「冷蔵庫の霜取りはどうするの?」
「冷凍庫内に霜ができないようにするには?」
このような疑問にお答えします。
気づいたら冷蔵庫や冷凍庫、野菜室に張り付いてる「霜」。霜ができていたらできるだけ早めに取りましょう。霜を放置すると電気代が高くなったり、冷却機能が故障したりします。
しかし、霜取りのやり方がわからない方や、正直面倒と思っている方もいるでしょう。そんなあなたにお伝えしたいのが、実は冷蔵庫・冷凍庫の霜取りは超簡単です!
本記事では、冷蔵庫・冷凍庫の霜取り方法をわかりやすく解説します。合わせて、霜がつく原因や予防方法も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
冷蔵庫・冷凍庫の霜取りのやり方
実際に冷蔵庫・冷凍庫にできた霜取りの方法を解説します。霜が厚い場合と薄い場合に分けて紹介するので、ご自身の冷蔵庫・冷凍庫の霜の状況をよく確認してから行ってください。
用意するもの
まず、冷蔵庫・冷凍庫の霜取りに必要なものを紹介します。
- タオル
- ドライヤー(層が厚い場合あると良い)
- ヘラ(層が厚い場合あると良い)
- クーラーボックス
基本的に冷蔵庫・冷凍庫の霜取りに必要なものはタオルのみです。
後で詳しく解説しますが、霜の層が厚い場合は、ドライヤーや霜取り用のヘラがあると効率良く取れます。 ※絶対に必要ではありません。
また必要に応じて、霜取りの際に冷蔵庫・冷凍庫に入っている食材を一時的に保存するためのクーラーボックスも用意しましょう。
霜が薄い場合
必要なものを用意したら、実際に霜取りをします。
冷凍庫内の霜が薄い場合は、ぬるま湯で濡らしたタオルで拭き取るだけです。
お湯は40℃くらいを目安にして、霜を直接拭き取ります。
霜がついた部分に少しゆとりがあれば良いので、食材を全てクーラーボックスに移す必要はありません。また、冷蔵庫の電源を切る必要もありません。
タオルのみで霜取りは終わるので超簡単ですよね!
霜が分厚い場合
タオルで拭き取れない程、冷蔵庫・冷凍庫の霜の層が厚い場合は、自然に霜が溶けるのを待つのが時間はかかりますが一番楽です。
手順は以下の通りです。
- 冷蔵庫の周りにタオルを敷く
- 冷蔵庫・冷凍庫内の食材をクーラーボックスに移す
- 冷蔵庫の電源を切る
- 冷蔵庫・冷凍庫のドアを開けて霜が自然に溶けるのを待つ
- 冷蔵庫・冷凍庫内の水分を乾いたタオルで拭き取る
- 冷蔵庫・冷凍庫内が乾ききったら電源を入れる
- 食材を戻す
霜が完全に溶けきるまでの時間は、8〜10時間です。
自然に溶かす方法の注意点は、溶けた霜によって水浸しにならないように冷蔵庫の周りにはタオルを敷いておくことです。
また霜取り後、冷蔵庫の電源を入れてから庫内が完全に冷えきるまでには5〜6時間かかります。庫内が完全に冷えきってから食材を戻しましょう。
霜を早く取る方法
自然に霜を溶かす方法は待つだけなので、楽ですが時間はかかります。
もっと効率良く霜取りをしたい方は以下の方法を試してください。
冷風を当てる
扇風機やドライヤーの冷風機を直接霜に当てます。
層が厚い箇所に集中的に冷風を当てる方法は有効です。
溶けた箇所から、剥がしていくと効率良く霜取りできます。
ヘラを使う
力技にはなりますが、ヘラを使い霜を剥がすのは時間をかなり短縮できます。
市販で販売されている霜取り用のヘラなら、塊で取れるようになります。
金属製のヘラは、冷蔵庫を傷つけてしまう恐れがあるので、プラスチックや木など、柔らかい素材のヘラを使いましょう。
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Amazonや楽天市場なら1,000円以下で霜取り用のヘラを購入できますよ。
【霜取りは不要?】冷蔵庫・冷凍庫内の霜取りをしないとどうなる
冷蔵庫・冷凍庫は定期的な霜取りが必要です。冷蔵庫・冷凍庫内の霜取りをせずに。そのまま放置すると、どうなるのでしょうか?
具体的なデメリットについて紹介します。
収納スペースが狭くなる
冷蔵庫・冷凍庫内の霜は放置すると、塊となってどんどん大きくなります。
あまりに大きくなってしまうと、冷蔵庫・冷凍庫内のスペースが狭くなっていきます。
電気代が余分にかかる
冷蔵庫・冷凍庫の霜によって電気代が余分にかかる場合があります。
冷蔵庫・冷凍庫の冷気の吹き出し口に霜ができると、冷気が庫内に伝わりにくくなり、通常よりも多くの電気代がかかってしまうからです。
冷やす時間がよりかかってしまうので、その分電気代もかかってきます。
冷蔵庫が開かなくなる
最悪の場合、霜が冷蔵庫・冷凍庫のドアに凍りついてしまい、ドアが開かなくなる可能性もあります。
力づくで開けようとしても、故障のリスクにもなりかねないので、霜が大きくなる前に早めに対処しましょう。
冷蔵庫・冷凍庫の霜取りでやってはいけないこと
冷蔵庫・冷凍庫の霜取りでやってはいけないことを2つ紹介します。
冷蔵庫・冷凍庫の故障の原因にもなるので注意しましょう。
ドライヤーの温風で溶かす
ドライヤーの冷風ではなく、温風で霜を溶かすと熱による温度変化で、冷蔵庫の変形につながるのでNGです。
冷蔵庫の変形だけではなく、冷媒漏れや冷却器の変形や故障にもつながります。
アイスピックで砕く
アイスピックやキリなどの先端が尖っているものを使うと、冷蔵庫・冷凍庫に穴が開く原因となります。
アイスピックなどで無理やり剥がすのではなく、霜取り用のヘラを使うようにしましょう。
冷蔵庫・冷凍庫に霜がつく理由と原因
冷蔵庫・冷凍庫に霜がつく原因は複数あります。
結露
冷蔵庫・冷凍庫の扉を開閉すると、外部の空気が庫内に入り込んで、冷やされた空気が内壁に結露します。
その状態で再び扉を開閉すると、内壁に付着した水分が凍結して霜が形成されます。つまり何度も扉を開閉すると、霜が増え徐々に厚くなっていくのです。
また、扉を何度も開閉していなくても、扉の故障やパッキンの劣化による半開き状態や、長時間冷蔵庫・冷凍庫を開けっ放しにしながら食材を探すと、暖かい外気と冷蔵庫内の冷気の気温差で結露が発生します。
冷蔵庫のドアを開けっ放しにするのも霜の原因となるので注意しましょう。
冷風出口の詰まり
冷風出口は、冷蔵庫内を冷やすための冷気が出てくる場所です。ゴミなどが詰まると冷蔵庫内が冷えにくくなり、中に入っている食品などに水滴が発生し、霜の原因となります。
冷蔵庫の開け閉めは目的を持って早めにさっさと行いましょう。
冷却機能の低下
冷蔵庫本体の性能の低下も要因です。一般的に、冷蔵庫・冷凍庫の耐用年数は10年前後とされており、この期間が過ぎると性能が次第に低下します。
自動霜取り機能のあるモデルでも、耐用年数が経過すると、性能が低下し霜が発生しやすくなります。そのため、10年以上使っている場合は、冷蔵庫の買い替えを検討した方が良いでしょう。
冷蔵庫・冷凍庫の霜を予防する方法
冷蔵庫・冷凍庫の霜は大きいと、電気代が上がるなどのデメリットもあります。なので、事前に霜を予防できるならしたいですよね。霜ができるのを抑える方法はあるので、実践しましょう。
冷蔵庫内を乾燥させる
冷蔵庫内に水分を持ち込まないことが霜の予防となります。乾拭きをして、いつも庫内を乾燥させることが大事です。食品は保存する前に水分を切ったり、タッパやラップを使用して、水分が冷蔵庫内に出ないようにしましょう。
サラダ油でコーティング
サラダ油でコーティングするのも一つの方法です。サラダ油によって表面がコーティングされ、霜が付きにくくなります。
少量のサラダ油をキッチンペーパーで染み込ませ、庫内を拭くだけで十分です。サラダ油のコーティングは、霜の予防だけでなく、霜がついたときも取りやすくなります。
冷蔵庫・冷凍庫内に食品を詰め込みすぎない
冷蔵庫・冷凍庫に食品を入れすぎるのは、庫内の風の循環が悪くなるため、霜が発生する原因です。食品の入れ方は、庫内の奥の壁が見えるくらいにしておくと霜の予防になります。まとめ買いをしすぎず、冷蔵庫のスペースに配慮して冷蔵庫に収納しましょう。
冷蔵庫・冷凍庫内の扉のゴムパッキンの確認
扉の開閉や汚れ、経年によりゴムパッキンが劣化します。冷蔵庫・冷凍庫の気密性を維持するにはゴムパッキンが重要なので、時々確認をして普段から拭き掃除をしておきましょう。パッキンがすでにずれたり取れたりするようなら、パッキンそのものを修理か交換をしましょう。
パッキンは、メーカーや家電量販店に連絡をして修理してもらうこともできますが、取り寄せて自分で交換することも可能です。例えば東芝の冷蔵庫のパッキン交換は、冷蔵庫の大きさにもよりますが10,000円〜でできます。
熱いものを入れない
熱いものは冷ましてから入れましょう。食品を熱いまま冷蔵庫・冷凍庫に入れると、庫内の水分量が増え、霜の原因となります。
熱いものは少し冷ましてから冷蔵庫・冷凍庫に入れたり、ラップや蓋付きの容器で密閉したりして庫内で発生する水分を抑えましょう。
自動霜取り機能がついている冷蔵庫もおすすめ
最近の冷蔵庫には、自動霜取り機能がついているものも多々あります。自動霜取り機能がついていると、霜取りの回数を減らせます。
冷蔵庫には。「直冷式」と「ファン式(間冷式)」のものがあり、特にファン式のものは自動霜取り機能がついているため、霜取りの手間が省けるのがメリットです。
その代わり、直冷式と比べるとそもそもの電気代が高いなどのデメリットはありますが、霜取りの手間を省きたい方にはおすすめです。
冷蔵庫の霜取りがめんどくさいと感じた方に
食品を安心して保存するためにも、原因を踏まえた予防と、2週間に1度は冷蔵庫の霜の発生状況を確認し、こまめに水分を拭き取り、手入れをしましょう。
冷蔵庫の寿命は8〜9年、もしくは10〜12年と言われています。これ以上経っていたら買い替えも検討しましょう。
最新の冷蔵庫は電気代が昔の冷蔵庫に比べたら遥かに低く抑えられます。意外に買い替えのほうがローコストになるかもしれません。今日紹介した冷蔵庫のお掃除や霜取りがめんどくさいときは、冷蔵庫のお掃除をプロに頼むのも一案です。
ついでに、水回りやハウスクリーニングも頼んじゃいましょう。たまには自分をいたわってあげて、面倒なお掃除は外注してみては?
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