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  6. フロアコーティングは必要ない?判断のポイントや理由を解説
2024/10/09

フロアコーティングを行うと、床材(フローリング)の耐久性が上がり傷がつきにくくなります。光沢が出るので、部屋の印象が明るくなる効果も期待できるでしょう。しかし、「フロアコーティングは不要」という意見も少なくありません。

本記事では、フロアコーティングの概要とともに、フロアコーティングが必要ないと言われる理由を解説します。メリットや種類ごとの特徴も紹介するので、フロアコーティングをするかどうか迷っている方はぜひ参考にしてください。

フロアコーティングとは

フロアコーティングとは、フローリングに専用の塗料を塗り、薄い塗膜を作ることです。

塗膜には傷や汚れから守る効果があり、艶出しによってフローリングを美しく見せることもできます。耐傷性が高いコーティングであれば、家具を引きずったり、ペットが爪で引っかいたりしても傷がつきません。

同じような塗装物に「ワックス」がありますが、ワックスとの大きな違いは耐久年数です。ワックスは耐久年数が数ヶ月~1年ほどのため、定期的に塗り直す必要があります。一方のフロアコーティングは3~30年と長期間なので、メンテナンスの手間に大きな差があるといえるでしょう。

また、ワックスは耐水性がないため乾拭きしなくてはなりませんが、フロアコーティングは水拭きで問題ありません。

フロアコーティングが必要ないと言われる理由【デメリット】

インターネットで検索したり知人に話を聞いたりすると、「フロアコーティングは必要ない」と言われることがあるかもしれません。なぜこのような意見があるのか、その理由を見ていきましょう。

費用が高い

フロアコーティングには、ワックスと比較すると初期費用が高額になるというデメリットがあります。

詳しくは後述しますが、フロアコーティングの場合、1部屋あたり20万円程度が相場です。ワックスのような定期的な塗り直しは不要なものの、まとまった予算が必要な点は無視できないデメリットといえるでしょう。

なお、耐用年数を考慮した場合、長い目で見るとワックスよりもフロアコーティングのほうがコストが安くなるケースは十分に考えられます。

傷を完全に防げるわけではない

フロアコーティングにはフローリングを傷や汚れから守る役割がありますが、傷を完全に防げるわけではありません。耐傷性の高いコーティングであっても、硬く重いものを落下させてしまったら傷が付いてしまうでしょう。物を落とした際のへこみ傷は、コーティングの耐傷性だけでなく床自体の強度が影響するためです。

コーティングの種類によっても、耐久性やどのような傷に強いかが異なります。例えばUVフロアコーティングの場合、摩擦に強いので家具を引きずっても引きずり傷がつきにくいです。

床(フローリング)の質感が変わる

フローリングに専用の塗料を塗るため、フロアコーティングをするとどうしてもフローリングの質感が変わってしまいます。また、コーティングの種類によって光沢感が異なるため、「光沢が高すぎてイメージと違った」と感じることもあるでしょう。

コーティングの仕上がりは、施工会社の技術力によって差が生じます。施工したフロアコーティングを剥がすのは難しいため、施工後に後悔することがないよう、施工会社は慎重に選びましょう。

施工のタイミングが限られている

フロアコーティングを実施するには、フローリングに家具がない状態にしておく必要があります。そのため、新築入居時や引っ越し時など、限られたタイミング以外では施工が難しいです。

また、施工後はフロアコーティングが乾燥するまで待たなければなりません。コーティングが完全に乾くまで、数日かかる場合もあります。そのため、乾くまでの期間をどう過ごすのか、計画的に予定を立てる必要があるでしょう。

フロアコーティングが必要な理由【メリット】

フロアコーティングにはメリットも多く、有効な選択肢といえます。フロアコーティングが必要な理由について、見ていきましょう。

耐久性が上がり傷がつきにくくなる

フローリングの耐久性が上がるのは、フロアコーティングの大きなメリットといえます。薄い被膜でフローリングを覆うことで、床材を傷や汚れから守ることが可能です。子どもやペットがいる場合、どうしてもフローリングに傷が付きがちですが、フロアコーティングすれば大抵の傷を防げます。耐久性が上がることで、メンテナンスにかかる費用も抑えられるでしょう。

フロアコーティングには、フローリングを滑りにくくする効果もあります。特に滑り止め効果が高いシリコンコーティングは、子どもやペットがいる家庭におすすめです。

掃除が楽になる

耐水性があるフロアコーティングは、水や汚れを弾いてくれます。お手入れが簡単になるのはもちろん、湿気によるカビや水による黒ずみなどを防ぐ効果も期待できます。

アルコール拭きにも対応しているため、落ちにくい頑固な汚れもしっかり落とすことができるでしょう。また、静電気効果によってほこりが目立ちにくくなるのもメリットといえます。

掃除にかかる手間が減れば結果的に家事の時短につながるため、掃除が楽になるというメリットは大きいです。

部屋の印象が明るくなる

フロアコーティングを行うと、フローリングに光沢が出て、部屋の印象が明るくなります。経年劣化を抑えてきれいな状態のフローリングを長期間保てるので、高級感のある空間を長い間味わうことができるでしょう。

フロアコーティングの光沢感は、種類によって異なります。耐傷性はもちろん、光沢感も踏まえたうえでコーティングの種類を選ぶとよいでしょう。

フロアコーティングの種類・特徴・耐久年数

メリットが多いフロアコーティングは、フローリングの耐久性を上げる際の有効な選択肢です。種類や特徴などを把握して住まいに合ったものを選べば、より満足度が高まるでしょう。

ここからは、フロアコーティングの種類ごとに特徴や適している場所、耐用年数を紹介します。

UVコーティング

UVコーティングは、耐用年数が長く耐久性も高めで、フロアコーティングの王道といえる存在です。UV照射機を用いてコーティングするため、他の方法よりも施工時間が短い特徴があります。

熱に強く、床暖房でも施工可能です。長期間ツヤと光沢感を保てるため、新築のようなきれいなフローリングを求めている方におすすめといえるでしょう。

耐用年数は20年〜30年と長めですが、その分価格も高めです。また、光沢感の調整がしづらいため、ツヤが強めに出てしまうかもしれません。部屋のイメージにあうかどうか、施工前に確認しておくとよいでしょう。

ガラスコーティング

ガラスコーティングは、どのようなフローリングにも施工できる、耐久性の高いコーティングです。光沢が低くツヤ感を調整できるので、フローリング本来の仕上がりを維持したい方に向いています。

耐薬品性が高いため、アルコールや塩素系漂白剤を使用しても問題ありません。ただし、薬品への強さは施工会社によって異なるので注意が必要です。

耐用年数は20年〜30年でUVコーティングと同様ですが、経年劣化がほとんどありません硬度も高く傷がつきにくいため、耐久性や耐傷性の面で優れたコーティングといえるでしょう。

ウレタンフロアコーティング

ウレタンフロアコーティングは、フロアコーティングの中でも歴史があるコーティングです。ワックスと比較すると価格は高いですが、フロアコーティングの中では安価となっています。費用が安いぶん、耐用年数は3~10年と短めです。

水性塗料の使用が一般的で、塗り直しや剥離は比較的容易となっています。ツヤも控えめなので、床材の質感を損なわない自然な仕上がりとなるでしょう。

マンションでの施工実績が多く、マンション住まいでフロアコーティングを行いたい方におすすめです。

シリコンコーティング

シリコンコーティングは、耐用年数が長めのわりに価格が安く、近年人気が高まっているコーティングです。

耐用年数は10年〜20年が目安で、UVコーティングやガラスコーティングよりも安く施工できます。滑り止め効果が高いため、子どもやお年寄り、ペットがいる家庭でも安心です。耐水性が高いため、水拭きで簡単に掃除できる点もメリットといえるでしょう。

ただし、摩擦によるすり減りに弱く、耐傷性はさほど高くありません。また、年数が経過すると、シリコン特有の黄ばみが出てきてしまうことがあります。綺麗に補修することが難しいため、施工できる業者が少ない点もデメリットです。

フロアコーティングの費用相場

新築時やリフォームのタイミングでフロアコーティングをするにあたり、どの程度費用が必要なのか気になる方は多いでしょう。1平方メートルあたりの費用相場は、以下の通りです。

コーティングの種類1平方メートルあたりの費用相場
UVコーティング4,500円〜6,000円
ガラスコーティング4,000円〜6,000円
ウレタンフロアコーティング2,000円〜3,000円
シリコンコーティング2,500円〜3,500円

この金額は、あくまでも目安です。実際の費用は業者によって異なるため、複数の業者に見積もりを依頼して比較することをおすすめします。

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