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  6. 窓リフォームはDIYできる?メリット・デメリットや費用相場など徹底解説
2024/05/09 2024/05/15

窓リフォームは、DIYで対応できるのでしょうか。この記事では、自分で窓リフォームを行いたいと考えている人に向けて、窓リフォームの種類やメリット・デメリットなどを解説します。リフォームの費用相場に関してもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

窓リフォームをDIYするメリットとデメリット

ここでは、窓の取替工事をDIYで行う場合の、メリット・デメリットをご紹介します。

メリット

  • 費用を抑えられる
  • 手軽に試せる
  • 賃貸でも設置できる(※原状復帰できるもの)
  • さまざまなアレンジやオリジナルのものを作れる

メリットとして、経費を削減できることが挙げられます。業者に依頼すると人件費や経費が発生しますが、すべて自分で行えば人件費が発生することはありません。

また、DIY専用の商品を用いれば手軽に試せるという点もメリットで、模様替えをしたい場合にも使えて便利です。建物に手を加えずに簡易的工事で設置可能なため、賃貸住宅であっても原状回復も比較的容易にできます。

もしDIYが得意な人であれば、コツさえつかめば、さまざまなアレンジやオリジナルのものを作れるでしょう。

デメリット

  • 時間や手間がかかる
  • 知識や道具が必要
  • 簡易的なものだと見た目が悪い場合も
  • 耐久性が低い
  • 失敗する場合がある

DIYで窓リフォームを行うには、難易度に応じてそれなりの知識や工具が必要です。また、DIYの経験が乏しい場合は、完成までに相応の時間や手間が発生してしまいます。

仕上がりにおいても、ズレが発生したり、取り付けがしっかりできなかったりと、問題が出てくるかもしれません。施工が不完全な場合、取り替える窓が持っている断熱や防音、結露防止といった効果を実感できない可能性もあります。

DIYで行う際には、さまざまなデメリットがあることも理解しておきましょう。

DIYで窓リフォームする方法

窓

DIYで窓リフォームをする方法には以下が挙げられます。

  • 窓サッシの塗装
  • 窓サッシのカバー工事
  • 内窓の設置
  • ガラスフィルムを貼る

窓サッシを塗装でDIYする

窓枠は直射日光で劣化しやすい部分です。劣化してしまった部分を塗装すれば、美しく生まれ変わります。塗料にはさまざまな種類がありますが、窓サッシ専用の塗料であることが重要です。サッシの下地と塗料の性能によっては、塗装をしても短期間ではがれてしまうおそれがあるため、プロ仕様の塗料を使うことをおすすめします。

【必要な道具・工具】

  • ハケ
  • サッシ専用プライマー(下塗り塗料)
  • サッシ専用仕上げ塗料
  • 汚れてもいい服
  • 軍手
  • マスキングテープ
  • サンドペーパー
  • 養生道具

【サッシの塗装の手順】

  1. 養生をする
  2. サンドペーパーで下地調整をする
  3. プライマー塗装をする
  4. 中塗り
  5. 上塗り
  6. 乾燥させる

まずは、マスキングテープやマスカーで作業しない壁紙など窓まわりを養生しましょう。次に、サンドペーパーを使って既存のサッシの表面を削ります。木材のサッシの場合は汚れを落とすために、アルミサッシであれば塗装が付着しやすいようにするためです。

下地調整ができたら、プライマーで下塗りをします。その後は仕上げ塗料で中塗り、上塗りを行って乾燥させたら完成です。

窓サッシをカバー工事でDIYする

窓サッシのカバー工事は難易度が高いため、DIYにあまり自信のない人は、業者に依頼したほうが良いでしょう。

「窓サッシのカバー工事」は、既存窓の窓枠部分はそのままで、既存窓枠の上から新しい窓枠を取り付ける工法です。新しい窓枠を取り付け、その枠中に新しい障子(窓)を建て込みます。取り付け部分は専用の額縁を使って隠すか、コーキングなどで仕上げて完成です。

窓サッシのカバー工事を行えば、現在と同じタイプの窓に交換できるほか、別のタイプの窓へも交換可能です。たとえば、ルーバー窓は断熱性が悪く防犯面でも不安があるため、縦すべり出し窓などに交換するといったことが考えられます。

必要な道具・工具】

  • カッターナイフ
  • アルミ用カッター(Pカッター)
  • コーキングガン、コーキング
  • マスキングテープ、ヘラ
  • 水平器
  • インパクトドライバー
  • プラス・マイナスドライバー
  • プライヤー
  • アルミ用ドリル刃
  • 防風シート
  • 新しい窓用サッシ

【カバー工事の手順】

  1. 既存障子の撤去
  2. 下地、枠を取り付け、傾きを調整する
  3. 障子を建て込む

まずは、既存の窓のガラスの入った障子を撤去します。撤去後は、ほこり、ゴミを取り除き、きれいにしましょう。

この段階で新規枠を仮ではめ込んでみて、入るかどうか確認をしておいてください。計測ミスや発注ミスなどでサイズが異なる場合もあるため、必ず確認するようにしておきましょう。

最初に防風シートを貼って、必要な下地を取り付けます。その後、枠を取り付けましょう。枠の水平、垂直を確認して取り付けが完了したら、障子を建て込みます。

枠の調整の段階でしっかりと取り付けられていれば、障子の調整はそれほど必要ありません。カギがしっかりかかる状態になっていれば、完了です。

内窓をDIYで設置する

内窓を設置するリフォームは、今ある窓の内側に内窓(二重窓、二重サッシ)を設置するリフォーム方法です。窓ガラスが二重になることで気密性が高まるため、部屋の温度対策や防音性の強化におすすめといえます。

内窓を自分で作って取り付ける方法には、簡易キットを使用する方法と、レールなどの部材を用意して自作する方法があります。簡易キットであれば1万円前後、自作する場合も5,000円前後なので、比較的手軽にリフォーム可能です。

簡易キットであれば材料や説明書がそろっているので、DIY初心者の方にもおすすめです。

【必要な道具・工具】

  • カッターナイフ
  • セロハンテープ
  • 両面テープ
  • ポリカーボネート板2枚
  • レール(窓の横寸法の長さ、上下セット)
  • カブセ(窓の縦寸法×4本)

内窓設置の手順】

  1. 窓枠のサイズを測る
  2. レールを取り付ける
  3. ポリカーボネート板2枚分を切断する
  4. ポリカーボネートの縦部分にカブセを取り付ける
  5. ポリカーボネート板をレールに差し込む

まずは、窓枠のサイズを測ります。内窓を取り付けるためには、窓枠にレールの幅以上の奥行きが必要なため、注意が必要です。奥行き以外に、窓枠の縦と横も測りましょう。

続いて、窓枠の上下部分にレールを貼ります。窓枠の横の長さに切ったレールを仮置きし、レールの端にそって鉛筆で窓枠に線を引いてください。

この線を目印に、両面テープを貼ります。上下同じ奥行きの位置にレールを取り付けないと、内窓が斜めになってスライドできなくなるため、注意が必要です。

次に、レールを取り付けます。レールには、上に取り付けるタイプと下に取り付けるタイプの2種類があるため、上下を間違えないように取り付けましょう。

取り付けられたら、カッターやハサミを使って、ポリカーボネート板を内窓のサイズに切っていきます。

内窓の横幅は、窓枠の横幅の半分の長さに1cmプラスし、縦幅は窓枠の縦幅から2mmマイナスのサイズで切りましょう。このポリカーボネート板2枚が、スライド式の内窓になります。

内窓になるポリカーボネート板の縦部分に、カブセと呼ばれる部材を取り付けます。この部分が、内窓として設置した際の左右側のイメージです。横部分はレールに差し込む部分のため、カブセは付けないでください。

カブセを付けたら、レールに差し込んでいきます。ポリカーボネート板の上側を上のレールに差し込み、少し持ち上げてから下のレールに差し込むようにするとうまく入ります。

ガラスフィルムをDIYで貼る

最近では、地震対策飛散防止、防犯、紫外線防止、断熱効果、プライバシー保護、防虫など各種機能を搭載したガラスフィルムが多く販売されています。それらを窓に貼れば、窓の交換をせずに自分の求める機能を付加できるのが、特徴です。

【必要な道具・工具】

  • 霧吹き
  • 中性洗剤
  • カッターナイフ
  • メジャー
  • スキージー/ゴムベラ
  • ヘラ
  • プラスチック定規/三角定規
  • セロハンテープ
  • スポンジ雑巾/ペーパータオル

ガラスフィルムを貼る手順】

  1. 家具を移動させる
  2. 防水養生をする
  3. 石けん水を作る
  4. ガラス面を掃除する

まずは、カーテンなど窓にかかっているものを取り外し、家具は移動させておきましょう。石けん水を使って作業するため、窓下や床が汚れないように新聞紙やビニールシートを敷いて、養生しておくと安心です。

ガラスフィルムを窓に貼る際には、水に中性洗剤を加えた石けん水を使います。水に対して中性洗剤を2~3%入れ、石けん水を作りましょう。

続いて、ガラス面を掃除します。窓枠・サッシまわりのゴミやホコリを除去します。次にガラス全面に石けん水を霧吹きで噴射し、ガラス面の汚れをゴムベラやスキージーなどで、取り除いてください。

ガラスのきれいさが仕上がりに影響するため、可能な限り念入りに掃除しましょう。下準備が終わったら、ガラスフィルムを貼る工程です。以下の手順で作業しましょう。

  1. ガラスフィルムをカットする
  2. ガラスを濡らす
  3. ガラスフィルムをはがす
  4. ガラスフィルムの位置決め
  5. 水と空気を抜く
  6. ガラスフィルムの余分な部分をカットする
  7. 仕上げ

窓の寸法を測って、フィルムをそれぞれ3~5cm程度大きめにカットします。フィルムを貼る前にガラス面全体に石けん水をスプレーして、水溶液の膜を作っておきましょう。量は、少し多すぎるかなと思うくらいで十分です。

カットしたフィルムをはがしていきますが、はがしながらフィルム粘着剤面にたっぷり水溶液をスプレーするのがコツです。

フィルム上部の両角を軽く持ち、左右どちらかの窓枠にそって2~3mm内側に位置合わせをし、ガラスにフィルム全体を貼り付けます。位置決めが終わったら、フィルム表面全体にさらに霧吹きで水溶液を吹き付けましょう。

片手でフィルムがずれないように押さえながら、スキージーを使って中心から上下左右に水と空気を抜いていきます。

貼り付け後、窓ガラスより大きい部分は窓枠にそってカットしてください。余分な部分のカットが終わったら、もう一度フィルム表面に水溶液を吹き付けて、最後の水抜きをしましょう。

完成直後は水溶液が多少残っていて、フィルムの色も透明度も悪く見えます。1~2週間で水分がなくなり、乾燥後は濁りも消えていくため、気にしなくてOKです。気になって強くこすると、破れたりはがれたりするため注意しましょう。

費用相場の比較

窓

最後に、DIYする場合と業者に依頼する場合の費用相場についてもご紹介します。主な窓リフォーム工事の施工費用の相場は、以下の表のとおりです。

DIY業者
ガラスフィルムを貼る3,000〜6,000円3,000〜6,000円+施工費(1平方メートルあたり1万~2万円が相場)
二重窓の設置2万〜8万円7.5万~11万円
窓サッシ交換1万~2万円3万〜5万円
窓ガラスの交換1.5万〜2万円10万〜15万円

窓ガラスの価格や各種工法による費用相場は、業者ごとに異なるため、見積もりをとってチェックするようにしましょう。

また、窓リフォームにおいては以下のような補助金を利用できる場合があります。

対象工事補助額
先進的窓リノベ2024事業断熱改修によるガラス交換・内窓設置・外窓交換など最大200万円まで
子育てエコホーム支援事業断熱改修によるガラス交換・内窓設置・外窓交換など最大30万円まで

なお、これらの申請は、施工を行った会社や業者が行う必要があります。窓リフォームを依頼する際は、依頼先の会社に補助金が利用できるか確認してみてください。

参考:環境省「先進的窓リノベ2024事業」

参考:国土交通省「子育てエコホーム支援事業」

DIYする場合

DIY
ガラスフィルムを貼る3,000〜6,000円
二重窓の設置2万〜8万円
窓サッシ交換1万~2万円
窓ガラスの交換1.5万〜2万円

DIYする場合は、基本的に材料費のみかかるため、依頼すぐ場合に比べて費用を抑えられます。以下のようなリフォームでは、業者ではなく、DIYしてもよいでしょう。

  • DIY経験がある
  • 工具がそろっている
  • 費用を抑えたい

DIYする場合でも、寸法をしっかりと測ってケガには十分注意して行うようにしましょう。

業者に依頼する場合

業者
ガラスフィルムを貼る3,000〜6,000円+施工費(1平方メートルあたり1万~2万円が相場)
二重窓の設置7.5万~11万円
窓サッシ交換3万〜5万円
窓ガラスの交換10万〜15万円

業者に依頼する場合は、施工費がかかるため、どうしても費用がかさみがちです。一方で、技術力を生かして正確に仕上げてくれる安心感があります。

以下のようなケースでは、リフォーム業者に依頼することをおすすめします。

  • 二重窓などを取り付ける場合
  • 本格的なDIY経験がない場合
  • 工具などが足りない場合

DIYした結果、正しく設置できないと余計にお金がかかってしまいます。正確さを求めるのであれば、無理せず業者に依頼するほうが安心です。

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本記事では、窓のリフォームをDIYで行うメリットやデメリット、費用相場などを紹介しました。DIYで頑張ってみるのも良いですが、リフォームを確実に成功させるために、業者に依頼するのもいいでしょう。

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