韓国語の勉強を始めるときは、まず日常会話に役立つ基本フレーズから覚えましょう。さらに韓国語の文字・ハングルの仕組みを覚えることで、効率的に韓国語を勉強できます。
本記事では、ハングルの母音や子音、発音の仕方など、韓国語の勉強に必要な内容を解説します。韓国語の単語や表現、意味を理解したいという方は、ぜひ参考にしてください。
韓国語の基本フレーズ10選!
挨拶や簡単な日常会話など、韓国語の基本フレーズをマスターしておけば、旅行などで簡単な韓国語の会話を楽しめます。
韓国語の勉強で、最低限覚えておきたい基本フレーズ・表現とハングルの単語は、以下のとおりです。
【挨拶】
日本語の意味 | ハングル・韓国語 |
おはようございますこんにちはこんばんは | 안녕(アンニョン)안녕하세요(アンニョンハセヨ)안녕하심니까?(アンニョンハシムニッカ) |
さようなら(自分が見送るとき) | 안녕히 가세요(アンニョンヒ カセヨ) |
さようなら(自分が去るとき) | 안녕히 계세요(アンニョンヒ ケセヨ) |
お気をつけて | 조심히 가세요(チョシミ カセヨ) |
また会いましょう | 또 만나요(ト マンナヨ)또 봐요(ト バヨ) |
おやすみ | 잘자요(チャルジャヨ) |
【日常会話】
ありがとうございます | 감사합니다 (カムサハムニダ)고맙습니다(コマッスムニダ) |
どういたしまして | 별 말씀을요(ピョル マルスムリョ) 천만에요(チョンマネヨ) |
申し訳ありません | 죄송합니다 (チェソンハムニダ) |
ごめんなさい | 미안합니다(ミアナムニダ) |
最初から発音を全て理解するのは難しいため、まずは読み方だけでも覚えるようにしましょう。
韓国語で使用される基本的な動詞
「行く」「来る」など韓国語の基本的な動詞を覚えることで、その後の韓国語の勉強も捗ります。韓国語の会話でよく使う動詞は、以下のとおりです。
日本語の意味 | ハングル・韓国語 |
---|---|
行く | 가다(カダ) |
来る | 오다(オダ) |
見る | 보다(ポダ) |
書く・使う | 쓰다(スダ) |
聞く | 듣다(トゥッタ) |
読む | 읽다(イクタ) |
買う | 사다(サダ) |
売る | 팔다(パルダ) |
教える | 가르치다(カルチダ) |
覚える | 외우다(ウェウダ) |
動く | 움직이다(ウムジギダ) |
乗る | 타다(タダ) |
習う・学ぶ | 배우다(ペウダ) |
降りる | 내리다(ネリダ) |
会う | 만나다(マンナダ) |
食べる | 먹다(モクタ) |
飲む | 마시다(マシダ) |
これらの動詞は、日常会話でも使用されることが多いフレーズなので、表現を覚えておくと旅行の際にも役立てられるでしょう。
韓国語で使用される基本的な母音
韓国語の勉強では、最初に基本的な母音を勉強するのが一般的です。韓国語の文字ハングルは、基本的に子音+母音の組み合わせで成り立ちます。
母音とは日本語で言うと「あ・い・う・え・お」の部分にあたります。ローマ字では「SA・SI・SU・SE・SO」などの「「A・I・U・E・O」にあたる部分で、Sは子音です。
韓国語は、ローマ字と同じく子音+母音が基本的な形で、例えば、「ア」という読み方の「아」は子音「ㅇ」と母音「ㅏ」の組み合わせになります。
韓国語の基本的な母音は以下の10個です。
「ㅏ」「ㅑ」「ㅓ」「ㅕ」「ㅗ」「ㅛ」「ㅜ」「ㅠ」「ㅡ」「ㅣ」 |
これらの母音に子音を組み合わせると、文字ができあがります。
韓国語で使用される基本的な子音
韓国語のハングルで使用する子音は、以下の3種類です。
- 平音:9個
- 激音:5個
- 濃音:5個
全部で19個あり、それぞれ発音が異なります。
激音は息を強く吐いて発音し、濃音は喉をつまらせて発音するのが特徴です。各子音の名称と発音を表にしましたので、勉強の参考にしてください。
【平音】
平音 | 名称 | 発音 |
ㄴ | 니은(ニウン) | ナ行 |
ㄹ | 리을(リウル) | ラ行 |
ㅁ | 미음(ミウム) | マ行 |
ㅅ | 시옷(シオッ) | サ行 |
ㅇ | 이응(イウン) | 発音しない |
ㄱ(キヨク) | 기역(キヨク) | カ行・ガ行 |
ㄷ | 디귿(ティグッ) | タ行・ダ行 |
ㅂ | 비읍(ピウプ) | バ行 |
ㅈ | 지읒(ジウッ) | ザ行 |
【激音】
激音 | 名称 | 発音 |
ㅊ | 치읓(チウッ) | チ |
ㅋ | 키읔(キウク) | ラ行 |
ㅌ | 티읕(ティウッ) | タ行 |
ㅍ | 피읖(ピウプ) | パ行 |
ㅎ | 히읗(ヒウッ) | ハ行 |
【濃音】
平音 | 名称 | 発音 |
ㄲ | 쌍기역(ッサンキヨク) | ッカ行 |
ㄸ | 쌍디귿(ッサンディグッ) | ッタ行 |
ㅃ | 쌍비읍(ッサンビウプ) | ッパ行 |
ㅆ | 쌍시옷(ッサンシオッ) | ッサ行 |
ㅉ | 쌍지읒(ッサンジウッ) | ッチャ |
韓国語の基本的な文法
韓国語の日常会話の勉強では、基本的な文法の理解も必要です。韓国語が初めての人が押さえておきたい文法は、主に以下の4つです。
- 韓国語の語順
- ハングルの読み方
- 人称代名詞
- 韓国語助詞
韓国語と日本語の語順は似ており、「主語+目的語+動詞」という語順が基本です。また、ハングルは「母音」「子音」「パッチム」という3つの要素の組み合わせであり、それぞれの理解が必要になります。
人称代名詞とは、話し手と受け手、指定する人や物を指す代名詞のことで、「私・あなた・彼・彼ら」などの単語が該当します。
【人称代名詞】
日本語の意味 | 韓国語 |
私 | 저(チョ)나(ナ) |
あなた | 너(ノ)당신(タンシン) |
彼 | 그(ク) |
彼女 | 그녀(クニョ) |
彼ら・彼女ら | 그들(クドゥル) |
助詞は韓国語で一番使われる文法です。日本語の「は・が・の・を・に」などにあたり、名詞と形容詞・動詞をつなげる役割をします。
【助詞】
日本語の意味 | 韓国語 |
〜は | 는(ヌン)/은(ウン) |
〜が | 이 (イ)가(ガ) |
〜の | 의(ウィ) |
〜を | 을(ウル)를(ルル) |
〜に | 에(エ) 에게(エゲ) |
韓国語の基本を学べる勉強方法
韓国語の基本を学べる教材は豊富にあり、主にテキスト、通信講座、スクールなどが挙げられます。それぞれ、自分に合う方法を単独もしくは組み合わせて学びましょう。
ここでは、韓国語の基本を学べる勉強方法を3つご紹介します。
テキスト
初めての韓国語を勉強するという場合は、テキストで学ぶのがおすすめです。学ぶ項目ごとにおすすめのテキストは以下のとおりです。
学ぶ項目 | おすすめのテキスト |
ハングルを覚える | 題名:1時間でハングルが読めるようになる本 著者:チョ・ヒチョル出版社:学研プラス |
韓国語のフレーズを覚える | 題名:イラストで覚える hime式 たのしい韓国語単語帳 著者:hime出版社:高橋書店 |
文法を学ぶ | 題名:ゼロからしっかり学べる!韓国語 文法トレーニング 著者:木内明出版社:高橋書店 |
通信講座
独学で勉強するのが難しい方には、通信講座もあります。主な韓国語の通信講座をご紹介しましょう。
- 【ユーキャン「はじめての韓国語】
わずか3ヶ月で基本的な会話ができる講座です。「読む・書く・聞く・話す」をバランスよく学べるカリキュラムが組まれています。スマホで勉強できるため、日常のスキマ時間を利用して、効率的に勉強できるのが魅力です。
- 【ベルリッツ「オンライン少人数グループ 日常会話入門コース」】
ネイティブレベルの講師から学べる通信講座です。オンラインのグループコースが手頃な価格で受講でき、初めて学ぶ方も気楽に参加できます。会話中心のレッスンで、日常会話や旅先で使えるフレーズなどを習得できる講座です。必要な場面で伝えたいことを表現できるような学習ができるでしょう。
スクール
テキストや通信講座は基本的に1人で勉強するため、モチベーションを保つのが難しいかもしれません。実際に通えるスクールであれば、同じ目標を持つ仲間とともに学習できます。
授業に出席することで勉強しなければいけないという適度な緊張感が生まれ、モチベーション維持にもつながるでしょう。わからないことがあればすぐに質問して解消できるのも、スクールのメリットです。
スクールのカリキュラムは学校ごとに異なりますが「仕事で必要」「カルチャーを楽しみたい」など、さまざまな目的に合わせて選べます。日常会話や正確な発音、単語、表現など、韓国語の総合的な理解を深めたい方におすすめです。
誤った勉強方法を知っておくことも大切
韓国語の勉強では誤った勉強方法もあり、あらかじめ知っておくことで同じような間違いを防止できます。初心者が陥りがちな勉強方法としては、以下の内容があげられます。
- 自分に合っていない教材を選んでしまう
- 学習が完了していないのに他の教材に手をつける
- 口と耳を使わないで学習する
- 反復練習を行わない
韓国語の教材は種類が豊富にあり、自分のレベルに合わない教材を選んでしまうと途中で挫折しやすくなります。また、ひとつの教材を使いこなさないまま新しいものに手を出していると、いつまでも理解を深めることができません。
韓国語の勉強では、実際に会話・発音、リスニングなどのアウトプットを行わないと上達は難しいでしょう。学習したことを定着させるには、インプットだけでなく日常的な反復学習も重要です。
韓国語に触れられる身近なコンテンツ・ツール
日本には韓国語に触れられるコンテンツ・ツールが豊富にあり、日常会話や単語、発音などの勉強ができます。ここでは、3つの身近なコンテンツ・ツールをみていきましょう。
韓国映画
近年は動画配信などで多くの韓国ドラマや映画を観ることができます。ドラマや映画は、ストーリーを楽しみながら韓国語を勉強できるのがメリットです。
ただ単語を丸暗記するのと、作中の会話で使われたフレーズとして覚えるのとでは、知識の定着や理解度にも差があるでしょう。
韓国語の学習におすすめの韓国映画は、以下のとおりです。
猟奇的な彼女 | 韓国語で大ヒットしたラブコメディー 新しい韓国語に出会える |
私の頭の中の消しゴム | 日本でも公開され、ヒットした映画 セリフに集中でき、韓国語の発音も聞き取りやすい |
イルマーレ | 映像や音楽が美しいラブストーリー 略語やスラングがほとんどなく、日常会話が多いため聞き取りやすい |
始めは日本語字幕でストーリーを理解し、その後、韓国語字幕でハングルの表現や単語の意味を学習するのがおすすめです。
YouTube
YouTubeでも、韓国語レッスン動画が多くアップされています。無料で見られるため、コスパの良い勉強方法と言えるでしょう。普段の勉強に飽きたときに見れば、気分転換にもつながり、継続的に韓国語を学ぶことができます。
おすすめのチャンネルを2つご紹介します。
seemile 씨마일 | ・韓国語の基礎を教えるチャンネル ・ハングル文字、基本フレーズ、発音、表現、文法、単語、会話ごとに再生リストが作られている |
KaoruTV | ・韓国系YouTuberのチャンネル ・韓国に在住している日本人で、韓国に留学して身につけた韓国語の勉強法を紹介している |
K-POP
流行しているK-POPから韓国語を学ぶのもおすすめです。KPOPの曲を聴くことで、「もっと歌詞の意味を理解したい」と勉強に意欲が湧いてくるでしょう。
音楽は、何度も繰り返されるフレーズなどが記憶に定着しやすいというメリットもあります。
K-POPのおすすめを2曲ご紹介します。
BTS「봄날 (Spring Day) 春の日」 | ・言葉がシンプルで発音も理解しやすい ・感情を表現する言葉が多く使用されている |
iKON「사랑을 했다 / LOVE SCENARIO」 | ・聞き取りやすいミドルテンポの曲 ・わかりやすい言葉を使っている |
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今回の記事では、韓国語の基本フレーズやおすすめの勉強方法をご紹介しました。韓国語は、テキストだけでなく韓国ドラマやK-POPを活用することで、継続的に勉強することができます。発音や表現を詳しく学びたい場合は、韓国語教室に通うのがおすすめです。
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