クッションフロアは汚れがつきやすく、こまめな掃除が必要です。しかし、一般的な木製フローリングとは掃除方法が異なるだけでなく、汚れによっても掃除方法が異なるため、お手入れ方法を正しく理解しておきましょう。
この記事では、クッションフロアの掃除方法について徹底解説します。また、張り替える場合の費用相場も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
クッションフロアが汚れる原因とは?
黄ばみ
黄ばみは、塩化ビニルとゴムの化学反応により生じます。クッションフロアは塩化ビニルでできているため、椅子やテーブルの脚の裏やスリッパの裏のゴムに反応して黄色く変化することがあります。また、トイレにクッションフロアを敷いている場合は、尿はねが原因かもしれません。
黒ずみ
黒ずみは、油汚れやほこり、ゴミなどが蓄積して黒く見えることが原因です。また、クッションフロアのワックスが劣化して、黒く見えることもあります。
油はね
キッチンの床をクッションフロアにしている場合なら、油がはねて付着しているのかもしれません。なお、油汚れはキッチン以外でも発生することがあります。たとえば、裸足でクッションフロアのうえを歩く場合は、足裏の皮脂汚れが床に付着して黒ずんで見えます。
カビ
トイレや洗面所、脱衣所などの湿気がこもりがちな場所では、カビが発生してクッションフロアにつくことも珍しくありません。いずれの汚れも放置すると、落としにくくなります。こまめに掃除をする習慣をつけて、美しい状態を保ちましょう。
ゴム汚染とは?
ゴム汚染とは、ゴム製品の接触によりクッションフロアが変色する現象のことです。ゴム汚染が起こるとクッションフロアが黄色や茶色に変色し、見た目が悪くなってしまいます。
模様替えをしたときに悪目立ちしたり、賃貸住宅なら退去時に床の張り替え費用を請求されたりすることもあるため注意が必要です。
ゴム汚染は、次のポイントに気をつけることで予防できます。
- タイヤやゴム製の靴などを床上に放置しない
- 裏側にゴム製の滑り止めがついた家具やラグを置かない
ゴム製のものを置く必要が生じたときは、ゴム部分を布などで覆って保護し、直接床に触れないようにしてください。
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クッションフロア掃除の基本
クッションフロアを美しい状態に保つためにも、こまめな掃除が欠かせません。基本の掃除手順を解説します。
【準備するもの】
- 掃除機もしくはペーパーモップ
- 雑巾
- バケツ
- 中性洗剤
【掃除の手順】
1.掃除機またはペーパーモップでほこりを取る
まずは、目に見える大きなゴミやホコリを取り除きます。掃除機かペーパーモップで、クッションフロア全体を簡単に掃除しましょう。
なお、ペーパーモップとは、クイックルワイパーなどの先端をシートで覆うタイプのモップのことです。モップがけの後にシートを捨てればよいため、ほこりが飛び散らず、衛生的に床掃除できます。
2.水拭きする
次は、固く絞った雑巾で全体を水拭きします。クッションフロア全体の汚れが気になる場合は、中性洗剤(食器用洗剤)を数滴落とした水で固く絞った雑巾を使用し、拭き掃除をしてください。
3.乾拭きする
最後に乾いた雑巾で、クッションフロア全体を乾拭きしましょう。
クッションフロアの水分をしっかりと取り除かないと汚れが付着して変色しやすくなるだけでなく、カビが発生してシミになるかもしれません。丁寧に乾拭きをして仕上げてください。
【タイプ別】ひどい汚れの落とし方
基本の掃除で落ちない汚れがあるときは、激落ちくんなどのメラミンスポンジを使いましょう。水で適度に湿らせ、汚れ部分を直接こすります。
ただし、メラミンスポンジでこすった部分が周囲よりも白くなることもあるため、強くこすりすぎないようにしてください。
メラミンスポンジが不安なときは、汚れの種類別にアプローチします。頑固な汚れの対処法について、見ていきましょう。
黄ばみ
トイレなどに黄ばみが見られるときは、クエン酸スプレーで対応しましょう。クエン酸スプレーとは、水200mlに小さじ1杯分のクエン酸を溶かし、スプレー容器に入れたものです。材料はいずれも、百均ショップやホームセンターなどで販売されています。
クエン酸は酸性のため、アルカリ性の尿を中和し、落としやすくなります。特に便器とクッションフロアのつなぎ目は汚れが溜まりやすいため、クエン酸スプレーを使って丁寧に掃除してください。
黒ずみ
尿汚れとは異なり、キッチンや洗面所の黒ずみは酸性の汚れです。軽度の黒ずみは薄めた中性洗剤で落ちますが、しつこい汚れは重曹や酸素系漂白剤などのアルカリ性のものを使って落としましょう。
オキシクリーンなどの酸素系漂白剤や重曹を溶かしたお湯で雑巾を軽く絞り、汚れ部分を覆うように置き、10~20分程度放置します。その後、水で固く絞った雑巾で拭き取ってください。
また、重曹と洗濯洗剤を1対1で混ぜたものを汚れに直接乗せ、少し放置してから、水で固く絞った雑巾で拭く方法もあります。一箇所だけをこすらず、円を描くように拭くのがポイントです。
他にも、セスキ炭酸ソーダ水(水200mlにセスキ炭酸ソーダ大さじ1を溶かし、スプレーボトルに入れたもの)やアルカリ電解水でも、黒ずみは落とせます。洗面台周りや風呂場の入口などもしっかりと拭き、黒ずみを落としましょう。
油汚れ
油汚れも酸性のため、アルカリ性のものを使って落とすのが効果的です。軽い油汚れや焦げ付き汚れには重曹、頑固な油汚れにはセスキ炭酸ソーダ水を使って掃除をしてください。
また、クッションフロアのワックスが黒く変色している場合も、重曹を溶かしたお湯やセスキ炭酸ソーダ水を使って掃除をします。セスキ炭酸ソーダ水を作るのが面倒なときは、クッションフロア専用のクリーナーを使って掃除してください。
カビ
カビが付着しているときは、アルコール除菌スプレーを全体に噴射して5~10分程度放置しましょう。その後、中性洗剤を数滴落とした水で雑巾を固く絞り、カビをこすり取ります。
最後に、水拭きと乾拭きで仕上げてください。水分が残っているとカビ発生の原因になるため、しっかりと乾拭きするのがポイントです。
頑固なカビには、塩素系漂白剤を使いましょう。スプレーを噴射して数分放置し、水拭きと乾拭きで仕上げます。ただし、クッションフロアの色が落ちる可能性があるため、目立たないところで試してから実施してください。
クッションフロアの張り替えをする
全体的に汚れがついて古びて見えるときは、クッションフロアを張り替えることも検討してみましょう。
クッションフロアの寿命は10年前後といわれていますが、暮らし方や環境、メンテナンスによっては数年で古びてしまうこともあります。クッションフロアの種類と張り替え費用を解説します。
クッションフロアの種類
クッションフロアには、住宅用と店舗用があります。住宅用は厚さが1.8mm程度ですが、店舗用は2.3~2.5mm程度で、耐久性が高く長持ちする点が特徴です。
また、クッションフロアはデザインや機能も豊富です。たとえば、タイルや大理石調のものや、防汚加工・消臭加工されているものなどもあります。用途や希望に合わせて選びましょう。迷ったときは、リフォーム業者に人気の製品について尋ねてみてはいかがでしょうか。
クッションフロア張り替えにかかる費用
クッションフロアの種類 | 厚さ | 価格相場(1平米) |
住宅用 | 1.8mm | 1,000~2,000円 |
店舗用 | 2.3~2.5mm | 1,500~5,000円 |
クッションフロアの張り替えは、DIYでも可能です。ホームセンターなどでクッションフロアや専用工具を購入し、古いクッションフロアを剥がして敷き直します。
しかし、美しく仕上げるなら、プロに依頼することがおすすめです。施工費は発生しますが、カッティングから古いクッションフロアの廃棄まで安心して任せられます。
プロに依頼するときは、複数の業者から見積もりを取り、比較するようにしてください。価格だけでなく、対応のよさやアフターサービスの充実度などもチェックすることで、より満足できる業者を見つけられます。
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