1日に何度も使用する洗面所。快適で清潔な環境に保っておくことで、より暮らしやすい住宅を実現できます。しかし、どのように洗面所をリフォームすればよいのか迷う方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、洗面所リフォームの内容や施工のポイントについて紹介します。空間デザインの参考になる事例も解説しているので、リフォーム業者に依頼する前にぜひご覧ください。
洗面所リフォームでできることは?
洗面所リフォームでは、暮らしやすさを向上するために設備を新しくしたり、機能が高い設備を導入したりすることができます。一般的なリフォーム内容は、下記のとおりです。
- 洗面台の交換
- 床の張り替え
- 壁紙の張り替え
- 給排水管の移動
それぞれの工事内容について見ていきましょう。
洗面台の交換
洗面台は15年ほどで交換のタイミングを迎えるといわれています。ひび割れや水漏れ、汚れなどが見られるときは、洗面台の交換も検討してみましょう。
なお、異なる種類の洗面台に交換することも検討できます。種類ごとの特徴は以下をご覧ください。
- 洗面台:洗面ボウルと水栓、鏡だけのシンプルなスタイル
- ユニット洗面化粧台:洗面台にカウンター下収納やコンセント、照明がついたスタイル
- システム洗面化粧台:ユニット洗面化粧台に収納棚をつけたスタイル
- カウンター洗面化粧台:ユニットではなく洗面ボウルやカウンターを別々に組み合わせるスタイル
「身支度を洗面所内でするか」「洗面所は浴室に隣接しているか」などによっても、適切な洗面台のデザインが異なります。メーカーによってもデザインやカラー、機能が異なるため、比較してから選びましょう。
床の張り替え
洗面所は湿気の多い場所のため、カビ汚れなどが発生しやすい点に注意が必要です。特に浴室と隣接している場合には、風呂場からの湿気でカビがつきやすくなることもあります。また、カビの黒い点々が一度ついてしまうと、住まい用の専用洗剤を使ってもすっきり落とせない可能性が高いため、リフォームを検討することになるでしょう。
張り替える際の床材は、フローリングは水を含みやすいため、クッションフロアがおすすめです。洗面台のデザインや色と合うものを選べば、統一感が出てよりおしゃれな空間に仕上がります。
壁紙の張り替え
壁紙も湿気によりダメージを受けるため、廊下やリビングよりも早く劣化することがあります。適切なタイミングで好みのデザインに張り替えましょう。
カビ汚れが気になるときは、タイルなどのパネル材がおすすめです。水拭きができるため、常に美しく維持できます。
また、調湿効果や脱臭効果などの機能性壁紙も検討してみましょう。壁紙のデザインも、床や洗面台のデザインと合わせてトータルコーディネートすると、洗面所がおしゃれな空間に仕上がります。
給排水管の移動
給排水管を移動させれば、洗面台自体を移動させることが可能です。使い勝手や動線に問題があるときは、給排水管の移動も検討してみましょう。
また、給排水管の工事は、まとめて依頼することで料金を抑えられる傾向にあります。トイレ内に手洗い設備を取り付けるなどのリフォームを検討しているときは、まとめて依頼するのがおすすめです。
洗面所リフォームのポイント
洗面所のリフォームを成功させるためにも、次のポイントに注意しましょう。
- 照明や鏡の位置に気を付ける
- 収納力を考慮する
- 洗面台の高さに注意する
- コンセントの位置や数を確認する
- 脱衣所の寒さを軽減する
それぞれのポイントを解説します。
照明や鏡の位置に気を付ける
洗面所で身支度をするときは、照明や鏡の位置に注意が必要です。しっかりと上半身が見えるだけでなく、メイクの色などをはっきり認識できる位置であるかを確認しましょう。
また、位置だけでなく、照明や鏡のデザインにこだわるのもおすすめ。利用目的に合ったデザインを選ぶことで、暮らしやすさも向上します。たとえば、洗面所が家に1箇所しかない間取りで、なおかつ家族の人数が多い場合は、洗面ボウルが2つあるタイプが重宝するでしょう。
収納力を考慮する
タオルや洗顔フォームなど、細々としたものがあふれやすい洗面所は、しっかり収納できるスペースがあると便利です。洗面所にものが散らかっているときは、収納力を増やすこともリフォームの目的として設定しましょう。
たとえば、洗面台を取り替える場合であれば、引き出しや鏡裏の収納スペースを増やすことを検討できます。また、棚を壁につけ、壁収納のスペースを作るのもおすすめです。収納力を増やすことで、便利かつ使い勝手の良い洗面所に仕上げることができます。
洗面台の高さに注意する
洗面台のカウンターの高さは、身長の半分程度が目安とされています。高すぎても低すぎても使いづらくなるため、家族全員が使いやすい高さにリフォームするようにしましょう。小さな子どもがいる場合は、踏み台を用意すると快適に使えるようになります。
また、洗面ボウルのサイズも併せてチェックしておくと安心です。たとえば、つけ置き洗いに洗面ボウルを利用する場合であれば、セーターやシーツなどが入る大きさが必要になります。暮らしのスタイルに合わせて、洗面台の高さやボウルの大きさを決めてください。
コンセントの位置や数を確認する
コンセントの位置と数も大切な要素です。電動歯ブラシやドライヤーなど、家族が使う電気機器の数や設置場所、持ち手にあわせてコンセントを設置しましょう。電気機器を使用するときの動線を考慮すると、コンセントの位置が決まりやすくなります。
洗面台にもコンセントがついているものもありますが、不足するときは壁にコンセントを設置するのもおすすめです。ただし浴室のそばにコンセントを設置するのは危険なため、十分に離れた位置に設置する必要があります。
脱衣所の寒さを軽減する
脱衣所があまりにも寒いと、浴室との温度差でヒートショックが生じることがあります。特に高齢者がいる場合は、リフォームの際に脱衣所が寒くならないように工夫しましょう。
たとえば、断熱材を床や壁に取り入れたり、窓の配置に気をつけたりするだけでも、断熱性能を高められます。また、エアコンやパネルヒーターなどの空調設備の導入もおすすめです。
洗面所リフォームの事例4選
洗面所のリフォーム事例・リノベーション事例をいくつか紹介します。デザインや設備に迷ったときは、ぜひ実例を参考にしてください。
ホワイトカラーで清潔感をアップ
白を基調とすることで、洗面所全体が明るくなるだけでなく、清潔感もアップします。こちらのリフォーム事例では、洗面台と収納付き鏡、収納ボックスをすべて優しいアイボリーホワイトにすることで、おしゃれさと清潔感を両立しています。
洗面所の窓は小さめですが、設備や壁・天井が白いことで、閉塞感のない仕上がりです。また、あえて壁一面だけをライトグレーにすることで、落ち着いた空間が完成しています。
断熱リフォームを取り入れた内装
洗面所のリフォームをするときは、断熱リフォームも同時にすると別個に依頼するよりも費用を安く抑えられます。洗面所や浴室、トイレなどの水場は冷えやすいため、快適な暮らしを実現するためにも、断熱性に注目してみましょう。
こちらの事例では、洗面所とトイレを広く使いたいという家族の希望にあわせて、あえて2つをまとめて1つの空間に収めています。断熱工事もまとめて実施できるため、コストを抑えることにも成功しています。
狭い洗面所でも安心の収納力
ものが散らかりがちな洗面所には、大容量の収納スペースが必要です。こちらの事例では、壁とカウンター下に棚を取り付け、収納量を確保しています。
また、カウンター下の棚にはバスケットを置き、ドライヤーなどもすっきりと収納できるように工夫しています。バスケットは引き出し代わりにもなるため、簡単に取り出せて便利です。
特に注目したいのは鏡の使い方です。あえて斜めに鏡をあわせることで、空間が広く見えるようになっています。洗面所を増やしたいけれども適当なスペースがないときや、マンションの狭い洗面所を有効活用したいときにも参考になるでしょう。
木製カウンターで温もりあるデザインに
カウンターを木製にすると、無機質になりがちな洗面所が温もりのあるスタイルになります。こちらの事例では、広めのカウンターに洗面ボウルを1つのみ配置し、化粧スペースを広く確保しています。右手にコンセントがあるため、ドライヤーを使っている家族がいるときも、歯磨きや洗顔が可能です。
また、鏡の縁も木製にすることで、よりいっそう洗練されたデザインが完成しています。タオルもブラウン系で統一され、微妙な濃淡がかえっておしゃれな印象を高めているでしょう。
ハンドソープやボディクリームの容器を統一することも、カウンターをよりすっきりと見せるアイデアです。洗面所の雰囲気やテーマカラーにあったボトルに詰め替えるだけでもおしゃれさが増すため、試してみてはいかがでしょうか。
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今回の記事では、洗面所リフォームでできる施工内容や気を付けるべきポイントをご紹介しました。おしゃれで利便性の高い洗面所にするには、信頼できるリフォーム業者に依頼するのがおすすめです。
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