カビはお風呂場やエアコン内部、衣類の汚れなど、知らない内に家の中で繁殖します。
特に梅雨といったジメジメした時期はカビが繁殖しやすく、気をつけて掃除をする必要があります。
この記事では、カビ対策に手軽でかつ有効な『アルコールスプレー』の作り方や使い方、注意点などを解説します。
アルコールスプレー活用時には、注意すべきポイントもあるため、それを踏まえた上で読んでみてください。
カビ掃除でアルコールが効果的な理由とは?
読者の中には「なんでカビ掃除でアルコールスプレーがおすすめなの?」と思う方がいるかもしれません。
その理由としては、簡単にまとめると以下の3つが挙げられます。
- カビへの殺菌能力が高いため
- 幅広い素材に使えるため
- 安全に使いやすいため
それぞれどのようなものなのか、1つずつ見ていきましょう。
理由①カビへの殺菌能力が高いため
アルコールの一種であるエタノールは、カビのタンパク質を分解する効果があります。
そのことからカビへの殺傷能力が高く、カビ掃除の際に役立つのです。
ちなみにアルコールは、濃度が70%のときにもっとも効果があるとされています。
理由②幅広い素材に使えるため
アルコールはさまざまな素材に対して使えるため、壁や窓のカビはもちろんのこと、革ジャンやスエードの靴などにも活用できます。
すべての素材にアルコールが使えるわけではありませんが、それでもアルコールが使用できない製品は少ないため、作り方を覚えておいて損することはないでしょう。
また、使い方が簡単なところもアルコールの良さです。
理由③安全に使いやすいため
カビ掃除の際に漂白剤を使いたくなる方もいるでしょう。
ただ、漂白剤には次亜塩素酸が含まれており、肌が荒れてしまうかもしれません。
その一方、アルコールは肌への刺激が漂白剤と比べて少ないというメリットがあります。
実際に新型コロナウイルス対策として多くの飲食店や病院などで設置されたほど、アルコールは安全性の高いアイテムとして用いられています。
とはいっても、あまりにも使いすぎると肌荒れとなってしまうため、適切な量を使うようにしたり、アルコールを使った後にハンドクリームで保湿したりなどを心がけましょう。
参考:アルコール消毒による手荒れの対策は?|薬局・薬店で相談できる皮膚トラブル|薬局・薬店で相談できる皮膚トラブル|ヒフシルワカル
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カビ掃除に使えるアルコールスプレーの作り方
アルコールスプレーは、誰でも簡単に作れます。
用意するのは無水エタノールと水、そしてスプレーボトルです。
無水エタノールはネットショップやドラッグストアなどで入手でき、水に関しては掃除に使うだけなら水道水でOKです。
3つとも用意したら、無水エタノールと水を8:2の割合で薄めてスプレーボトルに入れたら、アルコールスプレーの完成です。
無水エタノール80mlに水20mlを加えると考えれば、わかりやすいでしょう。
場所別!アルコールスプレーの使い方
アルコールスプレーの作り方は簡単ですが、その上での使い方は場所によって異なります。
もしこれからカビ掃除でアルコールスプレーを使うのであれば、どのような場所にどう使えば良いのか把握しましょう。
窓や鏡のカビにアルコールスプレーを使う場合
窓や鏡のカビに対しては、いきなりアルコールスプレーを使うのではなく、まずは結露部分を拭き取ります。
この際、窓を拭くのであれば新聞紙を使うと水分を吸収しつつ、窓を磨けておすすめです。
結露部分を拭き取ったら、いらない布やティッシュなどにアルコールスプレーを吹きかけて染み込ませて拭きます。
特に窓のパッキン部分はカビが繁殖しやすい部分であるため、意識的に掃除しましょう。
畳のカビにアルコールスプレーを使う場合
畳のカビは、まず掃除機を使ってゴミを取り除きましょう。
理由として、畳の溝にホコリやゴミが詰まっている場合があるためです。
掃除機をかけたら、アルコールスプレーで染み込ませた布やティッシュなどで拭き上げます。
その後、カビを防ぐために畳全体にアルコールスプレーを噴霧し、扇風機やサーキュレーターなどで水分を完全に飛ばしましょう。
木材のカビにアルコールスプレーを使う場合
木材のカビに対しても、アルコールスプレーで染み込ませた布に染み込ませて拭きます。
この際、ティッシュやキッチンペーパーを使う方もいるかもしれませんが、あまりおすすめできません。
理由として、すぐに破けてしまう可能性があるためです。
スムーズに吹き上げるためにも、破れにくい布を使うのが良いでしょう。
服のカビにアルコールスプレーを使う場合
服のカビに関しては、具体的にどのような服を拭くのかによって対応が異なります。
例えばダウンジャケットのカビを取りたいのであれば、衣類専用のブラシで表面の汚れを取り、アルコールを染み込ませた布で拭きます。
一方で革ジャンのような革製品は、アルコールを使うと色落ちのリスクがあります。
そのため、革製品のカビはアルコールを使わず、固く絞った雑巾で拭き取りましょう。
※布製品にアルコールを使用する場合は目立たない場所でテストして色落ちしないかを確認してから使用してください。
観葉植物にアルコールスプレーを使う場合
アルコールスプレーは、観葉植物のカビにも使えます。
まず観葉植物に付着しているカビを拭き取り、全体的にアルコールスプレーで噴霧しましょう。
その後、屋外に1〜2日置いて風に触れさせれば、カビの再発生を防げます。
カビ掃除でアルコールスプレーを使う際の注意点4つ
カビ掃除でアルコールスプレーは役立つ存在ですが、実際に使う際には以下のような注意点があります。
- 直接カビに対してスプレーしない
- 黒カビのシミには効かない
- エアコンのカビに対してアルコールを使わない
- 換気と火に注意する
それぞれどのようなことなのか、1つずつ紹介します。
直接カビに対してスプレーしない
上記で紹介した使い方で気づいた方も多いとは思いますが、アルコールスプレーは基本的に直接カビ部分へスプレーしません。
その理由として、直接スプレーしてしまうとカビの胞子が舞い上がって飛散し、他の部分でカビが繁殖する恐れがあるためです。
そうなればさらに掃除する箇所が増えてしまうため、アルコールスプレーを使う際は染み込ませるための布やティッシュ、キッチンペーパーなどを用意しましょう。
また、万が一カビの胞子を吸い込んでしまわないためにも、マスクとメガネをつけた状態で掃除することをおすすめします。
黒カビのシミにはアルコールスプレーは効かない
アルコールスプレーには、漂白作用がありません。
そのため、黒カビによるシミを除去したいときには効かないため、漂白剤を使ってきれいにしましょう。
エアコンのカビに対してアルコールを使わない
エアコン内部のカビ掃除でアルコールスプレーを使いたくなるかもしれませんが、あまりおすすめできません。
もし内部の除菌効果目的でアルコールを使ってしまうと、内部配線が劣化したり、金属が腐食したりする恐れがあります。
もしエアコンのカビ取りをしたいのであれば、専用のスプレーを使うようにしましょう。
アルコール使用時には換気と火に注意する
アルコールは引火性があるため、基本的に火のある場所で使わないほうが良いでしょう。
また、エタノールは帰化するスピードが早く、きちんと換気してしないと気分が悪くなってしまう恐れがあります。
安全かつ体調を悪くせずに掃除するためにも、換気と火に注意しましょう。
カビ掃除でおすすめの市販アルコールスプレー2選
アルコールスプレーはさまざまな箇所のカビ取りに使えますが、わざわざ作るのが面倒と考えている方もいるかも知れません。
もしそうであるならば、市販のアルコールスプレーを購入するのがおすすめです。
おすすめのものを2つピックアップしましたので、気になるものがあるかチェックしてみましょう。
パストリーゼ77
「パストリーゼ77」は、酒造メーカーが開発したアルコールスプレーであり、直接食べ物にスプレーできるほどの安全性が魅力的なポイントです。
そのため、小さい子供やペットがいる家でも使いやすいでしょう。
「パストリーゼ77」はカビ取りだけではなく、抗菌や防カビ対策としても活用できます。
フローリングやゴム製品などに対しては使えませんが、窓拭きの仕上げや洗いにくい浴槽の天井など幅広いところで活用できる存在です。
防カビ侍
もしカビ取りではなく防カビのためにアルコールスプレーを利用する場合には、「防カビ侍」がおすすめです。
お風呂や家具、畳などに使うことができ、うまく防カビができれば12ヶ月から長くて3年間防止できます。
なお、カビ取りが目的ならば同じ会社が販売している「カビ取り侍」を使ってみると良いでしょう。
簡単に作れるアルコールスプレーでカビを取り除こう!
今回は、カビ掃除の際に活用できるアルコールスプレーの作り方や使い方、注意点などを解説しました。
アルコールスプレーは簡単に作ることができ、窓や壁、畳などのカビ取り掃除で使えます。
ただし、注意すべき点あるため、そこまで踏まえた上で利用しましょう。
なお、自分ではどうしても取れないヒドいカビは業者に依頼するのもいいかもしれません。
プロに依頼すると
・専門業者ならではの道具と洗剤
・プロの技術
・短い時間での施工
・仕上がりの綺麗さ
など、自分でやるのとは仕上がりの出来がちがいます。
時間と手間とアルコールスプレーや洗剤の手間を考えると、プロに頼んだほうが良い場合もあるかもしれません。
ゼヒトモならAIがあなたの希望通りのプロとマッチングしますので、
・複数の業者から見積をとりたい
・依頼前にコンタクトを取って相性がいい業者に頼みたい
などの要望にも応えられます。
一度ゼヒトモでどのようなカビ除去・カビ防止に対応できるプロがいるのがチェックしてみてはいかがでしょうか。
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依頼した方の声
室内のカビが気になりご依頼を致しました。 作業完了後が大事との事でカビが発生する原因について細かく対処法まで教えて頂きました。 大変満足です。
7月30日に工事をして頂きました。今年の梅雨の長雨で入居前の中古マンションがすっかりカビ臭くなってしまい途方に暮れていましたが、こちらのサイトでプロスパーさんを知り依頼しました。箇所はクローゼットと壁紙の内側ですが、クローゼット内はベニヤでカビ除去後は木の香りが甦りました。業務用のパワフルな除湿機も教えて頂き今後のカビ対策の為に設置しました。 丁寧な対応とコスパで大満足です。
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