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  6. コウモリを駆除する方法!自分でできる対策や効果的なグッズもご紹介
2024/09/17

コウモリの駆除に、悩まれている方も多いのではないでしょうか。コウモリは、フンや騒音被害だけでなく、病原菌を媒介する可能性もあるため、早急な対策が必要です。

コウモリは鳥獣保護法によって守られているため、むやみに殺したり傷つけたりできません。しかし、適切な方法で追い出し、再侵入を防ぐことは可能です。

本記事では、コウモリの生態や駆除の注意点、自宅でできる駆除・対策方法を詳しく解説します。

コウモリが住みつく被害

コウモリによる被害はさまざまですが、主に以下の3つに分類されます。フンによる被害、騒音被害、そして病原菌による健康被害です。

中でも最も深刻なのが、コウモリの糞尿によるフン害でしょう。糞尿には病原菌が含まれており、感染症を引き起こすこともあるため注意が必要です。

また、コウモリが屋根・通気口・ベランダ・戸袋などに侵入すると、人だけでなくペットなど家庭内の安全が脅かされる恐れもあります。

フン(糞・尿)

コウモリの被害でもっとも多いのが「フン」による被害です。

コウモリは夜行性で昆虫を主なエサとしており、体を維持するために頻繁にフンを排せつします。集団で住みつくため、フンの量はあっという間に増えていきます。コウモリのフンは5mm〜10mm程度で、触ると崩れるのが特徴です。

大量のフンがたまることで、ドブのような強い悪臭が発生します。天井裏や家の周囲からこのような臭いが漂う場合、コウモリが住みついている可能性を疑いましょう。とくに、梅雨時は悪臭が強く、体調を崩してしまうケースもあるようです。

フンにカビが発生すると、乾燥し崩れて空気中に舞い散ります。そのカビを吸い込むと、アレルギー症状を引き起こす恐れがあります。

加えて、コウモリの糞を餌とするダニは、室内に侵入しやすく、皮膚にかゆみや腫れを引き起こすことがあります。ダニによる感染症は、数日後に症状が現れるため、気づかないうちに健康に影響を及ぼす可能性もあるため注意が必要です。

また、フンを放置すると、ノミ、ハエ、ゴキブリといった害虫も発生します。ダニは人間の皮膚を噛み、アルボウイルス感染などの深刻な伝染病を運んでくることもあります。

騒音

コウモリが住みつくと、騒音被害に悩まされることがあります。その主な要因は、鳴き声と羽音です。

コウモリの鳴き声は通常、超音波のため人間の耳には聞こえません。しかし、危険を感じた際には「キーキー」や「チッチッチ」という甲高い音を発し、人間にも聞こえます。

より深刻な騒音源は羽音です。日没から夜間にかけて、コウモリが戻ってくる際にバサバサと音を立て、外壁と内壁の隙間に潜り込んだ場合は壁の中からも音が聞こえてきます。

夜行性のコウモリは人間が就寝する時間帯に活発となるため、多数のコウモリが住みつくとその騒音は耐え難いものであり、睡眠を妨げる大きな原因ともなります。

病原菌

コウモリは、さまざまな病原菌を保有している可能性があり、フンや体に付着したウイルスが人間の健康を脅かす危険性があります。

たとえば、コウモリのフンにはハンタウイルスやヒトプラズマウイルスなどが含まれていることもあり、乾燥したフンを吸い込むことで感染する可能性があります。

これらのウイルスは、発熱・頭痛・呼吸困難などの症状を引き起こし、重症化すると死に至るケースもあるため注意が必要です。

また、コウモリ自身もリッサウイルスなどを保有している可能性があり、かまれたりコウモリの体液に触れたりすることで感染します。

コウモリが媒介する感染症はいずれも発症率は低いものの、重症化リスクの高い点が特徴です。コウモリの侵入を許さない、フンに触れないなど、適切な対策を講じることが大切です。

コウモリ被害の正体はアブラコウモリ(イエコウモリ)

住宅の被害でよく問題となるコウモリは、アブラコウモリ(イエコウモリ)です。その名の通り、家屋を主な住みかとするコウモリであり、私たちにとっては身近な動物といえるでしょう。

冬眠開け後の時期、とくに繁殖期前の5月頃から活動が活発になるため、この時期にはとくに注意が必要です。

体長は4〜6センチほどと小さく、体重はわずか5〜10グラムしかありません。翼を広げると大きく見えますが、羽を閉じると手のひらに乗るほどの大きさです。

夜行性で、夕方になるとエサを求めて活動し始めます。エサは主に小型の昆虫類で、飛行しながら捕食します。日没後2時間程度が、最も活発に活動する時間帯です。

アブラコウモリ(イエコウモリ)は、屋根裏・戸袋・換気口など家のあらゆる隙間に入り込み、フン害(臭い・病原菌による感染症媒介の恐れ)や、鳴き声による騒音被害などさまざまな問題を引き起こします。

また、ペットを飼っている場合は、コウモリが運んでくるノミの害虫駆除にも気を配らなければなりません。

コウモリは鳥獣保護法で守られており、許可なく捕獲や駆除は禁止されています。コウモリによる被害に悩まされている場合には、専門の事業者に現地調査してもらい、安心して生活できるように消毒や退治をお願いするようにしましょう。

コウモリが住みつ着いているかわかる方法

コウモリが家に住みついているか確認する方法として、以下のポイントをチェックしてみましょう。

  • コウモリの目撃

家の近くで頻繁にアブラコウモリ(イエコウモリ)を見かける場合、住みついている可能性があります。

  • 鳴き声と羽音

夕方から夜にかけて「キィキィ」や「チチチチ」といった鳴き声や「バサバサ」という羽音が聞こえることもあります。

  • 糞尿の確認

床下や天井裏に5〜10mmの黒く崩れるフンが落ちている場合、コウモリが住みついているサインです。

  • 換気扇や雨戸の状態

長期間使用していない換気扇や雨戸にコウモリが住みつくこともあります。

これらのサインを見逃さないことが大切です。コウモリの侵入が確認された場合、早めに専門業者に相談し、適切な駆除方法を検討しましょう。

コウモリの苦手なものは?

コウモリを寄せつけないためには、コウモリの優れた嗅覚を逆手にとる方法があります。

強い刺激臭を嫌うため、ハッカ油などがとくに有効です。ハッカ油に含まれるメントールの香りは、コウモリにとって非常に不快なため、近づかなくなるといわれています。

ハッカ油に浸した布を置く、スプレーで散布するなど、さまざまな方法で利用できます。また、ナフタレンも効果的ですが人体への影響が懸念されるため、使用には注意が必要です。

コウモリは、光を嫌うわけではありませんが、LEDライトは虫を寄せつけにくいという特徴があります。コウモリのエサとなる虫がいなくなれば、コウモリも寄り付かなくなると考えられるでしょう。

コウモリ駆除の注意点

コウモリは鳥獣保護法で保護されており、許可なく捕獲や殺傷をすることは禁止されています。そのため、駆除の際は、コウモリを傷つけずに「追い出す」ことが重要です。

また、駆除に最適な季節は春と秋であり、コウモリの生態を考慮した適切な対策が求められます。以下で、詳しくみていきます。

鳥獣保護法による保護

コウモリは、鳥獣保護法によって保護されている動物です。そのため、許可なく捕獲したり殺傷したりすることは禁止されています。

鳥獣保護法は、「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」が正式名称です。生態系のバランスを保ち、生物多様性を守る目的の法律であり、コウモリもその対象となっています。

コウモリを許可なく捕獲した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される可能性もあるため注意しましょう。

コウモリによる被害の再発防止をするには捕獲や殺傷ではなく、「家から追い出す」という視点が重要です。コウモリが住みつきにくい環境を作ることが、結果的に被害の軽減につながります。

具体的には、コウモリの侵入口になりやすい隙間をパテなどでふさぐことや、天然成分でできた薬剤(忌避剤)を噴射したり設置したりする方法などです。コウモリの駆除は、専門的な知識や技術が必要となるケースも多いため、専門業者に相談することをおすすめします。

駆除に適した季節は春・秋

コウモリ駆除は、適切な時期に行うことが重要です。

最適な時期は、4月〜5月と9月〜10月です。この時期は、コウモリが冬眠から覚めて活動期に入っていますが、まだ繁殖期を迎えていません。

コウモリは、11月頃から3月頃までの間に冬眠するため、駆除作業が困難です。また6月〜8月は繁殖期にあたるため、駆除作業を行うとまだ飛べない子コウモリを取り残してしまう可能性があります。

そうすると、子コウモリは自力では生きていけず、結果的に殺傷につながる可能性も否定できません。

鳥獣保護法では、コウモリの捕獲や殺傷が禁止されています。駆除を行う場合は、コウモリを傷つけたり殺したりすることなく、追い出すことを目的とする必要があります。駆除の際は、専門業者に相談し、適切な時期と方法で実施するようにしましょう。

家でできるコウモリ駆除・対策

自分でできる、コウモリの駆除対策を紹介します。コウモリは、糞や尿に病原菌が含まれている恐れもあるため、駆除作業を行う際は適切な準備と対策を講じるようにしましょう。

準備

コウモリは、糞や身体に害虫や病原菌を保有している可能性もあるため、作業には慎重さが求められます。駆除作業中の安全を確保するためにも、以下のものを準備しましょう。

準備するもの用意する理由
汚れてもよい服フンや尿などで汚れる可能性があるため
使い捨て手袋フンや尿に触れないようにするため
防塵マスクフンや尿が乾燥した粉塵を吸い込まないため
防塵メガネ目を保護するため
コウモリ駆除剤(忌避剤)コウモリを寄せつけなくするため
ほうき&ちりとりフンや尿を掃除するため
掃除用のバケツ洗浄水を用意するため
雑巾洗浄に使うため
消毒液フンや尿のあった場所を消毒するため
ゴミ袋フンや尿などのゴミを密閉して捨てるため
網&固定用具コウモリの侵入口をふさぐ際に使用するため

上記に加え、コウモリの巣の場所によっては、脚立や懐中電灯なども必要になる場合があります。

巣の特定

効果的なコウモリ駆除を行うため、コウモリの巣を特定しましょう。コウモリの巣は、外壁の隙間や屋根裏など、人目につきにくい場所に作られることが多いです。

  • 侵入しやすい場所
    換気口や通気口の隙間、屋根や壁の細い隙間、エアコン室外機の配管、窓やドアの隙間などを確認します。
  • フンの確認
    黒ずんだパサパサしたフンが集中している場所は、巣が近くにある可能性が高いです。
  • 侵入経路の確認
    コウモリはわずかな隙間からも侵入するため、家屋全体を注意深くチェックし、潜在的な侵入経路を特定します。

駆除剤を使ってコウモリを追い出す際には、場所の特定が必要です。位置を正確に把握しておきましょう。

忌避剤の使用

コウモリを家から追い出すには、コウモリの嫌がるニオイを発する忌避剤が効果的です。忌避剤には、くん煙・スプレー・ジェル・置くだけなどのタイプがあります。また、なかには超音波で撃退するアイテムもあるようです。

くん煙タイプの忌避剤は、薬剤を燃焼させて煙を発生させることで、コウモリを追い出す効果があります。広範囲に効果が期待できるため、屋根裏や天井裏など、コウモリが潜んでいる可能性のある広い空間に適しています。

また、比較的買い求めやすいのは、スプレー・ジェル・置くだけタイプです。詳しくは次の項目で、おすすめ商品とともに紹介します。

どのタイプも、使用前に必ず使用方法を確認し、用法・用量を守って使用することが大切です。

おすすめの忌避剤

おすすめの忌避グッズとして、スプレー・ジェル・置くだけの3タイプを紹介します。いずれも通販ショップで購入可能です。

【スプレータイプ】

スーパーコウモリジェット」は、コウモリが忌避するハッカ油の強力なニオイでコウモリを追い出し、侵入を防ぐ忌避剤スプレーです。

屋根裏や戸袋などに潜むコウモリに直接噴射して追い出すだけでなく、あらかじめスプレーしておくことで、コウモリの侵入防止効果も期待できます。

強力ノズルを採用し、遠くまで効率的な噴射が可能です。効果は約3〜6時間持続するとされています。主成分は天然のハッカ油なので、安全性が高く安心して使用できます。

【ジェルタイプ】

BSバードジェルコウモリ用500g BS-2」は、人や環境に優しいコウモリ忌避剤です。主成分は植物エキスと保湿剤で構成されており、コウモリの本能に働きかけることで効果を発揮します。人体や動物には無害で、安全に使用できます。

塗布後、数日から10日ほどで効果が現れ、忌避剤を覚えたコウモリが再び戻ってくることはありません。

長時間にわたって安定した効果を維持し、建物全体に塗布する必要がないため、コストを抑えた施工が可能です。さらに、美観を損ねることなく、不要になった場合には簡単に拭き取れます。

【置くだけタイプ】

コウモリ寄せつけない!忌避剤」は、安心して使えるコウモリ対策アイテムです。天然成分を使用しており、有害な薬剤は一切含まれていないため、お子様やペットのいる家庭でも安心して使用できます。

本体のアルミシートを剥がすだけで、約2か月間の長期間効果を持続します。設置も簡単で、コウモリの飛来場所や侵入口に置くだけで対策が可能です。さらに、忌避剤は小袋に分かれているため、狭いスキマにも対応できます。

フンの掃除

アブラコウモリのフンを掃除する際は、慎重な対応が必要です。まず、フンが乾燥していると舞い上がるため、掃除を始める前に軽く消毒液を吹きかけると安全です。

フンを集めるためには、ホウキとちりとりを使用し、集めたフンは二重にした袋で密封して可燃ごみに出しましょう。フンが触れたアイテムも、すべて捨てることがポイントです。

ただし、掃除機でフンを吸い込むと病原菌が掃除機内にたまり、空気中に排出されるリスクがあります。このため、フンの掃除にはホウキとちりとりを使用し、適切に処分しましょう。

入口の封鎖

コウモリを追い出した後、再び侵入される被害を防ぐためには、侵入口を完全にふさぐ必要があります。コウモリは、わずか1.5cmほどの隙間があれば侵入できてしまうため、注意が必要です。

まずは、コウモリが侵入するために利用した場所や、その可能性のある場所を徹底的に清掃します。フンや尿は、害虫の発生源となるだけでなく、感染症のリスクもあるため、注意が必要です。

清掃が終わったら、コウモリの侵入口になりそうな隙間を、金網やパテなどを使い隙間なくふさぎます。換気口など、完全にふさげない場合は、コウモリが嫌がる忌避剤を塗布しておくと侵入を防ぐ効果が期待できます。

害獣対策は、再発防止が重要です。侵入経路を完全にふさぎ、コウモリが寄り付かない環境を作るようにしましょう。それでも難しい場合は、プロの駆除業者に害獣駆除をお願いしてみるのもひとつの考えです。

コウモリはむやみに殺傷できません。そのため、コウモリの生態を熟知しているプロに問い合わせてみるのが確実な方法といえます。

プロの業者に頼めば安心

コウモリの駆除は、とくに巣を特定する作業が難しく、素人には困難が伴います。プロの業者に調査や対応を依頼することで、安全かつ確実な駆除対策が可能です。

業者は専門的な知識と経験を活かし、侵入経路の特定から駆除、再発防止策まで一貫して対応します。駆除にかかる相場は、次のように業者によってまちまちです。

駆除業社料金
A社1万円〜5万円(1箇所あたり)
B社2万円〜3万円(1箇所あたり)
C社2万円〜3万円(1箇所あたり)
D社平均約13万円
E社20万円〜50万円

コウモリ駆除の費用に大きな差が見られる理由は、主に3つの要因によるものです。

まず、コウモリの再発防止工事が費用を押し上げる原因です。侵入経路をふさぐ工事は、3万円~10万円程度かかることがあります。

次に、屋根裏など作業が困難な場所での駆除は、高額になることが多いです。高所作業が必要な場合、2万円以上の追加費用が発生します。

足場や、高所作業車の使用による費用への影響です。足場の設置は20万円近くになることもあり、高所作業車は3万円~5万円程度の追加費用がかかります。

複数の業者から無料相談や見積もりを受け、適したプランを選ぶようにしましょう。

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