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  6. ユニットバスの交換費用相場は?必要な日数や使える補助金制度も解説
2023/10/16 2024/05/13

ユニットバスに頑固なカビ汚れが見られたり、悪臭がしたりする場合はユニットバスを交換するのがおすすめです。交換時期としては10〜20年が目安ですが、劣化が目立つ場合は早めにリフォームを検討しましょう。

本記事では、ユニットバスの交換費用相場をグレード別・素材別・オプション別に詳しく解説します。必要な日数や使用できる補助金制度、一戸建て・マンションにおける注意点なども紹介するのでぜひ参考にしてください。

ユニットバスの交換費用相場

ユニットバス

ユニットバスの交換費用は、工事内容によって変動します。そもそも浴槽にはユニットバスと在来工法の2タイプがあるため、まずは自宅の浴槽がどちらかを確認しましょう。

ここでは、下記2通りのリフォーム内容に分けて費用相場を詳しく解説します。

  • ユニットバスからユニットバスへ交換する場合
  • 在来工法からユニットバスへ交換する場合

一般的にユニットバスからユニットバスへ交換するほうが、リフォーム費用は安い傾向にあります。在来工法からユニットバスへの交換では基礎工事や浴槽自体の解体工事が必要なので、日数が長くなりやすい点にも注意が必要です。

ユニットバスからユニットバスへ交換する場合

ユニットバスからユニットバスへ交換する場合の費用相場は、総額70万円〜90万円前後が目安です。

交換項目 費用相場
ユニットバスの本体価格25万円~90万円
作業費(浴槽の解体・撤去、配管工事、組立など)30万円~45万円

給湯器の設置場所や窓の有無によっても費用が変動するため、最終的な費用内訳は業者の見積りでしっかり確認しましょう。なおユニットバスの本体価格は、素材やグレードによって大きく異なるため、下記以降で詳しく解説します。

在来工法からユニットバスへ交換する場合

在来浴室からユニットバスへ交換する場合のリフォーム費用は、約100万円前後と比較的高額な傾向にあります。

交換項目 費用相場
ユニットバスの本体価格25万円~90万円
作業費(浴槽の解体・撤去、基礎工事、配管工事、組立など)35万円~50万円
土間コンクリート打設7万円

特に年数長く使用していた在来浴室の場合は、床や壁の補強工事が必要になることもあります。基礎工事に加え、土間コンクリートの高さ調整など手間がかかるため、ある程度まとまったお金を用意しておくことが大切です。

なお、隣接する洗面所の広さや希望のユニットバスによっては、浴室の間取り変更が求められる場合もあるので注意してください。

【グレード別】ユニットバスの交換費用相場

浴槽

ユニットバスの交換費用は、ユニットバスの本体価格に大きく左右されます。本体価格はグレードによって異なるので、なるべく費用を抑えたい場合はローグレード製品を選ぶのがおすすめです。

ローグレード

特徴 価格相場
・浴室における必要最低限の機能を搭載
・シャワーヘッドや水栓は簡易的
・浴槽や床に断熱材は使用されていない
・FRP製(プラスチック製)のものが多い
・デザインが非常にシンプル
50万円~80万円

ミドルグレード

特徴 価格相場
・ローグレードと比べて断熱性が高く、冬も暖かい
・FRP製もしくはポリエステル系の人造大理石製(人工大理石)のものが多く、デザイン性も高い
・シャワーや水栓はメタル調
65万円~100万円

ハイグレード

特徴 価格相場
・ローグレードやミドルグレードよりも機能性がアップ
・タイル張りの壁パネルや大理石、ヒノキなど高級感あふれるデザイン
・ジェットバスや打たせ湯などの特別オプションを付けられる
85万円~120万円(最上位グレードは150万円~200万円前後)

グレードによって機能性やデザイン性に違いがあるので、理想のバスルームの雰囲気に合わせて選ぶと良いでしょう。

ユニットバスは浴槽・壁・床・天井などがセットになっているものの、色や機能は比較的自由に選ぶことができます。LIXIL(リクシル)やTOTOなどの水回りメーカーから豊富なラインナップが販売されているので、ショールームで見学したうえで購入するのがベストです。

ユニットバスの交換費用の内訳

ユニットバス

適正価格でユニットバスの交換を依頼するためには、各種工事別の費用相場を把握しておくことが大切です。内装工事や配管工事など具体的な内訳別の費用を下記で確認してみましょう。

工事名 費用相場
仮設工事2万円~3万円
浴室解体・撤去工事8万円〜15万円
配管工事7万円〜9万円
電気配線・換気ダクト工事3万円〜6万円
土間コンクリート打設工事4万円〜7万円
ユニットバス組立工事9万円〜12万円
入口枠・袖壁・下がり壁造作工事6万円〜8万円
内装工事4万円〜6万円
産廃処理費5万円〜6万円
諸経費(法定福利費・雑材消耗品費)5万円〜8万円

ユニットバス本体の価格帯によっても変動しますが、浴槽解体工事・内装工事・組立工事などに必要な費用の総額は35万円〜46万円が相場とされています。

あまりにも高額過ぎると感じた場合は、複数の業者へ見積もり依頼をして比較してみるのがおすすめです。また、浴室の状況によっては必要ない工事もあるため、見積もりの内容はしっかり確認するようにしましょう。

素材別のユニットバス本体価格相場

ユニットバスの本体価格は、グレードだけでなく素材・材質によっても大きく異なるため注意が必要です。

素材名 本体価格目安
FRP(強化繊維プラスチック)1万円〜35万円(税込)
人造大理石(人工大理石)
ポリエステル系:2万円〜40万円(税込)
アクリル系:30万円〜120万円(税込)
ホーロー8万円〜135万円(税込)
ステンレス2万円〜30万円(税込)

安さを重視するならFRPが最適ですが、汚れが目立ちやすく耐用年数が短いのがデメリットです。一方ホーローや人造大理石は費用が高い分、頑丈で長持ちする傾向にあります。そのためユニットバスの素材を選ぶ際は、長期的なコスパを考慮したうえで検討すると良いでしょう。

デザイン性や機能性にこだわりを持つことも大切ですが、交換工事の全体費用が予算内に収まっているかを確認しておくのがポイントです。

人気オプション別の追加費用相場

予算に余裕がある場合は、ユニットバスにオプション機能を導入するのもおすすめです。標準仕様には含まれていないため、オプション機能を追加する場合は下記の料金がプラスになります。

オプションの種類 費用相場
浴室暖房乾燥機15万円〜25万円(税込)
テレビ5万円〜30万円(税込)
追い焚き機能2万円〜4万円(税込)
スピーカー6万円〜10万円(税込)
手すり・バー・カウンター1万円〜3万円(税込)
ジェットバス15万円〜30万円(税込)
床暖房10万円~15万円(税込)
給湯器の設置・交換15万円~20万円(税込)

人気のオプションとしては、浴室暖房乾燥機やジェットバス、追い炊き機能などが挙げられます。また介護が必要な家族と同居している場合は、手すりやバーを設置して安全性を高めても良いでしょう。

オプションを多く付けるほど快適なバスルームになりますが、もちろん費用も高くなります。特に床暖房や浴室暖房乾燥機の設置には取り付け工事が必要になるので、基本料金に加えてどれくらいのリフォーム費用がかかるか見積もりを依頼しておくと安心です。

ユニットバスの交換にかかる日数

ユニットバス

ユニットバスの交換にかかる日数は、2日〜1週間前後が目安です。下記にリフォーム内容別の工期と作業の流れをまとめたので確認してみましょう。

ユニットバスからユニットバスへの交換

工期 作業の流れ
1日~3日1. 搬入経路・作業場所・室内に養生
2. 既存のユニットバスを解体
3. 給水・給湯管・排水管の配管工事
4. 交換用ユニットバスの組立・加工
5. 湯ばりのテスト
6. 仕上げ
7. 掃除

在来工法からユニットバスへの交換

工期 作業の流れ
3日~8日1. 搬入経路・作業場所・室内に養生
2. 浴槽・水栓などを除去
3. 壁・床をはつり工事
4. 土間コンクリート打設
5. 給水・給湯管・排水管の配管工事
6. 交換用ユニットバスの組立・加工
7. 湯ばりのテスト
8. 仕上げ
9. 掃除

一般的に在来浴室からユニットバスへ交換する場合のほうが工期は長くなります。工事期間中はお風呂に入浴できないため、銭湯を探しておくなど対策を考えておくことが大切です。

特にマンションやアパートにお住まいで工期が長くなる場合は、近隣住民に挨拶を済ませておくと安心でしょう。

ユニットバスの交換費用を安く抑える方法

ユニットバス

ユニットバスの交換には高額な工事費がかかるため、できるだけ節約したいと考えている方も多いのではないでしょうか。

  • ユニットバス本体のグレードを下げる
  • 補助金制度や介護保険を利用する
  • 複数社に相見積もりを依頼する

ユニットバスの交換費用を安く抑えるコツとしては、主に上記3つが挙げられます。ユニットバスや施工会社の選び方次第では安い費用で交換できるので、予算が限られている方はぜひ試してみてください。

ユニットバス本体のグレードを下げる

ユニットバスの本体価格はグレードによって異なるため、費用を安くしたい場合はグレードを下げることも検討してみましょう。グレードを変えるだけで、約20万円前後安くなる可能性もあります。

ローグレードでも最低限必要な機能は備わっているので、見た目や機能性にこだわりがない場合は十分と言えるでしょう。

また費用を安くしたいなら、メーカーにこだわらないことも大切です。ユニットバスはTOTOやLIXIL(リクシル)、パナソニックなどから幅広いシリーズが展開されていますが、リフォーム会社によって仕入れ料金(商品代)は異なります。

業者によっては高い割引率を誇るプランを提供している場合もあるので、最安値でリフォームできるメーカーの製品を探すのもひとつの方法です。

補助金制度や介護保険を利用する

ユニットバスの交換には、国の補助金制度を利用できる場合があります。主に利用できる補助金制度は下記の通りで、バリアフリーや省エネ目的でのリフォームで適用できることが多いです。

東京都や神奈川県などの地方自治体でも補助金・助成金制度を設けているケースがあります。お住まいの地域に補助金制度があるかどうかは、地方公共団体における住宅リフォーム支援制度検索サイトで調べてみてください。

また介護目的でユニットバスを交換する場合は、介護保険を利用するのもおすすめです。厚生労働省が運営する制度で、要介護者もしくは要支援者と認定された高齢者に対して補助金が給付されます。

ユニットバスへの手すり設置や滑りにくい床材への変更など、下記6つのバリアフリーを目的とした工事が対象です。

  1. 手すりの設置
  2. 段差の解消
  3. 滑りにくい床材への変更等
  4. 引き戸等への扉の交換(出入口の確保)
  5. 洋式トイレへの交換
  6. その他住宅改修に付帯して必要な住宅改修

ユニットバスの交換なら、主に1〜4の工事が対象になるでしょう。上限20万円の補助金を受け取ることができるので、該当する場合はまずケアマネージャーに相談してみてください。

複数社に相見積もりを依頼する

ユニットバスの交換費用を抑えたいなら、複数社に相見積りを依頼することが大切です。業者によって仕入れ価格や作業費、値引き率、諸経費(材料費)などが異なるため、比較検討したうえで安い業者を選ぶと良いでしょう。


また、相見積りを依頼することで適正価格を把握できるので、信頼できる施工会社を見つけられるのもメリット。初めて依頼する場合は、施工事例や実例を見せてもらうのもおすすめです。

ただし工事費用が安すぎる業者は、施工に失敗したりリフォーム後に追加費用を請求されたりする恐れがあるので注意してください。場合によっては施工不良で不当な高額請求を受ける場合もあるので、可能な限りアフターサービスや保証が充実している業者を選びましょう。

ユニットバスの交換時期

ユニットバス

ユニットバスの耐用年数は10〜20年前後と言われていますが、下記のような症状が見られる場合は早急に交換を検討するのがおすすめです。

  • カビやサビが目立つ
  • 汚れが落ちない
  • 浴室に悪臭がする
  • シャワーから水漏れしている
  • 換気扇の効きが悪い
  • バスルームの天井・壁・床が破損している

一般的には、洗っても落ちない汚れが多くなったらユニットバスを交換するタイミングです。特に、浴槽には湿気による水垢や汚れが溜まりやすく、放置することで徐々に落としにくくなってしまいます。使用年数が長くなるほど汚れや傷はさらに落ちにくくなるため、なるべく早めに交換すると良いでしょう。

また、シロアリなどが原因で床材のタイルや下地が劣化する可能性もあります。築年数が長い家の場合は定期的にチェックし、ユニットバスを含めた住まい全体の劣化具合を確認しておくのがおすすめです。

ユニットバスの交換における注意点

ユニットバス

最後に、ユニットバス交換における注意点を紹介します。

  • 既存のユニットバスのサイズを把握しておく
  • マンションの場合は戸建てよりも工事費用が高くなる
  • ユニットバスの浴槽だけ交換は難しい
  • DIYでのユニットバス交換はおすすめできない

ユニットバス交換でトラブルを防ぐためにも、下記で詳細を確認しておきましょう。

既存のユニットバスのサイズを把握しておく

ユニットバスを交換する際は、あらかじめ本体サイズを把握しておくことが大切です。交換前後で同じサイズを選んでおくと、サイズ違いによる不具合を防ぐことができます。

ユニットバスのサイズ(浴室の大きさ) 浴室内の寸法(単位:mm)
1624(1.5坪)1,600 × 2,400
1620(1.25坪)1,600 × 2,000
1818(1.25坪)1,800 × 1,800
1717(1坪)1,700 × 1,700
1616(1坪)1,600 × 1,600
1317(0.75坪)1,300 × 1,700
1216(0.75坪)1,200 × 1,600
1116(0.75坪)1,100 × 1,600

浴室の広さやユニットバスのサイズによっても費用相場は異なり、サイズが大きいほど金額も高くなる傾向にあります。

なおユニットバスのサイズと同時に、浴室のドアの幅も測っておくのがポイントです。せっかくユニットバスを購入しても所定のスペースに設置できなければ意味がないので、リフォーム会社に現場調査を依頼して寸法してもらいましょう。

マンションの場合は戸建てよりも費用が高くなる

ユニットバスを展開する住宅設備メーカーでは、一戸建て用とマンション用で異なるシリーズの商品を展開していることが大半です。マンション用は階下への水漏れ配慮という理由から、防水性の高い仕様のユニットバスが多く、費用相場も高くなる傾向にあります。

また、マンションでは1日の作業時間が限られているケースも多いため、結果として数万円程度費用が高くなることも少なくありません。

なおマンションやアパートなどの賃貸物件には原状回復義務があり、リフォーム前には管理会社や大家さんへ相談する必要があります。備え付きのユニットバスが劣化している場合は、管理会社負担で施工できる場合もあるので、まずは契約内容の詳細を確認してみてください。

ユニットバスの浴槽だけ交換は難しい

ユニットバスの浴槽に不具合がある場合は、浴槽だけの交換を検討することもあるでしょう。ユニットバス(システムバス)の浴槽だけを交換することは可能ですが、難しい工事になるため費用がかさむ恐れがあります。

また、ユニットバスは浴槽・床・壁が一体になっているため、浴槽以外にも修理が必要な箇所が見つかる場合も。ユニットバスを丸ごと交換するほうがお得な場合もあるので、浴槽以外にトラブルが起こっていないか業者に点検してもらいましょう。

ちなみに、ユニットバスの浴槽だけ交換できるのは据え置き型のみとなるので、設置方法を事前に確認しておくことも大切です。

DIYでのユニットバス交換はおすすめできない

大前提として、ユニットバスをDIYで交換するのはおすすめできません。ユニットバスの交換には電気工事や配管工事など専門知識が必要なので、可能な限りプロの専門業者に依頼してください。電気工事に関しては国家資格が必須となるため、自分でDIYで施工するのは不可能に近いと言えるでしょう。

ただし、壁紙・床材の変更やパーツ交換程度であればDIYで対応できることもあります。DIYでおしゃれなユニットバスにしたいという場合は、正しい手順を踏んだうえで挑戦してみてください。

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本記事では、ユニットバスの交換にかかる費用相場や日数を詳しく解説しました。ユニットバスの交換は、浴室リフォームを得意とするプロの施工会社に依頼することが大切です。交換費用を安くしたい場合は、補助金制度を利用したり複数社に相見積もりを依頼したりすると良いでしょう。

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