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  6. 【入門】初心者向けピアノ練習法!楽譜の読み方も
2017/02/20 2021/07/01

この記事では、ピアノを始めたばかりの人に向けて、上達するためのポイントをまとめています。

6つのステップで理解する楽譜の読み方

ピアノを始めて最初にぶつかる壁は、楽譜の読み方ではないでしょうか。今まで楽譜なんて触ったこともないという人にとって、楽譜は難しい暗号のように見えてしまうかもしれません。

しかし、暗号には必ず解読方法があるように、ピアノの楽譜にはルールがあります。そのルールを知っていれば、誰でも楽譜を読むことができるようになります。

1. “ド” を理解する

下の音符は何の音でしょうか。

ド

これは”ド”です。ドイツ名ではツェーですね。”土星”みたいな形をしています。おそらくほとんどの方が知っていると思います。

よく見かける”ド”の位置をもう一度おさらいしましょう。

上の音符は、ト音記号の”ド”です。右にいくにつれて、音程は高くなります。

上の音符は、ヘ音記号の”ド”です。右に行くにつれて、音程は高くなります。

2. “ド” 以外の音を理解する

上の表を見て下さい。左から順番に、ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ドと並んでいます。ファの音は、一番下の線の上にある隙間。ソの音は、そのファの上にある二本目の線。このように、線とその隙間に、音符が並べられます。

 

上の表では、音符が順番通りに並んでいますが、実際の楽譜は様々ですよね。”ド”の音から数えて何番目にあるからあの音だ、と毎回確認していては楽譜を読むだけで疲れてしまいます。そうならないために、音ごとに音符の位置を覚えましょう。覚えるときは、線と隙間ごとに分けると楽です。

例えば、ト音記号の場合、5本の線は下から”ミ、ソ、シ、レ、ファ”。4つの隙間は下から”ファ、ラ、ド、ミ”。少しずつ数を増やしていって、音符を覚えましょう。音符カードと呼ばれる暗記道具を使うのもおすすめです。

3. ト音記号とヘ音記号を理解する

この中で、同じ音程の”ド”はどれでしょうか?正解は、上の表で一番左にある音符と下の表で一番右にある音符です。これらの音符が、同じ音程の”ド”になります。

五線上にある位置が異なるのに、なぜ同じ音なのか。それは、五線の一番左側にある”カーテンの模様”みたいな形の記号の効果によるものです。この”カーテンの模様”をした記号を、音部記号と呼びます。音部記号の中には、ト音記号、ヘ音記号と呼ばれるものがあります。

ト音記号で書かれた曲をヘ音記号であらわすと、五線の上にさらに線を追加して、上へ上へと音符を書かなければならなくなります。逆に、ヘ音記号で書かれた曲をト音記号であらわすと、五線の下にさらに線を追加して、下へ下へと音符を書かなければならなくなります。

これでは、書くのも大変だし、読むのも一苦労です。そのため、高音部の曲はト音記号を使い、低音部の曲はヘ音記号を使います。つまり、音部記号とは曲の音域によって異なり、楽譜を見やすくするものです。ト音記号やヘ音記号以外でも、ハ音記号という音部記号もあります。

4. リズムを理解する

拍子には、強点が存在します。基本的に、強点では強く鍵盤を押さなければなりません。強弱が付くことによって、曲にリズムが生まれます。

4拍子

タン、タン、タン、タンと4つの拍子ごとに周期があります。2拍子を二つ重ねたもので、強、弱、弱、弱や強、弱、中強、弱というリズムになります。

3拍子

タン、タン、タンと3つの拍子ごとに周期があります。第1拍目が強くなり、強、弱、弱というリズムになります。ワルツでは、この3拍子が多くなります。

2拍子

タン、タンと2つの拍子ごとに周期があります。第一拍目が強くなり、強、弱のリズムになります。小学校の運動会を思い出してください。「イッチ・二、イッチ・二」と掛け声に合わせて行進しませんでしたか。その「イッチ・二、イッチ・二」が2拍子のリズムになります。

5. 小節を理解する

小節は、一つの区分で、おおまかな最小単位です。この小節が集まって、一つの曲が成立します。60兆個の細胞が集まって人間が作られますが、この細胞が曲でいうと小節になります。小節は、拍子によって決められた長さをもち、その中に音符や休符が収まります。

練習するときは苦手な小節にマークして、自分の弱点を把握しましょう。

6. その他の記号を理解する

単純音符

musical_note

付点の付かない音符を単純音符と言います。

付点音符

付点が付いた音符を付点音符と言います。付点がつくと、その音符の長さは×1.5となります。

休符

musical_note

休符には音がありません。そのため、楽譜に休符が現れたら、その休符が持つ長さの分だけ休みます。音符と休符は対応しているので、一緒に覚えると楽でしょう。

初心者がピアノを弾くための4つのポイント

曲を弾く前に大事なことは、音部記号(ト音記号など)、拍子、♯や♭の数を確認することです。それから、楽譜を全体的にみてください。

 

1. メトロノームを使ってリズムを把握

旧式のものだと、ねじを巻いて針が動かすタイプのメトロノームもありますが、最近は電子メトロノームが楽器屋に行けば数千円ほどで簡単に手に入ります。

最近の電子ピアノには、メトロノーム機能がついているものもあります。リズムがうまく取れない人は、メトロノームに合わせてピアノを練習してみてください。

2. 左手から練習する

多くの曲は、メロディーは右手、伴奏は左手と決まっています。そのため、メロディーを練習するほうが楽しいから、右手ばかりうまくなって、左手の動きが悪いなんてことも。難しい曲になれば、両方の手をよく動かさなければなりません。ですので、右手同様、左手も十分に練習しましょう。

練習のために、右手と左手を逆転するのもいいかもしれません。最初の曲であれば、左手は単調になりがちなので、左手でメロディーを弾くといい練習になります。

3. 知っていて簡単な曲で練習する

楽譜の読み方を習得したら、いろいろな曲に挑戦したくなってしまいますよね。でも、まずはト音記号の楽譜で、♯や♭が少ないものから始めてみてください。

おすすめ記事: ピアノ初心者も弾ける練習曲15選!楽譜と動画も

4. 動画やDVDを使う

最近は、プロの演奏もYouTubeにアップロードされています。プロはもちろん指の動きが速いです。それでも、「手首が上下してないな」、「指が高い位置まであがるな」、「姿勢がよくて、無駄な力が入っていないな」など、自分なりに分析してみてください。

終わりに

ピアノは普段使わない手の動きを要求します。リズムが取れなくて両手が合わない、指ががちがちで動かない、小指が無意識に立つ…始めたばかりでは、うまく手を動かせず、練習を苦痛に感じることもあると思います。

しかし、根気よく練習を続ければどんな曲でも弾けるようになるので、「難しいから、私には向いていないかも」と落ち込まずにぜひ弾きたい曲を目指して、頑張ってください。

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