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浴室ドアの交換方法や費用相場を解説|自分でDIYできる?
浴室ドアの劣化が目立ち始めたら、ドアの交換工事を依頼しましょう。特にパッキン部分が故障している場合は、浴室ドアが開閉しにくくなる恐れもあるため注意が必要です。
そこで本記事では、浴室ドアを交換するタイミングや交換方法、費用相場などを解説します。自分でのDIY可否や費用を安くおさえるコツも説明するので、リフォームを検討している方はぜひ参考にしてください。
浴室ドアを交換するタイミング
浴室ドアの寿命は、一般的に15年から25年と言われています。使用頻度や普段のお手入れ方法によっても異なりますが、10年を超えた段階から劣化が目立ち始めることが多いようです。
劣化を放置しておくと、脱衣所への水漏れやカビの繁殖など、さまざまな問題が生じる可能性もあります。下記のようなサインが見えたら、積極的に浴室ドアの交換を検討しましょう。
- パッキン部分が故障している
- パネル部分が破損・変色している
- ドアの開閉がスムーズにできない
- ドアから水漏れが発生している
- 水垢・カビの汚れが目立つ
特に、パッキン部分に縮れやひび割れなどの症状がある場合は、浴室ドアを開け閉めしにくくなるため、早急に交換するのがおすすめです。
また、普段のお手入れだけで落とせない水垢やカビ汚れがある場合も、浴室ドアを交換するタイミングと言えるでしょう。
浴室ドアの交換方法
浴室ドアの交換方法には主に3パターンあり、それぞれメリット・デメリットが異なります。
浴室ドアの交換方法 | メリット | デメリット |
ドアのみを交換する(アタッチメント工法) | ・大掛かりな工事が必要ない ・DIYでの作業もかんたん | ・外枠や下地が劣化しているとドアだけの交換はできない ・劣化の判断が素人では難しい |
浴室ドアと外枠を交換する | ・浴室ドアを一新できるため、長く使用できる ・異なるドアの種類や幅に交換できる | ・大掛かりな工事になり、金額も高い |
カバー工法でリフォーム | ・工期が短く金額も安い | ・浴室と脱衣所に段差ができる ・下地や外枠が劣化している場合は施工できない |
費用相場や工期なども異なるため、長い年数で見て交換方法を選ぶようにしましょう。ここからは各交換方法を詳しく解説するので、リフォーム業者へ見積りを依頼する前に確認してみてください。
ドアのみを交換する(アタッチメント工法)
パネル部分の割れやパッキンの劣化が原因で交換する場合は、基本的にドアのみを交換すれば問題ありません。部品だけの交換や修理も可能ですが、ドア本体の寿命も考えられるため、ドアを丸ごと交換するほうが安心でしょう。
しかしドアの開閉がしにくい場合は、ドア本体でなく外枠や下地に原因がある可能性もあります。素人判断でDIYすると、すぐに故障してしまい、かえって費用が高くなる可能性も。
必ず専門業者の指示に従って交換方法を検討してください。
浴室ドアと外枠を交換する
ドアの下枠が歪んでいたり、ドア周辺の壁が劣化していたりする場合は、浴室ドアと外枠を一緒にリフォームする必要があります。壁を撤去して下地を補修するため、大掛かりな工事になりやすいのが特徴です。
工期が長く費用も高いですが、一新することで耐用年数が上がり、長期的に使用できるのは大きなメリットでしょう。またこちらの方法であれば、異なる種類のドアに変更したり、開口部の幅を維持したりと見た目を綺麗にすることも可能です。
カバー工法でリフォームする
カバー工法とは、既設のドア枠に新しいドア枠を重ねて設置する方法のことを指します。
壁を壊すなど大がかりな工事が必要ないため、比較的費用を安くおさえられるのが特徴です。「開き戸から引き戸に安く交換したい」「浴室の外枠・壁には問題がない」といった場合におすすめの施工方法と言えます。
しかし、カバー工法は新しいドア枠(サッシ)を上から設置するため、開口部がひと回り小さくなり、脱衣所と浴室に段差が出てしまう点には注意が必要です。また、外枠やドア周辺の下地が劣化している場合はカバー工法で施工できません。
浴室ドアの交換は自分でDIYできる?
基本的に、浴室用ドアを自分で交換するのはおすすめできません。ドアのみの交換や部品交換の場合はDIYする方も多いですが、ドアの劣化状態を素人が判断するのは難しいでしょう。
また、ドア本体や外枠のサイズ・高さ(mm)を測ったり、同じドア材を見つけたりすることも困難な可能性があります。交換に必要な道具も通販で届けてもらう必要があるため、予想以上に手間や労力がかかるかもしれません。
浴室ドアの交換がうまくできていないと、周囲に水漏れが発生し、天井や壁へ悪影響が出る恐れも。特にマンションやアパートの場合は、階下住民とのトラブルや余計な修理費用がかかってしまうこともあるため注意が必要です。
安心して施工するためにも、浴室ドアの交換は実績経験が豊富なリフォーム会社に相談してみましょう。
浴室ドアの種類は3つ
浴室ドアには、大きく「折れ戸」「開き戸」「引き戸」の3種類があります。
ドアの種類 | 特徴 | メリット |
折れ戸 | ・開閉スペースが少ない ・浴室ドアの標準仕様にしているメーカーが多い | ・浴室の入り口を広く確保できる ・豊富な種類から選べる |
開き戸 | ・一般的な部屋での使用機会が多い ・ドアの開閉スペースがある程度必要 | ・小さな子どもや高齢者でも簡単に開閉できる |
引き戸 | ・スライド式で、開閉スペースが少ない | ・浴室や脱衣所が狭くても設置しやすい |
それぞれ開閉方法や特徴が異なるため、使いやすいドアを選ぶことが大切です。詳しく解説するので、住まいにあった浴室ドアを選ぶ参考にしてください。
折れ戸
折れ戸とは、扉を折りたたむようにして開けるタイプのドアのことです。折れ戸の中でも、扉が2枚に折れて開閉するタイプを中折れ戸と呼びます。
開閉スペースが少ないのが特徴で、浴室の入り口を広く確保できるのがメリット。浴室ドアに最も多いタイプとされており、折れ戸を標準仕様にしているメーカーも多いです。
外部からも開閉しやすく、小さな子どもがいる家庭ならチャイルドロック機能を付けることもできます。
ただし扉の折れる部分が故障しやすく、年数長く使用していると開閉しにくくなる点には注意が必要です。また、折れ戸のレール部分にホコリが溜まりやすく、カビが発生しやすいのも難点と言えます。
開き戸
開き戸は、自宅のトイレやリビングなど一般的なドアで多く使用されるタイプです。ドアノブを押したり引いたりするだけで簡単に開け閉めできるので、力を入れる必要がありません。高齢者や小さな子どもがいる場合も、安心して取り入れやすいでしょう。
また、開き戸はデザインのラインナップが豊富なのも魅力のひとつです。一般的なアクリル製だけでなくおしゃれなガラス製も多く販売されているので、風呂場のデザイン性にこだわりたい方にもおすすめと言えます。
一方、引き戸に比べてドアの開閉スペースを多くとるのは難点です。浴室が狭い場合は、脱衣所側にドアが開くタイプを選ぶのがポイント。出入りするスペースを確保できるかどうかも、併せて確認しておくのがおすすめです。
引き戸
ドアを左右にスライドさせる引き戸は、開閉スペースを多く必要としないのが特徴です。出入り口を邪魔しないため、浴室や脱衣所が狭い場合でも安心して設置できます。
1枚引き戸や2枚引き戸などの種類があるため、使い勝手を考慮して選びましょう。
ただし、折れ戸と同様、レール部分に汚れが溜まりやすく、掃除しにくいのはデメリット。開き戸や折れ戸からリフォームする際は、大掛かりな工事となる点にも注意が必要です。
【方法別】浴室ドア交換にかかる費用相場
浴室ドアの交換にかかる費用相場は、ドアの種類や施工方法によって異なります。工期に関しては基本的に半日から1日前後で完了するため、毎日お風呂に入れないといった心配もありません。
ここでは、3つの施工方法に分けて費用相場と必要工数を確認していきましょう。
また、以下の費用記事では、お風呂・浴室リフォームの工事内訳や施工事例を紹介しています。実際にかかった費用も掲載していますので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:お風呂・浴室リフォームの費用相場
ドアのみを交換する方法(アタッチメント工法)
ドア面の汚れや破損が見られる場合は、ドアのみを交換する方法がおすすめです。大掛かりな工事がないため、金額も比較的安くおさえられます。
また既存枠は残したまま、アタッチメントという専用部材を取付て交換する方法もあります。こちらも壁の撤去は不要なため、簡単に施工できるのがメリットです。
ドアのみを交換する際の費用相場と工期については、下記をご覧ください。
折れ戸 | 開き戸 | 引き戸 | |
費用相場 | 約3~6万円(本体価格+作業費) | 約3~5万円(本体価格+作業費) | 約8~10万円(本体価格+作業費) |
期間 | 半日~1日程度 | 半日~1日程度 | 半日~1日程度 |
ドアのみの交換ならDIYでも比較的簡単ですが、下地や周囲の壁部分の劣化状況を判断するのは難しいため、なるべく業者に現地調査を依頼することが大切です。
浴室ドアと外枠を交換する方法
「浴室ドアを一新して耐用年数を高めたい」という方は、浴室ドアを外枠ごとまとめて交換しましょう。ドア自体の種類も変更できるほか、他の交換方法に比べて全体的な仕上がりがキレイになります。
折れ戸 | 開き戸 | 引き戸 | |
費用相場 | 約8~12万円(本体価格+作業費) | 約7~10万円(本体価格+作業費) | 約13~16万円(本体価格+作業費) |
期間 | 1日程度 | 1日程度 | 1日程度 |
下地が傷んでいて、壁紙の貼り直しが必要な場合は、さらにリフォーム費用が高額になります。施工内容によっては工事期間が長くなる場合もあるので、業者に要望を伝えたうえで工期を確認しておきましょう。
カバー工法で交換する方法
浴室の外枠・壁・下地に問題がないなら、カバー工法での施工を検討してみましょう。カバー工法でドアを交換する場合の費用相場と必要日数は下記の通りです。
折れ戸 | 開き戸 | 引き戸 | |
費用相場 | 約6~7万円(本体価格+作業費) | 約4~6万円(本体価格+作業費) | 約8~10万円(本体価格+作業費) |
期間 | 半日~1日程度 | 半日~1日程度 | 半日~1日程度 |
下地状態が悪い場合や異なるドアタイプに交換する場合は、リフォーム費用が高くなります。工事前には、既存のドアの状況を業者に確認してもらうことが大切です。
自分で浴室ドアを交換する場合
自分で浴室ドアを交換する場合は、基本的に浴室ドア本体の価格しかかかりません。安い製品ならホームセンターで約1〜2万円で購入できるため、最も節約できる方法と言えるでしょう。
また、浴室ドアの劣化状況や家族構成によっては下記の部品や設備が必要になる可能性もあります。
部品 | 料金目安 |
レバーハンドル錠 | 約1万円~ |
ドアノブ | 約5000円~ |
鍵受け | 約900円~1,000円 |
丁番 | 約500円~1,500円 |
アームストッパー | 約2,000円~4,000円 |
これらの部品・設備が必要な場合は、浴室ドアを購入するのと同時に買い揃えておくのがおすすめです。
しかし、DIYで浴室ドアを交換する際は、既設のドアと同じサイズ・型番の製品を選ばなければいけません。同じ型・サイズが見当たらない場合は、業者にオーダーメイドで作ってもらう必要があるので注意してください。
浴室ドアの選び方とおすすめ商品
浴室ドアを選ぶときは、まず家族構成に着目することが大切です。小さな子どもやお年寄りでも使いやすいよう、安全に開け閉めできるドアを選ぶ必要があります。
たとえば、脱衣室側からドアを開けられるタイプであれば、入浴中に事故が発生した際の救出がスムーズになるでしょう。ほかにも介護が必要な家族がいる場合は、浴室内の出入り口スペースを広く確保できる折れ戸や引き戸がおすすめです。
また風呂場は湿気が多く、カビが繁殖しやすい場所でもあります。快適に入浴するためにも、清潔な状態を維持したいという方も多いのではないでしょうか。
カビ汚れを防ぐには、こまめな掃除が必要不可欠です。お手入れの手間を軽減したい方は、掃除のしやすさを確認しておきましょう。
「パーツが少なく隙間掃除がしやすい」「カビを抑制する素材が使われている」といったドアを選べば、楽に衛生的な状態を保つことが可能です。
浴室ドアは、各水回りメーカー・ショップから多彩な製品が販売されています。下記にお勧め商品を記載したので、気になる方はチェックしてみてください。なおユニットバスを入れ替える場合は浴室ドアも備わっているケースがほとんどです。
メーカー名 | おすすめ商品 | 特長 | 料金目安 |
LIXIL(リクシル)・トステム | リフォーム浴室ドア | ・機能的でスリムな中折タイプ ・湿気やカビに強いパッキンを採用 ・丸みのある形状で掃除が簡単 ・安心のチャイルドロック付き ・カバー工法(浴室中折ドアSF型)、アタッチメント工法(リフォーム浴室中折ドア)、カバー工法(浴室中折ドアSF型 ・内付型)の3つの取付タイプから選べる | 約64,000円~(税込) |
三協アルミ | 浴室ドア 引手タイプ | ・タオル掛け一体型引手でスリムな設計 ・ワンタッチでドア開閉が可能 ・アームストッパーの標準装備 ・樹脂板(パネル)の選択も可能 ]・引手タイプ以外に、2枚折ドアや3枚引ドなども展開 ・カラー展開はシルバー、ブロンズ、ホワイト | 約67,600円~(外付の場合・税込) |
YKK AP | ドアりも 浴室ドア | ・カビの発生や汚れを抑える接着固定 ・半日でのスピーディな施工 ・ガスケットレス仕様の折戸、半外付枠 ガラスタイプ、3枚片引き戸など14のラインナップから選択可能 | 製品によって異なる(WEBカタログはこちら) |
各商品の詳細・料金については、メーカーの商品ページをご覧ください。
浴室ドアの交換費用を安くおさえるには
浴室ドアの交換には決して安くないコストがかかるため、できるだけ費用をおさえたい方も多いのではないでしょうか。
そこでここからは、浴室ドアの交換費用を安くする3つのコツをお伝えします。検討できる方法はないか、ぜひチェックしてみてください。
同タイプのドアに変更する
浴室ドアを交換する際、同じタイプのドアに変更すると費用を安くおさえられます。現在のドアが引き戸であれば引き戸に、折れ戸であれば折れ戸に変更しましょう。
同じタイプのドアへ変更する場合は外枠をそのまま使えるため、必然的に工程が少なくなり、安い値段で交換できます。また同じ品番の取替用ドアに交換すれば、サイズ・高さが合わないといったトラブルもなく、スムーズにリフォーム可能です。
小規模の工事に抑える
基本的なことですが、工事を小規模におさえればおさえるほど、費用は安くなります。業者から浴室の丸ごとリフォームを提案されることもありますが、カバー工法やアタッチメント工法を検討できないか確認し、できるだけ手間の少ない方法で工事するのがお勧めです。
場合によっては、パッキンなど劣化した部分だけの交換も可能なので、業者に問い合わせてみましょう。
浴室ドアだけでなく、脱衣所や洗面所、浴槽などにも気になる箇所がある場合は、まとめてリフォームを依頼するのもひとつの方法です。業者によっては、同時にリフォームすることで割引価格になることもあります。
介護保険を利用する
以下の条件に当てはまる家族がいる場合は、浴室ドアの交換リフォームに介護保険を利用できます。
- 要介護・要支援状態にある65歳以上の方(第1号被保険者)
- 要介護・要支援状態が、特定疾病に起因している40〜64歳の方(第2号被保険者)
たとえば、浴室と脱衣所の段差をなくすために、開きドアから引きドアへ交換するリフォームには介護保険を適用できます。申請にはいくつかの書類が必要になるため、事前にケアマネージャーに相談するのがおすすめです。
また、介護保険以外にも国や地方自治体の補助金制度を利用できる可能性もあります。高齢者や介護者にとって安全性の高い住まいを実現するためにも、バリアフリー目的のリフォームをする際は補助金制度も確認してみてください。
浴室ドアの交換はどこの業者に依頼する?
浴室ドアの交換は、ホームセンターや専門のリフォーム業者に依頼できます。浴室用ドアを取り扱っているメーカーにも依頼できますが、最終的に下請け業者が施工することが多いので注意が必要です。仲介手数料によっては、相場よりも費用が高くなる可能性もあります。
カインズ・コメリ・コーナンなどのオームセンター
浴室ドアをできるだけ安く交換したいという方は、ホームセンターにお願いしてみましょう。ホームセンターと言えば、多様な資材や部品を販売しているイメージですが、なかにはリフォーム工事を請け負っている会社もあります。
浴室用ドア本体も比較的安く手に入りやすいため、全体的に交換費用をおさえられるのは大きなメリットです。浴室ドアの交換リフォームを依頼できるホームセンターとしては、主に下記が挙げられます。
各ホームセンターのリフォームサイトでは、費用相場や施工事例も確認できます。複数の業者を見比べたうえで、自宅にぴったりな業者を選ぶと良いでしょう。
ただしホームセンターの場合は、担当者によって専門性にバラつきがあるため注意が必要です。まずはホームセンターへ電話で連絡し、依頼前に不安点を聞いておくのがおすすめです。
専門のお風呂・浴室リフォーム業者
浴室ドアの交換を検討している場合は、可能な限り専門のリフォーム会社に依頼するのがおすすめです。経験豊富な業者であれば、スピーディーかつ丁寧に浴室ドアを交換してくれます。対応できる交換方法も豊富なので、自宅の浴室に最適な方法でリフォームできるでしょう。
各社のホームページには、施工事例が写真付きで掲載されているケースが多いので、見積り依頼前に確認しておくのがポイントです。同時に保証期間やアフターサービス内容なども確認しておくと、万が一施工不良があっても非常に安心と言えます。
快適な暮らしを実現したい方は、お風呂・浴室リフォームを得意とする専門業者に相談しましょう。
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浴室ドアを交換するタイミングやリフォームにかかる費用相場を解説しました。なるべく安くリフォームしたいという場合は、複数業者に相見積もりを依頼するのがおすすめです。
- 浴室ドアの交換を希望している
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