水道なしのベランダでも、水を使ってスッキリ汚れを取り除きたいと思うことも多いでしょう。水道がなくても、じょうろや新聞紙を使ってベランダを掃除することができます。
本記事では、水道なしのベランダを掃除する方法について、場所別に紹介します。いつもベランダをきれいに保ちたい方は、ぜひ参考にしてください。
水道がないベランダ掃除には「じょうろ」がおすすめ
マンションなど集合住宅のベランダには水道がないことも多く、水の使用を禁止しているマンションも少なくありません。実際に、大量の水を使うと隣室のベランダに流れることもあり、使用には注意が必要です。
ベランダに水道がない場合でも、ほうきとちりとりで床を掃除するだけでなく、取りきれない汚れを水できれいに流したいこともあるでしょう。
そのようなときにおすすめなのが、「じょうろ」です。じょうろであれば、必要な分の水だけを使ってベランダ掃除ができます。頑固な汚れだけを洗剤でこすり洗いし、じょうろの水ですすいで水分を拭き取るという方法です。
このあとは、ベランダの場所別に水道なしで掃除する方法をみていきましょう。
【水道不要】ベランダの掃除方法を場所別に解説
マンションなど水道のないベランダでも、道具を用意してきれいに掃除することが可能です。
ここでは、掃除に使用する道具や掃除の手順について、床や手すり、排水溝など場所別に紹介します。
床の掃除方法
【必要な道具】
- 雑巾(モップ)
- ほうき
- ちりとり
- デッキブラシ(たわし)
- 中性洗剤
- じょうろ
- ゴム手袋
【じょうろを使う掃除の手順】
- ほうきとちりとりで床を掃除する
- 汚れている床は雑巾やモップで水拭きする
- 鳥のフンや頑固な汚れは中性洗剤を使い、デッキブラシやたわしでこすり洗いする
- こすり洗いした部分にじょうろの水をかける
- 雑巾やモップで水気を取る
汚れがひどい場所が小さい範囲であれば、古くなった歯ブラシを使ってもよいでしょう。
じょうろを使って床掃除をするときのコツは、まず全体のゴミを掃除し、頑固な汚れだけに洗剤をつけて水でこすり落とすことです。必要な部分だけじょうろの水を使えば、大量の水を流さなくてもきれいに掃除できます。
じょうろ以外でも、新聞紙やポンプ式水圧クリーナーを使って床掃除をする方法があります。
【新聞紙を使う掃除の手順】
- ほうきとちりとりでベランダのゴミを取り除く
- 濡らしてちぎった新聞紙をベランダにまく
- 新聞紙で汚れを絡め取るようにほうきで掃く
- 汚れが気になるところを雑巾で水拭きする
ポンプ式水圧クリーナーとは、空気の力で水を勢いよく出す掃除アイテムです。高圧洗浄機のような水圧はありませんが、ブラシノズルがついているものを選べば、少ない水で効率良く床掃除ができます。
壁や手すりの掃除方法
【必要な道具】
- 雑巾
- 重曹水
- ブラシ(歯ブラシ)
【掃除の手順】
- 雑巾でから拭きする
- 重曹水を吹きかけ、5分ほど放置する
- 浮いた汚れを雑巾で拭き取る
- 目立つ汚れはブラシでこすり落とす
まず、表面についた砂やほこりをから拭きで取り除きます。次に、こびりついた手アカや排気ガスなどの汚れを浮かすために重曹水をかけ、きれいに拭き取りましょう。
重曹水は、水100mlに重曹小さじ1の割合で作ります。40度以上のお湯を使うと溶けやすく、清掃効果が高まるでしょう。スプレーボトルに入れると使いやすくなります。
ベランダ掃除の際は、網戸やサッシ、窓掃除も一緒に行うと効率的です。ホコリは掃除機で吸い取り、マイクロファイバークロスなどを使って掃除しましょう。
排水溝の掃除方法
排水溝は、風で運ばれた枯れ葉や木の枝、ホコリなどが溜まって詰まりやすくなります。詰まりを放置すると排水溝周りに雨水が溜まってしまうため、定期的に掃除して詰まりを防止しなければなりません。
【必要な道具】
- 雑巾
- ほうき
- ちりとり
- 重曹
- クエン酸水
- 中性洗剤
- ブラシ(メラミンスポンジ)
- ワイヤーブラシ
- ゴム手袋
掃除の手順は、排水溝の汚れに応じて異なります。それぞれの方法をみていきましょう。
【普通の汚れ】重曹水で落とす
基本的な排水溝掃除は、重曹水を使います。
【掃除の手順】
- ほうきとちりとりでゴミを取り除く
- 重曹水とクエン酸水をかける
- ブラシやスポンジでこすり落とす
- 雑巾で拭き取る
排水溝の黒ずみを落とすため、重曹水とクエン酸を使います。重曹水を吹きかけ、その上から500mlの水と小さじ1杯の割合で作ったクエン酸水をかけます。
汚れが浮いてきたら、ブラシやスポンジなどでこすり落としましょう。
【ひどい汚れ】中性洗剤を使う
排水溝の汚れがひどい場合は、中性洗剤を使います。
【掃除の手順】
- ほうきとちりとりでゴミを取り除く
- 中性洗剤を適量溶かした水を排水溝にかけ、ブラシでこすり洗いする
- 雑巾で拭き取る
- 水拭きとから拭きで仕上げる
排水溝のフタが外れる場合は、外して手が届く範囲まで掃除しましょう。汚れが落ちにくいときは、少量のお湯をかけると落としやすくなります。
【すごくひどい汚れ】ワイヤーブラシで落とす
中性洗剤でも落とせない頑固な汚れは、ワイヤーブラシでこすり落とします。
【掃除の手順】
- ほうきとちりとりでゴミを取り除く
- 重曹水とクエン酸水をかける
- 排水溝の汚れが目立つ部分をワイヤーブラシでこする
- 雑巾で拭き取る
ワイヤーブラシは曲がった排水管にも柔軟に対応できるため、詰まりがある場合もパイプを傷つけずに取り除けます。
ベランダが汚れる原因とは?
ベランダは雨風にさらされ、さまざまな汚れが付着しやすい場所です。室内と比べて汚れていてもあまり気にならないことが多く、掃除を後回しにすることもあるでしょう。
汚れを放置しておくと頑固な汚れやカビとなり、いざ掃除するときに汚れを簡単に落とせないという事態にもなってしまいます。
汚れる原因には、主に次のものがあげられます。
- 砂埃・土埃
- 砂埃・土埃
- 枯れ葉・落ち葉
- ホコリ・繊維くず・髪の毛
- 排気ガス
- 鳥のフン
- コケ
ベランダの汚れで最も多いのが風で運ばれる砂埃・土埃や、枯れ葉・落ち葉です。ベランダでガーデニングをしている場合は、さらに汚れる原因になります。排水口の詰まりの原因にもなるでしょう。
ベランダでは洗濯物や布団を干すため、それらに付着していたホコリや繊維くず、髪の毛もベランダを汚す原因です。
自動車から排出される排気ガスも、ベランダ汚れの原因になります。特に交通量の多い道路に面している場合は、排気ガスの油汚れがベランダの床や壁に付着しやすいでしょう。
近くに鳥の巣があると、鳥のフンを落とされることもあります。鳥のフンには多くの雑菌・病原菌が潜み、アレルギーを引き起こす恐れもあるため注意が必要です。
日当たりが悪い場所や季節によっては、ベランダにコケが生えることもあります。放置しておくと広がるため、早めに除去しなければなりません。
掃除する際の注意点やポイント
ベランダ掃除の際は近隣に迷惑をかける可能性があり、トラブルを避けるためにいくつか注意したい点があります。ここでは、ベランダ掃除をするときの注意点を解説します。
近隣住民に配慮して掃除をする
ベランダの掃除をする際は、近隣住民への配慮が必要です。賃貸物件ではベランダ掃除に制約を設けているところも多いため、掃除の前に管理規約を必ず確認しましょう。
一戸建てであれば、ベランダに大量の水を流しても問題ありません。しかし、マンションやアパートなどの集合住宅は、トラブルになるケースもあるでしょう。
高圧の水は水漏れが起こる可能性があり、階下で洗濯や布団を干している場合、汚水がかかってトラブルになる場合もあります。そのため、ベランダ掃除には水の使用自体を禁止しているケースがあり、事前確認が必要です。
特に大掃除をする際は前もって近隣に掃除の日時を伝え、洗濯物や布団を汚さないよう対策をするとよいでしょう。
曇りの日に掃除をする
ベランダ掃除は、曇りの日に行うことをおすすめします。晴れた日は空気が乾燥してホコリが舞い散りやすいためです。
ほうきで掃いたゴミが空中に舞い上がり、きれいに取り除けません。曇って空気が湿気を含んでいる日の方が、掃除に適しています。
また、曇りの日は太陽の光も弱く、熱中症の心配がない点もメリットです。
晴れた日は掃除日和と思うかもしれませんが、屋外の掃除は曇りの日がベストと覚えておきましょう。
衛生対策をする
鳥のフンを除去する際は、病原菌が含まれていることもあります。ゴム手袋とマスクを着用するなど、衛生対策をして掃除するようにしましょう。
ベランダに鳥の巣が作られたときは、自治体に相談するようにしてください。鳥のひなや卵がある状態の鳥の巣は撤去してはいけないという鳥獣保護法の規定があり、自分で勝手に撤去できません。まず自治体に相談し、撤去の許可が降りてから自分で処理するか、害獣駆除の専門業者などに駆除を依頼しましょう。
専門業者に依頼することも可能
ベランダ掃除が大変なときは、専門の事業者に依頼することもできます。専門業者は、プロの知識と専用の清掃道具、汚れの種類に合った洗剤を使い、高圧洗浄も行いながら丁寧に汚れを落とします。そのため、自分では手に負えなかった頑固な汚れを落とすことが可能です。
業者を選ぶときは、次の点をチェックしてください。
- 損害賠償保険に加入している
- 見積もり金額がわかりやすい
万が一、業者が作業中にベランダの設備を破損した場合、損害賠償保険に加入していれば損害額を補償してもらえるため安心です。
また、見積もりを依頼して、作業内容や価格が明記されていることも大切です。「作業一式」など曖昧な表現の場合、掃除してほしい箇所が含まれているのかどうかわかりません。当日、追加料金が発生する可能性もあります。
ベランダ掃除の費用相場は、一般的に10平米あたり約1万円〜1万2,000円程度です。料金は業者やベランダの広さによって変わるため、まずは見積もりを依頼してみるとよいでしょう。
信頼できる業者を選ぶためには、複数の業者への相見積もりがおすすめです。相見積もりにより同じ条件で料金の比較ができ、対応などで信頼できる業者かどうかを判断できます。
ベランダ掃除の業者を選ぶ際は、ゼヒトモを利用すると便利です。ゼヒトモは、AIを使って高い専門性を持ったプロを探せるサービスです。希望の業者を見つけるために、ぜひご活用ください。
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