自宅の脱衣所や洗面所を快適にするためには、動線の確保や収納スペースのDIYなどが有効です。デザインにこだわる方は、プロにリフォームを依頼するのもよいでしょう。
この記事では、快適な洗面所・脱衣所作りに役立つアイデアや、リフォームする際の費用相場などをご紹介します。
洗面所・脱衣所の役割とは
住宅の間取り計画では、空間ごとの役割が大まかに決められています。たとえば洗面所の基本的な役割は、身支度や体のケア、入浴準備などです。
髪の毛のセットや歯磨き、手洗いうがい、お風呂に入る前のメイク落としなど、洗面所は幅広い用途で使われるでしょう。洗濯機を設置するケースもあり、汚れた衣類をきれいにするスペースとしても機能します。
洗面所に似ている脱衣所の主な役割は、入浴前後の衣類の脱ぎ着です。また、お風呂から上がったあとに体を拭くことも、脱衣所を作る目的のひとつです。
間取りの中には、洗面所と脱衣所を合体させた脱衣洗面所を作るケースもあります。脱衣洗面所を作る場合は、身支度や入浴前後の着替え、洗濯などを1か所でおこなうこととなります。
脱衣所を便利にするアイテムとは
洗面所・脱衣所は、主にお風呂に入るための準備をする場所として使われます。入浴に関連したアイテムを充実させると、洗面所・脱衣所を便利に使えるでしょう。洗面所・脱衣所を便利にするアイテムを5つご紹介します。
脱衣ボックス
脱衣ボックスは洗濯カゴのことで、入浴前に脱いだ服を一時的にまとめるために使用します。洗面所・脱衣所は風呂場からの湿気がこもりやすいため、脱衣ボックスを選ぶ際は湿気に強いかどうかをチェックしましょう。
シリコン・プラスチック・スチール製は湿気やカビに強く、洗面所・脱衣所での使用にも向いています。
足拭きマット
洗面所・脱衣所では、風呂場の前に足拭きマットを置くのがおすすめです。タオルで体を念入りに拭いても、体に水分が残ってしまうでしょう。
特に足の裏は風呂場の床に接するため、水分が残りやすい部分です。足拭きマットを置いて水分を吸収すると、洗面所・脱衣所の床が濡れるのを予防できます。
タオル
バスタオルを洗面所・脱衣所に用意しておくと、お風呂に入る前や後にバスタオルをとるために別の場所に立ち寄る必要がなく、動作がスムーズにできます。清潔に収納できるスペースを確保し、バスタオルを常備しておきましょう。
一時的に着替えを置く場所
洗面所・脱衣所には、お風呂から上がったあとに着替える服を置くスペースも必要です。脱衣ボックスとは別のものを用意し、脱いだ服と着替えを別々にまとめておきましょう。
トイレタリー用品のストック置き場
洗面所・脱衣所のスペースを活かし、トイレタリー用品のストック置き場を作るのもおすすめです。トイレタリー用品には、主に以下のアイテムが挙げられます。
- スキンケアグッズ
- ボディケア・フェイスケアグッズ
- ヘアケアグッズ
- シェービング用品
- 入浴剤 など
洗面所・脱衣所に洗濯機を設置する場合は、洗濯用洗剤や柔軟剤のストックも収納しておきましょう。洗剤や柔軟剤がなくなった際、すぐに補充できて便利です。
使い勝手が良い脱衣所を作るコツ
洗面所・脱衣所の使い勝手を向上させたいのであれば、配置やレイアウトの工夫が大切です。たとえば、入浴後すぐに使うタオルは風呂場の近くに収納するのがいいでしょう。
欲しい場所にぴったりの収納がなければ、棚やボックスを使ってDIYするのも手です。以下のアイデアを参考にしながら、より使い勝手の良い洗面所・脱衣所を作ってみてください。
出す・分ける・しまう
洗面所・脱衣所の収納力をアップさせるポイントは、「出す・分ける・しまう」の3つのアクションです。収納しているものをすべて出し、必要なものと不要なものを分別しましょう。
用途や使う頻度などでグルーピングし、それぞれを取り出しやすい場所にしまうのがおすすめです。
スムーズな動線を確保
洗面所・脱衣所では、同じスペースに収納や洗濯機、洗面台などが集中しているため、スムーズな動線を確保するように意識してみましょう。
たとえば、「縦方向のスペースを活用する」「身支度する場所や洗濯機の周りをふさがない」などが有効です。
洗面所・脱衣所でどのような動きをするのかをイメージしながら、快適な動線の流れを考えてみましょう。
見た目の統一感を大切に
スペースが限られる洗面所・脱衣所では、アイテムに統一感をもたせることが大切です。脱衣ボックスや収納ケースなどの見た目をそろえれば、狭い空間を広く見せる効果が期待できます。
なかでも清潔感のある白やベージュを選ぶと、空間の圧迫感を抑えられるでしょう。また、洗剤などをシンプルな容器に移し替えるのもおすすめです。
おしゃれで快適な脱衣所の収納アイデア
洗面所・脱衣所の収納スペースは、工夫次第でおしゃれに見せることも可能です。見た目の良さと快適さを両立させる収納アイデアを3つご紹介します。
洗面所下の収納を工夫
洗面所下のスペースは配管があって使いにくいと思われがちですが、ちょっとした工夫で使い勝手が向上します。たとえば、ラックを置いて仕切りを作ると、洗剤などのアイテムをすっきりと収納できるでしょう。
サイズが合う収納グッズが見つからなければ、簡単なDIYに挑戦するのもおすすめです。
洗濯機の周りやすき間収納を作る
デットスペースになりがちな洗濯機の周りや洗面台横のすき間は、貴重な収納スペースとして役立ちます。フックやマグネットバーなどを活用し、新たな収納スペースを作りましょう。
洗濯機用のラックにボックスやケースを組み合わせると、洗濯機上部の空間を有効に使えます。すき間の幅に合わせて棚をDIYし、収納スペースを増やす方法もあります。
脱衣所の壁を使った収納
洗面所・脱衣所の壁を使って「見せる収納」に挑戦するのもいいでしょう。2本のアイアンバーを縦向きに並べて設置すると、タオルをおしゃれに収納できます。または、棚をDIYしてカゴやケースを置き、統一感を演出するアイデアもおすすめです。
【費用相場】脱衣所をリフォームするなら
収納アイデアだけでは解決できないお悩みがあるならば、洗面所・脱衣所のリフォームを検討してみましょう。例として、以下のようなケースではリフォームを依頼するのが賢明です。
- 壁や床の傷みが気になる
- 収納スペースを増やしたい、空間を有効活用したい
- 湿気や浴室との温度差に悩んでいる など
洗面所・脱衣所のリフォームを考える際の参考として、リフォーム費用の相場やポイントを見ていきましょう。
洗面所・脱衣所の内容別リフォーム費用
洗面所・脱衣所のリフォームにかかる費用は、工事の内容によって差があります。また、価格をなるべく抑えるパターンと、機能性を重視するパターンによっても金額が変わってきます。
リフォームの内容 | 重視するもの | ||
価格 | 機能性 | ||
1 | 壁・床の張り替え | 6〜9万円 | 20〜24万円 |
2 | (1)+洗面台交換 | 15〜30万円 | 35〜45万円 |
3 | (1)+(2)+収納の増設 | 25〜45万円 | 45〜60万円 |
4 | 壁・床・天井の解体と断熱材の追加 | 35〜45万円 | 50〜60万円 |
5 | (4)+洗面台交換 | 45〜65万円 | 65〜80万円 |
6 | 間仕切り壁の移動・拡張 | 30〜40万円 | 45〜55万円 |
7 | (6)+洗面台交換 | 45〜65万円 | 60〜75万円 |
洗面脱衣所の床壁材は防水・防カビ・防寒を意識しよう
洗面所・脱衣所は湿気がこもりやすい空間のため、リフォームの際は防水や防カビに優れた素材を選びましょう。冬場は浴室との温度差が激しくなりやすいことから、防寒性にも注目するのがポイントです。
おすすめの素材 | ||
床材 | 壁材 | |
防水 | フロアタイルコルクタイルクッションフロア | 調湿建材キッチンパネル |
防カビ | コルクタイル | 調湿建材キッチンパネル |
防寒 | コルクタイル | 調湿建材 |
【予算別】脱衣所リフォーム内容や工期
洗面所・脱衣所のリフォーム費用の相場がわかったら、予算の範囲内でできるリフォームの内容を確認しましょう。リフォームできる場所と工期を予算別に見ていきます。
20万円未満:洗面台+壁紙交換
洗面台と壁紙の交換であれば、予算20万円未満でリフォームできます。素材や機能性にこだわらない場合は、より価格を抑えられるでしょう。
壁紙や洗面台は目に入りやすいため、洗面所・脱衣所の雰囲気を変えたい方におすすめです。工期の目安はおよそ2〜3日となっており、住みながらのリフォームも可能です。
20〜50万円:ハイグレードな商品が選択可能
予算20〜50万円の範囲では、壁紙や床板の張り替えとともに、ハイグレードな洗面台へ交換できます。
収納力や機能性、デザインを重視したい方にとっては、好みの洗面台を選べるのがメリットです。およそ1〜3日でリフォームでき、工期が長引かないのも魅力でしょう。
注意点として、床の下地材などの修復が必要な場合は追加費用が発生します。追加費用がかかる場合も想定し、リフォーム業者に見積もりをとるのがおすすめです。
50万円以上:収納棚設置や拡張工事も
洗面所・脱衣所のリフォームに50万円以上の費用をかけられる場合は、収納棚の設置や拡張工事を検討するといいでしょう。
予算50万円以上の範囲では、以下のようなリフォームが可能です。
- 洗面台の移設や追加
- 床のバリアフリー化
- 洗面台や内装材のグレードアップ など
使い勝手を改善するために必要な設備をイメージし、リフォームの内容を考えてみてください。
ゼヒトモでお風呂・浴室のリフォームのプロを探す
洗面所・脱衣所の使い勝手を良くするためには、必要なアイテムをそろえたり、収納アイデアを取り入れたりするのが有効です。自分では解決できないお悩みがある場合は、プロにリフォームを依頼するのもいいでしょう。
- 洗面所や脱衣所について相談したい
- まとめて洗面所や脱衣所リフォームの見積もりをとりたい
そんな方は、ゼヒトモから洗面所・脱衣所リフォームのプロを探してみませんか?
参照:リフォームガイド「快適でおしゃれな洗面脱衣所にリフォーム!費用や目的別に事例紹介」
洗面化粧台リフォーム関連の最新記事
洗面所は、洗面台や浴室が隣接しているため、結露やカビが発生しやすい環境です。そのため、リフォームを行う際には、機能性に優れた壁紙やクロスを選ぶことが重要です。 また、洗面所は圧迫感を覚えやすく、デザインコーディネートにも […]
洗面台のリフォームをする際に、どのメーカーを選ぶべきか、お悩みの方も多いのではないでしょうか。さまざまなメーカーがありますが、それぞれの特徴は異なります。この記事では、おすすめの洗面台メーカーやリフォーム費用などについて […]