窓リフォームにはどんな種類がある？費用相場や目的別の選び方など徹底解説！

窓ガラスにヒビが入ったり、窓の立て付けが悪かったりして、窓のリフォームを検討されている方がいらっしゃるかもしれません。そのようなときに、窓リフォームにはどのような種類があるかなどが気になるでしょう。リフォームの費用がいくらかかるかも、重要なポイントです。

この記事では、窓リフォームのタイミングや費用相場、注意すべきポイントなどを解説します。リフォームを検討している方は参考にしてください。

窓をリフォームする目安・タイミング

窓は経年劣化が避けられず、とくにヒビなどが入っていなくてもリフォームする必要があります。窓にゆがみが生じると、そこからすきま風が入ってきたり虫が入ってきたりすることもあるためです。窓をリフォームするタイミングは、以下が目安です。

• 窓のガラスの成分が溶け出し、ガラスに白い濁りがついている
• 窓ガラスに細かなヒビや傷がある
• 窓の開け閉めの際に引っかかりスムーズに開閉できない
• 鍵の開け閉めがスムーズにできない
• サッシにすきまがあいている

上記のような症状があると、部屋の気密性も保たれず、防犯面でも心配です。そのため、早めにリフォームを考えましょう。

窓リフォームの種類と選び方

窓リフォームには、以下のような方法があります。

• はつり工法
• カバー工法
• 内窓の設置
• ガラス交換

窓サッシやガラス部分をすべて撤去して新しいものに交換する方法や、既存の窓サッシに新しいサッシ枠をかぶせる方法もあります。また既存の窓枠の内側に窓を設置し、内窓を作ったり、ただ窓ガラスだけ交換したりも可能です。それぞれ紹介します。

はつり工法

はつり工法は、今あるサッシや窓ガラスをすべて撤去し、新しいものに取り換える工事です。最新型のサッシや窓を取り付けられるため、断熱性や防音効果も高まります。

はつり工法で工事をすると、窓を大きくできるため風通しや採光をよくすることが可能です。すきま風が入ったり、虫が侵入してきていたりする古い窓をリフォームするときにおすすめの方法です。

サッシにはアルミサッシ、アルミ樹脂複合サッシ、 樹脂サッシなど、さまざまな種類があります。窓ガラスにも、結露発生対策に効果のある複層ガラスや、防犯ガラス真空ガラスなどがあります。

デメリットは、外壁を壊して工事するため、施工時間や施工費用がかかることです。そのため、時間に余裕をもって工事を依頼しましょう。

カバー工法

カバー工法は、その名の通り既存の窓枠に新しい窓をかぶせる方法です。この方法で工事をすると、外壁を壊すこともないため、施工が簡単にすみます。

工事をすると窓の開閉がしやすくなり、断熱性能の高いサッシやガラスを選択すれば家の気密性もアップし、光熱費も節約できるでしょう。換気できない窓から、引き違い窓などに変更もできます。

ただし、もともとあった窓枠にかぶせるため、窓がどうしても小さくなってしまいます。さらに、窓に段差ができてしまうこともデメリットの一つです。

内窓の設置

今ある窓をそのまま外窓にし、室内側に内窓を設置することも可能です。二重の窓になることで、外からの騒音が聞こえにくく防音対策にもなりますし、防犯性も高められます。

デメリットは、二重窓のため窓を開けるのに手間がかかったり、掃除が大変になったりすることです。窓によっては、内窓が取り付けられないこともあるため確認が必要です。

ガラス交換

窓のガラスのみを、交換するという方法もあります。交換するガラスを断熱性のあるガラスにしたり防犯ガラスにしたりすると、断熱性や防犯対策になるでしょう。ガラスのみの交換のため、費用を安く抑えられ、工期も短いのがメリットです。しかし、サッシ部分はそのままのため、ガラスの性能を十分に発揮できない可能性があります。

窓リフォームの費用相場と工期

窓をリフォームしようとする場合、リフォーム費用が気になることでしょう。工事費用や工事期間について、以下の表にまとめました。

工事費用の中には、足場設置代金は含まれていません。足場が必要な場合、その分の費用もかかるためご注意ください。窓のリフォームをすることで、室内の気密性がよくなり光熱費の省エネが可能になるでしょう。

リフォーム会社に依頼する際には、複数の会社から見積もりを取って比べてみてください。その中から予算に応じたリフォームをすることをおすすめします。

窓リフォームのメリット

窓をリフォームするのには、カバー工法だと1日程度、内窓設置やガラス交換だと1～2時間で終わります。はつり工法の場合は長くて4日程度かかりますが、そのくらいの日程で快適な暮らしが手に入ります。

窓をリフォームするメリットは、以下の2つです。

• 住まいの性能が上がる
• 窓の使い勝手が改善する

住まいの性能が上がる

窓リフォームをすると住まいの性能が上がり、以下のような効果が期待できます。

• 断熱効果が上がる
• 結露対策ができる
• 日射対策ができる
• 防音性が向上する
• 防犯性が向上する
• 災害対策ができる

窓からの熱の出入りの割合は大きく、そのため断熱ガラスに変えることで断熱効果が上がります。結露も、結露対策に効果のあるガラスを選ぶことで改善されるでしょう。日射を防ぐガラスもありますし、音を遮断する効果のあるガラスもあります。

また、破られにくいガラスにリフォームすることで、防犯対策や災害対策にも効果的です。

窓の使い勝手が改善する

窓は、経年劣化によりゆがみが出てきます。きちんと建てられた家でも経年により家に使用された木材が収縮し、それが窓サッシにも影響してくるためです。

ゆがんでしまうと鍵が固くなり、窓の開け閉めがしにくくなる不具合が出てきます。窓が開かなくなると、空気の入れ替えもできず快適な住まいとはいえないでしょう。

また、開閉できない仕様にしていた窓も、開閉できるようにリフォームすることが可能です。このように、窓のリフォームで窓の使い勝手を改善できます。

窓リフォームの注意点

窓をリフォームするのはメリットも多いですが、同時に注意点もあります。その注意点とは以下の3つです。

• 状況によって制限がかかる
• 窓リフォームする目的を明白にする
• 家具の配置を考慮する

たとえば、希望する工法があったとしても、条件次第でその工法では工事ができない可能性があります。また、予算にあったリフォームをすることも大切です。

状況によって制限がかかる

内窓の設置やガラスの交換は、無条件にできるわけではありません。既存の窓枠によっては、取り付け不可能な場合があります。建物の構造によっても、取り付けできないことがあります。耐震のために必要な柱がある場所には、窓を作れません。

また、マンションの場合、リフォームできるかの事前確認が必要です。マンションの管理規約などの情報をチェックして、わからないことがあれば管理会社に聞きましょう。

窓リフォームする目的を明白にする

現状にどのような不具合があって窓をリフォームするのか、その目的を明確にしましょう。目的が明確でなければ、あれもこれもと詰め込み、費用が跳ね上がる可能性もあるためです。

逆に、価格の違いにだけ目がいき費用が安いのを選んでしまうと、性能が今までの窓と変わらないようなことにもなりかねません。

目的が明確でないままリフォームに踏み切ると、リフォーム後に思っていたのと違う結果になることがあります。そのようなことを避けるためにも、なんのためにリフォームするかを明確にしておくことが大切です。

家具の配置を考慮する

窓をリフォームする際には、今ある家具の配置を考慮する必要があります。たとえば、今まで壁だった部分も含めて窓を大きくしようと思えば、その壁に置いていた家具が置けなくなります。

新しくした窓のデザインと、既存の家具のテイストが合わなくなることも考えられるでしょう。

窓リフォームではこのように部屋全体の雰囲気と合うか、リフォームしても今までの家具が置けるかなども考えなければいけません。既存の家具を置けないならば、家具を移動できるかを考えてみましょう。家具の配置と窓のリフォームについて考えることが難しければ、リフォーム会社に相談することをおすすめします。

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本記事では窓リフォームの種類や費用などをまとめて解説しました。窓・サッシのリフォームは決して安くない費用がかかるため、安心して施工するためにも信頼できる業者に依頼することが大切です。

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