「中学生からピアノを始めるのは遅い?」と思う人もいるでしょう。結論からお伝えすると、決して遅いということはありません。
この記事では、中学生からピアノを始めるメリット・デメリットを紹介します。上達するための練習のポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてください。
中学生からピアノを始めるメリット
中学生からピアノを始めるメリットには、以下5つが挙げられます。
- 高いモチベーションを持って練習に取り組める
- 知識や理解力があり習得が早い
- 脳が活性化される
- 問題解決能力がつく
- 趣味や楽しみが増える
順番にみていきましょう。
高いモチベーションを持って練習に取り組める
中学生ぐらいの年齢になると、自分の意思でピアノを始めることが多く、学ぶ意欲も高いといえます。ピアノへの興味や目標が明確で、自ら積極的に練習に取り組みます。
幼少期の子どもの場合、親の意向で習い始めるケースも多いため、ピアノに対してそもそも興味がない子も少なくありません。
一方、中学生であれば、上手に弾けるようになるためにどうすればいいか、主体的に考えながらピアノと向き合えるため、ピアノの上達も早い傾向にあります。
知識や理解力があり習得が早い
小さい子どもに比べて、中学生は知識や理解力も備わっているため、ピアノの習得が早いのもメリットのひとつです。
例えば、テキストで記載されたアルファベットが確実に読める年齢なので、楽譜の読み方や弾き方などの理解もスムーズです。また、自ら考える力や集中力が身についているので、自分の弱点を克服するために何が必要か、その対策や練習量なども自分で模索できるようになります。
脳が活性化される
ピアノの演奏は、右脳と左脳の両方に刺激を与え、脳の機能を総合的に高める効果が期待できます。
両手を同時に動かして、目で楽譜を追うという複雑な作業は、脳のさまざまな機能の連携を促します。これにより、集中力や記憶力の向上にもつながるのです。学校の勉強や受験にも良い影響を与えるでしょう。
機能 | ピアノの影響 | |
右脳 | 感性 | 芸術的センスや創造性が養われる |
左脳 | 論理 言語 分析計算 | 楽譜を読みながら演奏する行為が脳機能を活性化する |
問題解決能力が備わる
ピアノを練習すると「指が思うように動かない」「曲がなかなか上手に弾けない」といった壁にぶつがることがあります。こういった問題を解決する力は、ピアノに限らず学業や日常生活でも活かせるスキルです。
また、自力で壁を乗り越えた経験や成功体験は、自信や自己肯定感を高めることにもつながっていきます。
趣味や楽しみが増える
ピアノが上達すると感性が磨かれ、音楽などの芸術がより身近に感じられるようになります。
また、勉強や部活動で日々忙しく過ごしている中学生にとって、ピアノを演奏する時間は息抜きにもなります。ピアノが人生を彩る貴重な趣味や楽しみになることは間違いありません。
中学生からピアノを始めるデメリット
中学生からピアノを始めるにあたっては、以下のようなデメリットも存在します。
- 試験勉強や部活動で忙しい
- 受験と両立しなければならない
- 絶対音感の発達期は過ぎている
試験勉強や部活動で忙しい
多くの中学生は、試験勉強や部活動に多くの時間を割かなくてはならず、ピアノの練習時間を確保することが難しくなります。
勉強面では、定期テストや高校受験に向けての準備も並行して進めなければなりません。部活動に所属している場合は放課後の練習、休日も大会やコンコンクールに参加することもあるでしょう。
ピアノの練習を集中的に行うためには、夏休みや冬休みといった長期休暇を利用するなど計画的に取り組む必要があります。
受験と両立しなければならない
学年が上がるにつれて、高校受験の勉強も本格化していきます。特に、受験間近になるとピアノを練習する時間の確保が難しくなり、ピアノ教室に通っている場合は一時的にレッスンを中断する人や辞めてしまう人も少なくありません。
ピアノの練習と受験勉強を両立するには、時期によって優先順位をよく考えて、無理のないスケジュールを組むことが大切です。
絶対音感の発達期は過ぎている
絶対音感の発達は個人差があるものの、一般的には6歳ごろの幼少期までといわれています。絶対音感の習得や知育目的でピアノを始めるのであれば、4~6歳くらいの年齢が理想です。
しかし、先ほどメリットのひとつとして触れたように、ピアノは何歳から始めても脳を活性化させる効果が期待できます。絶対音感を身につけることにこだわらなければ、中学生からスタートしても決して遅くはないのです。
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ピアノは中学生から独学で始めても上達できる?
ピアノは初心者から独学で始めても上達できるのでしょうか?詳しくみていきましょう。
時間がかかるが独学でも上達は可能
ピアノは独学でも上達可能ですが、それ相応の時間と努力が必要です。中学生からピアノを始めるとなれば、独学だけでは基礎知識や技術の習得に限界があります。
独学で上達を目指す場合、初心者向けの教本を活用するのがおすすめです。YouTubeなどで公開されているプロのレッスン動画を視聴するのも良いでしょう。毎日、コツコツと練習を積み重ねることも重要です。
また、独学は自分のペースで練習を進められる反面、モチベーションの持続が難しく、途中で挫折しやすいというデメリットもあります。
効率的に上達するためには、正しい練習方法が習得できる環境、そしてモチベーションの管理もポイントになってきます。
ピアノ教室に通って効率的に学ぶ
ピアノ教室でレッスンを受けることで、演奏時の正しい姿勢や指の動かし方といった基礎に加え、豊かな表現方法なども学ぶことができます。グループレッスンからマンツーマンの個人レッスンまでコースは幅広いですが、プロによる丁寧な指導を受けられるため、独学で学ぶよりも短期間での上達が望めるでしょう。
また、定期的にレッスンを受講すれば、ピアノ教室の先生はもちろん、他の生徒との交流や一緒にレッスンを受けて刺激を受けて、高いモチベーションを保ちながら練習に励めます。
さらに、発表会やコンクールなどを実施している教室であれば、具体的な目標を持って練習に取り組むことも可能です。
中学生からピアノを始めても上達できる!練習のポイントはこの4つ
ピアノの上達を目指すのであれば、以下のようなポイントを意識して練習するち良いでしょう。
- 目標を管理する
- 練習時間の確保に努める
- 適切な教材・曲を見つける
- ピアノ教室に通ってプロの指導を受ける
目標を明確にする
何を始めるにしても共通して言えることですが、まずは目標を明確にすることが大切です。
ピアノを始めるきっかけは「趣味のひとつとして楽しみたい」、「学校の合唱コンクールでピアノの伴奏者になりたい」、あるいは「プロのピアニストを目指したい」など人それぞれですが、目指すレベルによって練習方法やピアノ教室の選び方も変わってきます。
趣味レベルで楽しむ場合は、「自分で楽譜を読んで自由に弾けるようになりたい」「好きな曲や流行りの曲を演奏したい」といった目標を明確に持つことで、モチベーションを維持しながら練習できるでしょう。
人前で演奏できるレベルを目指すのであれば、発表会やコンクールを開催しているピアノ教室を探して、実践的な練習ができる環境を作る選択肢も考えられます。
ピアノを始める前に「どのレベルまで上達したいのか」自分の目標をしっかりと確認して、最適な練習方法や環境を検討しましょう。
練習時間の確保に努める
中学生は学校や部活動、塾などと両立する必要があり、時間のやりくりが課題といえます。
ピアノの上達を目指すのであれば、たとえ短時間でも練習をルーティーン化させて取り入れることが大切です。毎日15〜30分でも決まった時間にピアノの前に座ることを習慣にするのも良いでしょう。
忙しい中学生にとって、練習時間を確保する努力こそ、ピアノを上達させる近道となるはずです。
自分のレベルに合った教材・演奏曲を見つける
まずは、ピアノ初心者向けの教本や曲から始めてみましょう。演奏の基礎から学べる定番の教材には「バイエル」や楽譜の理解を深める「ソルフェージュ」などがあります。
また、自分が好きな曲、あるいは目標のレベルに合った演奏曲を練習することで、モチベーションを保ちやすくなります。実際に曲を選ぶ際は、ピアノ教室の講師や楽器店のスタッフにアドバイスをもらいましょう。ほかには、オンラインの楽譜サイトで、自分のレベルに合った難易度の曲を探す方法もあります。
ピアノ教室に通ってプロの指導を受ける
ピアノ教室でレッスンを受講すると、独学では気づきにくい悪い癖や間違いを指摘してもらえるのもメリットのひとつです。ただし、教室選びは慎重に行う必要があります。スクールの雰囲気や講師の指導方針が自分と合っているか、中学生の忙しいスケジュールにも柔軟に対応してもらえるかなど、確認しておきましょう。
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この記事では、中学生からピアノを始めるメリットや上達するための練習のポイントなどを解説してきました。
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