるうえでの利点もあるでしょう。
バスソルトやバスライトを使用する
入浴中にバスソルトやバスライトを使用することで、狭さを気にせず済むようになります。バスソルトやバスライトの使用は、入浴中のリラックス効果アップが期待できるためです。
広さではなくあくまで入浴することによる「リラックス効果」に目を向けることで、狭さが気にならなくなるかもしれません。バスソルトやバスライトは安く購入できるものも多いため、お金をかけずリラックス効果を付与できるのもメリットです。
読書や音楽を楽しむ
入浴中の「過ごし方」を変えるという視点で、読書や音楽を楽しむのもおすすめです。バスソルトやバスライトの使用と同様、広さではなく入浴中の時間をより快適にする工夫を施すことで、狭さをデメリットと感じにくくなるでしょう。
忙しい日々のストレスをリセットする意味でも、お風呂でお気に入りの本や音楽を楽しむ方法は非常におすすめです。バスソルト・バスライト同様お金をかけずに実践できる方法であるため、狭さを気にせず入浴を楽しみたい方はぜひ実践してみましょう。
ゼヒトモでお風呂・浴室リフォームのプロを探す
今回は、狭いお風呂でリラックスした時間を過ごすために覚えておきたい情報をまとめました。一般的に、浴槽のサイズが130cm以下だと、お風呂が狭いと感じやすい傾向にあります。自宅のお風呂が「狭い」と感じやすい状態かどうかは、まず浴槽のサイズに目を向けてみてください。
- 浴室を広くしたい
- お風呂・浴室リフォームの見積もりを取りたい
そんな方は、ゼヒトモでお風呂・浴室リフォームのプロを探してみませんか?いくつかの質問に答えるだけで、あなたにピッタリのプロが見つかります。ゼヒトモお気軽にご利用ください。
お風呂・浴室リフォーム関連の最新記事
寒い冬場でも快適に入浴したい方は、浴室に床暖房を設置するのがおすすめです。足元を暖められるだけでなく、ヒートショックの防止やカビ抑制などの効果も期待できます。 そこで本記事では、浴室に床暖房を設置するメリットや必要性、費 […]
一般的な浴室ドアの耐久年数は15〜25年程度と言われています。さらに、使用状況や同居家族が多い場合には劣化のスピードが早まる場合もあります。しかし、毎日使うものだからこそ、あまり気に留めるきっかけがなかった方がほとんどで […]
あなたのお困りごとをプロに相談してみよう
2分でスマホやPCで簡単に依頼内容を入力します。
最大5人のプロから提案を受けられます。あなたの条件に合うプロを採用してください。
プロと相談した場所・日時・値段で依頼したサービスを受ける。