壁紙を初めて張り替えるときは、どのくらいの時間がかかるのか気になるところです。張り替えにかかる時間は、面積や下地の状態によって異なり、DIYか業者に依頼するかによっても変わります。
本記事では、壁紙張り換えに要する時間について、DIYと業者ごとに解説します。業者を選ぶポイントも紹介しますので、参考にしてください。
壁紙張り替えを【DIYする】場合の時間はどのくらい?
壁紙を自分で張り替える場合、6畳間1部屋の広さであれば、下地処理から張り替え完了までは約1日半かかるとみてよいでしょう。
張り替え前には下地処理が必要で、パテを完全に乾かすまでに1日かかります。その後、壁紙の張り替えで半日程度の時間がかかります。
ここでは、DIYでクロス張りするときに必要な道具や全体の流れを紹介します。
DIYに必要な道具
壁紙の張り替えを自分で行う場合、必要な道具は次のとおりです。
下地処理
- パテ:壁の凹凸をなくすために埋め込む
- ヘラ:パテを馴染ませる
- サンドペーパー:壁を平坦にする
- ジョイントコーク:下地を補修する
壁紙の張り替え
- カッター:壁紙をカットする
- メジャー:壁の寸法を測り必要な壁紙の長さを出す
- 竹ベラ:壁紙に折り目をつける
- なでバケ:空気を抜いて壁紙のシワを伸ばす
- ジョイントローラー:壁紙をしっかり圧着する
- ローラー:のりをつける
- スポンジ:周囲についたのりを拭き取る
- バケツ:のりを入れる
- 脚立や踏み台:高い場所を作業するときに使う
DIYの順
DIYの手順をみていきましょう。まず、壁紙を張る前に下地処理を行います。
- カッターで古い壁紙を剥がす
- 凹凸や段差をパテで埋め、余分なパテはヘラで取り除く
- パテが乾燥したらサンドペーパーを使って壁をならす
- 壁面が平坦になったら完了
パテが乾燥するまで1日かかるため、張り替え作業は翌日行います。
壁紙を張り替える手順は、次のとおりです。
- カッターで壁紙を適切な長さにカットする
- のりがついていない壁紙を使う場合は、ローラーやハケで壁にのりをつける
- 壁紙を張ったあと、なでバケを使い、外に向かって空気を抜く
- 余分な壁紙をカットし、継ぎ目の上でジョイントローラーを転がす
張り替えは半日程度ですが、DIYが初めての場合は思うように進まず、それ以上時間がかかる場合もあります。
壁紙張り替えを【業者に依頼する】場合の時間はどのくらい?
壁紙の張り替えをプロの業者に依頼する場合、かかる時間は半日〜1日が目安です。ただし、既存の壁紙が剥がれにくかったり、壁の補修が必要な状態だったりする場合は、それ以上かかる場合もあります。
業者に依頼する場合の流れは、次のとおりです。
- 床や設備に傷や汚れがつかないように養生する
- 既存の壁紙を剥がし、下地処理をする
- 壁紙を張り替える
- ローラーで継ぎ目を仕上げて完了
費用は1平米あたり700円〜1,700円程度で、壁紙のグレードにより異なります。また、壁の状態が良くなく、補修の必要がある場合、追加料金がかかる場合もあります。
壁紙・クロスの張り替えを自分で行うメリット・デメリット
壁紙の張り替えをDIYで行う場合、次のようなメリットがあります。
- コストがかからない
- 自分のイメージ通りに張り替えできる
- 都合のいいタイミングで進められる
- 家族と協力しながらDIYを楽しめる
張り替えを自分で行う大きなメリットは、施工費や処分費などがかからないことです。また、業者に依頼すると一定の時間の確保が必要ですが、DIYであれば自分のペースで、いつでも好きなタイミングで進めることができます。
一方、次のようなデメリットもあります。
- DIYに慣れていないと時間がかかり、失敗の可能性がある
- 道具を揃えるのが面倒
- 経年劣化で状態が良くない場合、下地処理が大変
壁紙の張り替えはカットや天井の貼り付けなど難しい工程も多く、初心者の場合は失敗する可能性があります。失敗して結局は業者に頼むということになると、かえってコストがかかり、原状回復にも手間がかかるでしょう。
壁紙・クロスの張り替えを業者に頼むメリット・デメリット
部屋の壁紙張り替えを業者に依頼する場合、次のようなメリットがあります。
- 綺麗に仕上がる
- 長持ちする
- 手間や時間がかからない
- プロに壁紙の提案をしてもらえる
業者に依頼すれば失敗の不安がなく、綺麗に仕上がるのがメリットです。隅々まできちんと糊付けされるため、自分で行うよりも長持ちしやすいというメリットもあります。
壁紙張り替えは壁一面の広範囲で天井など高い場所にも及ぶ上に工程も多く、自分で行うのは大変です。道具セットを揃えたり、養生をしたりしなければなりません。劣化が激しい場合、下地処理にも手間がかかります。業者に依頼すれば、手間や時間をかけず、日数も半日程度で済みます。また、壁紙の種類についてプロに相談できるのもメリットです。
一方、次のようなデメリットもあります。
- 施工費がかかる
- 業者選びが難しい
業者に依頼すると施工費がかかる点がデメリットです。また、作業の質や料金、保証の対応年数などは業者によって異なるため、業者選びが面倒というデメリットもあります。
DIYよりも業者に頼むほうが施工時間は早い
壁紙を張り替える時間は、DIYよりもリフォーム業者に依頼するほうが早いと考えてよいでしょう。
DIYで張り替える場合、壁の下地処理が必要ないときは半日、下地処理が必要なときは1日半程度かかります。
これは作業が順調に進んだ場合で、DIYが初めてなど慣れない場合、さらに時間がかかる可能性があります。失敗してやり直すケースもあるでしょう。そのうえ、きれいに仕上がるとは限りません。
業者に依頼すれば半日〜1日程度で完了し、きれいな仕上がりが保証されます。コストはかかるものの、効率的に壁紙を交換できます。
同じ状況であれば、熟練したプロのほうが手慣れた作業ができ、早く完了します。
マンションや戸建てのリビングなど広範囲を早めに張り替えたいときは、業者に依頼するほうが確実です。急ぎの張り替えに対応してくれる業者もあり、特に急いでいる場合は複数人のクロス職人に依頼することもできます。
壁紙張り替え業者を選ぶポイント
壁紙張り替えに工務店やリフォーム会社などの業者を選ぶポイントは、次の3つです。
- 保証が充実しているか
- 親身になって相談に乗ってくれるか
- 見積もりの内容におかしいところがないか
詳しくみていきましょう。
保証が充実しているか
アフターフォローや保証が充実しているかどうかが、業者選びの重要ポイントです。リフォームはアフターサービスや保証の明確な基準がなく、各社の体制や保証期間は異なります。
壁紙張り替えの保証期間は1〜2年に定めている業者が多く、クロスの剥がれや浮き上がりなどの修理に対応しています。また、定期点検のサービスをしている業者も少なくありません。
業者選びでは、これらのアフターサービス・保証の有無をしっかりチェックしておきましょう。
親身になって相談に乗ってくれるか
壁紙の張り替えについて、親身になって相談に対応してくれるかもチェックしましょう。サンプルだけで選ぶと、施工後にイメージと異なる場合もあります。プロとしてどのような壁紙にするべきかのアドバイスを行い、提案をしてくれる会社を選ぶことが大切です。
壁紙はデザインだけでなく、機能性や色の効果(青の鎮静効果など)も選択肢になります。さまざまな観点から、適切なアドバイスをしてくれる業者を選ぶとよいでしょう。
見積もりの内容におかしいところがないか
見積もりは複数者から相見積もりをとり、比較検討することが大切です。金額の妥当性や、内容におかしいところがないかをチェックしましょう。
金額が極端に安い場合は、追加費用がかかるケースもあります。工事の工程を省略している可能性もあるため、注意してください。例えば、壁紙を剥がしたあとの下地処理を省いている場合もあります。そのような業者に依頼すると、綺麗な仕上がりが期待できません。
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