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  6. 蜂の巣の特徴を種類別に紹介!自分で駆除する方法や注意点も解説
2024/09/23 2024/10/28

軒下や庭木に蜂の巣を見つけたときは、迅速に対応することが必要です。蜂の種類によっては猛毒を持っていることがあるため、専門の駆除業者に依頼しましょう。

この記事では、種類ごとの蜂の巣の特徴や、自分でできる対処法について紹介します。駆除業者に依頼するときの費用相場も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

蜂の巣の特徴【種類別】

蜂の種類ごとに、巣の形状や大きさが異なります。アシナガバチやスズメバチなどの猛毒を持っている種類もいるため、巣で見分けられるようにしておきましょう。

スズメバチ

スズメバチの巣
巣の特徴フラスコ型(トックリを逆さまにした形)
球形白~茶色
マーブル模様
キイロスズメバチは直径60cm~80cm程度
コガタスズメバチは直径20cm~30cm程度
巣が作られやすい場所軒下や屋根裏、庭木、生垣など
クロスズメバチやオオスズメバチは地中に作ることも
危険性が高まる時期7月~10月

スズメバチの活動時期は4月~11月ですが、7月~10月は働きバチの数が増え、一つの巣で300匹以上が暮らしていることもあるため注意が必要です。

また、オオスズメバチやクロスズメバチは屋外だけでなく、ネズミやヘビなどが使っていた地中の穴を巣として利用することもあります。

スズメバチの毒は量が多いだけでなく、毒性も強いため、ハチの中でも危険度が高いとされています。その中でもオオスズメバチは危険性が高いため、巣を見つけたときはハチを刺激しないように蜂の巣駆除業者を呼びましょう

自宅内で巣が見つかったときも、自力で処理しないようにしてください。万が一刺されると、アナフィラキシーショックが起こることもあります。

キイロスズメバチ

キイロスズメバチの巣
巣の特徴フラスコ型(トックリを逆さまにした形)
球形白~茶色
マーブル模様
直径60cm~80cm程度
巣が作られやすい場所屋根裏や木の割れ目などの閉鎖的な空間
働きバチが増えると軒下や庭木などに巣を引っ越す
危険性が高まる時期7月~10月

キイロスズメバチは女王バチが1匹で巣作りをした後、幼虫が羽化して働きバチが増えると開放的な空間に引っ越しをする習性があります。ヒメスズメバチや、モンスズメバチも同じ傾向にあります。

キイロスズメバチの巣は玄関や窓際などの人が暮らす場所に作られることが多く、見る機会も多いかもしれません。危険性の高い毒を持っているため、見つけたときは駆除業者に相談してください。

アシナガバチ

アシナガバチの巣
巣の特徴シャワーヘッド型
灰色~茶色
六角形の穴
最大で直径15cm程度
巣が作られやすい場所基本的には軒下やベランダなどの開放的な空間
屋根裏や室外機の隙間などの場合もある
危険性が高まる時期7月~9月

アシナガバチの巣は六角形で、シャワーヘッドを逆さまにしたような特徴的な形状です。基本的にはベランダの洗濯物を干す場所などの開放的な空間に巣作りしますが、室外機の裏や物置などの閉鎖的な空間で見られることもあります。

スズメバチよりも繁殖する時期が早く、6月~8月には子育てが終わり、10月には新しい女王バチやオスバチが羽化します。

スズメバチと比較すると穏やかな性格です。しかし、セグロアシナガバチやキアシナガバチなどは毒性の強い毒を持っているため、アナフィラキシーショックが起こることもあります。刺激しないように注意し、巣を見つけたときは蜂の巣駆除業者に依頼しましょう。

ミツバチ

ミツバチの巣
巣の特徴板が何枚も垂れ下がったような形状
白~オレンジ色
5cm~1mほど
巣が作られやすい場所屋根裏や床下、生垣などの閉鎖的な空間
危険性が高まる時期冬~初夏

二ホンミツバチやセイヨウミツバチは、板が何層にも垂れ下がったような形状です。最初は直径5cmほどの小さな巣ですが、ミツバチは越冬して何年も同じ巣を使うため、時間をかけて成長していきます。

アシナガバチやスズメバチと比べると危険性は低いとされていますが、毒針があり、集団で襲ってくることがあるため注意が必要です。集団攻撃を受けると、アナフィラキシーショックが起こるだけでなく、死に至ることもあります。

ミツバチの巣を放置していると、天敵であるスズメバチが寄ってくることもあります。また、ミツバチが住んでいない巣であっても、蜜を狙ってゴキブリやアリが入り込むケースもあるようです。

ミツバチ以外による被害を避けるためにも、巣を見つけたときは駆除業者に相談してください。

クマバチ

巣の特徴巣穴は直径1cm~3cm
長さは40cmほど
巣穴が複数のケースもある
巣が作られやすい場所木の中
危険性が高まる時期5月~10月

クマバチはスズメバチと比べると性格が穏やかで、攻撃性が低く、危険性は少ないとされています。しかし、5月~10月頃になると羽化したクマバチが活発に行動するようになり、他の時期に比べると攻撃性も高まるため注意が必要です。

6月~7月にかけて巣作りをしますが、ミツバチのように一度使った巣を何代にも引き継いで利用することも珍しくなく、放置しておくとまたクマバチが住み着くこともあります。

また、柱や建材などの建物に使われている木の中に巣を作ることもあります。害虫や水分により建物自体が傷む恐れがあるため、駆除するほうが良いでしょう。

自力で駆除するときは、防護服とゴーグルを着用してから作業をしてください。万が一、クマバチを刺激しないように注意して、巣穴に殺虫剤を散布しましょう。

ジガバチ

ジガバチの巣
巣の特徴トックリ型模様はない泥と唾液、水で巣を作る
巣が作られやすい場所土の中
危険性が高まる時期特になし

ジガバチは、体長1.5cmほどの小さな蜂です。毒針はありますが、性格は穏やかで、刺激しない限りは人を攻撃することは少ないです。

幼虫を育てる目的で巣作りをするため、羽化した成虫は巣の中にはいません。巣に穴が開いている場合は、巣の中は空の可能性があります。しかし、別の種類の蜂が巣を利用していることもあるため、蜂が出入りしているときは駆除するほうが良いでしょう。

マルハナバチ

巣の特徴キノコが集合しているような形
巣が作られやすい場所土の中
危険性が高まる時期特になし

マルハナバチは羽音が大きく、毛に覆われた見た目です。攻撃性は低いため、刺激しない限りは刺されることは少ないと考えられます。

しかし、繁殖力が高く、生態系を崩す恐れがあるため、巣を見つけたときは放置せずに駆除するほうが良いでしょう。

ドロバチ

ドロバチの巣
巣の特徴巣の壁が薄く、でこぼこしている
エントツドロバチは泥と唾液、水で巣作りする
ミカドドロバチは廃材やパイプの中で巣作りする
キボシトックリバチはトックリ状の巣を作る
巣が作られやすい場所巣となるパイプ状のものがある場所
種類によって異なる
危険性が高まる時期特になし

トックリバチやスズバチなど、ドロバチには多くの種類があります。種類ごとに巣の形状や場所が異なるため、注意しましょう。

いずれのドロバチも性格は穏やかで、スズメバチと比較すると攻撃性は低いです。また、ジガバチと同様、幼虫を育てるために巣作りするため、巣の中には成虫は入っていません。巣を駆除した後は、蜂が嫌がるとされる木酢液やハッカ油を散布しておきましょう。

蜂の巣を見つけたらどうする?

蜂の巣を見つけたときは、基本的には専門業者による駆除が必要です。以下の表を参考にしてください。

巣の種類対応
スズメバチ、アシナガバチ早急に駆除する
ミツバチ、マルハナバチ、クマバチ早めに駆除する
ドロバチ、ジガバチ自力で駆除し、木酢液などを散布する

スズメバチやアシナガバチなどの攻撃性や毒性の高い蜂の巣は、早急に駆除が必要です。専門業者に連絡し、駆除してもらうようにしましょう。

攻撃性が低い蜂であっても、刺されないとは言い切れません。トラブルが発生する前に駆除することが勧められます。

蜂の巣駆除を自分でする方法【持ち家編】

駆除した蜂の巣

軒下や庭木などに蜂の巣を見つけたときは、蜂の巣駆除業者に相談するようにしてください。攻撃性が低い蜂の巣であっても業者に依頼することが基本ですが、危険性が少ないと判断され、なおかつ15cm以下の小型の巣なら自分で駆除するのも一つの方法です。

防護服やゴーグルを着用し、刺されたときに備えて必ず2人以上で作業をしましょう。不安なときは無理をせず、専門業者に相談してください。

1.必要な道具を用意する

以下の道具を準備してください。

【必要な道具】

  • 虫取り網
  • ハチ用殺虫剤
  • 懐中電灯(灯りの部分に赤いセロファンを張る)
  • ゴミ袋

高い場所に蜂の巣があるときは、長い棒もあると便利です。服装はなるべく白っぽいものを選ぶようにしましょう。蜂は黒色に反応し、毒針で攻撃することもあります。被害を受けないためにも、以下のものを身に付けてください。

【身につけるもの】

  • 防護服
  • 防蜂ネット
  • ゴーグル
  • マスク
  • 手袋

防護服がない場合は、白いレインコートで代替します。夏でも長袖長ズボンを着用し、首の周りなどにはタオルを巻いて、皮膚を露出させないようにしましょう。

2.巣の位置を日中に確認しておく

日没後2~3時間後が、蜂の巣駆除に適した時間とされています。日中に巣穴の位置を確認しておきましょう。

3.巣に近づく

懐中電灯に蜂が寄ってくる可能性があるため、事前に赤いセロファンを張っておきましょう。蜂を刺激せず安全に作業を進めるためにも、静かに巣に近づきます。

4.殺虫剤を噴射する

殺虫剤による駆除方法は以下の通りです。

  1. 巣全体に殺虫剤を噴射し、巣表面にいる蜂を駆除する
  2. 巣穴に殺虫剤の噴出口を差し込み、5分前後噴射し続ける
  3. 懐中電灯を地面に立て、灯りに寄ってくる蜂に殺虫剤を噴射する

5.蜂の巣を落とす

蜂の巣から蜂が出てこないことを確認してから、長い棒で巣を落とし、ゴミ袋に入れてください。ゴミ袋の上から足で巣を踏み潰しておきましょう。

6.巣の周りに殺虫剤を噴射する

出掛けている蜂が戻ってくることもあるため、巣の周りに殺虫剤を噴射しておきましょう。巣を駆除した後は1週間ほど毎日噴射すると、同じ場所での巣作りを防げます。

蜂の巣を自分で駆除する際の注意点

蜂の巣の駆除は、専門業者に依頼するのが基本です。自力で駆除するときの注意点をまとめました。安全のためにも、注意点を確認してから作業に取りかかってください。

蜂の巣の大きさを確認する

自力で駆除できる蜂の巣の大きさは、最大15cmです。15cmを超えるときは、蜂の巣駆除業者に相談してください。また、15cm以下であっても、スズメバチの巣は専門業者に依頼するようにしましょう。

アシナガバチやミツバチの攻撃性は高くはありませんが、毒性が高いため危険です。不安なときは専門業者に相談しましょう。

日没後に蜂の巣駆除をおこなう

働きバチは、日中は巣の中にはいません。安全かつ効率良く蜂を駆除するためにも、日没後に作業をおこなうようにしましょう。

日中に蜂の巣を駆除すると、戻ってきた蜂の駆除が必要になります。また、新たに別の場所で巣作りをするトラブルも想定されるため、夜間に実施してください。

香水や整髪料を付けない

ハチは匂いに敏感です。ハチを刺激して攻撃される可能性もあるため、作業をするときは、香水や整髪料を付けないでおきましょう。

賃貸物件にお住まいの場合は大家さんに連絡する

賃貸物件にお住まいの場合は、勝手に蜂の巣を駆除しないでください。まずは大家さんか管理会社に連絡し、蜂の巣の駆除を依頼しましょう。

ただし、室内やベランダ、エアコンの室外機などに蜂の巣があるときは、居住者の責任となる可能性があります。トラブルを避けるためにも、一度大家さんか管理会社に連絡してから、蜂の巣駆除業者に相談してください。

スズメバチの巣は専門業者に駆除を依頼する

スズメバチは攻撃性が高いだけでなく、毒性も強く、刺されるとアナフィラキシーショックが起こり死に至ることもあります。大変危険性が高いため、15cm以下の小さな巣であっても自力で駆除をせず、蜂の巣駆除業者に相談してください。

また、自宅の敷地内の巣であっても、近隣にも被害を与える可能性があります。スズメバチの巣を見つけたときは、速やかに駆除することが必要です。

蜂の巣駆除を専門業者に依頼した場合の費用

蜂の巣の駆除を専門業者に依頼する場合、種類に応じて5,000円~70,000円がかかります。また、巣の大きさや営巣場所によっては追加料金が発生することもあります。費用相場は以下をご覧ください。

基本料金スズメバチ:20,000円~70,000円
アシナガバチ:5,000円~30,000円
ミツバチ:30,000円~60,000円
追加料金(大きさ)直径10cm~20cm:+4,000円~5,000円
直径20cm~30cm:+8,000円~9,000円
直径30cm~40cm:+10,000円~15,000円
直径40cm~:+15,000円~
追加料金(営巣場所)室外機裏などの閉鎖的な空間:+3,000円~5,000円
屋根裏、床下:+6,000円~10,000円
高所(3m以上):+5,000円~50,000円

業者によっては、駆除する時期によって料金が変動することもあります。複数の業者から見積もりを取り、比較してから依頼するようにしてください。

蜂の巣を作らせない!予防が大切

巣を作らせないように予防することで、被害を未然に防げます。以下の予防対策を実施してみてください。

  • 軒下や屋根裏、庭木などを定期的に見回る
  • 庭木が伸びすぎないようにこまめに剪定する
  • 使っていないパイプや木の棒などを処分する
  • 防虫ネットを張り、床下や換気口に入れないようにする
  • 軒下や庭木などの蜂の巣が作られやすい場所に木酢液を散布する

木酢液には殺虫効果はありませんが、蜂除けにはなります。ただし、刺激臭のため、洗濯物などにつかないように注意してください。

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