毎日使用するお風呂場。「浴室ドアが開け閉めしにくい」「水漏れが気になる」などの経年劣化に悩まされていませんか?浴室や脱衣所は住宅の中でも使用頻度が高いため、年数が経つほど、浴室のドアの劣化が気になってきます。
浴室ドアの問題を解消するためには、カバー工法によるリフォームやドアの交換が有効です。浴室や脱衣所を快適に使えるように、浴室ドアの修理方法を知っておきましょう。
この記事では、浴室ドアの交換時期やリフォームする方法、交換費用などを解説します。
浴室ドアの耐用年数
浴室ドアの耐用年数は、一般的に15〜25年程度とされています。ただし、扱い方が雑であれば、寿命はその分短くなります。
また、使用する人数も耐用年数を左右するポイントです。使用する人数が多いと開閉回数が多くなるため、浴室ドアの劣化スピードに影響を及ぼします。
特に浴室は、カビや洗剤、石鹸の汚れなどによる劣化が起こりやすい場所です。故障する前にメンテナンスができるように、設置から10年以上の時間が経つ場合は劣化チェックをするのがおすすめです。
参照:国土交通省「期待耐用年数の導出及び内外装・設備の更新による価値向上について」
浴室ドア交換時期のサインは?
浴室ドアに以下のような症状が出ている場合は、交換が必要だと考えられます。
- パッキンが外れる
- 水漏れする
- 開閉がしづらい
- カビが発生しやすくなった
それぞれの症状の特徴や、症状によって生じる影響について解説します。
パッキンが外れる
浴室ドアのパッキンが外れた際は、速やかに浴室ドアを交換しましょう。パッキンが外れる主な原因は、カビの繁殖や経年劣化です。パッキンが外れると、外れた部分にもカビが繁殖したり、水漏れが起こりやすくなったりします。
パッキンは主にゴム素材や樹脂素材で出来ており、劣化を確認しやすい部分です。浴室ドアを開閉する際など、定期的にパッキンの状態をチェックしておきましょう。
水漏れする
浴室から脱衣所への水漏れが発生している場合は、浴室ドアが劣化している可能性が高いです。たとえば、パッキンのひび割れによって密閉性が低下し、水が漏れていると考えられます。
浴室ドアから水が漏れていることが明らかな場合は、早めの交換を検討しましょう。
開閉がしづらい
浴室ドアの開閉がスムーズにできない場合も、交換を検討すべきタイミングです。主な原因には、「浴室ドアの蝶番が外れている」「ドアが傾いている」などが挙げられます。
開閉に問題がある状態を放置すると、浴室ドアが閉まらなくなったり、水漏れが発生したりするため注意しましょう。
カビが発生しやすくしやくすなった
浴室ドアの交換時期のサインとして、カビの発生も挙げられます。以前よりも浴室にカビが発生しやすくなったと感じるのであれば、パッキンに問題がある可能性が高いです。たとえば、パッキンのひび割れ部分にカビが侵食し、浴室にまで繁殖しているケースです。
カビの繁殖は人体にも悪影響を及ぼすため、早めに浴室ドアを交換する必要があるでしょう。
浴室ドアの種類と特徴
浴室ドアには主に3つの種類があり、それぞれ異なる特徴をもっています。
- 引き戸
- 開き戸
- 折れ戸
浴室ドアの交換方法について知る前に、まずは浴室ドアの特徴を理解しておきましょう。ここでは、種類ごとの特徴やメリット・デメリット、安全性などを解説します。
引き戸
引き戸とは、ドアを横に向かって平行に開閉するタイプのドアです。ふすまや障子をイメージするとわかりやすいでしょう。
ドアの片側が引き戸になっているタイプや、2枚戸・3枚戸のように引き戸部分が複数あるタイプなどに分かれます。空間を有効活用できるのがメリットですが、レール部分にほこりが溜まりやすいため、こまめな掃除が必要です。
なお、引き戸はその他の種類の浴室ドアに比べると、安全性に優れています。もし浴室で人が倒れた際でも開けられるため、トラブルが起こった際でも安心でしょう。
開き戸
開き戸は、一般的なドアに似ているタイプの浴室ドアです。フラットな形状のため、ドアにタオルバーなどを付けて収納を増やせるのがメリットです。一方で、開閉スペースの確保が必要な点には注意しましょう。
ドアが浴室に向かって開くタイプは、浴室で人が倒れてドアに寄りかかった際に、開けられなくなる可能性があります。トラブルに備えるためには、脱衣所側からドアを外せるようにしておくことが重要です。
反対に、ドアが脱衣所に向かって開くタイプは、水滴が脱衣所に落ちやすいのが難点です。水滴はカビが繁殖する原因になるため、こまめなお手入れが必要となるでしょう。
折れ戸
折れ戸とは、屏風のようにドアの半分が折れることで開閉するタイプです。省スペースで開け閉めができ、ドアを開けた際でも狭さを感じにくいのがメリットです。浴室で人が倒れても開けられる可能性が高いため、安全性にも優れているといえるでしょう。
一方で、半分に折れる部分が壊れやすかったり、掃除の手間がかかったりする点はデメリットです。また、開け閉めにはある程度の力が必要なため、子どもが開け閉めするのは難しいことがあります。
浴室ドアのリフォームはカバー工法が主流
浴室ドアのリフォーム工事は、カバー工法で施工されるのが主流です。カバー工法の特徴やメリット、費用相場を詳しく見ていきましょう。
カバー工法とは?
カバー工法とは、既存のドア枠の上に新しいドア枠を重ねて取り付ける方法です。浴室ドアだけではなく、窓枠や玄関扉、屋根のリフォームにも用いられます。
メリット
- 既存の設備を利用しながらリフォームができるため、工事が短時間で終わる
- 壁の解体や再構築が必要なく、リフォームにかかる費用を抑えられる
一方で、カバー工法が適用できない場合もあります。
- 浴室ドアの外枠がゆがんでいる
- カビや汚れなどでドア周辺の下地まで劣化していたりする
上記のような場合は、カバー工法では修繕できません。
外枠や下地が劣化しているケースでは、外枠とドア材の両方を交換する必要があります。外枠とドア材の交換はカバー工法よりも高額であり、工期が長くなることが多いため注意しましょう。
カバー工法の費用
浴室ドアの種類ごとの費用相場は、以下を参考にしてください。
- 引き戸:約10万円
- 開き戸:約5万円
- 折れ戸:約6万〜7万円
参照:リショップナビ「浴室ドア・ドアノブ交換の費用相場とポイント」
浴室ドアのみの交換費用
浴室ドアのドア材以外に問題がなければ、ドアの交換のみで対応できます。外枠や下地が劣化していない場合は、浴室ドアの交換を選択肢に入れましょう。
一般的に、ドアのみの交換はカバー工法よりも費用を抑えられます。以下は、種類ごとの交換費用の目安です。
引き戸:約8万〜10万円
開き戸:約3万〜5万円
折れ戸:約3万〜6万円
参照:リショップナビ「浴室ドア・ドアノブ交換の費用相場とポイント」
浴室ドア交換のDIYはおすすめしない
浴室ドアを交換する方法として、DIYを検討している方もいるでしょう。結論として、DIYで浴室ドアを交換することはおすすめできません。
浴室ドアの交換では、プロ以外の方にとっては難しい作業が多数あります。ドアや外枠のサイズを正確に測るのは難易度が高く、ドアの取り付け時にも技術が必要です。劣化症状によっては、ドア材に加えて外枠を交換しなければいけないこともあります。
苦労してドアを設置できても、安全性や密閉性を完璧にするのは難しいでしょう。取り付け方が不十分な場合は、水漏れが起こることも考えられます。
DIY用の浴室ドアは多く販売されていますが、誰でも簡単に設置できるわけではありません。良い仕上がりを目指すのであれば、浴室ドア交換の経験が豊富なリフォーム業者に依頼すると良いでしょう。
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浴室ドアのパッキンが外れたり、水漏れが発生したりする場合は、浴室ドアを交換すべきタイミングです。DIYでの交換は難しいため、専門知識を持つプロにリフォームを依頼しましょう。
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