ピアノは、子どもから大人まで幅広く親しまれている人気の楽器です。演奏することで、脳の活性化や集中力の向上など、心身に多くの良い影響が期待できます。
この記事では、ピアノを演奏することで得られる効果やメリットを9つご紹介。練習のコツやピアノを始める適切な時期についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
ピアノの演奏によって得られる9つの効果・メリット
ピアノは心身にさまざまな嬉しい影響をもたらすといわれていますが、ピアノを弾くことで具体的にどんなメリットが得られるのでしょうか。
ここでは、9つに分類してそれぞれの効果を詳しく解説します。
1. 脳が活性化される
ピアノを弾くと、左右の手指を使う複雑な動作によって脳の両半球が同時に刺激され、神経細胞のつながりが強化されます。これにより、左脳と右脳の連携がスムーズになり、HQ(人間性知能)が向上すると考えられています。
HQは、共感力・自己認識力・協調性・他者との関係性の円滑さなどに影響し、HQが高いと自己肯定感や協調性も高く、仕事や生活において充実感ややりがいを感じやすいといわれています。
つまり、ピアノ演奏は脳の発達を促進し、生きる力を高めることにつながるとされているのです。
2. 集中力が高まる
ピアノは両手両足で異なる動きや楽譜を覚える暗譜が必要になります。
ピアノを練習することで自然と集中力と暗記力が高まり、マルチタスク力の向上に役立ちます。
3. 絶対音感とリズム感が養われる
ピアノ演奏は、絶対音感やリズム感を育むのにとても効果的です。このふたつの感覚が重要なのは、音楽に限らず、スポーツやダンスといった他の分野も同じ。
ピアノを弾いて身につけた音感やリズム感は他のさまざまなジャンルにチャレンジする際に役立ちます。
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4. 手先が器用になる
ピアノ演奏中は左右の手や指それぞれを動かし、複雑な鍵盤操作を行う必要があります。
特に速いパッセージや難しい和音を弾くときには、指の柔軟性や精密なコントロールが求められ、数をこなすにつれて、手先が器用になる効果が期待できます。
5. 姿勢の改善につながる
ピアノの演奏中は、肩の力を抜いて背筋を伸ばした自然な姿勢で座る必要があるため、長時間正しい姿勢を保つことが、知らず知らずのうちに身につきます。
正しい座り方を意識することで、背中や腰にかかる負担が軽くなり、体全体のバランスを整えることができます。
6. 外国語の習得に役立つ
ピアノを弾いて音感やリズム感が鍛えられると、音の微妙な違いを聞き取る能力が向上します。これは、外国語の発音やイントネーションを正確に認識するためには非常に重要なスキルです。
ピアノ演奏は、外国語のリスニング力や会話力を養うことにもつながるといえます。
7. 時間管理能力が上がる
現代社会では、大人も子どもも多忙で、スケジュールに追われがち。1日24時間と限られた時間の中で、仕事やプライベートを上手くこなし、時間を効率的に使う能力が求められます。
ピアノの練習時間を毎日取り入れることで、時間管理能力が養われ、限られた時間の中で成果を出そうと時間を有効活用する力が自然と身につくことでしょう。
8. 忍耐力や協調性が身につく
ピアノで新しい曲を弾けるようになるには、練習する時間と努力が欠かせません。一曲を暗譜し、スムーズに弾けるようになるまでには、数週間かける必要があります。
しかし、演奏できることをモチベーションにしながらコツコツと練習に取り組むことで、自然と忍耐力が身につきます。
また、ピアノを習う中で、他の生徒と協力しながら上達を目指す場面もあります。演奏や練習を通じて、音楽の楽しさを感じながら、目標を達成するための忍耐力や協調性も養われます。
9. ストレス解消・リラクゼーション効果がある
ピアノ演奏は、ストレス解消やリラックスに効果的です。演奏に集中することで、日常のストレスや不安を忘れることができます。
さらに、好きな曲を弾くことで、気分が明るくなったり、気持ちを落ち着けたりする効果も期待できます。
ピアノを効果的に練習するコツは?
ここまでピアノの演奏には、さまざまな効果やメリットがあることを解説しました。さらに練習を重ね上達すれば、その効果も実感できることでしょう。
ここからは、ピアノの上達に向けた効果的な練習方法をご紹介していきます。
短時間でも毎日練習する
ピアノの上達には、短時間でも毎日練習することが重要です。1日10〜20分ほどの短時間でも、継続して練習することで、スムーズに演奏できるようになるはずです。
また、短時間だからこそ無駄のない練習が可能になり、集中力や時間管理力の向上につながります。
基礎練習を大切にする
指の独立性や正確なタッチを習得するのに、スケール(音階)やアルペジオなどの基礎的な練習は欠かせません。土台がしっかりしていれば、新しい曲や難しいテクニックを要するパートも弾けるようになります。
基礎練習を大切にすることこそが、着実な上達につながるのです。
目標となる曲を決める
ピアノの練習を効果的に進めるためには、弾けるようになりたい目標の曲を決めるのも良いでしょう。
目標曲を定めるときは、自分のレベルに合った曲を選ぶのがポイント。難易度の高すぎる曲は挫折しやすく、反対に簡単すぎる曲では成長を感じにくいためです。
段階的に挑戦する曲の難易度を上げていくことは、ピアノの上達にとって非常に効果的だといえます。
録音して自分の演奏を確認する
自分の演奏を録音し確認することも、ピアノの上達に効果的です。
演奏中は集中しているため、細かいミスやリズムのズレ、表現力の不足などに気づきにくいかもしれません。そのため、録音を聞き返すことで客観的に自分の演奏を評価できます。改善点が明確となり、次の練習に活かすことが可能になるです。
また、過去の録音と聞き比べて上達を実感することで、モチベーションの向上にもつながるでしょう。
ピアノ教室に通ってプロの指導を受ける
効果的にピアノを上達させるためには、ピアノ教室に通ってプロの指導を受けるのもひとつの手です。ピアノ教室では、個人のレベルや目標に合わせた最適なカリキュラムを用意してくれるため、無駄なく効率的に上達することができるでしょう。
また、ピアノ教室に通うことで、定期的に自分の力量を確認する機会となるため、モチベーションの維持にもつながります。
ピアノは何歳までに始めるとより良い効果が得られる?
「ピアノを習うのであれば幼児期が良い」などと耳にしたことがあるかもしれません。ピアノ演奏による効果やメリットを得るのに適した年齢はあるのでしょうか。
脳の発達を促すのなら、4〜5歳までにピアノを始めよう
両眼視や絶対音感、発生言語の能力は、幼少期の訓練によって大きく左右されるといわれています。そのため、子どもの脳の発達を考慮すると、ピアノを始める年齢は非常に重要です。
4〜5歳までにチャレンジするのがベスト、遅くとも8歳ごろまでにピアノを弾き始めると、脳の発達に良い影響をもたらす可能性が高まるでしょう。
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大人になってからピアノを始めても、脳への効果は得られる
「ピアノは子どもの頃から習わないと効果がない」と思われがちですが、大人にも十分メリットがあります。
ピアノを弾くことで神経細胞が活性化し、認知症予防や脳のアンチエイジングにつながるとされています。継続的に練習を行えば脳の構造が変わるともいわれており、ピアノ演奏は大人にも多くのメリットをもたらすのです。
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【まとめ】ピアノの効果は絶大!何歳からでもチャレンジしてみよう
ピアノは子どもから大人まで親しみやすい楽器であり、演奏することで脳の活性化や集中力・リズム感の向上、さらには姿勢の改善やストレス解消など、心身にさまざまな良い影響をもたらします。
ピアノによる効果は年齢に関係なく得られるため「今からでは遅いかも……」と思っている方も、ぜひ一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
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