手すりの取り付け・設置工事
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  6. 【場所別】手すり取り付けの費用相場!費用を抑えるコツやDIYについても解説
2023/06/30 2024/08/20

階段の上り下りはもちろん、トイレや浴室などでも動くのが大変と不安を感じる場面が増えてきたら、手すりの取り付けを考えてみてはいかがでしょう。

特にご家族に高齢の方がいたり、一人暮らしで困っている場合などは、手すりを設置することで移動の負担も減り、日々の生活を安心して過ごせるようになります。とはいえ、「手すりってどこにでもつけられるの?」「費用はどのくらいなの?」と知らないことも多いはず。

そこで今回は、手すりの取り付け・設置の実際の費用がどのくらいなのか、手すりの種類や具体的な設置場所別の費用相場、施工事例などをご紹介します。

手すりの取り付け・設置工事を検討中の方はぜひ参考にしてください。

この記事を監修したプロ
山本 吉昭 さん

株式会社 山本住建

株式会社山本住建の代表取締役を務める。一級建築施工管理技士補の資格を持ち、その豊富な経験と技術から100%満足できる施工を提供している。「親切・一生懸命・真面目」を第一に、お客様の要望に前向きに応えられるよう、柔軟かつ迅速な対応を心がけている。さらに、外構・エクステリア工事も積極的に承っている。プロフィール写真におけるアプローチ部の石模様は石に見せかけた塗装であり、本物の石を貼るよりも費用を抑えている。このように予算に応じて様々な提案をしている。

手すりの取り付け・設置工事の費用相場(5〜10万円)

当サイト「ゼヒトモ」における手すりの取り付け・設置工事の費用相場は以下となります。

New手すりの取り付け円グラフ
※費用相場:ゼヒトモ調べ(2023.05時点)

上記グラフのように、手すりの取り付け・設置工事にかかる費用は5万〜10万円になることが最も多いです。

手すりの取り付け費用には、

  • 材料費
  • 工事費

※場合によっては出張費・交通費や諸経費(廃材処分費・運搬費など)がかかることもあり

がかかります。

取り付ける場所によって費用は変動しますのでしっかりチェックするのはもちろん、用途や使用する人の身長・使いやすさなども考慮して設置するようにしましょう。

【場所別】手すりの取り付け・設置工事の費用相場と工期

手すりの取り付け・設置費用の相場と工期

手すりの取り付け工事は、基本的にはもともとある壁に手すりをネジやボルトで固定する作業が主流となります。ただし、壁の強度や状態次第で裏側からの補強が必要となる場合も。家の場所別で費用や工期も変わるので、以下を参考にしてください。

[住宅内]階段

段差があり、家庭内で転倒・転落の危険性が一番高いのが「階段」です。高齢で足腰の筋肉が衰えている方にとっては特に、階段の上り下りは大きな負担となるので、サポートする手すりの存在は重要となります。

また、建築基準法でも、床から1m以上の階段には手すりを設けなければならないと定めてあり、法的に見ても、階段の両側や片側に手すりの設置は必要となります。

階段もさまざまあるので、どのタイプの階段なのかも確認の上、参考にしてください。

階段の形状費用相場(手すり代、工事費込)工期の目安
直階段4〜7万円1〜2日
かね折れ階段(L字型階段)6〜8万円1日
折り返し階段(U字型階段)6〜15万円1日
手すり下地の補強や飾り階段2〜30万円1日
※費用相場:ゼヒトモ調べ(2023.05時点)

直階段は簡単に施工できるため、比較的安い料金で依頼することが可能ですが、かね折れ階段や折り返し階段は、取り付けが少し複雑になるため費用が上がります。

いずれも手すりの長さや材質の違い、補強度合いによっても変動してきます。

また、下地の有無でも料金が変わるため、現地調査などをしっかり行ってもらうのがおすすめです。

ちなみに、手すり設置の際は、階段の左右両側に上から下まで切れ目なく取り付けることで最も安全性が高くなりますが、片側のみ設置の場合は、降りる時に利き手側になる位置に設置するのもいいでしょう。

各階段の種類により特徴があるので、費用相場とあわせて確認してください。

直階段

直階段

直階段は、2階まで真っ直ぐに伸びる、オーソドックスな形状の階段です。階段に沿って直線的に手すりを取り付けることができるため、手間が少なく、費用相場は4〜7万円と比較的取り付け費用が安い傾向にあります。

柱に金具の取り付けができる場合と、できずに補強が必要な場合とではかかる費用に差が出る場合もありますので、業者に確認してもらうようにしましょう。

かね折れ階段(L字型階段)

かね折れ階段(L字型階段)

かね折れ階段は、階段の途中に踊り場があり90度に折れ曲がっている階段です。L字型に折れ曲がっているように見えることから、L字型階段ともいわれます。

曲がる位置に沿って手すりの取り付けが必要なため長さも増え、直階段と比べると費用相場は6〜8万円と比較的費用が少し高くなります。

折り返し階段(U字型階段)

折り返し階段(U字型階段)

折り返し階段は、階段の途中に踊り場があり、かね折れ階段よりもさらに一回曲げる(180度に折り返す)ため、「U」のような形状の階段です。

手すりの取り付け作業も少し複雑で、折り返しの部分で手すりのつなぎ目に段差が生まれることがあります。手すりの長さも必要なため、費用は6〜15万円と少し高額になります。

手すりの下地の補強や飾り階段

階段の手すりは、石膏ボードではなくしっかりした下地にとめていきます。しかし、下地がないケースでは、手すりをとめるための補強をしなくてはいけません。補強工事には別途費用が必要です。

また、階段の片方、あるいは両方に壁がない場合は「飾り手すり」が必要となり、費用は30万円前後と高額になります。

階段の手すりの種類

階段の種類に合わせて、設置できる手すりにも種類があります。ここでは、2種類をご紹介します。

壁付け用手すり

階段の手すり設置といえば、ほとんどのケースがこちらの「壁付け用手すり」です。一般的な素材として、木製手すりを使用される場合が多いです。選ぶ際は、どんな空間にも調和するシンプルなデザインのものを選択するのがおすすめです。

オープン用手すり

オープン階段に設置する手すりが「オープン用手すり」です。手すりの本体価格は15万円〜で高いものだと70万円ほどになるものもあります。素材は木質手すりや金属手すり、アクリルパネルやアルミでできたものも。住まいのインテリアなど雰囲気に合うものを選ぶといいでしょう。

【あわせて読みたい!】

階段に手すりを取り付ける方法や考え方などもチェック>>>

[玄関・外構]階段

玄関・外構階段

玄関(玄関ポーチ)や外構にある階段への手すりの取り付けは、下地を作るためにコンクリートに穴をあけ、支柱を打ち付ける作業が必要となる場合もあります。

工事内容費用相場
取り付け工事5〜8万円
手すり本体5〜7万円
合計金額10〜15万円
※費用相場:ゼヒトモ調べ(2023.05時点)

玄関

玄関はかがんだり立ち上がったり、段差があるため手すりがあると安全です。

限られたスペースの場合は、1m以内の長さの手すりを使うことがほとんどで、この場合の費用相場は1〜3万円となります。

廊下

廊下の手すり

廊下は住宅によって長さが違いますが、1万〜3万円/mが目安です。下地処理費を含めると、6〜10万円が相場となります。

浴室(お風呂)

浴室の手すり

浴室(お風呂)での取り付け費用は、2.5万〜5万円が目安となります。浴室(お風呂)は滑りやすく転倒しやすい場所なので、出入口や浴槽、脱衣所など、状況に応じて設置場所を選ぶようにしましょう。

但しユニットバス内に後から施工の手摺設置の場合は部材と施工方法が通常とは違うため要注意です。対応していない業者さんもおられるので確認が必要です。出来ればメーカー対応が無難と思われます。

トイレ

トイレの手すり

トイレの手すりの取り付け費用は、2.5〜5万円が目安となります。立ち座りなのか、車椅子から移動するのかなど、個室内での動きに応じた手すり選びが必要です。

また壁面の強度がない場合は、補強工事も必要となり、複数箇所に設置する場合も追加費用が発生します。

ちなみにトイレの場合は水を使用するため、樹脂製がおすすめです。

以下はトイレで活用される手すりの種類となりますので、用途に合わせて確認してください。

水平型手すり

床面に対して水平に取り付ける手すり。左右の動きを補助します。

I字型手すり

床面に対して垂直に取り付ける手すり。上下・左右の動きを補助します。

L字型手すり

水平型手すりとI字型手すりが一つになったもの。上下・左右の動きを補助し、トイレだけではなく、浴室や玄関などにもおすすめです。

可動式手すり

水平にスイングさせたり上にはねあげたりできる手すり。使わない時は折りたたみが可能。他の手すりと比べると6万円程度となり、高い傾向にあります。

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手すりの取り付け・設置工事費用を安く抑える5つの方法

方法

日常生活を安全・快適に過ごすために必要となる手すり。費用相場はそんなに高額ではないものの、場合によっては複数設置したいケースも。助成金や補助金を活用することで、費用の一部を補填できます。特に高齢者や介護が必要な方は、多くの制度が利用可能です。

① 介護保険制度を活用する

介護保険制度を利用すると、要支援1・2、要介護1〜5の方が、自宅をバリアフリー化するための回収費用の一部を補助してもらえます。

【補助内容】

  • 上限20万円までの工事内容に対して自己負担は10%
  • 手すりの設置だけでなく、段差解消やスロープ設置など、日常生活の移動を円滑にするための改修が可能

【対象者】

  • 要支援1・2、要介護1〜5の方が対象

【申請手続き】

  • ケアマネージャーや市町村の介護保険課に相談
  • 工事前に見積もりと計画書を提出し、承認を受ける
  • 工事完了後、領収書等を提出

② 国・自治体の助成制度を活用する

国や自治体では、それぞれリフォームに関する助成制度を設けています。対象者も幅広く種類も豊富なため、上手く活用していきましょう。

【助成制度の種類】

  • 高齢者住宅改修費補助金
  • バリアフリー改修助成金
  • 段差解消改修費補助金

【助成内容】

  • 助成額や条件は自治体によって異なりますが、介護保険で補助される20万円に加えて、さらに数万円の女性を受けられる場合があります
  • 手すり設置以外にも、段差解消、床材の改修、引き戸への改修など、様々な改修工事が対象となる場合があります

【申請手続き】

  • お住まいの市区町村の担当窓口で詳細を確認します
  • 申請書類を提出します

事前申請が必要な場合が多いため、計画段階で早めに問い合わせるのがおすすめです。

引用:厚生労働省 介護保険住宅改修費リハビリ訪問看護ステーション あおば

③所得税控除を受ける

医療費控除として住宅改修費用が対象となる場合があります。

【対象となる要件】

  • バリアフリー改修など、疾病・障害の予防または治療のために必要な改修であること。
  • 改修後の住宅が居住用であること

【控除額】

  • 年間10万円まで

配偶者や親族の分も合算できます。

【申請手続き】

  • 確定申告時に医療費控除申告書を提出する

工事内容を証明する書類や支払証明書が必要で、医師の診断書も必要な場合があります。

引用:国税庁 医療費控除国土交通省 住宅リフォームにおける減税制度について

④固定資産税の減額

自治体ごとに制度があるため、減額の額や条件が異なります。

【対象となる要件の例】

  • 耐震改修やバリアフリー改修など、公共の利益に資する改修であること
  • 改修後の住居が居住用であること

など

【申請手続き】

必要書類や手続き方法は自治体によって異なるため、お住いの市区町村の窓口に相談してみましょう。

引用:総務省 固定資産税の減額等

複数のリフォーム業者に相見積もりをとる

業者によって施工費用が違います。同じような工事内容であっても、必ずしも金額は一緒とは限りません。1ヶ所しか見積もりを取らないと、他の業者の料金設定がわからないまま、相場よりも高く契約してしまう可能性も。

そのため、複数業者から見積もりをとった上で、料金や工事内容などの詳細も細かく比較検討するようにしましょう。中には、費用内訳の表記がわかりにくい場合もあるので、後々のトラブルにならないよう、それぞれの費用項目の内容で不明な点は、しっかり確認するようにしてください。

また、相見積もりを依頼する際は、必ずどの業者にも同様の内容で見積もりを依頼することを忘れないように

ちなみに何件も見積もりを依頼するのは手間で面倒だと思っている方に!

そんな時は「ゼヒトモ」の利用がおすすめです。1回の依頼で最大5社から提案をもらうことができますので、ぜひ上手に活用しましょう。

手すりの取り付けはDIYでも可能?

考える女性

手すりの取り付けは、専門業者に依頼するのが一般的ですが、DIYであれば、費用を大幅に節約できます。

ここでは、DIYで行う場合の手順と必要な道具・材料、費用などについて解説していきます。

【準備】

  • 立ちすわりや歩行、入浴など、手すりを利用するシーンを想定して設置場所を決める
  • 必要な長さを計測する

手すりは、利用者が無理なく手を伸ばせる長さを選ぶことが重要です。

【材料と道具】

材料と道具
  • 手すり本体
  • 取り付け金具
  • ネジ
  • ドリル
  • レベル
  • メジャー
  • 鉛筆

など

【取り付け】

  1. 手すりの位置に印をつける
  2. レベルを使って、手すり本体を水平になるように設置する
  3. 鉛筆で、取付穴の位置に印をつける
  4. 印の位置に、使用する金具に合った大きさの穴をドリルで開ける
  5. 穴に金具を差し込み、ネジで固定する
  6. 手すりを金具に差し込み、ネジで固定する

【費用】

一般的には、手すり本体と取付金具、道具類の費用を含めて5,000円〜20,000円程度が目安です。

業者に依頼した場合の費用は平均10〜30万円程であるため、DIYのほうが費用を抑えることが出来ます。

手すりの種類や取り付け場所等によって費用は異なります。

【注意点】

  • 取り付け場所の下地確認が重要
  • 石膏ボードなどの弱い壁には、補強が必要
  • 下地が弱い場合は専門業者に依頼するのがおすすめ
  • 階段や廊下など、長い距離の場合は、複数の手すりを取り付けたほうが安全

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業者

今回は、手すりの取り付け・設置工事に関して、場所別の工事費用相場や施工事例などをご紹介しました。手すりの取り付け・設置工事は、材料費(手すり本体費用)と工事費によって費用が異なってきます。費用を抑えるためには、補助金制度を活用したり、地元の業者に依頼したりすることが大切です。

  

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監修プロのコメント

新築やフルリフォームを検討中の方へ。

手摺を付けて置くべきかどうしようかと検討することが出てくると思います。

健全な方や若者世代はそれほど重要視されておらず別にどちらでもよいという考えでおられると思います。

それならせめて階段部分とトイレと浴室内は付けておいた方がよいと思います。

特に階段部分ではつまずき転倒により重大事故にもなりかねません。

手摺があることでとっさに握ることができ重大事故を防げます。

トイレ内においては立ち上がる時の補助となり楽です。

特にカウンター付き手摺がお勧めです。

浴室内は使わなければ横向きだとタオル掛けになります。

それ以外は必要に応じてでよいと思います。

特に幅の狭い廊下などは大きな荷物を移動する際に一旦外さないといけない場合があるので要注意です。

いずれにしろ将来、手摺が必要となった場合にはあまり体重をかけすぎないように。

場合によってはビスが緩んだり外れたりすることがあります。

あくまで補助的なものなのでご注意を。

この記事を監修したプロ
山本 吉昭 さん

株式会社 山本住建

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