大人になってからピアノを習い始めたいと考える方のきっかけには、ドラマやCMで流れていた有名な曲を弾けるようになりたいという方もいらっしゃるようです。
ピアノは扱いやすい楽器です。早く上達するための練習方法を知っていれば、簡単な曲はすぐ弾けるようになりますよ。弾ける曲が増えると楽しくなりやる気も持続します。
ピアノの練習方法と初心者にも弾きやすい名曲を紹介します。
ピアノの練習方法3つ
1.音符を読む力を身につける練習をする
とても基礎的なことですが、まずは音符が読めなければ、どんなに簡単な曲でも弾くことはできません。曲を早く弾けるようになるためには、この音符をパッと見てすぐ読める(弾ける)ようにすることが、初心者の方たちに一番大切な練習です。
弾く時に、歌いながら音を読んで弾くことを癖づけるといいですよ。音を意識して読ませることで確実に読む速さがアップします。
また、五線紙に書いて音を読む練習したり、音符を覚えるためのアプリやソフトもあるので活用してみましょう。
2.指が速く動くようになるためにテクニックの練習をする
弾きたい曲を弾けるようにするためには、音符が読めても肝心な指が動かなければ、これもまたピアノを弾くことはできません。
まず最初に指の練習をするために、テクニックの教本を用意して指の練習すると良いでしょう。大人になってからピアノを始める方のための楽譜がいっぱいあるので、自分に合った楽譜を見つけて購入してみましょう。
指の練習はとても地道な練習で、つまらないという方も多いですが、様々な曲を弾くために運指(指運び)は重要です。1つのテクニックをマスターするごとに、そのテクニックをしっかりマスターできたのか確認するといいですよ。
3.弾けるようになりたい曲を聴いて練習をする
目標にがあるとモチベーションも維持できます。
楽譜を読む力やテクニックを身につける練習をするとともに、弾きたい曲の練習をすることは、かなり早く高度な技術を取得できる効果的な練習法です。CDやソフトが付いている楽譜を購入して、楽譜を見ながら曲を聴くといいでしょう。音を記憶して弾くことができるようになります。
「こんな風に弾けるようになりたい!」という強い憧れや願望があると、自然とその目標を目指して楽しみながら上達できます。
有名!ピアノの練習曲10選
1.エリーゼのために
ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲(1810年)の「エリーゼのために」は、誰もが一度は耳にしたことがある名曲ですが、ピアノ初心者が弾けるようになりたい曲の中でも人気の高い曲です。
本来「テレーゼの思い出のために」というタイトルだったはずが、ベートーヴェンが悪筆だったため、「テレーゼ」を「エリーゼ」と読み間違えて、世界中に広まってしまったというエピソードがあります。
2.聖者の行進
日本では「聖者の行進」というタイトルで知られていますが、この曲は黒人霊歌が起源で、アメリカでは「Oh, When the Saints」というタイトルでジャズやゴスペルで親しまれています。初心者の方でも簡単に弾きやすいですよ。
3.歓喜の歌
ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲で、年末になると合唱で歌われてお馴染みの「第九」というタイトルで知られている交響曲第九番・第四楽章の合唱の一部です。日本では「歓喜の歌」「歓喜に寄せて」「よろこびの歌」などのタイトルで親しまれており、初心者の方が最初に練習する教本で使用されることの多い曲です。
4.渚のアデリーヌ
ポール・ドゥ・センヌビィルが作曲した「渚のアデリーヌ」は、フランスのピアニスト、リチャード・クレイダーマンのデビュー曲として、1976年に発表され大ヒットしました。
ピアノを弾けるようになりたいと思ったきっかけが、「渚のアデリーヌ」だという方が多い憧れの曲です。
5.別れの曲
フレデリック・ショパンが作曲した練習曲の作品10第3番です。この曲は、ドラマ「101目のプロポーズ」で星野達郎役だった武田鉄矢さんがドラマの中で練習していました。当時は音楽教室でも、「いつか発表会で別れの曲が弾きたい。」と希望する生徒たちが大勢いたそうです。
6.茶色の小瓶
ジョセフ・ウィナーが作曲した「茶色の小瓶」は、当初は酒席で歌われていましたが、ジャズのスタンダード・ナンバーとして親しまれ、幅広い年齢層から愛されている曲です。お酒を飲んで酔っ払った人々が、気持ち良く軽快にスイングしているようなイメージの曲です。
7.峠の我が家
アメリカ合衆国のカンザス州の州の歌です。小学生の頃に音楽の授業で聴いたことがあるという方もいらっしゃるかもしれません。
とても親しみやすく簡単に弾けるので、「忙しくてあまり練習しないけど、早く何か弾けるようになりたい。」という方にぴったりです。
8.ジムノペディ 第一番
初心者の方たちに人気のある「ジムノペディ 第一番」は、エリック・サティ作曲、CMなどでも使用されているので、良く耳にする曲ですよね。とてもゆっくりした曲なので、初心者でも無理なく弾けるようになります。
9.ジュ・トゥ・ヴ お前が欲しい
エリック・サティ作曲、日本語タイトルの「お前が欲しい」と、原題のフランス語タイトルの「ジュ・トゥ・ヴ」のどちらも知られています。CMやゲームミュージックでも、よく使われていますよ。
10.私のお気に入り
ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」のうちの一曲です。
日本では、JR東海のキャンペーンで「そうだ京都へ行こう」のCMソングで有名ですが、この曲をCMで使用した当初は、「JR東海の曲が弾けるようになりたい。」と入会してきた生徒がとても多かったです。
東京都内で活用したい!ピアノの練習に使える練習室5選
1.ピアノスタジオノア
都内18カ所に展開している練習室です。「生ピアノ」という表現がされていますが、電子ピアノではないピアノが常設されています。取り扱っているピアノは、教室ごとに公開されているので、ホームページで確認できます。予約や空き状況の確認は、店頭または電話で受けるシステムです。
2.フォルテ
全室ピアノ付きの貸しスタジオ、というコピーがついています。池袋店と芸劇てんの2店舗展開で、店舗間の距離も近いようです。30分単位で予約できます。電話での利用申請を行います。
3.ミナトピアノ練習室
東京都港区で、アクセスしやすい立地で20室の部屋を揃えておきながらグランドピアノが30分1,000円、とホームページではうたっています。料金を公開していないピアノ練習室もある中、料金や空き状況がホームページで確認できるのはわかりやすいシステムですね。
4.音楽練習場オトレン
新宿3丁目駅から徒歩3分、ピアノ付きの練習室もある音楽スタジオです。ピアノは電子ピアノ・アップライトピアノ・グランドピアノから選べます。料金はピアノの種類、部屋の広さ・階数、時間帯によって異なりますが、30分450円〜です。
5.KOYUKI PIANO
完全予約制で24時間営業のスタジオです。JR板橋駅から徒歩2分、料金もわかりやすい形態で、ナイトパックなどもあります。
最後に
これからピアノを始める初心者の方たちは、「そんなに簡単に弾けるようになるの?」と、不安があるかも知れません。
ピアノという楽器は、鍵盤を押せば音が鳴る楽器なので、練習方法やコツさえ心得ていれば、誰でも上手に弾けるようになります。練習は時間の長さより、練習時間が短くても集中して練習することが大切です。
弾けるようになりたい曲を目標にして、アプリやソフトなども上手に活用しながら楽しく練習をしてみてください。
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