ドア・引き戸のリフォーム
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  6. 玄関ドアリフォームの失敗を防ぐには。おさえたいポイントを解説
2024/04/03 2024/05/13
玄関ドア

玄関ドアは家の顔にあたるため、定期的にリフォームをして美しく保つ必要があります。しかし、リフォームに失敗し、ちぐはぐな印象になったり、使いづらくなったりすることも少なくありません。

この記事では、玄関ドアのリフォームで失敗する原因、失敗を回避するポイントについてまとめました。また、既に失敗をしてしまったときの対処法や、業者へのクレームの入れ方についても紹介します。ぜひ参考にして、玄関ドアのリフォームを成功させてください。

なぜ玄関ドアのリフォームが失敗するのか?

失敗

玄関ドアのリフォームに失敗することは珍しくありません。周囲のデザインと合わず、玄関ドアだけ浮いたような印象に仕上がったり、ドア枠との馴染みが悪く、開け閉めしにくくなったりすることもあります。

玄関ドアを失敗せずにリフォームするためにも、失敗例と失敗の原因を理解しておくことが大切です。具体的な例や考えられる原因について見ていきましょう。

具体的なリフォーム失敗例

よくある玄関ドアのリフォーム失敗例としては、次のものが挙げられます。

  • 通気性が悪くなり、臭いがこもるようになった
  • 玄関ドアが外壁とマッチしない
  • 玄関全体のデザイン性が低くなった
  • 湿気がこもってカビが発生するようになった
  • 隙間が生じて断熱性能が低くなった

失敗を回避するために実施したことが原因で、リフォームに失敗するケースもあるようです。たとえば、風通しをよくするために網戸を取り付けたところ、施錠できなくなって防犯性が低下するケースや、常に網戸を使用することで気密性が低下して冷暖房効率も低下するケースもあります。

また、軽い力で開けられるように引き戸に交換したところ、閉め忘れが増え、防犯性が低下することもあるでしょう。リフォーム工事をする前に、どのようなポイントに注意する必要があるのか知っておくことをおすすめします。

失敗のリスクと主な原因

玄関ドアのリフォームに失敗することで、次のようなリスクが生じる可能性があります。

  • 通気性の低下
  • 採光性の低下
  • 防犯性の低下
  • 断熱性の低下
  • 気密性の低下

「失敗するくらいなら、リフォームやリノベーションをしないほうがよいのでは?」と考える方もいるかもしれません。しかし、玄関ドアには寿命があり、木製なら15~20年で劣化するとされています。また、耐久性が高いとされる最近のアルミ製でも、20~30年で機能性が低下し、使いにくくなることもあるようです。

失敗を回避するためにも、リフォームの失敗事例をより具体的に理解しておくことが必要です。次の章ではリフォームの原因を分析して紹介します。

リフォーム失敗事例とその原因

玄関ドア

玄関ドアリフォームの失敗は、次の4つに大別できます。

  • 業者選びの失敗
  • 価格による失敗
  • 素材選びのミスとサイズ選択
  • 施工ミス

起こる可能性がある失敗を理解しておくことで、事前に対策を練り、備えられるようになります。失敗のパターンと注意すべきポイントについて見ていきましょう。

業者選びの失敗

玄関ドアリフォームに成功するかどうかは、業者選びにかかっているといっても過言ではありません。まずは業者のホームページから、工事実績やお客様の声などを確認してみましょう。

マイスター制度がある業者なら、作業の質に対する意識が高いと考えられます。

また、リフォーム会社によってはブログ記事やお知らせを、ホームページで公開していることがあります。実際に工事をするスタッフの考え方や失敗例、費用相場、どのような悩みや不便が解消されるのかなどを具体的に理解できるかもしれません。

保証や保険制度についても確認しておきましょう。リフォーム工事が終わってすぐに問題が判明しなくても、開閉を繰り返すことでドア枠の塗装が剥げてきたり、予想外のトラブルが生じたりする可能性があります。保証制度のある業者なら、万が一のときにも安心です。

また、工事費用の見積もりの際には、現地調査をすることが一般的です。疑問や相談があるときは、しっかりと話しておきましょう。第一印象がよく、しっかりと気持ちを聞いてくれ、わかりやすいように説明してくれる業者なら、信頼して施工を依頼できます。

業者選びの注意点

業者を選ぶときは、契約をする前に気になる点をすべて尋ねておくことが大切です。工事方法や工期、リフォーム費用の目安など、些細なポイントでも率直にご相談ください。

たとえば、同じ引き戸でも、メーカーによって質感や金額、設置の際の注意点などが異なります。既存の玄関まわりや室内のインテリアと合わないときには、リフォーム全体が失敗することにもなりかねません。実際に開け閉めしたり使用したりする前なら交換できるのか、業者にお問い合わせください。

リフォームの結果、現状よりもよい状態にするためには、業者選びの時点でしっかりと考慮することが大切です。時間はかかっても、丁寧に業者を選びましょう。

価格による失敗

価格による失敗例もよく見られます。リフォーム費用相場を知らずに見積もりを取ってしまうと、割高なリフォーム会社に依頼することになりかねません。おおよその工事費用相場を以下にご紹介します。

  • ドア本体の費用:15万円~40万円
  • 設置にかかる費用:4万円~10万円
  • 撤去にかかる費用:1万円~3万円
  • 玄関ドアリフォーム全体の目安:30万円~50万円

工事自体が満足できるものであっても、金額が高すぎるとリフォームに対する満足度は低下します。相場程度の費用で理想的な施工が可能なのか事前に確認しておくことが、満足できるリフォームに仕上げるポイントです。

適正なリフォーム費用について

適正なリフォーム費用かどうかは、いくつかの業者から見積もりを取り、比較することで判断しやすくなります。現地調査をしっかりとしてもらい、可能な限り同じ条件で見積もりをしてもらいましょう。予算オーバーになりそうなときは、担当者に率直に相談し、理由を解明してください。

ただし、適正費用であることは大切ですが、金額だけで決めるのもおすすめできません。安かろう悪かろうのケースが想定されるだけでなく、説明したよりも安価なドアやドア枠を使用して費用を浮かせるケースも想定されます。

アルミ製の引き戸を依頼したのに木製だった、有名メーカーのものを購入したはずが聞いたことがないメーカーのものだったなどのトラブルもあります。ほかにも設備やねじのつけ忘れ、工期が予定以上に長引く、既存の玄関まわりに傷がつく、質感や色味が見本と異なるなどのトラブルも多いようです。

また、保険制度が充実しているため、割高になるケースもあります。ただし、保険が充実しているのはメリットですが、すぐに交換や修理に応じてくれるなどの利用しやすい制度でなければ無意味です。

契約前に保険制度について正確に解説してもらい、説明に納得してから依頼するようにしましょう。

そのほかの注意点としては、見積書を細部までしっかりと見ることが挙げられます。部品に至るまで明確に記載されているなら、ある程度は信頼できると考えられるでしょう。価格面での失敗を回避し、リフォームの本来の目的を達成してください。

素材選びのミスとサイズ選択

玄関ドアには、次の素材があります。

  • 木製
  • アルミ製
  • スチール製
  • ステンレス製
  • ガラス製

住宅の外観や外壁塗装に合った材質の種類を選ぶことで、家の第一印象が向上し、よりお家まわりがおしゃれに見えます。また、内側の雰囲気と合った見た目や色合いであることも大切です。

既存のドア枠に合わせたサイズのドアに交換することもポイントです。サイズが少し合わないだけでも、外気や湿気が入り込み、気密性と断熱性能が低下します。

住宅の機能性が低下するだけでなく、光熱費がかさみ、エコロジーの観点からも好ましくない可能性があるでしょう。

イメージどおりの理想的な製品が見つかっても、既存のドア枠のサイズと合わないときは、枠周辺の工事も必要となるため、大がかりなリノベーションとなります。安全性や防犯対策についても気になる点があるときは、見積もりの際にリフォーム会社にご相談ください。

適切な素材とサイズの選択の重要性

素材ごとのメリット・デメリットを把握しておくことは、家づくり成功のコツでもあります。まずは素材の基礎知識を紹介します。

木製はカラーバリエーションが豊富でデザイン性が高く、断熱性に優れている点がメリットです。しかし、耐久性が低く、表面の塗装が剥げやすく汚れがつきやすいため、こまめなメンテナンスが必要です。

また、湿度の影響を受けて伸縮するため、空気が湿っていると開き戸を開閉しにくくなることや、引き戸をスライドする際に違和感を覚えることがあります。

アルミ製は安価で、色選びに迷うほど種類が豊富です。軽量で、簡単に開け閉めできる点もアルミ製の特徴といえます。ただし、外気温の影響を受けやすいため、夏は熱く、冬は冷たくなりがちです。

温度の影響を受けにくい素材のドアノブを選ぶなど、対策を考えておきましょう。

頑丈さや防犯性に注目するなら、スチール製がおすすめです。防音性にも優れていますが、色味のバリエーションが少なく、グレー系やブルー系などに偏っている傾向にあります。

また、海岸付近の方にはステンレス製がおすすめです。種類は多くはありませんが、丈夫でさびにくいため補修箇所は少なくなります。

ガラス製はおしゃれで採光性に優れていますが、玄関内部が見えてしまうため、防犯カメラを取り付けたり門からの距離を十分に離したりすることが必要です。不安なときは、親子ドア仕様にして子部分のみガラスにするか、ドアの一部のみにガラスを使うようにしてください。

また、ガラスタイプは直射日光にあたると屋内が熱くなるため、通気性についても考慮しておくほうがよいでしょう。風通しを高めるために一部を網戸にしたり、換気扇を取り付けたりできます。

お気に入りの素材を選んだら次はサイズです。新築時のサイズバランスが最適ではないときは、見積もりの際にリフォーム会社に気軽に相談して解決方法を探してみましょう。

大がかりな工事をしなくても、工法やデザインを変えるだけで対応できることもあります。いくつかの商品を比較・確認すると、より合うものが明確になり安心です。

施工ミス

リフォーム会社の施工ミスにより、不具合が生じることもあります。玄関ドアが開きにくい、メーカーカタログと印象が異なる、1日の予定が補修箇所が多く工期が長引いた、確認した質感や工法と異なるなどの問題が生じるかもしれません。

そのほかにも、鍵がかからなくなる、違和感がある、不便になったなどの悩みが生じることもあります。

単純なつけ忘れの可能性もありますが、ドアそのものが欠陥品で交換しなくてはいけない可能性も想定されます。仕上がりに不満があるときは、まとめて業者にお問い合わせください。

施工から時間が経過すると、クレームをつけにくくなることもあるため、毎日機能をチェックして早めにお知らせすることが、トラブル解消のポイントです。

施工中の注意点と施工ミスを防ぐ方法

施工ミスを回避するためにも、現地調査の時点で既存の問題点とリフォーム目的を明確に説明しておきましょう。寒さ・暗さ・風通しの悪さ・安全性問題・掃除の手間がかかる・使用空間が狭いなどの大変な部分を伝えると、業者が工事の方法やドアの選び方を配慮してくれるため、施工ミスが起こらず成功しやすくなります。

検討中の時点で、社内マイスター制度やブログ、ホームページ内のコラムを確認しておくのも、よい結果を生むために必要なポイントです。

また、見積もりの際には工事費用相場から見て適正かだけでなく、部品の種類まで明確に記載しているか、価格が高い・低い理由や商品の特徴を説明してくれるかもチェックしましょう。

住宅にとって最適な提案を説明してくれること、失敗例や注意点、最近のトレンドを具体的に紹介してくれること、依頼側の気持ちに寄り添ってくれることも大切です。

いずれも見積りの時点で、心配になっている点をすべてご相談ください。リフォーム会社との行き違いがなくなり、後悔なく安心して依頼できるようになります。

失敗しない玄関ドアリフォームのヒント

ヒント

失敗を回避するためにも、業者ごとの施工実績や施工内容、その業者を依頼した人々の口コミを参考にして、豊富な施工実績を持つ施工業者を選択することが大切です。リフォーム前の確認事項や、デザイン・材質の選び方、見積もりの注意点について見ていきましょう。

リフォーム前の準備と確認事項

リフォーム前の準備段階では、次の3つを選びます。

  • リフォーム会社
  • ドアのサイズ
  • 扉の種類

リフォーム会社の選び方としては、施工実績と対応に注目することをおすすめします。ホームページで過去の実績を調べ、仕上がりの見た目やデザイン性、使用しているメーカーや商品が好みに合うかチェックしてみましょう。

対応については見積りの際に直接チェックできますが、検討中の時点でも、ホームページのお客様の声やコラム、利用者のブログ記事から調べられます。

対応にどのような不満があったのか、不便や悩みに明確な解決策を提案してくれたのか、リフォーム費用は適正だったのかなどに注目してみましょう。

不安や心配、現在の状態に不具合があるときは、自分で直接業者にお問い合わせください。対応に違和感があるときや、説明が不十分なときは、ほかの業者に考え直すほうがよいかもしれません。

反対に、安心して依頼できると判断したときは、外壁リフォームや玄関内側の間取り変更などの追加工事も、まとめて依頼してみてはいかがでしょうか。出張費などの金額が節約でき、補修箇所あたりのリフォーム工事費用を抑えられる可能性があります。

手間はかかりますが、ドアのサイズも正確に測っておくとよいでしょう。サイズによって選択できるデザインが変わるだけでなく、価格も変わります。シミュレーションの結果、予算オーバーになりそうなときはグレードを下げておきましょう。

お家に合わせて、最適な扉の種類も選んでおきましょう。機能や質感、耐久性、防犯・安全性などの違いに注意すると、自宅に合った種類を選択しやすくなります。

また、リフォーム会社に最近の人気商品や家づくりの傾向、住まい・暮らしに合わせた仕様について尋ねてみてはいかがでしょうか。参考になる知識や新商品の特徴・性能などを、わかりやすく比較しながら教えてくれることもあります。

デザインや材質の選び方

次に玄関ドアのデザインや素材の種類を選びます。基礎知識として紹介した、木製・アルミ製・スチール製・ステンレス製・ガラス製の注意点やデメリットを踏まえ、住宅に合う材質を選びましょう。

たとえば気密性や防犯性・安全性を重視するならスチール製やステンレス製、断熱性能や通気性を重視するなら木製を選択できます。和風デザインも多く、湿気がこもりにくいのも木製の特徴です。

また、採光性を重視するならガラス製、開閉しやすさに注目するならアルミ製品を選択できます。ただし、ガラス製は防犯カメラなどの防犯対策も必要です。

素材の見た目も大切なポイントです。素材によって質感が異なるだけでなく、色味やデザイン性も変わります。住宅とバランスがとれていることやイメージが合うことも大切ですが、お家に合ったタイプがあるかも確認しておきましょう。

たとえば、開き戸か引き戸か、網戸やドア枠を選択できるか、親子ドアがあるかなども確認します。

ドアは外観の第一印象を左右する大切なポイントです。機能性はもちろんのこと、おしゃれな見た目やお気に入りの色合いであるかも重視してください。また、汚れを簡単に掃除できる素材なら、理想的かつ快適な状態を長持ちできておすすめです。

リフォーム会社から見積もりを取る際に、家づくりにおいて不安な点や成功のコツもご相談ください。失敗例や工法について、具体的に解説してもらえることがあります。

長持ちする材質について

素材を選ぶときは、長持ちするかもチェックしてください。ステンレスやスチールは耐久性が高く、頻繁にリフォームやリノベーションをする必要がありません。

一方、木製は開け閉めによってスライド部分がすり減ったり、湿った空気で腐ったり、表面の塗装が剥がれたりする可能性があります。木製商品を選ぶときは、玄関まわりを風通しよく保ち、お家の内側に湿気がこもらないようにしてください。

また、住宅の雰囲気と合わず違和感があるときは、外壁塗装をし直すか、ドアそのもののカラーを交換するかのいずれかで解決できることがあります。リフォームするときは全体のバランスも考え、最適な方法で工事してもらいましょう。

デザイン選びのコツ

玄関ドア本体の選び方一つで、住宅全体の第一印象が変わり、玄関まわりがおしゃれになることもあります。お家の外観のデザイン性を高めるためにも、まずは和風・洋風・モダンなどのスタイルを決め、スタイルに合った素材の種類(アルミ製・スチール製・ガラス製など)を選びましょう。

また、同じ素材でもグレードやカラーを変えることで、見た目のイメージは大きく変わります。高級感ある仕上がりを求めるならグレー系などの落ち着いた色合い、暮らしやすさを重視するなら、自然な感じで玄関スペースと調和のとれた色味を選択します。

あえて正反対の色選びで、アクセントとしての魅力も発揮できるでしょう。

違和感があるときや雰囲気が理想どおりではないときは、外壁リフォームもおすすめです。玄関は住まいのなかでも大切な場所のため、しっかりと業者と話し合って、快適で使い勝手がよく、掃除が簡単で汚れがつきにくい仕様にリフォーム・リノベーションしてください。

また、デザインと金額のバランスも重要ポイントです。いくつかの商品を比較して、自宅と相性のよいタイプか考慮しましょう。

正確な見積もりを取る方法

見積もりを取る前に、素材や種類ごとのリフォーム費用相場を確認しておくことも大切なポイントです。金額が高くなりそうで心配なときは、率直にリフォーム会社にお問い合わせください。事前に工事費用の目安を伝えておくことで、予算オーバーしないように対応してくれます。

また、事前にリフォームの目的や抱えている悩み、現状の不便な点を伝えておくことも妥当な価格に抑えるコツです。

玄関まわり全体の第一印象をよくしたい、既存の違和感(ドア枠が引っかかる、鍵をかけるのに手間取るなど)を解消したいなど、具体的に説明しておくと予算内で問題を解決する方法を考慮してくれるでしょう。

見積もりの見方と確認事項

見積もりを見るときは、細部まで正確に記載されているかチェックしてください。まとめて「一式」と記載している場合や、メーカー名や数量・価格が不明瞭な場合は、後でトラブルが起こるかもしれません。

現地調査をしてもらう前に、ホームページ内のお客様の声やお知らせ、実際に利用した方のブログを見ておくと、誠実な業者なのかある程度チェックできるでしょう。

また、複数の業者の見積もりを比較すること、疑問があれば気軽に相談することも大切です。施工後の部品つけ忘れや不良品の交換等に備えて、保険制度のある業者かどうか確認しておくことも必要です。

既に失敗してしまった場合の対処法

対処法

玄関ドアリフォームで失敗してしまった場合の対処法を紹介します。簡単な不具合であっても、自分で対応するとよりトラブルが拡大することもあります。まずは自分で直そうとせず、リフォーム会社に相談してください。

クレームの上手な出し方と対応策

リフォーム費用や工法、工期などについて不安があるときは、施工中であっても都度リフォーム業者にお問い合わせください。わからないことは確認し、疑問を解消しておきましょう。手違いや認識のずれから、部品のつけ忘れやメーカーの取り違えなどが発生するケースもあります。

また、過去の事例を参考にするだけでなく、仕上がりを画像でシミュレーションしてもらうのもトラブルを回避する重要なポイントです。テイストや違和感の有無を確認できるため、追加工事も減らせます。

しかし、しっかりとコミュニケーションをとっても、トラブルが生じる可能性があります。業者から十分な対応をしてもらえない状態のときは、消費生活センターにご相談ください。消費者生活センターでは、暮らしに関するさまざまな悩みやトラブルに対応しています。

業者との適切なコミュニケーション方法

玄関ドアリフォームのトラブルを回避するためにも、業者と十分に打ち合わせをすること、情報を適時共有することが大切です。

現地調査や見積もりの時点で、工事費用や商品の機能に対する疑問、補修箇所について詳しく尋ねておきましょう。自分の気持ちや考えを正確に言語化して伝えることが、大変な手間はかかりますが、リフォーム成功のためには必要です。

また、説明を聞くときは、家族全員が一緒に参加することも注意点の一つです。誰にとっても不便や後悔のない理想的な住まいにするためにも、検討中の段階から何度もコンタクトを取りましょう。

補修作業の進め方

補修作業が必要なときは、自分勝手に取り組むのではなく、リフォーム会社に相談してください。つけ忘れなどの業者側に原因があるときや、保証が適用されるときは、リフォーム費用の負担なしに追加工事を受けられることがあります。

ただし、保証の適用も期限があるため、違和感のある箇所や不便な点、不具合などを早めにチェックしておきましょう。

工事費用が発生する場合は、理由をしっかりと確認することが重要です。安全性に問題がなく、とくに不便がないなら、工事をしないという選択も検討できます。

補修作業時の注意点

実際のところ、リフォーム工事は一件ごとに異なるため、やり直しが難しく、さまざまな手間がかかることが多いです。たとえばドアを交換するだけでも、ドア枠や鍵の取り換えが必要になり、トラブル解消までに時間がかかるだけでなく、予算オーバーする可能性もあります。

また、補修作業のつもりが、機能性が低下したり、玄関まわり全体の印象に大きく影響を与えたりすることもあるでしょう。

補修作業をすることで、悩みや後悔が深まることもありがちな失敗です。作業前に補修後の状態をシミュレーションしておき、不満が解消し、理想の状態になるのか確認しておきましょう。

リフォームのやり直し

工事する箇所が多く、補修作業では対応できないときは、玄関ドアリフォームのやり直しが必要です。やり直しとは、原状回復か、改めてリフォームを発注するかの2つのうちのいずれかを指します。

しかし、原状回復といっても、完全にもとに戻せないケースもあり、工期が長引くだけでなく金額面でも負担が大きいことが多いです。

また、改めてリフォームを発注する場合はリフォーム費用も再度かかるため、気軽には行えません。そのため、やり直しができるだけ発生しないように、見積もりや検討中の時点でリフォーム会社に不明点をお問い合わせください。しっかりと説明を受け、疑問点を解消して工事を進めることで、やり直しを回避しやすくなります。

リフォームの再度の準備と業者選定のポイント

リフォームを再度実施する場合は、より慎重に業者を選択することが必要です。業者選びを間違えると、再々度のリフォームが必要になり、工事費用がかさんでしまいます。

まずは見積りを取る前に、業者のホームページをチェックしてみましょう。施工事例や取扱いメーカーから、自分との相性を考慮してみてください。お客様の声を見れば、実際に利用した方の意見も確認できます。

信頼できそうな業者だと考えられるときは、メールや電話でご相談ください。第一印象がよい場合は、リフォームの目的や現在の状況、悩み、仕上がりのイメージなどを明確に説明して見積りをしてもらいます。

事前に予算を伝えておけば、予算オーバーを回避できるでしょう。おおよその費用相場を知っておくことも、価格が割高な業者を避けるコツです。

リフォーム後に不具合が起こることも想定し、失敗例やトラブル解決の方法、保険制度について尋ねておくことも大切です。

また、暮らしやすい住まいを実現するためにも、バリアフリー化や安全性能、最近人気の機能について相談することもおすすめします。再度の失敗や後悔を回避するためにも、さまざまな点を問い合わせ、複数の業者を比較することが重要です。

安全な玄関ドアの選び方

玄関ドア

安全で長く使用できる玄関ドアを選ぶためにも、次のポイントに注目してください。

  • 使い勝手
  • 防犯性
  • デザイン
  • 断熱性能・耐久性

使い勝手がよく、開け閉めしやすさで選ぶなら引き戸タイプがおすすめです。しかし、開閉が楽な分、開けっ放しになることもあるため、防犯対策に不安があるときは開き戸が安心です。

また、バリアフリー対応にするためには、引き戸が適していますが、玄関スペースが広くない場合は親子ドアも選択できます。

デザイン性も大切なポイントです。外観の第一印象を左右するため、素材の種類(アルミ製・ガラス製・スチール製など)やカラー(グレー系・ブルー系など)、テイスト(和風・洋風・モダンなど)、グレードを慎重に考えてください。

ドア本体だけでなくドアノブやドア枠の色味・色合いなども吟味します。イメージしにくいときはメーカーのショールームに行くと、仕上がりや商品、全体のバランスを理解しやすくなります。

玄関まわりの見た目と合わず、理想の住まいを実現できない場合は、外壁塗装も検討してみてください。

断熱性能も重要な要素です。風通しをよくするとお家の内側に湿った空気がこもりにくくなりますが、外気が入りやすくなるため気密性や断熱性が低下します。

また、採光性を重視すると内側に熱がこもりやすくなることもあります。耐久性が高いのは金属ですが、外気を反映しやすく、夏は熱く冬は冷たくなる点に注意が必要です。リフォームの目的や重視する機能性を考慮してから、リフォーム会社に見積もりを依頼しましょう。

ただし、理想どおりの玄関ドアにリフォーム・リノベーション工事をしようと思うと、予算オーバーする可能性があります。業者から見積もりを取る前に、リフォーム費用の費用相場をチェックしておきましょう。

ドアノブの選び方とディンプルキーの利点

開き戸のドアノブには、次の4つの種類があります。

  • 玉座
  • レバーハンドル
  • サムラッチハンドル
  • プッシュハンドル

玉座は丸い形のドアノブです。中央部に鍵穴があるタイプと、ドアノブとは別個に鍵穴があるタイプがあります。

レバーハンドルはレバーを下げて開ける方式、サムラッチハンドルはドアノブの上にあるレバーを押しながら開ける方式、プッシュハンドルは縦長のハンドルを押したり引いたりすることで開ける方式です。

軽い力で簡単に開閉できるのはプッシュハンドルです。使い勝手がよく、玄関スペースをバリアフリー化するときにも、プッシュハンドルのドアノブが使用される傾向にあります。

また、デザイン性が高く、見た目がよく、モダンでおしゃれかつ高級感がある点も特徴といえるでしょう。

ただし、ドアノブはドア本体と比べるとカラーが少なく、グレー系やシルバーが一般的です。好みの色合い・色味がないときは、塗装するのも一つの方法です。住宅の出入り部分にあるドアノブは、外観の第一印象を左右するパーツでもあるため、慎重に選択しましょう。

鍵のタイプ別特徴とスマートロックとの比較

ドアを選んだら、鍵にも注目してみてください。表面に凹凸のあるディンプルキーは防犯性が高く、最近は採用されることが多いおすすめのタイプです。しかし、従来型のシリンダーキーと比較すると金額が高く、予算オーバーする可能性があります。

防犯性に注目するなら、スマートロックも検討してみましょう。スマートロックは専用のアプリで開閉するタイプの鍵です。離れた場所からでも操作できるため、施錠忘れを回避できます。

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