「食器洗いを放置していたらカビが発生してしまった」「久々に出した食器にカビが生えていた」など、このような経験をして困ったことがあるという方は多いのではないでしょうか。 お風呂場やキッチンなどさまざまな場所に生えるカビですが、実は食器に発生してしまうことも….
この記事では、食器にカビが発生する原因とカビの落とし方、カビの発生を防ぐ方法をご紹介します。また、面倒な掃除をプロに依頼できる便利なサービスについても紹介しています。
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食器にカビが生える原因は
お風呂場やカーテンなどに生えることが多いカビですが、実は食器にも生える可能性があります。カビは微生物の一種で、微生物は細菌と真菌に分かれ、真菌に分類されるのがカビと酵母菌です。
カビの発生を防ぐためには、まずはカビが増殖しやすい環境の特徴を押さえることが大切です。
カビは常に空気中に存在していますが、皮脂や水垢・食べ物のカスなどを栄養源とし、湿気や温度が高いところに好んで定着して増殖します。 私たちがカビだと認識できるのは、カビが集まってコロニーという群れを形成した時です。
つまり、食器にカビが生える原因は食器に残った食べ物のカスや油汚れで、洗い残しがあったり、そもそも洗わずに放置したりすると、カビが生えやすくなります。
また、湿度の高さも大きな原因です。十分に水気を拭き取らないまま食器棚にしまったり、水につけたまま放置したりすると、食器にカビが生えてしまいます。特に、食器棚は通気性が悪く、濡れた食器を放置すると一気にカビが広がる原因になるでしょう。
食器のカビの落とし方
カビは、感染症や中毒・アレルギーの原因になり、人体に悪影響を及ぼします。また、放置しているとどんどん増殖していき、手に負えない状態になってしまうでしょう。
そのため、カビが生えているのを発見したら、後回しにせずすぐに落とすことが大切です。ここでは、食器に発生したカビの落とし方を3つご紹介します。
熱湯消毒
カビは生物なので、高温では生きていくことができません。文部科学省の「カビ対策マニュアル」によると、80度で30分程度の加熱処理を加えると、カビがほとんど死滅するとされています。
漂白剤やアルコールと異なり、食器にダメージを与えるリスクが少なく、耐熱性がある食器なら幅広く使える方法です。
参考:文部科学省「カビ対策マニュアル」
道具
- キッチンペーパー・ティッシュ
- 大きい鍋や桶
- 沸騰させたお湯
手順
- キッチンペーパーやティッシュでカビを拭き取る
- 大きい鍋や桶に食器がつかる位の水を入れ、沸騰させる
- 食器を入れて10分ほど放置する 食器用洗剤でしっかり洗う
熱湯消毒する際は、食器が耐熱かどうかを確かめてください。万が一耐熱でなかった場合、急激な温度変化に耐えられず食器が割れてしまう可能性があります。
塩素系漂白剤(ハイターなど)で落とす
キッチンハイターのような塩素系漂白剤でも、カビを除去することができます。お湯を沸かす必要がなく、汚れも落とすことが可能です。
道具
・キッチンペーパー・ティッシュ
・キッチンハイターのような塩素系漂白剤
・大きい鍋や桶
キッチンハイターがない場合は、お風呂用の塩素系漂白剤でも問題ありません。
手順
- キッチンペーパーやティッシュでカビを拭き取る
- 大きい鍋や桶に水を入れ、規定量の塩素系漂白剤を入れ
- 食器を入れて20分ほど放置する
- 食器用洗剤でしっかり洗う
塩素系漂白剤を使う際は、以下の3点に注意が必要です。
まず、換気を徹底し、ゴム手袋やゴーグルを使用して直接目や肌に触れないようにしてください。塩素系漂白剤には独特の刺激臭があり、換気せずに使用すると気分が悪くなってしまうことが多いためです。 洗い流すまで放置している間も、必ず換気をし続けてください。また、目や肌に触れると炎症を起こす可能性もあるので注意が必要です。
次に、単独で使用するようにしてください。塩素系漂白剤は、酸性タイプの洗剤と混ざると、有毒な塩素ガスが発生します。塩素ガスは目や皮膚などを刺激し、吸い込んでしまうと呼吸困難に陥り、肺水腫を起こして最悪の場合死に至ることもあります。
塩素系漂白剤のパッケージに「まぜるな危険」と表記されているのは、塩素ガスが発生して大変危険であるからです。サンポールや酸性のクリーナー、クエン酸などと混ざることがないよう、単独で使用してください。
そして、使えない食器があることにも注意が必要です。プラスチックやシリコン・陶器・ガラスなどの食器には使用することができますが、金属・メラミン製や漆器には使えません。また、木製の食器に使用すると、色落ちしてしまう可能性があります。
アルコールで落とす
色落ちが怖い食器のカビは、アルコールでも落とすことができます。アルコールはカビのたんぱく質を破壊させるため、除菌作用があるからです。
また、アルコールは気体に変わりやすいため食器に残りにくく、塩素系漂白剤独特の匂いが苦手な方にもおすすめします。アルコールはキッチンペーパーやティッシュで簡単に拭き取れるため、手軽さも魅力です。
道具
- アルコール除菌スプレー
- キッチンペーパー・ティッシュ
アルコール度数が70〜80度だと特に殺菌効果があると言われていますが、家庭用のアルコール除菌スプレーでも問題ありません。
手順
- キッチンペーパーやティッシュでカビを拭き取る
- カビ部分にアルコールを吹きかけ、キッチンペーパーやティッシュで拭き取る
- 食器用洗剤でしっかり洗う
なお、デリケートな食器の場合は、アルコールを使うと変色のようなダメージを与えてしまう可能性があります。カビが生えた部分にだけアルコールを使用し、やさしく拭き取るようにしましょう。
食器のカビを防ぐには
食器のカビを防ぐには、カビの栄養源である食べカスや油汚れをしっかり洗い流すことが大切です。
また、水をつけたまま食器を放置すると、汚れと湿度に反応してカビが増殖しやすくなります。 食器のカビを防ぐためには、食器は使ったらすぐ洗い、汚れが残らないようしっかり洗剤で洗うことが大切です。
食器の収納方法を工夫して清潔に保つ
洗った食器の水気を拭き取らないまま食器棚に入れてしまうと、食器棚の湿度が上昇し、カビの温床になってしまい、また他の食器にもカビが生える可能性もあります。
そのため、食器の収納方法にも工夫が必要です。 まず、食器棚のような収納場所も、こまめに換気・掃除をするようにしましょう。食器棚の扉を閉め切ってしまうと、ほぼ密閉されて風通しが非常に悪くなります。定期的に扉を開け閉めし、通気性を確保してください。除湿剤を置くのも効果的です。 また、アルコールスプレーで定期的に除菌することもおすすめします。
さらに、収納場所が物でいっぱいだと風通しが悪くなり埃が溜まりやすくなるため、使わない食器は捨てゆとりのある収納スペースを保つことが大切です。
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食器のカビは、根こそぎ落として綺麗にすることで予防にもなります。また、カビが生える原因の1つに食器棚があります。そのため、食器棚のクリーニングも有効です。
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監修プロからのコメント
ハイターを使う時にサランラップを巻いて中まで浸透させるのは、カビを根本から退治するのに有効です。蒸発しようとする薬品を、しっかり蓋をして閉じ込める。このひと手間が大切です。
食器の場合は、まずきちんと乾かすことが一番ですね。
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